「マー坊」と「せっちゃん」…「バカ夫婦」のエッチな体験談に目を通して頂き…激裏GATE-エロティカを訪れる数少ないバカ夫婦のファンの皆様には本当に感謝しております。m(__)mペコリ
相変わらず読み辛い、拙い乱文ではありますがバカ夫婦と子供達、そして友人達との人間模様をお楽しみ下さいませ。
登場人物スペック
「誠人(マー坊)」→洋食レストランで働いている、仮性包茎でちっぱい大好きなコックさん。せっちゃん命のクソ真面目な一穴主義者。
「節子(せっちゃん)」→23歳で4人の子供達の母親になった、輪姦被害経験の有るちっぱい若妻。マー坊命のちょっぴりヤキモチ妬きな一棒主義者。
「鉄さん」→誠人が働く洋食レストランの先輩コックにして、節子の父親。厳つい強面で、仕事には滅茶苦茶厳しいが孫達にはジジバカ全開の根は良い人。
「真奈美」→誠人の腹違いの妹で、バカ夫婦行きつけの総合病院に就職した美人看護師。
「洋介」→「注文されれば赤ちゃん以外はなんでも作る」がモットーの町工場で働く丸顔のサラリーマンで、真奈美ちゃんの彼氏。
・・・
「それではメインディッシュは魚料理中心、で…」
「はい、すいませんそれで御願いします…」
「俊郎クン、瑠璃子ちゃん…それではおおよその見積もりは後日、ウェディングプランナーさん経由でお送り致します」
「はい…分かりました!」
洋食レストランの事務所で店長と俺は…せっちゃんの中学校時代の同級生にして一番の友人と言える瑠璃子ちゃんと、その幼馴染で嘗てこの洋食レストランで働いていた「トッシー」こと俊郎クンの…レストランウェディングのおおよその希望の聞き取りをしていた。
「店長…それに誠人さん…宜しく御願いします!」
「こちらこそ…宜しく御願いします!」
おおよその話し合いを終え、事務所から俊郎クンと瑠璃子ちゃんを出入り口へ案内していると。
「あっ、瑠璃!それに俊郎クン!何々御二人さん、とうとう身を固める決心が着いたの!?」
と声を掛けてきたのは…ガールズロックバンド「ローゼス」のベーシストにして瑠璃子ちゃんと俊郎クン、そして俺の最愛の妻、せっちゃんと中学時代クラスメートだった巴さん。
「うん…トモちゃん、私達結婚する事になったんだ…」
「うんうんっ!俊郎クンも瑠璃ちゃんも…節と誠人さんに負けないくらいラブラブだったからねー。寧ろ❝やっとくっつくのかー❞って感じだよね…」
「私の父方のおじいちゃんとおばあちゃんが去年、日を置かず相次いで亡くなって…そのバタバタで…」
「だけど、考えようによっては…相次いで天に召されたのは❝本当に御互いを愛し合っていた❞事の証左だったのかもしれないですよね…」
「誠人さん…そうかも、しれないですね…」
「ところで…瑠璃。話変わるけど…一葉からなんかメール来てない?」
「…来たよ」
「…やっぱり?」
「やっぱり…って?」
「その…❝クリスマスに結婚式挙げるから絶対来てね〜❞って…」
「やっぱり!?」
「トモちゃん…やっぱり、って…」
「一葉のバカ、❝私達の為にタダで曲を披露してちょーだいねぇ〜♡❞って…本当、❝頭沸いてる❞としか言い様の無いメール送り付けて来たのよ。クリスマスは商店街主催の❝クリスマスライブ❞が有るって、何度も繰り返し伝えたのに…」
「私も…❝私の為に、タダで似合う髪型にセットしてくれるわよねぇ〜♡❞って、チョー上から目線で…なんで一葉、あぁなっちゃったんだろう…」
