バイト先の先輩の娘さんとの、波乱万丈な恋物語・番外編① 今日は赤ちゃん

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激裏GATE-エロティカの数少ないマー坊とせっちゃんのファンの皆様、お待たせ致しました。

バカ夫婦のエッチな体験談、ひっそりと復活で御座います。

出来るだけ時系列順に投稿していく予定ですが、話の都合上、ある程度前後する可能性が有る事は初めにお断りしておきます。

それではマー坊とせっちゃんの、甘々?な結婚生活物語をお楽しみ下さいませ。

登場人物スペック

誠人(マー坊)→レストランで働く、仮性包茎でちっぱい好きのコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。

節子(せっちゃん)→16歳で誠人と結婚した、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい幼妻。マー坊命の一棒主義者。

鉄さん→誠人が働くレストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが、根はいい人。

・・・

「マー坊…」

菜切包丁を手際良く振るいながら、鉄さんが俺に声を掛ける。

「鉄さん…何でしょう?」

と、豚バラ肉の余分な脂身を、愛用の三徳包丁で削ぎ落としながら、俺は返答する。

「今日は野菜の納品…やけに遅くねえかぁ?」

「あ、そうですね…もうそろそろランチタイムですから、その前に来て欲しいんですが…」

と言っているそばから。

軽トラックのエンジン音が響き渡り…そして止まったかと思うと。

「今日はー!お野菜、お届けに上がりましたぁー!」

と言うダミ声が、厨房の勝手口から聞こえてきた。

「あ、和親さん今日は!何時も美味しいお野菜を有難う御座います!」

と俺は色黒で筋肉質の、如何にもお百姓さんと言った感じの壮年のおじさんに声を掛けていた。

「おう、誰かと思えば新婚さんの誠人クンじゃあねぇか!可愛い奥さんとは、毎日毎晩ズッコンバッコンヤリまくってるかい!?」

「かっ…和親さんっ…!こ、声が大きいですよ…!」

「おう、悪い悪い!」

この和親さんは有機農法に拘る農家の二代目。

「値段はちと高いが安全で美味しい」和親さんの野菜は近隣住民なら知らない人は居ないほどで、直売所に和親さんの野菜が並べば、「遅くとも」30分で全ての野菜が売り切れる程と言えば、その人気の高さが伺えるだろう。

「和さん、今日は!相変わらず、元気そうで何よりだぁ!おっ、助手席に座ってる可愛子ちゃんはコレかい?」

と手の空いた鉄さんが、右手の小指を立てながら和親さんに軽口を飛ばす。

「馬鹿言っちゃいけねぇや、鉄さん!コイツは俺の一番上の娘の灯里って言うんでさぁ。おい灯里、レストランの皆さんに御挨拶してこい!」

と和親さんはまるで「アズールレーンの長良」から鬼角を取り払った様な、朗らかな笑顔が愛らしい、巨乳の女性に声を掛ける。

「あ…皆さん、始めまして。私…和親の長女の灯里と言います。以後…お見知り置きを!」

「あ…始めまして…」

「始めまして!」

「始めまして、灯里さん!」

「俺も寄る年波には勝てないみたいで…五十肩に腰痛、関節痛、背筋痛…だけならまだしも、最近はトンと勃たなくなっちまって…」

「お父さんっ!」

「すっ、済まねえ…灯里。まぁ…そんな具合なもんで…コレからはこのレストランへの野菜の配達は、出来るだけ灯里に任せようと思いましてね…」

「あ…皆さん…コレから、宜しく御願いしますね!」

「こちらこそ、宜しく御願いします!」

「コレから宜しく頼むぜ、灯里ちゃん!オイ、マー坊!灯里ちゃんの乳に見惚れるのは勝手だが、乗り換えるのだけは勘弁だぜ!」

「て、鉄さんまで…セクハラ紛いの下ネタは止めて下さい!」

「鉄さんっ!」

「わ…悪い悪い…」

「あの…灯里さん。野菜はコレだけじゃ無いですよね?」

「軽トラックの荷台にまだ…」

「分かりました。おーいノブノブ!手が空いたら、野菜運ぶのを手伝ってくれ!」

「了解っすー!」

俺と年上の後輩の信彦は、軽トラックの荷台に山の様に積まれた、色とりどりの野菜をえっちらおっちら厨房へとピストン輸送する。

「どうも有難う御座いました」

「いえいえ、これ位どぉって事無いっすよ!」

「にしても、どれも美味そうだなぁ…」

「そう言えば誠人さん…新婚さんなんですよね。奥様とは、仲良くしていらっしゃいますか?」

「あ…はい、お陰様で…」

「あの…これ、遅くなっちゃいましたけど、父と私からのプレゼントです。是非、受け取って下さい…」

と言って灯里さんは紙袋入りのピーマンやオクラ、胡瓜等、夏野菜の詰め合わせを俺に手渡す。

「本当に有難う御座います!」

「誠人クン!オクラのネバネバには、上質なザーメンを作る効果が有るんだぜ?可愛い赤ちゃんが沢山欲しかったら、ウチのオクラをバリバリ食ってくれよな!」

「…もう、お父さんったら!」

「灯里…す、すまねぇ…」

「灯里さん…有難う御座います!」

「いえ、こちらこそ…喜んで頂いて、嬉しいです!」

「それより灯里さん、お腹は空いてませんか?」

「ハイハイ、雑談はそこまでだ!みんな、コレからランチタイムだ、気合い入れて行くぞ!良いなぁ!」

「ハイッ!」

との鉄さんの掛け声を合図に、俺達は皆、真剣な表情でそれぞれの仕事に戻って行った。

・・・

「…ごちそうさまでした。誠人さん…残った分は、食べていいよ…」

そう言い残すとせっちゃんは小さめのお皿に半分以上残された、和親さんのピーマンを使った青椒肉絲を俺の大皿に移し替えると台所で、キティちゃん柄のマイ茶碗とマイ汁椀、それにお皿を洗い始めた。

