中学二年生の頃の話です。
当時、私には好きな人がいました。
その人とはクラスが違うのでほとんど話したことがなかったのですが、友達がきっかけを作ってくれて一緒に出かけることになりました。
二人きりだと恥ずかしいので、それぞれの友達も一緒でした。男子二人に女子二人というダブルデート形式です。
行き先は近所の海浜公園に決まりました。
その公園までは、海岸に沿ってサイクリングロードがあります。自転車で走ると風を感じられて、とても気持ちの良い道です。
せっかくなので、私たちは自転車で集合することにしました。
ここで迷ったのが、ファッションです。
自転車に乗るのなら、ミニスカートだと下着が見えてしまうことを気にしなければなりません。だけど、好きな人と会うのだから女の子らしいスカートは穿きたいです。
色々と考えて、私は白いロングスカートを選びました。
大人っぽくていいかも! なんてこの時は思っていましたが、後になって思えば完全に間違った選択でした。
当日、私たちは四人で集まって自転車を走らせていました。私の隣りには、好きな人。 彼の顔を見て話したり、時には海の方を見たり、とにかく幸せでした。
しかし、出発して数分後に悲劇は起きました。
自転車の後輪に私のロングスカートが巻き込まれてしまったんです。
ギャギャッ! と車輪が音を立て、私はバランスを崩しました。必死でブレーキをかけましたが、その場に横転してしまいました。
「大丈夫か!?」
私以外の三人が、慌ててこちらへやって来ます。しかし私は、
「ちょっと待って、来ないで! 見えちゃうから!」
と叫びました。
なぜなら私のスカートが、車輪に巻き込まれたときに思いっきりずり下がっていたからです。
しかも布が車輪の中央にある軸のような部分に巻き込まれて固定され、まったく上げることがでいないのです。
私は好きな人の前で、パンツ丸出しのまま隠すことのできない状況に陥っていたのでした。
「ごめん。なるべく見ないようにするから」
そう言って、男子二人が私のスカートを引っ張って直してくれましたが、ものすごく時間がかかりました。
私の体感ですが、十分くらいはパンツが見えたままだったと思います。
その間、サイクリングロードを行き交う人々に、私は代わる代わる恥ずかしい姿を見られました。中には「どうしたの、大丈夫?」と心配した風でじろじろ見てくる男性もいました。
好きな人にも知らない人にも散々見られたし、もう泣きたかったです。女子の皆さんはロングスカートで自転車に乗る時は気をつけてください。