これは初めて出会い系サイトを通じて、女性とリアルで会うとなった時の話。
当時の俺は自分で言うのもなんだか、やんちゃ坊主っていうのもあってとにかくモテた。
意外と女の子はやんちゃ坊主が大好きなのだ。
そして彼女や身近な女の子との関係だけではつまらんと思った俺は出会い系サイトに手を出した。
もちろんサクラや業者の巣窟ってことは理解していて、最初は暇潰しのつもりだった。
だけど初めての世界だったので俺はとにかくハマった。不特定多数の女性とやりとりする事に対して、うまく説明できないがスリルがあった。
そしてターゲットをロックオン
歳は俺の1つ上で顔写真の登録はなし。
え?なんでそんな奴をロックオンしたかって・・・?
「どんな奴が来るかおもしろーそだからだよ」
当時の俺はそれぐらいバカだった・・・
そんな事するぐらいモテてたので満たされていた。
そして数日間やりとりをし、実際に会う約束をした。
一応その日は映画デートをしようってことになっていた。
待ち合わせ場所は、最寄りの駅から三駅ほど隣の駅のホーム。
普段なら車で行くのだか、今回は出会い系の相手ということもあり駅のホームでの待ち合わせに俺もあっさり合意。
目印は(青いニット帽)と伝えられた。
ワクワクしていた俺は新◯結衣ちゃんを連想し、メルティーキッ◯のCMソングを口ずさみながら駅へと向かった。
そしたらたまたま友人のDと遭遇。
「どこ行くん?」という話になり、私の目的を言うとDは爆笑し、「俺もそっち方面行くから途中までお供するわ!」と申し出てきたので、
俺も2つ返事でOKした。
そして電車に乗って待ち合わせ場所に向かう俺達。
とうとう待ち合わせの駅のホームに到着する。
俺の頭の中ではもう新◯結衣ちゃんのつもりだから電車の窓に張り付いてホームを凝視。
そして見つけた!青いニット帽!!
「あ!いた!!」と俺は声を出す。そしてDもホームを凝視。
しかしそこにいたのは青いニット帽をかぶったシュ◯ックだった・・・・・・
電車のドアが開き・・・そして閉まった。
俺は一歩も電車の外に足を踏み出すことなく電車に留まった。
俺が「フィ、フィオ◯姫ー!!」っと周りの目を気にせず叫ぶと隣にいたDは大爆笑。
そしてとりあえず隣の駅でDと下車し、反省会を開いた。
そしたらDが「なあ、ちょっと戻って観察しよーぜ笑」と言い出したので私は内心、「お前予定あるんちゃうんかい」とツッコミを入れつつも先ほどの待ち合わせ場所に警戒しながら徒歩で向かった。
通り過ぎたといっても一駅隣なので徒歩でもすぐ着いた。
そしてホームのフェンスの隙間からホーム内を観察。
「あれ?いない。帰ったのかな?」と俺達。
帰ろうかと歩きだした時、
あらかじめ伝えていた俺の携帯に電話がきた。
画面には知らない番号からの着信。
俺はDに「話せよ笑」と携帯を渡した。
Dもとっさの無茶ぶりに動揺していたが、
通話ボタンを押し会話を始めた。
内容は「ねぇ、まだ?いまどこなの?」という感じ。
そしてDも適当に「もう着くよ!てか◯◯ちゃんもうホームにいる?」みたいな感じで返していたので、
俺は「何を白々しいことを笑」と思いながら、ホントに何気なく後ろを振り返ったら、
青いニット帽をかぶったフィオ◯姫がこちらを見ながら立っていた・・・
全身に鳥肌がたった俺は全力のナル◯走りでDを捨て走り出した。
「ちょ!どーしたん!!」と言うDの声を無視してがむしゃらに走り出した。
そしてDが気になり、チラッと後ろを見るとDも何も言わず、う◯は一族の末裔か!というぐらいのスピードのナル◯走りでついてきたので安心した。
そしてこの日以来俺は出会い系サイトにはログインしていない。
おしまい