俺は青椒肉絲に再び箸を伸ばし、胡麻油の香りが染み付いた歯応え充分のピーマンを噛み砕くと、お袋に語り掛ける。

「なぁお袋…最近せっちゃん、元気なくない?」

「本っ当に鈍感な旦那様ね、誠人って…」

「…え?」

「これ以上は何も言わないけど…誠人、せっちゃんをしっかり支えてあげるのよ。良いわね?」

「…?わ、分かった…」

「誠人さん、私からもお願いします。節をしっかり支えてあげて下さいね」

「あ、はい…分かりました、お母様…」

「それじゃ私達は一休みしたら自治会の防犯パトロールに出掛けますから…先にお風呂に入って頂けますか?」

「分かりました。洗い物をしたら入浴しちゃいますね」

「そうして頂けると助かります。それではお願いしますね、誠人さん」

「お気を付けて行ってらっしゃい。…それでは、御馳走様でした」

俺は「モーツァルトのディヴェルティメント」のCDを聴きながら洗い物を済ませると、浴槽にお湯を張る間、料理のレシピ本を読んで暇を潰す。

せっちゃんは洗い物を済ませてから、自室に籠もったきりだ。

「お湯張り終了です。お湯張り終了です」

の給湯装置のメッセージを耳にした俺は脱衣場で服を脱ぎ、ボディーソープとスポンジで一日の汗と垢をこそぎ落とし、ぬるめのお湯が張られた浴槽で一日の疲れを癒やす。

「はぁ…極楽極楽…」

…とそこへ、一糸まとわぬ産まれたままの姿のせっちゃんが、風呂場に乱入してきた。

「まーさーとー…さんっ!」

「…せ、せっちゃん?」

「ねーねー、誠人さん…今のうちに、エッチしよっ♡」

と言うなりせっちゃんは無理矢理浴槽に入湯すると、か細い腕を俺の首に回し、問答無用で俺の唇を奪い取る。

「ん…んんん~…ん〜っ…」

俺の胸板に密着したせっちゃんのちっぱいのピンク色の先端が俺の乳首と擦れる度に、肋骨が浮く程華奢なせっちゃんの身体が小さく痙攣する。

俺は唇を重ねながら右手でせっちゃんのお尻を優しく撫で回し、左手でせっちゃんの頭を撫で付ける。

「誠人さん…どうしたの、節のちっちゃいおっぱい、いっぱい触ってよぉ…」

「…今日は敢えて、ギリギリまでおっぱい触らない。せっちゃんが我慢出来なくなったら…いっぱい触ってあげるからね…」

「何それぇ…」

「コレも一種の❝放置プレイ❞になるのかな?大丈夫、せっちゃんが我慢の限界に達したら、いっぱいもみもみしてあげるから…」

「誠人さぁん…最近、節に意地悪ばっかりしちゃってぇ…」

「女の人は焦らせば焦らしただけ、おちんちんを挿れた時の快感が倍増するんじゃなかったっけ?」

「んもぉ…」

「…誤解しないで。俺は千夏みたいな巨乳より、せっちゃんのちっちゃいおっぱいの方が好みだから、ね…」

「誠人さん…その言葉が本当なら、早く節のちっちゃいおっぱい、もみもみしてよぉ…」

「まだまだ。そんな言葉が出て来るって事自体…まだ余裕が有る証拠でしょ?」

「だったら…節、反撃しちゃうぞっ♡」

と言い放つとせっちゃんは、俺のカチコチに硬直したズル剥けおちんちんを水中で手コキし始めた。

「えへへ…誠人さん、攻守逆転だよっ♡」

「ううっ…あ、相変わらず凄え気持ち良い…」

「ほらほら、誠人さん…イカされたくなかったらぁ…早くおっぱいもみもみしてよぉ…」

と言いつつ手コキのスピードをわざと緩めたり、急にスピードアップしたりして俺の愚息を弄ぶせっちゃん。

俺はセックスの主導権を取り返すべく、遂に我慢出来ずにせっちゃんのちっぱいを鷲掴みに…してみると。

「アレ…?せっちゃん、ちっぱい…こんなだったっけ?」

何時ものふにふにとした柔らかい感触は何処へやら、やや突っ張った様な硬い感触が指から伝わってくる。

「うん…一週間位前からこ、こんな感じなの…う…うっ…」

「…え?」

「うっ…ううっ…う、おえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーっ!」

と叫びながら、せっちゃんは浴槽外へ激しく嘔吐し始めた。

こうなっては最早、エッチどころではない。

俺はスノコの上に吐き出された吐しゃ物をシャワーで洗い流すとせっちゃんを浴槽から引き摺り出し、バスローブを着せてリビングのソファーへと寝かせる。

「せっちゃん…熱っぽくない?それと…まだ吐き気はする?」

「…大丈夫、多分、風邪とかの病気じゃない…と思う。それと…今は吐き気はしないよ…」

「そう…何にしても、明日病院に行こう。だから…今日は早く寝た方が良いよ、せっちゃん…」

「誠人さん…ごめんね。節…今日はもう寝るね…」

・・・

「…間違い有りませんね。おめでたですよ、おめでとう御座います…」

「…俺が、父親?」

「節が…お母さん?」

翌日、俺達バカ夫婦は病院へ。

そして産婦人科の女医さんからの懐妊の御告げに思わず、キョトンとした表情を見合わせ合っていた。

「あの…妊娠してからどれ位だかは…わかりますか?」

「恐らく…九週目から十週目、約ニヶ月半と思われますね…」

「って事は…」

「やった…ハネムーンベイビーだ!」

「せっちゃん…宮崎で、頑張った甲斐が有ったね!」

「うん…やったやった!」

と俺達バカ夫婦は思わず、手を取り合ってはしゃいでしまっていた。

「うん、うんんっ!はしゃぐのは御結構ですが…大変なのはコレからですよ。特に旦那様…奥様は初めての妊娠と言う事で、様々な困難が襲い掛かります。それを一番受け止められてあげられるのは…」

「やっぱり自分…ですか…」

「…えぇ。脅かすつもりは有りませんが…つわりに情緒不安定、眠気や便通…そして何よりも、お腹の中の赤ちゃんの事を最優先に考えてあげて下さいね…」

「分かりました。何処までやれるかは分かりませんが…自分なりに頑張ってみます」

「そうしましたら…コレが必要な申請の一覧表ですね」

と言いながら女医さんは、するべき事を纏めた「ハウトゥーリスト」を、俺に差し出す。

「そうしたら、何はさておき母子手帳が最優先事項、になるのかな…」

「そうなりますね…後、妊娠に伴う様々な助成金は、必ずコチラから申請しないと頂けませんから、お忘れなき様に…」

「一つ質問しても、良いですか?あの…夜の営みは、しちゃ…ダメ…です…か…?」

とせっちゃんは、真っ赤っ赤になった恥ずかしげな顔で女医さんに質問する。

「結論から言えば…安定期から妊娠後期に差し掛かるまではオッケーですね。但し…余り母体に負担がかかる様な、激しい行為は流産リスクを高めますので、出来るだけ謹んで下さいね」

「…はい」

消え入りそうな小声でせっちゃんが返答すると、今度は俺が質問をぶつける。

「俺…いや、自分からも質問、良いですか?絶対に食べさせてはいけない食材なんかは…有りますか?自分、レストランでコックをしているもので、その点非常に気になりまして…」

「奥様はまだ未成年ですからアルコールとタバコは無縁かと思われますが…この二つは絶対にNGですね。後…レバー等に含まれるビタミンA、それにカフェインの過剰摂取には充分注意して下さい」

「有難う御座います」

「質問はもう有りませんか?そうそう、初めてのご出産と言う事でしたら是非、❝両親学級❞に参加される事を強くお勧めします。お父さん、お母さんになる為には知っておいて損は無い知識の宝庫ですし、それに…」

