私の母校では、男女がひとつの教室に集まって着替えをしていた。
更衣や場所分けに要する時間を削減するために、生徒は制服の下に、あらかじめ半そで・短パンを着用して登校するのが決まりとなっていたのだ。
タイトルのような、猥談のついでにカラダを触り合うという習慣は、中学3年の冬頃にはすでにあった。
発端は、とある男子が、ミニ風船ふたつを自らの服につっこんで「おっぱい!」とふざけていた時のことだった。
彼はそこそこ笑いを取ったあと、近くにいた女子Sに風船を渡した。
「お前もつける?」
「……はぁ?」
心底怒ったように返事をしたSは、見るからに発育不足の貧乳だった。
「ガハハ、つけた方がいいんじゃね?なぁ」
「うるさい!なによ、ウチだってあるし……!」
「ねぇだろ」
「……ぅう」
「ねぇ、かわいそうでしょ。Sだってわりとあるんだから」
口を挟んだのは、別の女子。
「わりと、って……」
友人のフォローでさらに傷ついた様子のSをよそに、男子は戸惑ったように彼女らを見た。
「まじ?」
「触ってみりゃわかるよ。ほら〜?」
「い、いや……」
思い返すと、あれはイジメに近かったかもしれない。
ただ、あの出来事を皮切りに、異性との触り合いがクラスで流行ったおかげで、Sのトラウマも”よくあること”として処理されたようだ。
Sは男子に胸を撫でられ、思いきり顔面を紅潮させていた。
「……ある、でしょ?」
「っ、まぁ」
その男子はクラスのガキ大将的存在だったが、その時は情けないくらい小声になっていた。
Sは男子の手を取って、そいつ自身の胸板に添えさせた。
「自分のと比べてみなさいよ」
「……確かに、Sの方が……いや、男と比べてどうすんだよ」
「っ、もーうるさいな!」
私は当時からおっぱい星人だったのでSにはあまり魅力を感じなかったが、Sはけっこう人気で、いろんな男子に触らせていた。
というか可愛かったので元々モテていた気がする。
一方で私は、ちょうど後ろの席にいたYという女子の胸を堪能していた。
Yも猥談には積極的な子で、複数の男子におさわりを許していた。
だからまぁ、どちらかというと私はただ、席が近かったおかげで、猥談の輪に巻き込まれるような形で触らせてもらえただけだった。
ただ、1回触れ合って以降は、1対1でそういう雰囲気になることも何度かあった。
「あ〜、体育の後に授業とか、サイアク……」
「なんで?」
「汗でブラが気持ち悪いもん……トイレで替えてきたい」
「先生に見つかったら怒られるよ」
それに、もう予鈴が鳴った後だった。
「わかってるよ、もう」
「気持ち悪いって、どんな感じなの」
訊きながら、さりげなく、手の甲で上乳をぽん、と叩いてみる。
「ん?う〜ん……暑い!かゆい!みたいな」
全く拒絶しないので、ワイシャツに透けて見えるスポーツブラのシルエットに沿って、手のひらで軽く撫でた。
「あとねー、今、ちょっとだけズレてるんだよね……」
「ズレてる?」
「うん。超ムズムズする」
「ここで直せないの?」
「え〜、先生まだ来ない?」
「見張っとく」
私たちの席は一番窓側。
Yは窓の方を向いて、自分の制服の裾や襟から、内側に手を入れ始めた。
私は教室扉をチラチラ確認しつつ、Yの方を向いてその様子をじっと見ていた。
「谷間できてる」
「……ん、ぅ」
「触っていい?」
「え〜、またズレたらどうすんの」
と、言いながらニヤニヤしていたYの視線が、私の股間に留まった。
「ねぇ、なんでココ……♡」
「……いや、生理現象だから……」
二人揃って窓を向いていたから、他の生徒からは何をしているのかが見えない。
Yの制服のボタンを、上から2つだけ外して、ブラの内側に手を差し込んだ。
「やっば。すご」
「ん♡……それいつも言ってるよね」
「いつも思ってるから。ねぇ、今喘いだ?胸って感じないんじゃないの」
「そうだよ?感じるのは、ここだけ」
Yの指が示したのは、彼女のバストトップ。
「乳首以外だと、全く感じないのか?」
「うん。まぁ、そんなもんだよ」
そっぽを向きながら、私の股間に手を伸ばすY。
「男だって、そうじゃないの?」
「ん〜……いや?側面とかでも」
「ふーん」
先生が来て授業が始まり、会話はそこで途切れた。
放課後、私たちの班が掃除当番だったので、また制服を脱いで半そで・短パン姿になった。
しかしYだけは、長袖ジャージ姿。
「うわ〜、なんか変な感じ〜」
「なんで長袖?」
「そりゃあ、体育で汗びっしょりになっちゃたから」
スースーする、と言いながら歩き回るYの胸元は、いつもより揺れが大きい。
シルエットもくっきりしている。
「中ぜんぶ脱いじゃった」
そう、Yは上裸の上から直接、長袖ジャージだけを羽織っていた。
さすがにそれを知ったうえで、まじまじと見ることはできなかったが、確かに左右の胸それぞれの膨らみの真ん中あたりに、ポツリと1つずつ突起が確認できた、ような気がした。
「さっさと終わらせちゃお。帰りたい」
Yの先導で、教室の掃除に取り掛かった。
途中、Yが私に耳うちしてきた。
「ねぇ。誰にも言ってないよね?」
「……何を?」
「この下、何も着てないってこと」
ジャージの襟を引っ張って、内側を示しながら訊いてきた。
「言ってないけど?」
