「マー坊」と「せっちゃん」…「バカ夫婦」のエッチな体験談に何時も多数の閲覧を頂き…激裏GATE-エロティカを訪れる皆様には本当に感謝致しております。m(__)mペコリ
相変わらず読み辛い、拙い乱文では有りますがバカ夫婦と子供達、そして友人達が織り成す人間模様をお楽しみ下さいませ。
登場人物スペック
「誠人(マー坊)」→洋食レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい大好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。
「節子(せっちゃん)」→23歳で4人の子供達の母親になった、輪姦被害経験の有るアニメ顔のちっぱい人妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ妬きな一棒主義者。
「鉄さん」→誠人が働いている洋食レストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。
「真奈美」→誠人の腹違いの妹で、バカ夫婦行きつけの総合病院で働いている美人看護師。
「洋介」→「注文されれば赤ちゃん以外は何でも作る」がモットーの町工場で働いているサラリーマンで、真奈美ちゃんの彼氏。
・・・
「うおぉーっ!ブラボー!!!」
所謂「ピックアップヴァイオリン」による明美の伴奏に乗せて、背中から羽根が生えた妖精の操り人形を2体使った即興劇を終えた人形遣いの女性と明美に向けて…拍手と共に「投げ銭」が明美のヴァイオリンケースに放り込まれる。
前回のお話の後…明美と店長の話し合いの結果、毎週第1金曜日を「パフォーマーズ・デイ」と称し…ランチタイム後からディナータイムまでの時間に出演料千円を支払えば、10分間の出演時間で様々なパフォーマンスを行える様になったのだ。
「にしても凄えな、明美…」
「えへへっ…誠人クン、有難う。コレならなんとか、フリーのヴァイオリニストとして…やっていける、かも…」
「ほら…明美。俺からの❝投げ銭❞だ」
「い…良いの、誠人クン!?漱石先生なんか…」
「かまやしねぇよ、コレがお二人のパフォーマンスに対する❝俺の評価❞なんだからよ。持ってけ、明美」
「有難う…誠人クン。それじゃあ…オムライスデミグラスソースを御願い出来るかしら?ねぇ、真理亜さんもオムライスデミグラスソースで良いかしらー?」
「はい、それで良いですよー!」
「それでは御注文は、オムライスデミグラスソースお2つで宜しいでしょうかー!?」
…と、そこに。
小ぬか雨の降る駐車場に…赤と黒のツートンカラーで、背高ノッポのボディに真ん丸なヘッドライトが特徴的な初代ホンダ・シティが停車し…そして入店して来たのは洋介さんの父親の良介さん。
「あぁ…誠人さん、どうも御無沙汰しております…」
「いえいえ良介さん、コチラこそ御無沙汰しております!」
「おやおや良介さん、御無沙汰しておりやす。今日は1名様で?」
「はい…そうですね」
「そうしましたら…コチラのカウンター席へどうぞー!」
俺と鉄さんは良介さんを…カウンター席へと誘導する。
「そうしましたら…今日はコチラの期間限定メニュー、チキンステーキバジルソースを御願いしましょう…」
「へいっ、チキンステーキバジルソースですね…御注文は以上で宜しいでしょうか!?」
「はい、それで御願いします…」
「へいっ、御注文承りました…それでは少々、お待ち下さいませっ!おうっマー坊、今は俺達だけで大丈夫だ、少々話し相手をしてやってくれ!」
厨房に舞い戻る鉄さんの声を受け…俺は良介さんの隣のカウンター席に着席し、コック帽を脱いで雑談に興じる。
「それにしても…良介さんが運転されてきたお車、とても個性的ですね…」
「アレですか…1981年に発売された❝ホンダ・シティ❞と言う車種でして…」
「81年、って…もう40年近く前じゃないですか…」
「ええ…私が中坊の頃に見た、あの造形に一目惚れしてしまいまして…。それで社会人になって、始めて貰った夏のボーナスを全て叩いてあの車を購入したんです…」
「そう、だったんですか…」
「正直言うと…嫁と離婚しようと決意した直接のきっかけは、あのシティを勝手に廃車にしようとしていた事ですね。❝こんな時代遅れのボロ車なんかよりも、もっと大きくて沢山人が乗れるカッコいい車買おうよ!❞ってノリで…」
「…え?良介さん、離婚、って…」
「あぁ…話が前後してすいませんでした。この度、嫁との離婚が成立しまして。本当に雀の涙程度の慰謝料を嫁から頂き、あの家も売り払いまして…」
「それじゃあ…」
「はい、そういう事です…まぁコレで、洋介と真奈美さんの結婚の障害が一つ、無くなったと言う事で…」
「そ、そうですね良介さん。後は2人の気持ち一つ、と言う感じですね…」
「御歓談中失礼致します…御注文のチキンステーキバジルソースをお持ち致しました!」
「有難う御座います、それでは、頂きます…うん、このふっくらとした焼き加減…このお店ならではの味ですね…」
「有難う御座います!それでは…ごゆっくりどうぞ!」
「すいません…良介さん。それで…」
「本当に許せませんでしたね、シティをスクラップにしようとしたのは…。エンジンから異音がし始めて、❝もう廃車にしようか❞とか思った時に、❝このエンジン、まだまだバリバリ動くよってに…本当にこの車が大好きなアンタに譲ったるわ❞って、エンジン1基丸々譲って頂いて❝エンジンスワップ❞までしたくらいですから…」
「本当に良介さん、あのお車を愛して居るんですね…」
「…当然です。あのシティは私の❝生涯の相棒❞と言っていい存在です…アイツは例え洋介であろうが…誰にも譲る気は有りません」