「それに?」

「パパ友さん、ママ友さんとお知り合いになれる格好の場ですからね。ネガティブな愚痴を言い合える同性とお知り合いになっておく事は、絶対必要だと思いますよ」

「…有難う御座いました!参加させて貰います!」

「ハイ、どうもご苦労様でした。それでは、お気を付けて…」

俺達バカ夫婦は手を取り合い、診察室を出ようとすると。

「あ…どうも…」

間違い無い。

昨日お知り合いになったばかりの灯里さんが、俺達バカ夫婦と入れ替わりに、俯いたまま診察室へと入室して行った。

そして俺達は、待合室の椅子に座り、会計の呼び出しを待つ。

「しかしせっちゃん。いざ妊娠が分かると何て言うか…喜びよりも戸惑いの方が大きいな…」

「そうだね…節、本当に、お母さんになれるのかな…」

「大丈夫だよ、せっちゃん。俺達がお付き合いをし始めた時に比べたら、御互いほんのちょっとずつだけど、大人に成長してるから…」

「誠人さん…」

「あの…すいません。お隣…良いですか?」

と灯里さんが、俺達バカ夫婦に声を掛けてきた。

「あの…もしかして、おめでたですか?」

「あ…は、はい…」

「私が言うのも何なんですが…おめでとう御座います」

「どうも…有難う御座います…」

「あの…誠人さん?この女の人…誰ですか?」

「あ…自己紹介がまだでしたね。私は、誠人さんが勤務しているレストランに、野菜を卸している農家の娘の灯里と言います」

「…はじめまして。アタシ…誠人さんの…妻の、節子って言います」

とせっちゃんは、やや強張った表情で灯里さんに挨拶をする。

「あの…誠人さん。今日、私が病院に来た事は、絶対に誰にも口外しないで、下さいますか…?」

「…分かりました。絶対、誰にも口外しないと約束します」

「有難う御座います!」

「受付番号200番の方、会計の準備が出来ました。繰り返します、受付番号200番の方…」

「それじゃすいません、灯里さん。失礼します…」

「コチラこそ、御縁が有りましたら、また…」

・・・

「…本当か!?マー坊!」

携帯電話の向こう側から聞こえてくる鉄さんの声は…喜びと戸惑い、不安と期待が入り混じった、複雑な声色だった。

「ええ…間違い有りません。約ニヶ月半ですから…文句無しのハネムーンベイビーですよ、鉄さん」

「うっ…」

「…鉄さん?鉄さん?」

「マー坊…節に、替わってくれないか…」

「…ハイ、分かりました。せっちゃん…鉄さんが、替わってくれって…」

「もしもし…お父さん?お父さん…うん…ぐすっ…お父さん…分かった…じゃあね…」

「せっちゃん…鉄さんは、何て言ってた…?」

「ぐすっ…おめでとう、頑張れよって…だけ…ううっ…」

「せっちゃん…本当に大変なのは、コレからだよ。でも…二人で手を取り合えば…どんな困難だって、乗り越えていけるよ、せっちゃん…」

「うん…」

「それじゃ…母子手帳を貰いに行こうか?」

「そうだね…」

俺達バカ夫婦は手を繋ぎ、保健所へと向かう。

「ハイ…母子手帳と、コチラがマタニティーマークです。それでは、お大事に…」

「…誠人さん」

「どうしたの?せっちゃん…」

「節…とっても不安なの…ちゃんとしたお母さんになれるのか、滅茶苦茶不安なの…誠人さん…節、一人前のお母さんになれると思う…?」

「なれるか否か以前に、もうせっちゃんは赤ちゃんを身籠っている、立派なお母さんじゃない」

「誠人さん…」

「せっちゃん…一足飛びに一人前のお母さんになる必要なんて、何処にも無いから。コレから産まれてくる赤ちゃんに相応しい、立派な両親になる為に御互い…一緒に歩いて行こうねっ!」

「うんっ!誠人さん、一緒に頑張ろうねっ♡」

「それじゃ改めて…お袋に連絡入れるから…ちょっと待ってて?」

と言うと俺は、屋外でお袋の携帯電話に電話を掛ける。

「もしもし…あ、お袋?仕事中御免ね…うん、うん…約二ヶ月半目だった。そう…今保健所で母子手帳とマタニティーマークを貰ってきたから。あぁ、分かってる…それじゃ…」

「あの…お母様、なんて…?」

「❝妊娠おめでとう。誠人、せっちゃんをしっかり支えてあげるのよ❞って…」

「誠人さん…節…」

「…せっちゃん、何にも言わないで」

「・・・」

「コレから二人で…一緒に頑張ろうね…」

「…うん」

せっちゃんは今にも泣き出しそうな表情で、俺を見つめ…コックリと頷いた。

・・・

「誠人さん…」

俺達バカ夫婦はダブルベッドに、パジャマ姿で手を繋いで腰掛けている。

此処はリフォームを終えて、晴れて俺達バカ夫婦の「愛の巣」と化した寝室。

天井から内壁、そしてドアにまで強力な防音対策が施されたこの部屋から、せっちゃんの喘ぎ声が漏れ出す事は…まず無い。

試しにクラシック音楽をフルボリュームで流してみても、ドアを閉め切ったら殆ど何も聞こえなくなったと言えば、その効果の程が伺えるだろう。

閑話休題。

「せっちゃん、あんまり無理しないで…気乗りがしないなら、今日は手コキで抜いて、我慢するから…」

と言うと俺はパジャマのズボンをトランクスごと脱ぎ捨て、ギンギンに硬直したズル剥けおちんちんをさらけ出す。

「誠人さん…だったら節、お口で抜いてあげるよ…」

と言うとせっちゃんは俺の前にしゃがみ込み、ズル剥けおちんちんを問答無用でパックンチョ。

そのまま舌でおちんちんの裏筋を刺激すると、今度は唇で竿全体をしゃぶりまくる。

「んっ…んんん~…まひゃとひゃんのかわひゃぶりおひんひん…でょんなひゃいひゅひゃんびぃーなんかひょりも、ひゅぎょくおいひいよぉ…」

「うっ…せっちゃん…軽く…軽ーく歯を立ててみて…」

「うふふ…」

と悪戯っぽく笑うとせっちゃんは歯で肉棒の垢をこそぎ落とすかの様にゆっくり優しく刺激したかと思うと…今度は陰囊をぺろぺろと愛撫し…そして金玉を甘噛みする様に優しくしゃぶってきた。

