これは私が高校2年生の時のお話です。
私は帰宅部ではモテないと思いなんとなくで軽音部に所属していました。
最初の1年は楽器演奏が難しく、周りから小馬鹿にされてろくに女子と仲良くなれずじまい。
4月になり新入部員が入ってきましたが、私はみんなの輪の中には入れず後輩とあまり話すことは出来ませんでした。
それから約1ヶ月後、遅れて1人の1年生が入部してきました。
その日は部室を使う私が1年生の案内をすることになりました。
私のバンドメンバーはこの日に限って私以外休みだったので、私一人で案内をすることになりました。
「めんどくさい・・・女子だったらどうしよ・・・うまく喋れるかな・・・。」
不満と不安を抱えながら、待ち合わせ場所に私は向かいました。
音楽室に着いた私は、先生と会話するとても小柄な女の子の後ろ姿が目に入りました。
「先生お待たせしました〜。」
会話中だったので、少し大きめに声を出して呼びかけると女の子は立ち上がって振り返った。
クリっとした大粒の瞳に見つめられ、私は心の中で思わずドキッ!としました。
どことなくあどけなさを残した顔立ちでとても可愛らしく見えた。
身長は150cmくらいで小柄で細身だが、胸はCカップ程あり出るところはしっかりと出てやせ細っている印象は受けなかった。
制服から伸びる色白の綺麗な手足は健康的な色気を振りまいていた。
先生は忙しいのか簡単な説明を私にした後
「それじゃあ俺君!後は任せたよ!」
と言い残し早足で職員室の方へ行ってしまった。
「2年の〇〇です。今日からよろしくお願いします。」
何故か年下相手なのに、頭を下げ丁寧に緊張して挨拶した。
「〇〇です。よろしくお願いします。」
(声可愛い!?)
とても可愛らしい声にニヤケそうになった私はサッと後ろを向いた。
「そ、それじゃ案内するからひなちゃん着いてきて。」
「はい!」
(やっば!名前でしかもちゃん付けで呼んでしもた!)
初対面で馴れ馴れしくすることに慣れない私は体中汗をかきながら部室や倉庫の案内をした。
なんとか平静を装い、案内を終えた私は部室の椅子に腰掛け休憩をとった。
まったりとくつろいでいると、部室へ向かうひなちゃんの姿が窓越しに見えた。
するとそこに神風が吹き、外にいるひなちゃんの短めスカートを捲った。
白色のパンツが一瞬見え、太ももの辺りまでしっかりと見ることが出来た。
(おぉ!白!)
と彼女に見とれているといつの間にか部室の入口を開けひなが中に入ろうとしていた。
「外すごい風ですね。」
「そ、そうやね。」
慌てて返事をするとひなちゃんは私の横に腰掛けてきた。
「俺さん、曲でちょっと教えて欲しい所があるんどすけど今大丈夫ですか?」
「あぁ、うん、いいよ。」
ひなちゃんはどうやら自分が演奏する曲について私にアドバイスを貰いに来たようだった。
1つの楽譜を2人で見るとかなり密着した状態になり、身長差があるので上からひな覗き見るような体勢になった。
彼女の綺麗な黒髪に顔が近づくと、と良い匂いがした。
そして次に私の目線は彼女の胸へと移る。
頭上から見ていると、細い体から出る膨らみがよく分かり私の視線はそこに奪われた。
この時わたしは、さっきのパンチラも合わさり、こっそり勃起してしまいました。
(絶対に気づかれたらやばい!)
私は立ち上がって楽器を弾き、楽器で股間を隠してなんとかその場を凌ぎ切りました。
「俺さん今日は本当にありがとうございました。」
「お、おう!また何かあったらいつでも聞きに来ていいよ!」
「ありがとうございます。」
そう言うと、ひなは笑顔でこちらに一礼して部室から出ていった。
「ふぅ・・・。」
頭の中はひなちゃんの事ででいっぱいだった。
(可愛い後輩が出来たな・・・。)
部室で少し放心状態になった後、その日は練習をする気になれず家に帰った。
それからはお互いの部活がある日に会って音楽の事や勉強の事、たわいも無い話をしたりしました。
週2回しか会えなくても、とても充実した時間だった。
LINEも交換し、休日は他の友達も一緒だったがたまに遊びに行くようにもなった。
それから数カ月が経ち、文化祭の季節
軽音部はそれぞれのバンドが順番に演奏することが決まっていました。
文化祭の3日前、私は部員の皆が荷物を置けるように倉庫を片付けようと考えていました。
授業が終わり、私は足早に倉庫へ向かいました。
(今日はひなちゃんに会えるぞ〜♪)
とルンルン気分で倉庫へ向かい倉庫の扉を開けました。
すると倉庫の中には上半身がブラジャーだけのひなちゃんが立っていた。
制服の上から想像はしていたが、ひなちゃんの体型はスレンダーではあったが乳房の膨らみは想像よりはあった。
私はすぐに扉を閉めた。
(見てしまった……。)
興奮から一転し一気にテンションが下がる。
もうこれで絶縁になってしまうと、ネガティブな思考を巡らせていた。
色々考えながら倉庫の扉の前で待っていると
「おいおい鍵でも無くしたか?」
少し遅れてやってきた私のバンドメンバーがからかってきた
「いやいや忘れたんじゃなくてお前らを待ってたんや。」
「あー重いヤツとかあるからか。まあ2人いたら大体のは運べるし始めよか。」
そう言うと友達は扉に手をかけた。
このままではマズいと思った私は咄嗟に思いついた言葉で引き止めた。
「ちょっと待ってくれ!えぇーっと・・・。そういやさっき〇〇先生の課題お前出して無かったやろ?先に出しにいけよ。」
「そういや忘れてたなぁ。」
「今日中やし先に行ってこいよ。」
「え?今日中なん?なら先にいくわ。」
今日中と嘘を着くことでなんとか時間を稼いだ私は数分待ってから改めて扉を開けた。
中には倉庫の片付けをせっせと始めていたひながいた。
「あ、俺さん。もう片付け始めてますよー。」
「お、おう。ありがとう・・・。」
(あれ?もしかして俺に覗かれたこと気づいてないのか?)
片付けをしながら1人安堵していると突然
「おっ!と!」
前をろくに見ずに歩いたせいで私は机の足に躓きコケてしまった。
「俺さん大丈夫ですか?あっ!」
今度は私に気を取られひなちゃんが私に向かってコケてきた。
丁度正面に居たので私は抱きしめるように受け止めた。
「大丈夫?」
「だ、大丈夫です。」
気づけば私はひなの両肩を掴むような体勢になっていた。
そしてお互いに顔の距離が数十センチの所でふと止まった。
(か、可愛い・・・。)
私はひなちゃんの顔をついマジマジと見てしまった。
「あの・・・俺さん?」
突然の状況に困惑するひなちゃん。
キスとかしたいな・・・と考えていると扉の開く音が聞こえてきた。
後ろを振り返るとひなちゃんのバンドメンバーが中に入ってきていた。
「あ、ごめんなさーい。」
女の子は棒読みでそういい出ていった。
まるでさっきの私のようだった。
この日の出来事がきっかけで、私とひなちゃんは周りから冷やかされるようになった。
状況の説明はしたものの、あまり信じては貰えなかった私はいっそ本当に付き合ってしまおうと考えた。
文化祭が終わった次の日
勇気を出して告白し私とひなちゃんは付き合うことになりました。
高校だけの付き合いでしたが、良い初恋愛でした。