「何というか、その…❝惚れたら一途❞な洋介さんの性格は…良介さんから色濃く遺伝…あ、あ…申し訳有りません…」
「洋介の托卵もそうですが…一度は❝生涯の伴侶❞と決めた女性からの裏切り行為は、本当に応えましたよ…」
「そう、でしたか…」
「ところで…表の電子看板の、❝明後日臨時休業❞とは…」
「ウチの洋食レストランは4月の第1日曜日を❝お花見の日❞と決めてまして…従業員全員で、家族揃ってそこの…神社でお花見をする為に臨時休業するのが恒例行事になっているんです…」
「そうなんですか…良い、恒例行事ですね…」
「実を言うと…妻の節子とも、その…花見の時に始めて知り合いまして…(照)」
「そうだったのですか…でしたら明後日は特に用事も有りませんし、私も参加して構いませんでしょうか?」
「勿論…と言うより大歓迎ですよ、良介さん!」
「有難う御座います、誠人さん…」
「すいませーん誠人クン、御会計御願い出来ますー!?」
「はい明美、少々お待ちをっ!」
・・・
「おとーたん…じゃない、おとーさん!うらのあたらしーいっこだてに…ひっこしやさんのとらっくがいぃーっぱいとまってるよ〜!」
「えっ、本当美花子!?」
「良く…❝春は出合いと別れの季節❞って言いますからね。良い人がご近所さんに…なってくれるといいですよね…」
「そうね…せっちゃん。鉄さんの御願いでこのお家に引っ越ししてきた時は…本当に不安だったのよ、❝ご近所さん達と上手くやっていけるのかしら❞って…。幸い、良いご近所さん達に恵まれて此処までやって来られたからね、今度は私達が❝良いご近所さん❞になる番ね…」
俺が働く洋食レストランの恒例行事、神社でのお花見を明日に控え。
俺とせっちゃんが、早矢斗や沙知子にお手伝いしてもらいながら台所で折り詰めの下拵えをしているところに…玄関の呼び鈴が鳴る。
「はい、お待たせしました〜、どうも今晩は!」
「あぁ…どうもはじめまして」
と玄関で一礼するのは他でもない…洋介さんの父親の良介さん。
「ど、どうも今晩は!昨日はわざわざ御来店頂き…本当に有難う御座いました…」
「ねーねー、おとーさん。このおぢちゃんはどちらさま?(・”・)」
「このおぢちゃんは良介さんって言って…真奈美お姉ちゃんとお付き合いしている、洋介さんのお父さんだよ」
「そーなんだ、はじめましてぼくはやとです、よろしくおねがいしますっ!」
「始めまして…良介と申します。コレから宜しく御願い致します…」
「コチラが…私の母の美佐代、そして…妻の節子です」
「どうも始めまして…誠人さんの妻の節子です。それにしても良い御挨拶ねー、早矢斗。これだけ元気な挨拶が出来れば…小学校に上がっても直ぐに沢山お友達が出来ると思うよー」
「どうも始めまして…誠人の母の、美佐代と申します」
「始めまして…節子の母です」
「おぢちゃん、はじめまして…あたち、さちこ…(・ω・)」
「ぼく…のぶと…(●・・●)」
「はじめまして、あたちみかこでしゅ、よろちくおねがいしましゅっ!(・∀・)」
「うわぁ…4人ものお子さん達に囲まれて、本当に賑やかそうな御家庭ですね…」
「はぁ…は、はい、お陰様で…ところで良介さん。引っ越し、って事は昨日言ってた…」
俺は良介さんに語り掛けつつ…せっちゃんに目配せで子供達をリビングに引っ込ませる様に指示を出す。
「はい…昨日言った様に、晴れてまた独り身に戻りまして…それでそこの角の、アパートの108号室に越して来たという訳です…」
「それじゃあ…あのシティは…」
「そのアパートを御紹介頂いた不動産屋さんから、月極駐車場を御紹介して貰いまして…」
「そうでしたか…」
「あぁ…そうそう、忘れるところでした、❝引っ越し蕎麦❞で御座います。細やかでは有りますが、お収め下さいませ…」
「いやいや…こんな上等な品物をわざわざ恐れ入ります」
「それでは、私はこの辺りで…皆様、これから宜しく御願い致します…」
「いえいえ、コチラこそ宜しく御願い致します!」
良介さんから手渡された、高級そうな生蕎麦の詰め合わせセットをせっちゃんに手渡した途端…再び玄関で呼び鈴が鳴る。
「はい、どうも今晩は!」
「どうも始めまして…私、此の度裏の一戸建てに引っ越しして来た…勇作と申します。此方は…妻の燿子に、娘の弥生、そして息子の菊夫です」
「どうも始めまして…勇作の妻の燿子と申します。コレから宜しく御願い致します…」
「どうもはじめまして、あたしやよいといいます、これからよろしくおねがいしますっ!」
「はじめまして…ぼく、きくおっていいます、よろしくおねがいします…」
「コチラこそ、どうも始めまして…自分は誠人と申します。コチラは妻の節子です」
「どうも始めまして…私、誠人さんの妻の節子です」
「あら…どうも始めまして。私…誠人の母の美佐代と申します。以後、お見知り置きを…」
「勇作さんに…燿子さん、それに弥生ちゃんに菊夫クンでしたか。コレから宜しく御願い致します!」
「いえいえ…コチラこそ宜しく御願い致します。あの…細やかですが御近付きの品として、お受け取り下さいませ…」
「いえいえ、こんな高級そうな品物を本当に有難う御座います!」
・・・
「それでは皆さん…かんぱーい!」
「かんぱーい!!!」
2年連続で乾杯の音頭を取る晴哉クンの掛け声を皮切りに…俺達洋食レストランの厨房スタッフは紙コップに注がれたお酒を飲み干しつつ…互いに持ち寄った折り詰めを突っつき合う。
そして今日のお花見には…新婚ホヤホヤの俊郎クンに2児のパパの板前の正樹クン、大学生の歩クンに農業会社で働く健命クンも加わり、ちょっとした「同窓会」状態だ。
「おうっ、トッシー!瑠璃子ちゃんとの赤ちゃんは!?」