「なんか…不思議だなぁ…この二つのタマタマから、誠人さんの臭くて温かい❝赤ちゃんの素❞が作り出されているなんて…」

と呟くと、せっちゃんは再び俺の金玉を、指で優しく愛撫する。

「なんか…今日のせっちゃん…Sっ気が強くない…?」

「うふふ…誠人さんの皮被りおちんちん、何回しゃぶってもとっても可愛いなぁ…それに誠人さん、意外とタマタマが弱いんだぁ♡」

「あ…せっちゃん、金玉にあんまり歯ぁ立てないで…」

「ふゅふゅふゅ…まひゃとひゃんのひんひゃまも…ひゅぎょくおいひいよぉ…」

「うっ…せっちゃん…」

「びょお?もぉ、でひゃいひょお?」

「ま、まだ…まだ大丈夫…」

「びゃっひゃらひぇつ…ひょんきだしひゃうよぉ♡」

と言うか否や、せっちゃんは所謂❝バキュームフェラ❞を敢行。

そのひょっとこの様なユーモラスな上目遣いとは裏腹の、未体験の刺激にさっきまでの余裕は何処へやら、忽ち射精感が込み上げてきた。

「ぐおぉ…す、すげえせっちゃん…だ、駄目だせっちゃん、もう出るっ!」

「誠人さん、かけて…節の顔に赤ちゃんの素、いっぱいぶっかけてぇ!」

と叫ぶや否や。

俺のズル剥けおちんちんから吐き出された大量の赤ちゃんの素が、せっちゃんの可愛らしい顔を見る見るうちに、真っ白に汚していく。

「やっぱり…良いなぁ…この誠人さんの臭くて温かい赤ちゃんの素…節…凄く大好き…♡」

「せっちゃんの…淫乱♡」

俺は独り言の様に呟くと、せっちゃんのぷっくりしたほっぺたに、尿道にへばり付いていた白濁液を擦り付けていく。

「えへへ…♡だって節…誠人さんの事…世界の誰よりも愛しているもん…誠人さんが喜んでくれるんだったら、いくらでも淫乱でドスケベな、イヤらしい奥さんになってあげるよ…♡」

「せっちゃん…有難う…その代わり、気乗りがしない時は、あんまり無理しないでね…」

と言いながら俺は、せっちゃんの顔にぶちまけた❝赤ちゃんの素❞を、優しくウェットティッシュで拭い取ってあげる。

「誠人さん…すっきりした?すっきりしたら…今度は節をイカせてぇ…」

と言いながら、せっちゃんはベッドに上がるとやはりパジャマのズボンをパンティごと脱ぎ捨て…愛液ですっかり潤ったキツキツオマンコを御開帳。

そのとてつもなく神聖で、且つ淫靡極まり無い光景に、俺の理性は忽ち吹き飛んだ。

俺はせっちゃんのキツキツオマンコに荒々しくむしゃぶりつき、先ずは陰唇を舌でぺろぺろ舐め回しながら、右親指と人差し指で陰核を優しく摘んであげる。

「あっ…ああん…」

忽ち、さっきまで俺のイチモツを貪っていたせっちゃんの可愛らしい唇から、艶っぽい喘ぎ声が漏れ出す。

俺は無言で包皮から姿を現したせっちゃんのクリトリスを舌で舐め回し、同時にキツキツオマンコに人差し指と中指を差し入れ、ゆっくりと掻き回していく。

「あっ…ああんっ、駄目、節、そこ、弱い…ああっ、あん、んんん~っ…」

「じゃあ…止める?」

「嫌…意地悪しないでぇ…節、誠人さんにイカされたいよぉ…」

「じゃあ…続けて良いのね?」

「…うん♡」

俺は再びクリトリスを舌で愛撫しながら、今度は膣内に差し入れた指をピストンしてみると。

「あんっ、誠人さあああん…んっ、凄い…あああん、あ~ん、あぁっ…」

せっちゃんの喘ぎ声はあたかも、俺のズル剥けおちんちんを挿入されているかの様にボリュームアップしていく。

俺は再び膣内に舌を差し入れ、代わりにクリトリスを両方の人差し指で挟み込む様にぐりぐりと擦り上げる。

「あああん、誠人さぁん…駄目、駄目ぇ、あぁん…せ、節…お、おかしくなっちゃうよおぉぉぉぉ!!!」

と叫びながら、せっちゃんは俺の顔面に豪快に潮をぶちまける。

「せっちゃん…まだ、イッてないよね?」

「誠人さん…節…もうすぐイキそう…そのまま…オマンコとクリちゃん、いっぱい意地悪してぇ…」

「分かった」

呟くと俺はクリトリスからオマンコの割れ目をつーっ…と舌でそっと舐め下ろし、今度は俺の…余り高くない鼻をクリトリスに押し付ける。

時に力強くぐりぐりと、時にそっとゆっくり擦る様に。

「誠人さん…何…コレ…こんな刺激、節…初めて…」

俺はキツキツオマンコを両手で押し広げ…膣内のヒダヒダを舌の届く範囲でぺろぺろ舐めていく。

「ああっ、き、気持ちいい…誠人さん、節、もうすぐ…イッちゃう…かも…」

ソレを聞いた俺は舌を引き抜き…代わりに右の人差し指、中指、そして薬指を三本揃えて差し込み、高速指マンを敢行する。

「あん、あんっ…き、気持ちいい…ああっ、節、駄目、イク、イッちゃうよおぉーーー!!!」

と絶叫しながらせっちゃんは…痙攣しながら果ててしまった。

「…誠人さん」

せっちゃんはダブルベッドに横たわったまま、俺に声を掛けてくる。

「せっちゃん…気持ち良かった?」

俺もせっちゃんに寄り添う様に、ベッドに横になる。

「うん…誠人さんも、節を愛しているのが…凄く伝わってきたよ…♡」

「せっちゃん…暫くは、俺の皮被りおちんちん、挿れられないけど…我慢してね…」

「ねぇ、誠人さん…何だか、お知り合いになって間も無い頃の事…思い出さない?」

「あ、あぁ…あの頃は❝ヤリたい、抜きたい❞盛りの真っ只中だったのに…せっちゃんには何故か、❝そんな事しちゃいけない❞って自制心が、働いていたんだよね…」

「くすっ…もしかして誠人さん、お父さんに殴られるのが、怖かったの?」

「勿論…ソレも有った。けど…それ以上に❝せっちゃんは、俺が汚しちゃいけない存在なんだ❞って意識が働いていてね…もしかしたら俺…心の何処かで❝せっちゃんとプラトニックな関係になりたい❞って欲求が、有ったのかもしれない…」

「あー、それ、何となく分かる…節、❝誠人さんに処女をあげたい❞って思う一方で、❝誠人さんとセックスするのが怖い❞って、感じてもいたんだ…」

「俺も、❝こんな皮被りおちんちんで、せっちゃんを満足させられるのか?❞って、あの日まで滅茶苦茶不安だったんだ…結局俺達…❝似た者同士❞だったんだね、せっちゃん…」