「よかった。よく考えたらこれ、めちゃくちゃ恥ずかしくない?だからって、汗だくな下着着る気にもならないけど」
「うん。まぁ恥ずかしいね」
「……もう、ならそう言ってよ」
Yがふてくされた表情をしたので、私は短く謝っておいた。
Yは恥ずかしさからか、両腕で胸を押さえるようにしていた。
そのせいで、彼女が両手で持つ箒の柄が谷間に押し付けられ、むしろ胸のボリュームが強調されている。
今のYが、他の男子に視姦されるのが嫌だったので、私は他の班員からの視線を遮るように、Yの近くに立っていた。
掃除が終わると、Yはそそくさと帰り支度を整え、教室を後にした。
私はすぐに男子便所に篭り、Yのカラダを思い出しながら2回射精した。
おさわりできた日は、そうでない日よりもよく出た。
私の場合、視姦では人を選ばなかったが、おさわり相手は基本的にYだけだった。
ちなみに、当時私は別のクラスの女子と付き合っていた。
その子とは猥談すらしないキレイな付き合いをしていたので、実のところ、Yのことの方が異性として意識していたかもしれない。
「ねぇ、変なこと聞くけどさ」
「なに?」
「男子って、クラスメートをオカズにすることある?」
翌朝、教室でダベっていた時のこと。
私は椅子を後ろに向けて、Yと向かい合って話していた。
「……女子はどうなの」
「ん〜みんながどうかは知らないけど、私は……」
Yは隣のクラスの男子の名前を言った。
付き合っているらしかった。
「オカズは恋人に限る、って思ってたけど、男子はわりと無差別って聞いたから」
「どうだろ、人によるんじゃない」
「○○くん(私)、カノジョいたっけ?」
私は言いふらしていないので、ほとんど誰にも知られていない。
「いないよ」
「じゃあ誰をオカズにして、その……するの?」
昨日、脳内でYを嬲りながらイった時のことを思い出した。
今のYからは汗の匂いが消え失せ、清潔な白いワイシャツに、発育のいいカラダが詰め込まれている。
「うーん……●組の、Nさんとか」
「あ〜」
「あ〜ってなんだよ……」
「Nちゃん、確か処女じゃないよね」
それは、みんなが知っている噂話だ。
「いや、別に狙ってないし」
「でもまぁ〜エッチなカラダしてるよね、あの子」
「オッサンみたいなこと言うじゃん」
つっこみつつ、Yの机に頬杖をついて、さりげなくYの胸元を覗いた。
「じゃあさ、このクラスだと誰?嫌だったら答えなくていいけど」
「……んー」
Yから無理やり目をそらして、教室内を見渡した。
「Sとかどう?」
「S、は……俺は別に」
「あ、そうなんだ」
私たちの視線に気づいたのか、読書していたSが顔を上げた。
Yが無言で微笑みかけると、Sもつられて口角を上げて見せ、また読書に戻った。
「……ぶっちゃけさ、ないじゃん。Sは」
またYの胸元に視線を落としつつ、私は小声で言った。
「ない?……あ」
ちょっと間を置いて、Yは意味に気づいた。
「コラ」
「ごめんなさい」
私たちはSに背を向け、いつものように窓の方を向いた。
そして制服越しに、Yの胸をわし摑んだ。
Sや、私のカノジョにはない魅力。
Yもいつも通り、ほとんど表情を変えないので、乳首があると思われるあたりを、指で突いたり、弾いたりしてみた。
「……そこじゃないよ」
「どのへん?」
「もうちょっと……上あたり」
ブラの形状からも予想して、それらしい部分を探り当てた。
「……どう?」
おずおずと訊くと、Yが私を見た。
「ブラと制服越しじゃ、効きません」
「ま、まじか」
指と乳首を隔てる布3枚、その存在は大きかった。
「……でも」
「ん?」
「昨日の、掃除の時だったら……もしかしたら、やばかったかもね……♡」
そう囁くと、Yはそっぽを向いてしまった。
実のところ、その一言でめちゃくちゃに勃起したが、すぐにその場から便所へ退くのは、なんとか我慢した。
「このクラスだと、う〜ん誰だろう」
「おっぱいといったら、え〜と、Tちゃんとか」
「あ〜……使ったことあるかも」
「え!うわ!」
「絶対誰にも言うなよ」
「う、うん。それはまぁ、うん」
「ほんとにまじで……」
「あはは、わかってるよ」
「男子なんて大体こんなもんだからな」
「やっぱそうなんだ」
ひとしきり声を殺して笑ったYは、今夜はどうすんの、と訊いてきた。
「え……うーん。……Tの話したら、なんか……」
「お!Tちゃんのおっぱい、私見たことあるよ、修学旅行で。どんなもんだったか説明したげる♡聞きたいでしょ?」
そんな流れで、窓際で内緒話をしばらく続けた。
Yは一度も「じゃあ、私は?」と言わなかったから、私もなにも言わなかった。
その夜は、手に残るYの胸の感触と、例のセリフを思い出しがら性欲を発散した。
今までで一番ガッツリ揉んだし、内緒話の踏み込みぐあいも普段とは段違いだったので、しばらくの間はこの日の記憶だけで何度も射精できた。
数週間後に席替えをして、Yとは席が遠くなった。
それ以来、Yの胸に触れる機会は一度もなかったし、会話もほとんどしなくなった。
逆に、当時のカノジョに意識が向くようになり、やがて初体験が訪れた。
でも、正直そうでもなかったから、Yのことを思い浮かべながらヤった。
……。
……はい。
カノジョ(元カノ)に失礼でしたね、最低。
今回はここまでにします。
誤字・脱字等ありましたらご指摘ください。