「そんな…鉄さん、無茶言わないで下さい!俺達まだ新婚さんなんですよ、もうちょっとだけ甘々な新婚生活を楽しみたいんですよ!」
「おとうさん…」
「ぱぱ…」
「あはは…優人クンに愛子ちゃん、すっかり大きくなったなぁ…」
「はい…お陰様で。最近は千鶴子も毒親が…その、遠いところに行ったせいか…随分と落ち着きを取り戻しまして…」
「そうかぁ…」
「あの…鉄さんに誠人さん。コレ…ウチの農業会社の余った野菜で作った折り詰めです、是非試食御願いしますっ!」
「それでは、頂きます…うんっ、野菜そのものの風味を生かした味付けがすっげー絶妙だな!」
「確かに…必要最低限の味付けで野菜の旨味を引き出すたぁ…大した腕前だぜ、けんめー!」
「本当に有難う御座います!あの…静さんが経営している洋菓子屋さんと、ウチで作った野菜を使ったスイーツをレギュラーメニューに加えようって話も進んでまして…」
「そうなんだ…せっちゃん…」
「はい…樹里愛ちゃんが中心になって今、レシピの考案中で…」
「わーいおねーちゃん、たこさんういんなーちょうだぁ〜い♡(・∀・)」
「ハイッ、美花子チャン…ハーイ辰也クン、ア~ンシテ…♡」
「ハイ、ア~ン…♡それじゃ紗里依ちゃんも、ア~ンして…」
「ハイッ、ア~ン♡」
「わーいとしあきさん、くろざとーつかったたまごやきくださ〜い(・”・)」
「ほらっ、早矢斗クンどうぞ…」
「すいません、利章さん…早矢斗すっかり、黒砂糖を使った玉子焼きにハマってしまって…」
「いえいえ…」
「おさかなのふらい…とってもおいしそう…(・ω・)」
「はいっ、沙知子ちゃん…」
「うん…おにいちゃんのおさかなのふらい…とってもおいしい…」
「おっ…利行クン、それ…チキン南蛮!?」
「はいっ、そうです!このタルタルソースも自作してみたんです、是非食べて頂けますか!?」
「うんっ、すっげー美味い!酸味の効いたタレに奇をてらわないタルタルソースがマッチしてるぞ!」
「利行クン…すっごく美味しいよ!」
「誠人さんに奥様…本当に有難う御座います!」
「そうだ、と金…美咲ちゃんとは上手く行ってるの?」
「はい、お陰様で…あの、奥様…この鶏の唐揚げ、何時にも増して美味しいですね!」
「歩クン、有難っ♡」
「そう言うと金の鶏モモの照り焼きだって…タレの味付けが絶妙じゃんか!」
「本当に有難う御座います!」
「あっ…誠人さん、遅れて本当にすいません!」
「あ…良介さん!コッチですよ、コッチです!」
お洒落なブルゾンに細めのジーパン姿の良介さんが、俺達洋食レストランの宴の輪に加わる。
「誠人さん、そして皆さん…見ず知らずの赤の他人をわざわざこんな宴席にお招き頂き…本当に有難う御座います…」
「❝見ず知らずの赤の他人❞だなんて…真奈美ちゃんの義父さんに…もしかしたらなるかもしれない方をそんな…」
「おうおうマー坊、こんな楽しい花見の席で固っ苦しい事話してんじゃねぇよ、アホたれがぁ!こういう時ぁなぁ、下らねえバカ話で盛り上がんのが❝お約束❞ってモンだろぅがぁっ!」
「す、すいません…鉄さん…あの良介さん、今日も例の真っ赤なシティで…」
「はい、そうです。今日は特にエンジン快調でしたよ…」
「良介さん、と申しましたか。自分はガチの日産党なんですけれど…❝初代シティ❞は本当に衝撃を受けましたね…造形も、そして❝ムカデダンス❞のCMも…」
「そうでしたね…あのCMは本当に今も印象に残りまくりですよ…」
「おとうさん…むかでだんすって、なに?」
「あ~…コレコレ」
と呟くと利章さんは…スマホで初代ホンダ・シティのCMを再生し始めた。
「♬シティ!シティ!ホンダ、ホンダ、ホンダ、ホンダ…」
「わーいわーい、ちょ~おもしろ~い♡∩(・”・)∩」
「確かにコレは…今観てもすっごく面白いCMですね…」
「本当に個性的なCMですよね…でもそれ以上に感心させられるのは…❝本当に好きなモノを、大切に扱う❞良介さんの精神ですね…」
「ま、まぁ…誠人さんと節子さんのラブラブ振りには負けますけれどもね…」
「り…良介さん…」
「・・・」
「わーいわーい、おとうさんおかーたんちょ~らぶらぶぅ〜♡」
「…美花子っ!」
・・・
「ん…メール?誰からだ…」
「おっ、兄貴…もしかして、黒髪ロングの彼女から?」
「バッ…馬鹿言うな利徳!彼女はあくまでも同僚だ、ど、う、りょ、う!!!」
「へぇー…利行クンも、もうそんなお年頃なんだ…」
「まっ…誠人さんまで変な事言わないで下さいよっ!」
「だってさ…あんだけ生意気なクソガキだった利行クンが、もう彼女候補が出来る歳になったんだなぁ、って思うと感慨深い物が有ってさぁ…」
「そうですね…あんなに小さかった利行と利徳がもう、彼女が出来る歳になったかと思うと…」
「親父…本当に有難うな、親父…俺と利徳を男手一つで、此処まで育ててくれて…」
「親父…実を言うと、俺…偶然、観ちまったんだ。親父と誠人さん、鉄さん達がお袋の浮気現場に突入した時の、あのビデオを…」
「利徳…」
「利徳も、観たのか…あの、ビデオ…」
「あぁ、❝エッチなビデオでもないかなー❞なんて軽い気持ちで偶然…」
「本当に応えたよ…お袋の、❝俺達の親権は親父にやる❞ってあの言葉は…でも親父はお袋の悪口一つ言わず…俺達2人を立派に育ててくれた。有難う、親父…」
「だから…親父。兄貴の給料と俺のバイト代で…❝親父に何か買ってあげよう❞、ってこないだ話し合ってな…親父、何か欲しい物…有るか?」
「利行…利徳…そうだな、敢えて言うなら…昔乗ってた、5代目シルビアのラジコンカーが欲しいかな…」
「5代目シルビアって…❝頭文字D❞の池谷先輩が運転してる、吊り目のヘッドライトのあの車か?」
「あぁ…そうだ。元嫁を落としたいが為にかなり無理して買った車だったからな…今でもあの乗り心地は忘れられないよ…」