「うん…そうだね、誠人さん♡」

「それじゃせっちゃん…お腹の赤ちゃんの為に、もうそろそろお休みしよう?」

「うん、そうだね、誠人さん…それじゃお休みなさい…」

・・・

「オイ、通弘はまだ来てねぇのか!?オイっ!」

「和親さん!気持ちは分かりますが、取り敢えず、落ち着いて下さい!」

「バカ野郎、コレが落ち着いてられるか!人の娘を傷物にしておいて、未だ挨拶も無しとはよぉっ!」

ランチタイム過ぎのレストランの厨房で、俺は信彦共々、怒りに任せて怒鳴り散らす和親さんを必死に制御していた。

一昨日…灯里さんが病院にやってきたのはやはり、妊娠しているか否かの確認だったそうだ。

そして…結果は、御懐妊だった。

でもって…御相手は、このレストランに調味料を卸している食品会社の営業マン、通弘さんだった。

この通弘さんは、高校時代からアメリカンフットボールをしてきたと言う、細マッチョのタフガイ。

灯里さん曰く、通弘さんとは農業大学時代の合コンで意気投合し、それから結婚前提の真剣なお付き合いをしてきたらしい。

俺も通弘さんと何回か会話を交わした事が有るが、到底女性をオモチャにする様な、無責任極まりないヤリチンとは全く思えなかった。

…と、そこへ。

「今日は、○●食品の通弘です!店長さんは、いらっしゃいますか?」

と、通弘さんが出入口から挨拶した…次の瞬間。

「このバカ野郎ーーー!!!」

と、厨房から飛び出して来た和親さんが、通弘さんの顔面に問答無用で右ストレートを叩き込んでいた。

「和親さん!」

と、俺達従業員一同は、再び、和親さんを必死に抑え込む。

このままではマジで、通弘さんを殴り殺しかねない怒りっぷりだ。

「てめぇ…俺の娘をオモチャにしやがってぇ!どう責任取るつもりだぁ、このヤリチン野郎!」

「ちょっ…和さん!此処じゃアレでさぁ、続きは事務所でして貰えませんかね!?」

「…ふん、確かに。オイ…続きは事務所でするから付いて来い!」

と、ビビった表情のお客様と先輩方の前で通弘さんを一喝すると、和親さんは事務所へと消えて行った。

「あー…怖かった…」

信彦が演技では無く、本心からビビったと言う表情で呟く。

「そりゃあ自分の娘が❝できちゃった❞となったら…普通の男親はそうなるよな…」

「そう言えば…節子さんもおめでたでしたよね?」

「あぁ、そうだ…まぁ、マー坊と節は、プラトニックな愛を貫いて、好き同士結ばれた訳だが…アチラは❝できちゃった結婚❞だからなぁ…」

「鉄さん。俺、何回か通弘さんとお話した事が有りますが…女性をオモチャにする様な❝ヤリチン野郎❞とは、到底思えないんです…」

「…マー坊も、随分と御目出度い野郎だなぁ…」

「…そう、ですか?」

「人間、口先だけなら、いくらでも人を騙すのは簡単に出来るんだ。ノブノブ、演劇やってる人間なら、言ってる事は分かるよなぁ?」

「えぇ…言いたい事は分かります、鉄さん…ただ…プロレスラーのスタン・ハンセンが❝バッドガイはグッドガイにしか務まらない❞と言っていた様に、❝見た目はワルでも根は良い人❞って実例も有りますから…本当に最後は、その人の言動で判断するしか無いですよ?」

「…フン。まぁ、そう思いたいなら、そう考えりゃあ良いさ」

と言うと鉄さんは、厨房の勝手口から外へと出ていった。

「誠人さん…コレ、事務所を立聞きするチャンスっすよ!行きましょう!」

と言うと信彦は、俺を誘って事務所のドアの前で聞き耳を立てる。

「妊娠の事は昨日の夜、灯里さんから聞かされまして…お父様、本当に、本当にすいませんでした!」

「…で?どうすんだぁ、コラァっ!」

「勿論、責任を取る気は有ります。ですが…入籍は、今担当しているプロジェクトが一段落ついてからにして貰えませんでしょうか!」

「ほぉ、プロジェクトねぇ…そのプロジェクトって、どんな内容なんだ?」

「…この書類を、読んで下さい…」

「…ん…ふむふむ、なるほどな…。なら答えは一つだ、待ってやろうじゃあねぇか!その代わりだ!通弘クンよぉ、そのプロジェクトやらが一段落ついたら、灯里を嫁に貰ってもらうからなぁ!」