「❝2ちゃんねるまとめサイト❞で良く、❝ウェディングハイ❞なスレをアレコレ見ますけど…コレぁ最悪なパターンっすね…」
「大体クリスマスつったら普通…❝本当に大切な人❞と過ごしたいですよね」
「だよね、トッシー。それに飲食業や巴さんみたいなエンターテイナーはクリスマスこそが❝かき入れ時❞だからね。もし俺に招待状が届いても、ソッコーで❝お断りします❞って返答するね」
「兎に角…マジのガチで頭きたから、シュガーの❝ウェディング・ベル❞って曲の録音データ送り付けてやろうか、なんてみんなで話し合ってたら…事務所の社長が❝ウェディング・ベルは裁判沙汰になったらコチラが圧倒的に不利になる、ムカつくのは理解出来るがこの曲で我慢しておけ❞って…」
と言いながら巴さんはダウンパーカの内ポケットから…「機動戦士ガンダムSEED」のエンディングテーマ、See-Sawの「あんなに一緒だったのに」のシングルCDを取り出す。
「あんなに…一緒だったのに…」
「社長さん曰く…❝この曲だったらタイトルがアレなだけでラブソングに代わりはない、もし万が一イチャモンを付けてきても送り違えで万事解決❞だって…」
「豪快と言うか…なんと言うか…」
「それでね…今事務所の顧問弁護士さんと、❝万が一クリスマスライブをキャンセルしたら、コレだけの損失が発生する見込みですがそれでも宜しいですか?❞って感じの内容証明郵便を作って貰おうか、って話をしてて…」
「そうなんだ…」
「すいません、どうも今日はー!」
…と、そこへ。
龍の奥さんで、洋食レストランに食器を卸している食器メーカーの営業ウーマン、双葉さんが入店して来た。
「あっ、双葉さんどうも御無沙汰してます!その、産休明け…ですか?」
「ハイ!龍さん本当に若菜を可愛がってくれてまして…おむつ替えや寝かしつけなんかまでやってもらっちゃって…え、巴さん、そのCD…」
「あの…双葉さん?」
「この❝あんなに一緒だったのに❞って曲、私のカラオケの十八番なんです!」
「そう、なんですか…いや、アタシ達もその…色々事情が有って、❝この曲をカバーしようか❞なんて話になってまして…」
「うわぁ…ローゼスのみんながこの曲をどうアレンジしてくれるのか…すっごく楽しみですっ!」
「双葉さん…期待に違わぬ、素敵な曲にしますから!」
「それじゃ双葉さん…店長は事務所に居ますので…」
「ハイ分かりました、誠人さん!」
「おいっ、マー坊!悪い、ちょっくら厨房戻って来てくれ!」
「分かりました、鉄さん!それじゃトッシーに瑠璃子ちゃん、詳しい話はまた後日に!」
…そして。
これが「生前の双葉さん」との…「最後の会話」となろうとは…。
・・・
「双葉…双葉ぁ…ううっ…ぐすっ…」
「旦那様…もう宜しいでしょうか?それでは、扉を閉めさせて頂きます…」
お坊さんが早口でお経を唱える中…双葉さんの亡骸を納めた棺が焼却炉に押し込められ…そして重々しい音を響かせて金属製の扉が閉じられる。
何故…こうなったかと言うと。
店長との商談を終えた双葉さんは次の取引先に向かう為、十字路で右折しようとしていたところに。
ながら運転で信号を見落とした大型トラックに、乗っていたプリウスの車体を原型を留めない程に押し潰され…真奈美ちゃんが勤務する総合病院に運び込まれた時には、「既に手の施し様が無い」状態だったそうだ。