「しかし親父、意外と走り屋だったんだな…今運転してるジュークからは全く想像着かねぇよ…」
「そうそう…5代目シルビアつったらもう一つ、プロコル・ハルムの❝青い影❞が流れるCMも印象的でしたよね…」
「プロコム…ハムル?」
「アオイ…影?」
「あぁ、そうかぁ…タッチと紗里依ちゃんは流石に知らなくても仕方無いかな…ほらっ紗里依ちゃん、コレがそのCM…」
信彦のスマホからは神秘的なオルガンの音色が流れ出し…そして疾走するシルビアの勇姿に紗里依ちゃんの眼はキラキラ。
「ネーネー、辰也クーン…サリーナンダカ、ドライブ行きたくなってきたデース!」
「そ、そうだね紗里依ちゃん…だけど今日はお酒沢山飲んじゃったから…また今度の機会にね…」
「ソーダネ、辰也クーン!インシュ運転は❝ダメ・ゼッタイ❞ダヨネー、辰也クーン!」
「アレ…?タッチ、自分の車…持ってたっけ…?」
「い、いいえ…ですけど義父さん、車を数台持ってまして…」
「オトーサン、イギリスの車ダーイ好きで…ロータスエスプリとかアストンマーティンV8トカジャガーXJトカ…トニカク色々持ってるデース!」
「ロータスエスプリにアストンマーティンV8、ジャガーXJって…どれも❝名車中の名車❞ばっかじゃん!」
「ええ…自分も何回か、助手席乗せて貰いましたけど…あんなスポーツカー自分じゃ到底制御しきれませんよ…」
「辰也クーン…」
「それに万が一事故ったりしたら…信彦さんが言う様に❝名車中の名車❞が1台…地球上から消えて無くなっちゃう訳ですから…」
「おうっタッチ…義父さんはレンジローバーは持ってねぇのかい?あの車だったら買い物に良し、お出掛けにも良し、カーセックスにも尚良しだろう!」
「てっ…鉄さん!」
「テツ…さん…♡」
「…にしても本当に遅いなぁ…洋介さんと真奈美ちゃん…」
「そうですね…誠人さん、もう一度連絡入れてみては…」
…と、バカ夫婦が話しているところに。
俺のガラケーが、着信音を鳴らし始めた。
「はいもしもし、誠人ですが…」
「あっ…お兄様!洋介さんが…洋介さんが…!」
「ちょっ…もしもし真奈美ちゃん!洋介さんがどうしたの!?」
「洋介さんが、その…お花見に向かう途中で男性に絡まれまして…それで、私を庇って…ぐすっ…」
「兎に角…洋介さんが真奈美ちゃんを巡って、トラブルに巻き込まれたのね!?」
「は…い…」
「それで…真奈美ちゃん。今…何処に居るの!?」
「警察署で…今、事情聴取を…」
「警察署に居るのね!?分かった、直ぐにそっちに行くから!それじゃね、真奈美ちゃん!」
「あの…誠人さん。洋介さんと、真奈美ちゃんは…」
「真奈美ちゃんを巡って…何やらトラブルに巻き込まれたとか…店長、鉄さん、それに皆さんすいません、今から警察署に行って来ます!」
「それならば、誠人さん…私のシティに乗って下さい!」
「良介さん、すいません…御言葉に甘えさせて頂きます!」
・・・
とても約40年前に設計された車とは到底思えない加速性能を体感しながら…良介さんが運転する初代シティは警察署の駐車スペースへと滑り込む。
「あっ…お兄様!それに…お父様!」
「真奈美ちゃん、一体…何が有ったの!?」
「洋介さんが…私を…」
…真奈美ちゃんの話を簡単に纏めると。
真奈美ちゃんお手製の折り詰めを持ってお花見に向かっている途中の洋介さんと真奈美ちゃんに…洋介さんが嘗て通っていた柔道道場の、女癖が悪い事で有名な先輩とバッタリ遭遇。
「あぁ先輩…お久し振りッス」
「よぉっ久し振りだなぁ…洋介。ところで…隣の可愛子ちゃんは彼女かぁ?」
「そうですよ。それじゃ、急いでますんで失礼します…」
「おいちょっと待てよ…洋介。そのマブい彼女とは…もう、ヤッたのかぁ?」
「まだッスけど。本当に急いでますんで、ちょっと…」
「なぁ…洋介よぉ。その可愛子ちゃんと…ヤラせろよ」
「…何言ってるんすか、先輩」
「決まってんだろぉ?後輩だったら先輩の頼みを何でも聞いてあげるのが、筋ってもんじゃあ無いのかぁ?あぁ?」
「ハッキリ言います、それだけは御断り致します。コチラの…真奈美さんとは、真剣に結婚を考えているんです。❝ヤルだけヤッて、飽きたらポイ❞を繰り返してる先輩には…尚更お渡し出来ませんね」
「そう言う事かぁ…だったら、尚更ヤりたくなってきたなぁ…なぁ、そこの可愛子ちゃん。一発…ヤラせろよぉ」
「…御断りします。私の❝初めて❞は…洋介さんにあげると、ハッキリ決めているんです。貴方の様なケダモノには…指一本触れられたく有りませんっ!」
「あんだと…このアマ!俺様の巨根の鬼ピストンで、❝いまだかつて経験した事が無い快感を味あわせてやる❞つってんだろうがぁ、こんなブサイクなんか忘れてコッチ来いやぁ!」
「嫌ですっ!洋介さんは、私にとっての❝運命の人❞なんですっ、貴方の様な❝ヤる事しか頭にない❞ケダモノなんかよりも何万倍も男前な殿方ですっ!!!」
「先輩…これ以上真奈美さんに絡むんだったら…コッチも承知しませんよ!!!」
「あぁ!?先輩の言う事に逆らおうってぇのかぁ…洋介!!!」
「当たり前だろうがぁ!こんなブサイクを本気で好きになってくれた真奈美さんは…絶対誰にも渡さねぇ、つってんだよぉ!!!」
「ふざけんなこの野郎!!!」
…てな調子で洋介さんは真奈美ちゃんを庇って一方的に暴行され、警察沙汰となった次第と言う訳らしい。
「あっ…洋介さんっ!」
「真奈美さん…えっ、誠人さんに…親父!?」
「洋介さん…話のおおよそは、真奈美ちゃんから聞きました」
「洋介…」
「親父…誠人さん…真奈美さん…御迷惑掛けて、本当にすいませんでした…」
「それで…その、先輩って人は…」