「…勿論です!灯里さんと結婚させて頂けるのならば、どんな無理難題でも、喜んでお引き受け致します!」

「…その言葉に、嘘偽りはねぇな?店長さん、今の言葉、聞きましたよね?」

「ハイ、お伺いしましたよ…」

「そこで立聞きしているお二人さんも、聞いたよなぁ!?」

との、和親さんの思いがけない指摘に。

俺と信彦はバツの悪そうな表情で、事務所のドアを開ける。

「ハイ…ハッキリ聞かせて貰いました。❝責任を取る気は有る❞、❝結婚させて貰えるのならば、どんな無理難題でも引き受ける❞と…」

「よーし、コレで外堀は埋まった訳だ…コレだけの人達に言質を取って貰った訳だからなぁ…」

と、そこで和親さんがクルリと表情を変えて。

「通弘クン。お昼は…まだかい?」

と、ぎこちない笑顔でニッコリ。

「あ、ハイ…店長さんとのお話が終わったら、此処で昼食を食べるつもりでしたので…」

「なら話は早えや!オイ誠人クンよぉ、ビフテキ定食を二つ頼むぜ!」

「ハイ、ビフテキ定食二食ですね。ご注文は、以上で宜しいですか?」

「おう、それで結構だ!通弘クンよぉ、此処は俺の奢りだ、遠慮しねえでたらふく食ってくれ!」

「…本当にすいません!」

「何、気にする事はねぇやな。怒り狂っていたとは言え、未来のお婿さんをぶん殴っちまったんだ、これ位の詫びはさせてくれ!」

と言うと和親さんは通弘さんを誘って、二人掛けのテーブルへと移動して行った。

「何はともあれ、❝これにて一件落着❞で良いのかな…?」

「でしょうね…んじゃあ先輩。ビフテキ定食、作っちゃいましょう!」

「そうだな…すいませんそれでは店長、失礼しました!」

「あぁ…誠人クン。今日から新しいアルバイトの子が来ますから…指導を宜しく頼みますよ…」

「了解しました!」

・・・

「ねぇ、誠人さん。もっと、優しく突いてぇ…」

俺とせっちゃんは二人の愛の巣で、所謂「寝バック」の体位で、夜の営みをしていた。

「あ…せっちゃん、調子に乗って御免ね…」

おれはピストン速度を緩める。

俺達バカ夫婦は昼間、通弘さん・灯里さんカップルと「両親学級」に参加して来たのだ。

御互い初めての妊娠という事で、忽ち意気投合。

最初は灯里さんに対し、キツイ表情をしていたせっちゃんも、両親学級が終わる頃にはすっかり、灯里さんと打ち解けて仲良しになっていた。

でもって。

「母体に余り負担が掛からない体位」として、この「寝バック」の体位を早速実践している訳だ。

「誠人さん…誠人さんっ…」

「せっちゃん…気持ち良い…?」

「うん…気持ち良い…気持ち良いよぉ…」

「あ…せっちゃんの、キツキツオマンコも相変わらず気持ち良いっ…」

「ま…誠人さんの皮被りおちんちんからも❝大好き❞が一杯、伝わってくるよぉ…」

「せっちゃん…せっちゃん、もう…もう、出そうだぁっ…」

「誠人さぁん…もうちょっと…もうちょっとだけ我慢して…なんなら…ピストン止めてもいいよ…」

との、思いがけないせっちゃんの言葉に。

俺はピストンを停止し、代わりにせっちゃんのお尻を優しく撫で回す。

「せっちゃん…」

「誠人さん…」

とは言え、せっちゃんのキツキツオマンコのヒダヒダの締め付けは相変わらず気持ち良く…そして拷問に近い寸止めは最早、限界に達していた。

「せっちゃん…だ、だ…出して良い!?」

「出して…出して、誠人さんの❝赤ちゃんの素❞、節のオマンコに沢山出してーーー!!!」

とのせっちゃんの絶叫が決め手となり。

俺はせっちゃんのキツキツオマンコに、❝赤ちゃんの素❞を大量にぶちまけていた。

「ねぇ…誠人さぁん…」

甘ったるい声で、せっちゃんが俺に呼び掛ける。

「どうしたの?せっちゃん…」

俺はせっちゃんのキツキツオマンコからズル剥けおちんちんを引き抜くと、ベッドに横になる。

「誠人さん…赤ちゃんの名前は…もう、決まってるんですか?」

「ううん…まだ…考えてる真っ最中。ただ…男の子だったら❝斗❞を…女の子だったら❝子❞を付けよう、ってのは決めてるけどね…」

「そうなんだ…」

「うん…」

「それにしても…」

「何?」

「❝妊婦体験❞での誠人さん、本当に可愛かった…」

「…や、止めてよっ!」

俺と通弘さんはせっちゃんと灯里さんが見守る中での「妊婦体験」に参加。

「良い所を見せてやるー!」との意気込みも虚しく。

胎児の体重に相当する砂袋が入ったリュックを腹に担がされて、二人とも酔っ払いの様に千鳥足になったり。

人形を使っての産湯に終始、駄目出しされたり。

「本当に、母は偉大なり」を、肌で実感させられた。

…そして。

女手一つで、俺を此処まで立派に育て上げたお袋に思わず、感謝の思いが湧き上がっていた。

「本当に俺のお袋には感謝してもしきれないよ…女手一つで俺をグレさせる事無く、立派に育て上げたくれたんだからなぁ…」

「うふふ…」

「どうしたの?せっちゃん…」

「お母様が、言ってたんですよ。❝まさかギリギリとは言え、30代後半で、お婆ちゃんになるなんて全く想像してなかった❞って…」

「あはは…お袋らしいやな…」

「そうですよね…」

俺は思わず、パジャマの上からせっちゃん

の、膨らみが目立ち始めたお腹を優しくナデナデしていた。

「誠人さん…」

「お腹の赤ちゃん…俺が、お父さんだよ」

「あ…今赤ちゃんが、お腹を蹴った…」

「せっちゃん…俺、携帯で出産の時の苦しい体験談を色々、検索して見たんだけど…やっぱり俺は、せっちゃんの身代わりにはなれない…」

「・・・」

「でも、心の支えには、なれるよね?」

「誠人さん…もし赤ちゃんが産まれるその時は…節に、付き添って、くれますか…?」

「勿論だよ」

「誠人さん…節、とっても嬉しい…」

と呟くとせっちゃんは、ちょっとタレ気味の大きな瞳をウルウルさせて俺にキスしてきた。

「せっちゃん…俺、父親になったら、死ぬ気で働いて、そして…家族の面倒を一生懸命みてあげるから…」

「…誠人さん。でも…あんまり、無理しちゃ駄目ですよ?」

「うん…だからせっちゃん、俺が疲れた時は…俺の癒やしになって、くれるかな…?」

「うん♡お安い御用ですよ、ま・さ・とさんっ♡」

とせっちゃんは、眩しい位の笑顔でニッコリ。

「絶対に守りたい…このせっちゃんの、素敵な笑顔を…そして、産まれてくる赤ちゃんを…」

俺は思わず、そう心に誓っていた。

・・・

「どうして…どうして…なの…」

「せっちゃん…」

「もう予定日を二日も過ぎてるのに…何で…赤ちゃんが産まれる気配すら無いのぉ…」

時は過ぎ、二月上旬。