「龍…」
「済まんな、誠人…」
「うわーん!うわーん!うわーん!うわーん!うわーん!うわーん!うわーん!うわーん!!!」
…異様な雰囲気を肌で敏感に感じ取ったのか、龍が抱っこしていた若菜ちゃんが、突如激しく号泣始めた。
「あ…若菜ちゃん…」
せっちゃんを始め、樹里愛さんや菫さん、灯里さん等子育て経験の有る女子会メンバーがどうにかして若菜ちゃんをあやそうとするが…若菜ちゃんは文字通り、「火が着いた」かの様に激しく泣きじゃくる。
「わーん!わーん!わーん!わーん!」
「御免、龍クン…一寸だけ、いい?」
…と、そこに。
喪服姿の鞠子が泣きじゃくる若菜ちゃんを抱き上げると…あら不思議。
散々泣き喚いていた若菜ちゃんが、ピタリと泣き止んだだけではなく…可愛らしい笑顔すら披露し始めたではないか。
「若菜…」
「若菜ちゃん…」
「おかあ…さん…おとう…さん…」
「若菜…若菜…お父さんだよ、若菜…」
「おとうさん…」
「若菜ちゃん…」
「おかあ…さん…」
「龍…」
「龍さん…」
「龍…子育てでなんか困った事が有ったら…遠慮せず、俺達夫婦を頼って来てくれ」
「あぁ…」
「お知らせ致します、○●家の皆様…火葬が終了しました。繰り返します、○●家の皆様…」
…双葉さんの骨壷にはお骨と共に…生前愛用していたイヤリングやネックレスに結婚指輪、そして…「あんなに一緒だったのに」のシングルCDが納められた。
「双葉…双葉…」
「龍…今日一日だけは、泣きたいだけ泣けばいいさ。その代わり…明日からは若菜ちゃんの親父として、強く生きて行くんだぞ」
「分かってる、誠人。分かってるけど…」
「龍クン…若菜ちゃんの為にも、強く生きなきゃ駄目だよ?」
「鞠子…」
「龍…」
「龍…さん…」
「・・・」
「おとうさん…」
・・・
「美花子、早矢斗、沙知子、伸歩斗…ただいまー!」
「お母さん、義母様…今帰りましたー」
「おとーたん、おかえりなちゃーい!はい、おきよめのしおまくからうちろむいてっ!(・∀・)」
「はい、美花子…」
「はいおかあさん、おきよめしゅーりょー!(・”・)」
「有難う、早矢斗…」
「あ、沙知子…伸歩斗…」
「おとうさん…おかあさん…おかえりなさい…(・ω・)」
「おとさん…おかさん…(●・・●)」
「沙知子…お父さんとお母さんに、その…❝怪しいもの❞は着いてきていないかな…?」
「ううん…だいじょうぶだよ、おとうさん…」
「そうかぁ…」
「誠人、せっちゃんお帰りなさい…本当に大変だったわね…」
「お母様、子供達を預かって頂いて本当に有難う御座いました。お袋、その…子供達を預かって貰った御礼代わりと言ったら何だけど、今日の晩御飯…出前にしない?」
「おとーたん!みかこ、おしゅしたべたいー!」
「そうね…美花子ちゃん。それじゃ今夜の晩御飯は、みんなで御寿司食べましょ!」
「わーいわーい、おしゅしおしゅし〜♡」
「お袋…美花子。俺達ちょっと…喪服から普段着に着換えてくるから…」
「美花子、早矢斗、沙知子、伸歩斗…みんな、良い子にして待ってるのよ?」
「はーいっ!!!!」
あたかも親鳥の餌を待ちわびる雛鳥の様にリビングではしゃぐ子供達の歓声を背中に…俺達バカ夫婦は階段を上がって寝室に入ると内鍵を閉める。
「ふうっ…」
溜息を一つ大きく吐き出し…上着をハンガーに掛け、ブラックタイを緩めていると。
「誠人さん…」