「まだ…取調べ中みたいです」
「そうか…」
「洋介…さん」
「はい…」
「あの…私、嬉しかったです」
「何が…ですか?」
「私を…庇ってくれた事。そして…私との結婚を…真剣に考えて頂いていらっしゃる事に…」
「真奈美さん…すいません、真奈美さんを助ける為とは言え…」
「洋介さん…」
「悔しいっすよ…こんな形で…真奈美さんに、結婚の意思を伝える事になるなんて…」
「・・・」
「もっと…もっとロマンチックな雰囲気の場所で…真奈美さんに、❝結婚して下さい❞って、言いたかったのに…」
「…気に病まないで下さい、洋介さん。私の気持ちは、もう決まっていますから…」
「真奈美さん…」
「真奈美ちゃん…」
「…洋介さん。こんな…世間知らずでピントがズレている、みなし子の私などで宜しければ…」
「真奈美…さん…」
「あの…洋介さんに、真奈美ちゃん…」
「…はい」
「何…でしょうか?」
「もし宜しければ…明日、洋食レストランで…改めてプロポーズ、やり直しませんか?仮に形だけでも、一生忘れられない素敵なプロポーズの方が、お二人の気持ちに…何と言うか、わだかまりを残さないと言うのか…」
「宜しいの…でしょうか?お兄様…」
「分かりました…誠人さん。御言葉に…甘えさせて頂きます」
「洋介…さん…」
「それじゃあ…決まりですね!そうしたら明日は…とびっきりのお料理を用意させて頂きますので、期待して下さいね!」
・・・
俺と真奈美ちゃん兄妹、そして洋介さん、良介さん親子が同乗したシティは再び神社に引き返し…撤収作業に加わる。
「おうっみんな、来年もまたこの神社の祭神様に気分良く迎え入れて貰える様に、チリ一つ残すなよ!良いな!」
「勿論です!」
「おうっマー坊、悪いがブルーシートと余った紙コップ店に戻して来てくれ!俺はこのゴミを集積場に捨てて来るからよ!」
「分かりました!」
「おうっみんな、明日からまた気合い入れて働けよぉ!それじゃあ、解散だぁ〜!」
鉄さんの酒臭いダミ声を合図に、厨房スタッフの面々は三々五々と家路に就いていく。
そしてブルーシートを洋食レストランの倉庫に戻した俺達バカ家族と、ゴミをゴミ集積場に捨てて来た鉄さんは家路に就く。
「ねーねー、おじいちゃん!おじいちゃん、はやとのにゅうがくしき、きてくれるかな〜?(・”・)」
「あたぼーよぉ、早矢斗クンよぉ!一生一度の晴れ姿、この瞼に焼き付けなきゃ絶対後悔するからなぁっ!」
「良かった…お父さん…」
「ありがと…おじいちゃん…」
…等と会話しながら、鉄さん宅近くの公園に差し掛かったところで。
「あっ…ああぁんっ…」
突然、女性の艶っぽい悶え声が俺達バカ家族の耳に、否応なしに入って来たではないか。
「すいません、鉄さん…子供達を御願いします」
「分かった…マー坊」
子供達を鉄さんに託し、悶え声が聴こえて来るツツジの茂みに近付いて行くと…昨日引っ越しの御挨拶にやって来た、勇作さん、燿子さん御夫妻がジャージ半脱ぎの格好で…立ちバックの体位で一戦交えている。
「あっ…あっ…あっ…ああっ…そこ、そこ…そこが感じるのぉ…」
「ここかぁ?此処が感じるのかぁ?」
「そう、そこ…おちんちんで子宮のドアを沢山ノックしてよぉ…ああっ、いいっ、いいっ、いいっ、いいっ、いい、いい、イクイクイクイクぅ〜…♡」
くぐもった喘ぎ声を必死に圧し殺しながら…燿子さんは勇作さんのピストンで絶頂に達してしまった様だ。
「くうっ…なっ、中出しするぞ燿子!」
「うん…アタシ、3人目の赤ちゃんが欲しいよぉ…♡」
「ううっ…ううううううっ…」
「赤ちゃんの素」を燿子さんの子宮に発射しながら…勇作さんは賢者タイムを堪能している様だ。
俺達バカ夫婦はツツジの茂みから遠ざかり…勇作さん・燿子さん御夫妻が身なりを整えるのを遠目に見守っていると。
「おうっマー坊に節!どうしたい、そちらの御夫婦はぁっ!?」
子供達をお袋とせっちゃんのお母様に託した鉄さんが、俺達バカ夫婦に声を掛ける。
「あぁ、誠人さんに…節子さん、でしたよね?」
「はい…そうです…」
「あの…コチラは節の父親の…鉄です…」
「あぁ…どうも始めまして。私…節の父親の…鉄と申します…」
「どうも始めまして…昨日、ソコの一戸建てに引っ越しして来た…勇作と申します。コチラは…妻の燿子です…」
「始めまして…燿子と申します…」
ついさっきまでの乱れっぷりが嘘みたいな落ち着いた口調で…勇作さん・燿子さん御夫妻は鉄さんに御挨拶。
「あの…勇作さん御夫妻は、ジョギングが趣味なんですか?」
「まぁ…そんな感じですね。毎日同じジョギングコースを走っていても…朝と夕方、春と秋、夏と冬…時間や季節によって…見える景色が全く違って見えますからね…」
「そう、なんですか…」
「あの…自分達夫婦は、自分の同級生がインストラクターをしているスポーツジムに通っていまして…」
「そうなんですか…」
「はい…子供が4人も居ると、矢張り子育ては体力勝負になってしまうものですから…」
「えっ…誠人さん御夫妻、4人もお子様がいらっしゃるのですか…」
「はい…今度、2番目の子供の早矢斗が、小学校に入学するんです…」
「奇遇ですね…ウチの長女の弥生も此の度、小学校に入学するもので…」
「そうなんですか…そうしたら、入学式の時に、記念写真を撮り合いましょう!」
「良いですね…節子さん!あっ…すいません、そうしたら晩御飯の準備が有るので此処で失礼致します!」
「それじゃすいません…失礼します!」
勇作さん・燿子さん御夫妻と別れたバカ夫婦と鉄さんは…鉄さん宅へと歩を進める。
「おうっ、マー坊に節。あの御夫婦…どうやら、❝普通のエッチ❞じゃ物足りない、❝変態御夫婦❞っぽいなぁ…」
「鉄さん…」
「…お父さん」