せっちゃんは病室のベッドで横になったまま、俺と見舞いに来てくれた元クラスメートの慎也と千夏に愚痴をこぼしていた。

「もしかして節…お母さんになる資格が無いの…?そんなの…そんなのって…」

「せっちゃん…」

「もしかして…お腹の赤ちゃん、もう…」

「何言ってんのよ、せっちゃん!自分のお腹に、手ぇ当ててみて!」

と言うと千夏は、せっちゃんの右手をお腹に誘導し、そのまま寝巻の上から擦る様に撫で回す。

「…あ、今、赤ちゃんが動いた…」

「大丈夫だよ、せっちゃん!きっとお腹の赤ちゃんはね…まだ、誠人クンとせっちゃん…二人の子供になる心の準備が出来て無いだけなんだよ!」

「本当…ですか、千夏さん…」

「きっとそうだよ、せっちゃん!もしお腹の赤ちゃんが、❝二人の子供❞になる決心がついたら、その時に自分から出て来よう、とするはずだから!」

と千夏はひたすら明るく、せっちゃんを勇気付ける。

「せっちゃん…そんな後ろ向きな事考えていたら、誠人に嫌われちまうぜ!」

「慎也クン!こんなところで、良くデリカシーの無い事言えるわね…!」

「ご…御免、千夏…」

「何はともあれ!せっちゃん、今はゆっくり眠って!」

「それじゃせっちゃん…元気でな…」

と言うと慎也と千夏は病室から退室し。

俺達バカ夫婦が、病室に残された。

「せっちゃん…」

「誠人さん…節、眠い…ちょっと、寝て良いかな…?」

「勿論だよ、せっちゃん。今はゆっくり眠って、身体を休めて…」

と言うや否や。

せっちゃんはニッコリ微笑むと、そのまま眠りの世界へと落ちて行った。

俺は病室を出て、一階の売店で温かい飲み物を購入すると。

何やら深刻な表情の通弘さんと、待合室でバッタリ鉢合わせ。

「あ…通弘さん、どうも今日は」

「あ…誠人さん、今日は…」

「通弘さん…灯里さんとお腹の赤ちゃんは、お元気ですか?」

「えぇ、お陰様で…節子さんとお腹の赤ちゃんは如何ですか?」

「それが…予定日を二日過ぎているんですが、未だ産まれてくる気配が無くて…今元クラスメートが見舞いに来て、せっちゃんを励ましてたところだったんです…」

「そうでしたか…」

「あの、通弘さん…今日は、営業のお仕事ですか?」

「いえ…退職の挨拶回りですね…」

「…え?」

「実を言うと一週間前…例のプロジェクトが終わった後、辞表を叩き付けてきたんです…」

「辞表って…何やら、込み入った話になりそうですね。此処で立ち話も何ですから、此方へ…」

と俺は通弘さんを、せっちゃんが眠る個室へと案内する。

「宜しければ、どうぞ…」

と俺は、売店で購入した温かい飲み物を通弘さんへ手渡した。

「どうも…有難う御座います…」

「奥様が出産間近のこの時期に辞表を叩き付けてくるなんて…一体、何が有ったんですか?」

「・・・」

「…どうもすいません。赤の他人が、立ち入った事を聞いてしまって…」

「あの支店は…腐り切ってます」

「…え?」

通弘さんはポツリポツリと、事情を話し始めた。

通弘さんが勤務する食品会社の支店は、無能な支店長とその一族郎党が重要な役職を支配する実質上の❝同族経営❞。

コネで入社した社員はほぼ何もせず、一般入社した社員を顎でこき使って手柄と高い給料を掻っ攫うと言う、❝正直者はバカを見る❞スーパートンデモブラック企業。

当然、「残業手当?法定休日?出産手当?なにそれ美味しいの?」状態。

今回、通弘さんが実質的な仕切り役を任されたプロジェクトも、椅子に踏ん反り返っているだけの課長が完全に手柄を横取りし、通弘さん達プロジェクトチームには❝雀の涙の欠片❞程度の金一封が投げて寄越されただけ。

通弘さん自身も以前から退職を考えていたそうだが、今回の一件で完全にブチ切れ、何ヶ月も前からスーツの内ポケットに忍ばせていた辞表を叩き付けてきたと言う事だ。

「そうでしたか…すいません、プライベートに立ち入ってしまって…」

「いえ…此方こそすいません、出産間近のこのお忙しい時に、不愉快極まりないお話を聞かせてしまって…」

「いえ…不快な事を吐き出して通弘さんの気分がスッキリしたのなら…」

「本当に、有難う御座います…」

「それで…立ち入った事をお伺いしますが、会社を辞めたコレからは、如何なさるおつもりですか…?」

「灯里と一緒に、農業をするつもりです」

と通弘さんは、憑き物が落ちた様な爽やかな笑顔で俺に告げた。

「大学時代から、和親さんの体調がすぐれない事はお伺いしていまして…ですが、今回の一件で決心が着きました。自分も、和親さんの様な安全で美味しい野菜を作りたいと…」

「そうですか…そう御決心なされたのなら、自分から言う事は一つだけです」

「・・・」

「是非…灯里さんと御一緒に、美味しい野菜を作って下さい!」

「誠人さん…有難う御座います!」

「ん…ううん…」

とそこでせっちゃんが、眠りから目覚める。

「アレ…?誠人さん…?此処で…男の人と何、しているんですか…?」

「…せっちゃん、良く眠れた…?」

「誠人さん。節の質問に、答えて…」

「この通弘さんは…この間、お勤めしている会社を辞めたんだって。それで…灯里さんと、農業を始めるんだって」

「…そうなんだ」

「うん…」

「それじゃ…誠人さんに節子さん。自分は、そろそろ担当者に御挨拶に行きますので…」

「通弘さん、長らく引き留めて…本当にすいませんでした。それでは…」

「いえ…此方こそ、不快な話を聞いて頂き、本当に有難う御座いました。では、失礼します…」

と言うと通弘さんは、個室から退室して行った。

「誠人さん…」

「何?」

「あの通弘さんって人…信用出来る男の人…?」

「…え?どうしたの?」

「節…お母さんになったら…お届け物とか近所付き合いとか、学校とか…上手く言えないけど、男の人とお話しなきゃいけない場面って、沢山有るよね…?」

「…う、うん」

「節…今も、見知らぬ男の人が怖い…でも、それを言い訳にして、男の人との話し合いを誠人さんに全部、お任せする訳にはいかない…って、ずっと考えていたの…」

「せっちゃん…」

「だから…だから少しづつ、誠人さんが信用出来る男の人から…男の人が怖いのを、克服しようと思って…」

「せっちゃんは…俺が思っていた以上に…強い女性だね」

「ううん…節、全然強くないよ…寧ろ、チョー弱い女の子だよ、誠人さん…」

「でも…そうやって忌まわしい過去と決別しようとして、前向きな一歩を踏み出そうとするせっちゃんは…偉いと思うよ」

「誠人さん…」

「せっちゃん…少なくとも今は…通弘さんは、信用出来る男性だよ。だって…灯里さんの妊娠が分かっても灯里さんを見捨てず、寧ろ❝責任を取って一緒になる❞って言ったんだから」

