マッチングアプリで知り合った女性

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同じ地方出身だったことなんかがきっかけで親しくなった、アプリで知り合った女性(Yさん)とLINEでやりとりをするようになってから、三日ほどたったある日。それまでは、どんな仕事しているんですかとか、好きな食べ物はなんですかとか、たわいもない話ばかりしていたのが、時間帯のせいもあったのか、唐突に性的な話になったことがあった。その前後からメッセージを交わす頻度が増えて、エッチな話が話題の中心になった。というか、日を跨いで「おはよう」からそうでない話題になっても、仕事が終わって夜に交わすメッセージは気づいたら、またエロい方向へ軌道修正されていた。それもYさんの方から。

「あのアプリはセックスしたい人ばっかなのかな」

「うーん、まあそういう人もいるだろうね」

「セックス」というワードが出たら、お互い誰かによって許されたように猥談の度合いを強めて、

「わたし顔がエロいってずっと言われてきたよww」

「え、見たくなる。アプリに載ってたのだけだとちゃんと分からなかったから」

「見たい?」

「うん、体も写ってるやつ」

「それ見てどうすんの?」

「どうもしないけど?どうかしてほしいの?」

「笑ww わたし、言っとくけど出るとこ出てるよ。ほら」

アプリには、顔の半分も写っていなかったのが、その写真ではっきりと顔立ちがわかった。気の強そうな美人で、化粧映えする。これまでのエロトークも納得の、男好きするエロそうな顔だった。そして。なんせ巨乳だった。それも強調するようなアングルと格好で撮られたものだった。ボディラインにぴたっと張り付くようなワンポースで、胸の大きさが際立っていた。男に見せびらかすように撮ったものだろうか。

「うわ。」

「どうだった?」

「困る。会いたくなる」

「www」

「ドキッとした」

「もぞもぞした?」

「うん。エロいな。もぞもぞしよかな」

「すごい欲しがってる顔って言われるよww」

「なにがほしいの?言ってみたら?」

「KくんってマイルドなSだよね」

「さあ、どうかな。その気になってみないと分からないな」

「その気にさせたらいいの?」

「いま、その欲しがりの顔してんの?」

「してるよ。多分」

「何から欲しいの?」

「言わないとくれないの?」

「うん」

「はああ」

「なに?」

「とけてくる」

「なにが?」

「ないしょ」

「デートしよ。今度の週末」

その日は、どうにも落ち着かなず、Yさんの写真とLINEのやりとりを見返しながら、二回抜いてから寝た。

週末に会えることが分かっていて、精子を貯めておきたいのに、これだとまた明日も抜いてしまいそうで、

次の日はあっさりとどこへ遊びに行くかだけ話して終わらせた。

もっと焦らしても週末に会えることは決まっているのだからと思えば、全部が前戯みたいで今からドキドキして、居ても立っても居られなかった。

明らかに今日セックスをすることが分かって、それも初対面の女性と会うのは初めてだった。

13時過ぎ、待ち合わせ場所にきたYは、あの写真のワンピースを着ていた。

「はじめまして」と言いながら、

わざと舐めるように見たら、Yは口元はにやにやとしているのに、とろんとした目で俺を見る表情は、今からでもいいよと言うようだった。

「どっかカフェとか適当に入ってランチしましょう」

もしかしたら、今日私は抱いてもらえないんじゃないか。

そう思われるくらいセックスの気配を匂わせないように努めた。何もないまま時間が経てば経つほど、Yの表情と態度がどんな風に変わっていくのか。

平気な風で、最初の方に交わしていたメッセージのような、普通の会話をして、食事を済ませて店を出た。

「次、行きたいところがあるんだけどいい?」

訝しむような表情だったYが、待ち合わせの時のようにまた欲しがる顔をした。

「ここ。喋ったりできない喫茶店。読書するためだけのお店だって」

店のある二階への階段を、先に歩くように促して、俺は後ろからYの体をまた舐め回すように見た。お尻にもぴたっとワンピースが張り付いて、ここで勃起したそれを服の上からこすりつけたら、Yはこの場で濡れて「もうホテル行こう」って言い出すだろうか。いや、もう濡れているかも。

店に入って、隣合う席についた。飲み物が運ばれてきたら、

俺はスマホを出してYにLINEを打った。

「今からはLINEで会話ね」

「え?うん」

「喋っちゃいけなお店だから」

「じゃあ、喋れるお店に行けばよかったのにw」

「だから、先に喋りたくなったり、このお店を出たくなった方が負けね」

「今日、あのワンポースなんだね」

「うん、見てた?」

「うん、そりゃまあ。なんでその服なの?」

俺は、毎晩していた猥談をまた再開するように話題を出した。

今日、ようやくセックスの気配を感じられたYは、最初は俺の顔色を伺いながら、

そのうち堰を切ったように、

「今日会ってみて、おっぱいおっきいって思った?」

とか、

「さっき階段で見てた?」

とか、

会話の進展を急ぐように、こちらが返さなくてもメッセージを打っていった。

「これ、最近俺が夜むらむらした時に見てるやつ」

メッセージと一緒に『本当にあったエロ体験談』のURLを送った。

Yは一度俺の顔を見て「読んでみてってこと?」と確認をしたつもりだったのか、

俺は何も言わずにいると、Yはそのページをスクロールしながら読み進めていった。

全部が前戯だった。

Yがいま横でこの投稿を読んでいる。

読み終わったらどんな顔でこっちを見るだろうか。俺の負けでいいから、

この店を出て、今からセックスをしに行く。

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