「マー坊に…節。人間、❝盛りが来る❞のは仕方がねぇんだ。けどなぁ…❝新聞沙汰❞になる様な…破廉恥極まりないプレイは勘弁してくれよなぁ!?」
「鉄っ…鉄さんっ!」
「おっ…お父さんっ…」
「そうだ…そうしたら今夜は、母ちゃんと久し振りに一発、やってみるかねぇ…」
・・・
「あっ真奈美ちゃん、いらっしゃいませ!そうしましたら…コチラの御席にどうぞー!」
そして迎えた…洋介さんと真奈美ちゃんの、「運命の日」。
俺はディナータイムに洋食レストランにやって来た真奈美ちゃんを…洋介さんが手持ち無沙汰で待ち構える窓際の二人掛けのテーブルに誘導する。
「あっ…洋介さん…ど、どうも今晩は…あの…本当にお待たせしてしまいまして、本当に申し訳有りません…」
「いえ…真奈美さんお気になさらず!ほんの10分位しか、待ってませんでしたから…」
「いえ、そんな…殿方を10分もお待たせしてしまいまして…」
「いえ…良いんですよ。真奈美さんをお待ちしている間に…その、心の準備が出来ましたから…」
「洋介さん…有難う御座います…」
「そうしましたら…御予約頂いた御料理を、お作り致しますので暫く御歓談下さいませ…」
そう告げると俺は厨房に舞い戻り…手洗いとアルコール消毒をして持ち場に戻る。
「良いか、みんなぁ!この御料理に一組のカップルの未来が掛かっているんだ、一瞬たりとも気を抜くなよおぅっ!良いなぁっ!」
「はいっ!」
「了解ですっ!」
「分かりました!」
…そして出来上がった御料理を…俺が洋介さんと真奈美ちゃんの元に運んで行く。
「洋介さんに真奈美ちゃん、どうも御待たせ致しましたっ!」
「お兄様、有難う御座います…それでは、頂きます!」
「誠人さん、それでは頂きます!」
「うわっ…とっても、美味しいですっ!」
「本当に美味しいです、誠人さん!」
「それでは…ごゆっくり御賞味下さいませっ!」
「あのっ…真奈美さんっ!」
「はいっ…何でしょうか?!」
「あのっ、宜しければ、その…真奈美さんの…あの…その…」
「…洋介さん?」
「真奈美さん…俺みたいな、ブサイクなんかとお付き合い頂き…その、本当に…有難う、御座います…」
「何を仰っているんですか、洋介さん?私は洋介さんの事を、一度でも❝ブサイク❞なんて考えた事は有りませんよ?」
「…あの」
「…はい」
「真奈美さん…」
「・・・」
「真奈美さん…俺と…俺と、結婚して下さい!」
そう言うと洋介さんは真奈美ちゃんに…指輪ケースを差し出す。
「あの…この、指輪って…」
「イヴサンローランの指輪ですっ!すんません、真奈美さんの好きなブランドじゃ無くて…」
「お気になさらないで下さい、洋介さん。私のお気持ちは、もう…決まっていますから…」
「真奈美さん…」
「あの…こんな世間知らずな私で宜しければ…その…」
「真奈美さん…有難う御座いますっ!」
「私こそ…こんなピントのズレているみなし子の看護師を好きになって頂き…本当に、有難う御座います…」
「洋介さん…真奈美ちゃん…」
「誠人さん…」
「お兄様…この様な場を設けて頂き、本当に有難う御座います…」
「それで…誠人さん。もし宜しければ…このレストランで、真奈美さんとの結婚式を、したいんですが…」
「はいっ、分かりました。それでは詳しい事は後日、店長と直接…」
・・・
「怜王…本当に有難う、こんなバカなお母さんにも関わらず、本当に立派に成長してくれて…」
小学校の入学式を無事に終え、早矢斗と同じクラスになった「竹馬の友」の怜王クンの…水色と濃紺の新旧埼玉西武ライオンズのチームカラーのランドセルを背負った姿に、お母さんの樹里愛さんは終始涙腺崩壊状態。
「樹里愛ちゃん、樹里愛ちゃんはちっともバカじゃないよ!寧ろ節よりも、立派なお母さんだよ!」
「せっちゃん…」
「おかあさん…おかあさんはれおのために、いっしょうけんめいはたらいてくれたよね?それで、どんなにつかれていても…れおといっぱいあそんでくれたよね〜?ありがとう、おかあさん…」
「怜王…」
「それにおかあさん…たけしさんってかっこいいおとうさんと…もにかちゃんって、かわいいいもーともつれてきてくれたよね〜?ほんとうにありがとう、おかあさん…」
「怜王…」
「おにいちゃん…」
「岳志さん…」
「怜王…本当に良かった、怜王のお母さんで…」
けばけばしい金髪は艶やかな黒髪に変わり、ワンサイドアップの髪型はミディアムボブに…そしてほぼすっぴんメイクの樹里愛さんの姿は3年前の早矢斗の入園式のそれと比べたら…正に文字通り、「ビフォーアフター」状態だ。
閑話休題。
「岳志さん…」
「本当に…怜王クンと、萌虹花ちゃんのお父さんになって…良かったと思ってます。❝子供ってこんなに可愛いくって、愛しい存在なんだ❞って…」
「そう、ですね…美花子が産まれた時、こう感じたんです、❝どんな事をしても、この子に幸せな人生を歩ませよう❞と…」
「ねえねえ、ぱぱ。つぎのごーるでんういーくは、なにつくってあそぶ?」
「そうだなぁ…この間貰ったどデカい1枚板使って、怜王の学習机でも作るか!」
「わーい、れおもおてつだいするねぇ〜♡」
「へぇ…岳志さんって日曜大工が御趣味だったんですか…」
「趣味と言うよりは…❝今有る物を大切にして欲しい❞って…以前樹里愛から聞いたんです、ダンボールで作ったライダーベルトを、❝こんなちゃっちいべるといらない!❞って千切り捨てられたって…」
「・・・」
「それを聞いて…思わず、手を上げちゃったんですよ。❝バカヤロー、怜王にはちゃっちいベルトかもしれないが、お母さんにとっては怜王の為に一生懸命作った大切な宝物だったんだぞ!❞って…」
「・・・」