「誠人さん…うう…」

「せっちゃん…泣かないで。せっちゃん…」

「ううっ…節、何故だか分からないけど、涙が出てきちゃうのぉ…」

「だったら…せっちゃん。泣きたいだけ、泣いて良いよ…」

「誠人さん…誠人さぁん…」

せっちゃんは掛け布団をまぶたに押し当てながら、ひたすら泣き続ける。

「うえぇーん…誠人さん…誠人さぁん…ぐすっ、ひっくっ、うえぇーん…」

「・・・」

「誠人さぁん…誠人さぁん…」

「せっちゃん…もう、気が済むほど泣いたかな…?」

「うん…」

「せっちゃん…今は、ゆっくり休んで…」

「誠人さん…御免ね…節…また、寝るね…」

「せっちゃん…今度こそ、ゆっくりお休み…」

・・・

「だけど何なんだ…通弘クンの後任は…」

鉄さんは相変わらず手馴れた包丁捌きで、牛肉を薄切りにしながら呟く。

「やっぱり…鉄さんもそう思います?」

俺は菜切包丁で、玉ネギをみじん切りにしながら同調する。

「通弘クンの事を❝低脳❞ってほざいておいて、イザ自分が担当になったら通弘クン以上の❝低脳❞振りを発揮しやがって…」

「ですよね…同じ大学出身者として、ガチで情けなくなりますよ…」

と信彦が、トマトを切りながら頷く。

通弘さんの後任として俺が勤務するレストランの担当となった営業マンは、一言で言えば「無能」

「❝低脳❞が前任者で、どうもすいません」

とほざきつつ、注文した調味料の納期が遅れるわ、その調味料の数は平気で間違えるわ、それを通弘さんや後輩のせいにするわ…

普段滅多な事では声を荒らげない店長が、

「貴様…何の為にウチに来てんだあぁ!?オイコラ、何か言えやゴルァ!(#゚Д゚)」

と事務所で罵声を浴びせているのが、厨房にまで聞こえる程その営業マンは完全に信用を失っていた。

「もうあの支店との取引は…考え直して良くないっすか?」

と、信彦が言っているそばから。

珍しく白衣を纏った店長が、厨房に入って来た。

「あの支店との取引は…完全に断ち切るつもりですよ…」

「店長…」

「あんな人間のクズの集団とは…トップが変わらない限りは、取引したくは無いですね…」

「あ…やっぱり、ですか…」

「鉄さん…そう思いますよね…?」

「当然だろうが、馬〜鹿…」

すると。

厨房の電話が、鳴り響き始めた。

俺が受話器を取ると。

「ハイもしもし…コチラレストラン○×ですが」

「あの…誠人さんはいらっしゃいますか?」

「自分が誠人ですが?」

「あの…エコー検査中に奥様が突然破水しまして…今日にも産まれそうなので、大至急コチラに来て下さいますか!?」

「ハイ…分かりました!直ぐ行きます!」

と言い、受話器を叩き付ける様に元に戻すと。

「すいません…せっちゃんが、出産しそうらしいです!あの…病院に行っても、良いですか!?」

と、厨房の先輩方と信彦に、訳の分からない事を口走っていた。

「馬鹿野郎、早く行け!お前が父親になる瞬間は、今しかねぇんだ!早く節のところに行け、バカタレ!」

「誠人クン!早く、せっちゃんの側に寄り添ってあげなさい!」

「先輩、早く行ってあげて下さい!」

「ノブノブ、鉄さん、店長…すいません、行って来ます!」

俺は慌ただしく白衣から普段着に着換え、店の駐車場でタクシーを拾うと、せっちゃんが入院している病院へと一目散。

「お釣り!?結構です!」

と叫ぶとタクシーの運ちゃんに千円札を二枚叩き付けて、俺は病院へと駆け込んだ。

「あの、せっちゃん…じゃない、節子の旦那の誠人ですが…」

「節子さんの御主人様ですね…B棟五階の一号分娩室になります…」

回答を聞くや否や、俺は面会証をひったくる様に奪い取ると階段を一段飛ばしで駆け上がり、分娩室に辿り着くと。

「あ…誠人さん!?」

「あ…通弘さん!?」

「すいません…灯里が予定日前に突然、破水したもので…」

「コチラもせっちゃんが破水したと聞いて…」

「誠人さん…すいません、また後で!」

「通弘さん…安産を御祈りします!」

と言い合い、俺は指定された分娩室のドアをノックする。

「んー…んんん~あうんっ…」

「あ…御主人様ですか?」

「ハイ…旦那の誠人です!」

「もうすぐ…もうすぐ産まれますよ!」

「んんん~…ま、誠人さぁん…ぐぅっ、あうんっ、ひいっんっ…」

俺は初産の苦しみに喘ぎ悶えるせっちゃんの左手を、力強く握り締めた。

「せっちゃん!俺だよ…誠人だよ!」

「ううん…誠人さん…誠人さぁん…」

「まだ…まだですか!?」

「節子さん…ハイ、ヒッ、ヒッ、フゥー…ヒッ、ヒッ、フゥー…」

「ヒッ、ヒッ、フゥー…ヒッ、ヒッ、フゥー…」

「節子さん…もうすぐ…もうすぐ産まれますよ!」

「んー…んんん~…うーん…」

「せっちゃん…頑張って…頑張って!」

と、俺が叫んだ…次の瞬間。

「ぎゃ、ぎゃ、ぎゃ…おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」

と、爆発的な産声が、分娩室に響き渡った。

俺は思わず…安堵の余り、せっちゃんの左手を握り締めたまま、床に膝をついてへたり込んでいた。

「ハイ、お母様、お父様…とっても元気で、可愛らしい女の子ですよー」

と看護婦さんが、へその緒を切断した我が子を俺達バカ夫婦に披露する。

「本当だ…ぱっくり割れてる…」

「あ…誠人さん…節、本当にお母さんになったんだ…」

「あぁ、せっちゃん…良く、頑張ったね…」

「誠人さん…」

「せっちゃん…」

俺達バカ夫婦は二人の愛の結晶の赤ちゃんを、暫し見詰める。

「始めまして…赤ちゃん。アタシが…お母さんだよ…」

「今日は…赤ちゃん。俺が…お父さんの誠人だよ…」

「そうだ、誠人さん…赤ちゃんの、名前は…」

「…みかこ。❝美しい花❞と書いて、美花子…」

と俺は、革ジャンの内ポケットから、半紙に大書された美花子の名をせっちゃんに披露する。

「良い名前だね…誠人さん…」

「外見も…内面も…美しい花の様な素晴らしい女性になって欲しい…そう思ってね…」

「美花子…アタシ…お母さんの、節子だよ…コレから、宜しくね…」

と呟きながら。

せっちゃんはちっぱいをさらけ出し、愛する娘、美花子に母乳を飲ませ始める。

「改めまして…始めまして、美花子。俺が…お父さんの、誠人だよ」

俺は美花子がひたすら、せっちゃんのちっぱいから母乳を貪る姿を見詰めていた。

「誠人さん…節、何だか恥ずい…」

「ご…御免ねせっちゃん!俺…鉄さん達に連絡してくる…」

と言い残し、分娩室から退室すると。

「あ…誠人さん、産まれましたか!?」

「通弘さん…無事に産まれました。元気で可愛い女の子でしたよ」

「コチラも…ついさっき産まれました。如何にもやんちゃそうな男の子でした…」

「安産、おめでとう御座います!」

「誠人さんご夫婦こそ…おめでとう御座います!」

と、そこへ。

和親さんがエレベーターから飛び出すと、通弘さんに詰め寄ってきた。

「おぅ、通弘クン!灯里は無事か!?赤ちゃんは元気か!?性別は!?名前はどうする!?」

「灯里も…赤ちゃんも、とっても元気です。凄くやんちゃそうな男の子ですよ。名前は…」

「名前は?」

「かずまさ、に決めました…和親さんの❝和❞に…誠人さんの❝誠❞を頂いて、和誠にしました…」

「良いんですか?俺から名前を貰ったりして…」

「良いんです…俺が退職した時、真剣に話しを聞いてくれたのは、誠人さんだけでしたから」

「そう、でしたか…」

「和誠かぁ…良い名前じゃあねぇか、通弘クン!それで…誠人クンの赤ちゃんの名前はは?」

「みかこ…❝美しい花❞と書いて、美花子と、名付けました…」

「和誠に美花子…どちらも、良い名前だなぁ!」

と言っているそばから。

鉄さんが、エレベーターから飛び出してきた。

「マー坊!赤ちゃんは!?節は大丈夫か!?名前はどうなった!?」

「せっちゃんも赤ちゃんも、メッチャ元気ですよ。名前は…❝美しい花❞と書いて、美花子にしました…」

「美花子かぁ…マー坊、良いセンスしてるじゃあねぇか!」

「あ…有難う御座います…」

「誠人さん…」

「何ですか?通弘さん…」

「新米夫婦同士…御互い、頑張って行きましょう!」

「ハイ!」

・・・

こうして。

俺達バカ夫婦は、「バカ親子」への第一歩を…踏み出したのであった。

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