ワンピース型の喪服を脱いだ…黒い下着にパンスト姿のせっちゃんが不安そうな表情で、俺に抱き着いてきた。
「ど…どうしたの!?せっちゃん…」
「節…怖い…」
「怖いって…」
「人間って…あんなに簡単に死んじゃうんだって…」
「せっちゃん…」
「節…まだ、死にたくない…美花子、早矢斗、沙知子、伸歩斗…それに誠人さんを残して、死にたくない…」
「せっちゃん…」
「誠人さん…節を抱いて…」
「…せっちゃん?」
「節…生きている実感が欲しいの…御願い…早く…」
「せっちゃん…」
俺達バカ夫婦は暫し見詰め合った後…どちらからともなく唇を近付け…そして舌を絡め、唾液を口移しし合う。
御互い、力強く身体を抱きしめ合い…身体の温もりを肌で実感し合う。
「誠人さん…温かい…」
「せっちゃんの身体からも…❝生きてる温もり❞が、伝わってきたよ…」
「有難う…誠人さん…」
「…せっちゃん。もっともっと…❝生きてる実感❞を、感じたいな…」
「誠人さん…。節も…♡」
もう一回せっちゃんとキスを交わし合うと俺は漆黒のブラジャーをたくし上げ、可愛らしいちっぱいを露わにすると…2つの茶色い先端に交互に舌を這わせ、唇で母乳を吸い上げ、そして軽く甘噛してせっちゃんに快楽をもたらす。
「誠人…さん…節の感じる…っつ、ところぉ…ああんっ、よ…良くっ、しぃっ、知ってるうぅっ…♡」
「せっちゃん…物凄く可愛くって…それでいてとてつもなくエッチで…」
「誠人さん…もっと…もっとぉ…♡」
俺は左手でちっぱいを揉みしだきつつ…右手をやはり漆黒のパンティーの内部に突っ込み…先ずは陰唇の湿り具合をチェックする。
「うわぁっ…せっちゃん、何時にも増して凄い濡らし方じゃん…」
「誠人さん…もっと節のオマンコに、意地悪してぇ…」
「意地悪って…どうして欲しいの?」
「もっと…ぐりぐりされたり…こちょこちょされたり…兎に角…もっと気持ち良くなりたい…♡」
「分かったよ…」
耳元で呟くと俺は人差し指と中指でせっちゃんのワレメをひたすら、優しく撫で回す。
「あっ…はぁっ…そう…そこがいい…」
「またラブジュースが溢れてきたね…」
「はぁっ…ああっ…そぉっ…そこ…そこぉっ…いい…いいっ…」
せっちゃんは両手で真っ赤っ赤になった童顔を必死に覆い隠しているが…それがまた、俺の欲望を更に増幅させる。
「あっ、誠人さん…あっ、ああっ…ああっ、ああん、あぁん…駄目、クリちゃん摘まないで…あっ、うんっ、いいっ、嫌あっ、だあっ、駄目えっ、そぉっ、そんなに摘んだらぁ…ああっ、ああっ、ああっ、あああっ…駄目、駄目、駄目、いいっ…いいっ、ひいっ、ひゃあ~…」
包皮が剝けたクリトリスを親指と人差し指で軽くコリコリこねくり回しているだけで…せっちゃんはパンティーにまるでお漏らしの様に…豪快に潮を吹き散らす。
「誠人さん…早く挿れて…」
「分かった。それじゃ…」
「誠人さん。そのまま挿れて…」
「…え?でもせっちゃん…」
「良いから…誠人さん…早く…早くぅ…」
「それじゃあ…パンスト破いちゃうよ?良い?」
「…うん」
俺はパンストの股間部分を一気に引き裂くとパンティーを少しずらし…溢れたラブジュースが淫らな雰囲気を醸し出す、せっちゃんのキツキツオマンコを暫し鑑賞する。
「もう…誠人さん、何見てるのぉ…」
「だって…こんなにイヤらしいせっちゃんのオマンコ…始めて見る様な気がする…」