「それで…泣きじゃくる怜王を見て…❝なぁ…お父さんと、世界に1つだけのライダーベルトを、作らないか?❞って…それから自動車の廃部品や牛革の端切れ、ムギ球やら色々引っかき集めて怜王だけのライダーベルトを、作り上げたんですよ…」
「そう、だったんですか…」
…と、岳志さんと語り合っていると。
矢張り早矢斗と同じクラスになった弥生ちゃんの御両親の勇作さん、燿子さん御夫妻が俺達バカ夫婦に挨拶してきた。
「あぁ誠人さん、節子さん…それに岳志さんに樹里愛さんでしたか。これから、娘の弥生共々宜しく御願い致します…」
「いえ、コチラこそ…これから宜しく御願い致します…」
「これから…息子達共々、宜しく御願いしますね…」
「はいっ、コチラこそ…。ところで…誠人さん」
…と言うと勇作さんは、俺達バカ夫婦を階段の踊り場に誘導し…そして声を潜めて話し出す。
「は、はい…な、何でしょうか?」
「誠人さんは…❝カップル喫茶❞は、御存知でしょうか?」
「名前だけは…聴いた事は有りますけど…」
「実は…嫁の燿子が❝そう言う❞プレイに興味を持ち始めまして…もし宜しければ、御一緒に如何でしょうと…」
「あの…実を言うと妻は…市民公園で、沢山の男性に暴行された事が有るんです。…これだけ言えば、後は…お分かりですよね…?」
「ねえ…誠人さん」
「何?せっちゃん?」
「一回だけだったら…節、お付き合いしても良いよ…」
「本当に良いの、せっちゃん?要は俺達のしてる事を…他の人達に見られちゃうんだよ?」
「でもぉ、逆に言えば…節と誠人さんのラブラブなエッチを、他の人に見て貰うチャンスでも有りません?」
「…分かった。せっちゃん。もし万が一…せっちゃんにちょっかいを出して来る輩が居たら…その時は、全力でせっちゃんを守るからね」
「誠人さん…」
「そうしたら…次、休みが重なるのは、と…」
・・・
そして迎えた、ゴールデンウィーク前のとある平日。
俺達バカ夫婦が勇作・燿子さん御夫妻に案内されてやって来たのは…パッと見はごく普通の喫茶店にしか見えない外観の、雑居ビルの1階に有るお店。
良く見るとその看板には…「当店カップル喫茶、男女二人連れ以外の御入店は御断り致します」と言う注意書きが。
「はいっ、いらっしゃいませ!4名様で、宜しいでしょうか?」
「あの…すいません。自分達は…このお店を利用するのは初めてなんですが…」
「おや…ご新規様でしたか。そうしましたら、コチラのカウンター席へどうぞ…」
そして身分証明を済ました俺達は、会員登録に伴う様々な注意事項のレクチャーを受ける。
まずこのお店は、エッチを他人様に見られる事が前提条件になっている事。
そして他人様から3Pや4P、スワッピングを持ち掛けられても拒否権は声を掛けられた側に有る事。
SM的な行為は全面的に禁止では無いが、スカトロ等の衛生的に問題有りのプレイは御断りの旨…等々。
「それから、当店では会員様にドレスコードを設けておりまして…とは言いましても、兎に角エロければ裸にバスタオルを巻いただけでもOK何ですけれどもね…」
「それじゃあ…ノーブラノーパンでもドレスコード的にはOKになるんでしょうか?」
「それを…証明出来る様なエロい服装ならばOKですね、奥様…あっ、空き部屋が出来た様ですので、コチラのお部屋へどうぞ…」
そして俺達バカ夫婦が案内されたのは…床全体に黒いマットが敷かれた、レースのカーテンで隣室と仕切られただけの小さなお部屋。
見ると隣室では…早くも勇作さんが、燿子さんの余り大きくは無いが、見事な形の美乳を揉みしだき、お返しと言わんばかりに燿子さんは勇作さんの…それこそヘソにまで届かんばかりの巨根を手コキしている。
「誠人さん…♡」
「せっちゃん…♡」
俺達バカ夫婦は例によって…情熱的な口付けを交わし合い、舌を絡め合いつつ唾液を口移しし合う。
ディープ・キスをしながら俺は右手でせっちゃんのオマンコをパンティー越しにお触りし…左手でちっぱいをもみもみ。
「ん…んんっ…んんん~…」
せっちゃんの可愛らしい童顔は、早くも快感と恥ずかしさで真っ赤っ赤に染まり…その華奢な身体もほんのりと、ピンク色に染まっていく。
「誠人さん…」
「せっちゃん…ちっちゃいおっぱい、もっと揉んで良い?」
「誠人さん…もっと揉んで、節のちっちゃいおっぱい…♡」
俺はせっちゃんの2つの小さな膨らみを覆い隠す…ピンク色のレースのブラジャーを托し上げると小さな膨らみを時に優しくソフトに…時に力強く、荒々しく揉みしだく。
2つの小さな膨らみを揉み揉みしつつ…薄茶色の先端に唇を這わせ…舌で乳首を転がし、唇で乳首を吸い上げ、そしてせっちゃんに快楽をもたらす為に軽く歯を立てる。
「あっ、あっ…ああっ…誠人さん!歯を立てられると節…駄目、駄目、感っ、感じちゃうぅぅぅ…!」
まるでお漏らしの様に…パンティーにド派手に潮をぶち撒けるせっちゃん。
「そうしたらせっちゃん…次は、オマンコ、攻めて良いかな…?」
「…うん。節もオマンコ…攻められたい気分…♡」
「そうしたらせっちゃん。マットに…横になって…」
「…うん♡」
黒いマットに横になり…潮とラブジュースで潤った股間を覆い隠すせっちゃんのピンク色のパンティーを…先ずは隣室のカップルに見せ付ける様に、ゆっくりと…ゆっくりと足首まで下ろして行く。
「誠人さん…ゆっくり下ろされるとぉ…節…本当に、ドキドキしちゃうのぉ…♡」
良く見ると…背後の壁にも覗き穴が設置されており、壁越しにも俺達バカ夫婦の痴態は丸見えと言う訳だ。
閑話休題。
「せっちゃん…」
呟くと俺はせっちゃんのクリトリスを親指で押し潰す様に愛撫しつつ…人差し指と中指をせっちゃんの秘裂に突っ込み…膣内のヒダヒダを掻き回す。
「誠人さんっ…あ、あ…あぁ…あん、ああん、ああぁん、あああぁん、ひゃあん、ふあぁぁぁん、あぁん…ひゃあん、ああぁん…駄目、インターバルなんか要らない…もっと、もっと節のオマンコ指マンしてよぉ…」
俺は一旦…せっちゃんのキツキツオマンコから指を引き抜くと…今度は人差し指と中指、それに薬指をせっちゃんのオマンコに突き刺し…直線的なピストン運動でヒダヒダに快感をもたらす。
「あっ!あっ!あっ!あっ!きぃっ!きぃっ!きぃっ!気持ち良い!気持ち、良い!気持ち…良いっ…♡」
せっちゃんはまたしてもド派手に潮を吹きながら…軽くイッてしまった様だ。
「せっちゃん…他人様の眼を気にせずに…こんなにイッちゃうなんて、俺が考えていた以上の変態さんだったんだね…」
「だって…誠人さん、節の感じるところ…イクところを、誰よりも知り尽くしているんだもん…♡」
「あの…誠人さん」
「…え?あ、ああ勇作さん…」
「本当に…御互いを愛し合っていらっしゃるんですね、誠人さんと節子さんは…」
「…勿論、ですよ。自分でこんな事言うのもアレですが…色んな困難を乗り越えて…好き同士結ばれた2人ですからね…」
「でも…節子さん、本当に敏感な御身体なんですね…」
「そう…ですか?燿子さん…」
「…勿論。誠人さんの愛撫に…敏感に反応する節子さんが、とっても羨ましくて…」
「それじゃあ…せっちゃん。もうそろそろ…皮被りおちんちん、挿れても…良いかな?」
「誠人さん…早く挿れてぇ…カチコチな誠人さんの皮被りおちんちん…♡」
「ちょっと待ってね、せっちゃん…」
俺はガチガチに硬直して、せっちゃんとのエッチが待ち切れないズル剥けおちんちんにコンドームを被せると…せっちゃんのキツキツオマンコにズル剥けおちんちんを勇作・燿子さん御夫妻が見守る前で挿入する。
「ああっ…誠人さんのぉ…❝皮被りおちんちん❞だあっ…♡」
「それじゃあ動くよ?良い、せっちゃん?」
「早くぅ…早く動いてよぉ…♡」
「それじゃ動くよ。せっちゃん…」
「あ…あぁ…あぁ…ああっ…ああ…あん…あっ…あんっ…あんっ…あぁんっ…あああぁん…♡」
「誠人さんと節子さんに負けてられないわね…貴方…」
「そう、だな…燿子…」
見ると勇作さんも燿子さんを立ちバックの体位にして…ピストンを始めた様だ。
「あっ!あっ!あっ!あっ!あぁっ!あぁっ!あぁっ!あぁっ!」
「あぁっ!あぁん!あんっ!イイっ!まぁっ…誠人さぁん…誠人さんの皮被りおちんちんからぁ…❝だいしゅき❞が沢山、伝わって来るのぉ…♡」
「せっちゃんのキツキツオマンコからも…❝愛してる❞ってメッセージが…」
「誠人さん!誠人さん!誠人さぁん!誠人さぁん!ソコ!ソコ!ソコを擦ってぇっ!」
「此処?此処!?此処が感じてるんだね、せっちゃん!?」
「そう、ソコ、ソコ!ソコおっ!イイっ、駄目ぇっ、誠人さん、愛してる、しぇかいの誰よりもおっ…しぇちゅはぁっ…ましゃとしゃんを愛してるのぉっ…!」
「せっちゃん…」
「あぁ…誠人さん…」
「せっちゃん…ラストスパート行くよ!?良いかな!?」
「うん…誠人さぁん…節を、イカせて…♡」
せっちゃんの懇願を受けた俺は…せっちゃんの所謂「Gスポット」を、重点的にズル剥けおちんちんで擦りまくる。
キツキツオマンコを擦りまくりつつ…2つのちっぱいを両手で揉みまくりながら、せっちゃんの唇を接吻で塞ぐ。
「ん…んんん~…まひゃとひゃあん……きしゅしにゃがらいっひょにいきょう…♡」
「ん…んん…んんっ、んんっ、んんんんんんんんんんんん…!」
そして限界に達したズル剥けおちんちんは、装着したコンドーム目掛けて多量の「赤ちゃんの素」を射出。
体力の限界に達した俺は…他のカップルの視線も構わず、せっちゃんのちっぱいの浅い谷間に顔を埋める。
「誠人さぁん…♡」
「せっ…ちゃん♡」
「ねぇ、誠人さぁん…節の事、好き…?」
「当たり前じゃん。俺を本気で好きになってくれた…せっちゃんを裏切れる訳なんて、絶対に無いじゃん」
…すると。
おっぱいからお腹まで勇作さんの「赤ちゃんの素」まみれになった燿子さんが、拍手しながら俺達バカ夫婦に語り掛ける。
「本当に誠人さんと節子さん、御互いを腹の底から愛し合っていらっしゃるんですね!」
「…当然でしょう。こんな陰キャラを本気で好きになってくれた、せっちゃんを裏切るなんて絶対に出来ませんよ!」
「然し、その…本当にお二人とも…❝感じるところ❞を把握し合っておいでで…本当に、羨ましいですね…」
「偉そうな事を言わせて頂ければ…セックスって結局、❝思いやり❞だと思うんです。何処が感じるのか、どんなプレイが嫌なのか…❝御互いを思いやる❞事こそが…❝愛の有るセックス❞に繋がる、と思うんです…」
「愛の有る、セックスですか…おっ、燿子…大部屋デビュー…してみるか?」
「…やだ!折角誠人さんと節子さんの…❝愛の有るセックス❞を見れたって言うのに…」
「節も…拒否権が有るとは言え、まだ沢山の男の人が…いっぱいセックスしているところはまだ、駄目っぽいです…」
試しに俺が…大部屋を覗いて見ると。
セーラー服を半脱ぎにした若い女性が…立派な巨乳に「赤ちゃんの素」を大量にブッかけられているところだった。
「ねぇ、誰でも良いからぁ…もっと熱いザーメン、おっぱいにブッかけてよぉっ…♡」
「それじゃあ…せっちゃん。今日はこの辺で…御暇しようか?」
「そ…そうですね、誠人さん…」
「誠人さん…また宜しければ…」
「そうですね…燿子さん♡」
「せっちゃん…」
「えへへっ…節、誠人さんとのラブラブエッチを他人様に見せ付けるのに…興奮しちゃったみたいっ♡」
「よーし、そうしたら…定期的に俺とせっちゃんのラブラブエッチを見せ付けに…あのお店に行こうか、せっちゃん?」
「勿論ですよっ、誠人さんっ♡」
…こうして。
マー坊とせっちゃんは…新たな性癖に…目覚めてしまったのであった。