「もう…誠人さん…焦らしちゃ嫌だぁ…早く皮被りおちんちん…節のオマンコに突っ込んでぇ…♡」
「分かったよ…それじゃ挿れるよ…」
「ひゃあっ…ああっ…誠人さんの…皮被りおちんちん…♡」
俺はゆっくりと…本当にゆっくりとせっちゃんの膣内のヒダヒダを、所謂「ずらしハメ」の形で挿入したズル剥けおちんちんで掻き回していく。
「あ…あっ…ああっ…はぁっ…ひゃあっ…あっ…あん…ああん…あああっ…」
「せっちゃんのオマンコ…温かくて、気持ち良い…」
「ああっ…誠人さんの皮被りおちんちんから…❝大好き❞がいっぱい、伝わってきたぁ…♡」
「せっちゃん…こんな気持ち良い経験が出来るのも…❝生きている❞からなんだよね…」
「誠人さん…節…生きてて本当に良かった…♡」
「生きてて…良かった…」
「節…理不尽に❝始めて❞を奪われて…絶望的になって、何回も❝死にたい❞って…」
「・・・」
「でも…誠人さん、節に寄り添ってくれて…節の心の傷に、向き合ってくれて…」
「俺は…ただ、せっちゃんの隣に居てあげただけだよ…」
「でも…誠人さんが節の隣に居てくれたお陰で…節は、生きる喜びって言うのかな…その…上手く言えないけど…兎に角…誠人さんと出会えたお陰で…節は…幸せに、なれたの…」
「俺も…❝年齢=彼女居ない歴❞の自分を本気で愛してくれた…せっちゃんをなんとかしてあげたい、って…結局、自分はせっちゃんに寄り添ってあげる事しか出来なかったけど…」
「でもぉ…誠人さんが、節に寄り添ってくれたから…節は今、こうして生きているんだよ…節は誠人さんの❝運命の人❞だけじゃなくて…節の❝命の恩人❞でも有るんですよ…」
「せっちゃん…有難う…」
「誠人さん…ピストンして…節に❝生きている実感❞を感じさせてぇ…♡」
「それじゃあ…突くよ?良い?」
「早くぅ…♡」
俺は再びピストン運動を再開し…せっちゃんのキツキツオマンコのヒダヒダとGスポット、そしてポルチオをズル剥けおちんちんで激しく刺激しまくる。
「はっ!あっ!ひゃあん!ひゃあっ!良い!良い!良い!良いっ!良いっ!」
「せっちゃん…おっぱいにキスマーク、付けて良い…?」
「つうっ…付けて…良いよ…誠人さん、の…キスマークだったらぁ…♡」
せっちゃんの了解を取り付けた俺は…せっちゃんの2つの小さい膨らみにむしゃぶりつき…茶色い先端を窄めた唇で、息の続く限り強く吸い上げる。
「ああぁっ…誠人さん…誠人さん…」
「そしたら次は…左のおっぱいね…」
「ああんっ…気持ち良い…痛みっ…♡」
「せっちゃん…せっちゃんは今までも、これからも…俺の可愛い奥さんだからね…」
「勿論だよ…誠人さん、誠人さんは節の❝運命の人❞だから…」
「それじゃあ…せっちゃん。❝運命の人❞のピストン…受け止めてくれるかな?」
「誠人さん…大好き…♡」
何時の間にかせっちゃんの両足は俺の腰に絡み付き…「だいしゅきホールド」の体制をとって、より密着度を増してくる。
「ああん…ああん…ああんっ、ああんっ…好き、好き、誠人さん、だいしゅきぃ…♡」
「せっちゃんの…オマンコ…温かくて、刺激的で、そしてこれ以上ないくらいドスケベで…」
「誠人…さん…もっと…もっとぉ…」
俺達バカ夫婦はさらなる快楽を求め…御互いに激しく腰を振りまくる。
「ああっ!ああん!ああ~ん!あぁ〜ん!イッちゃう!イッちゃう!イッちゃう!イッちゃう!」
「せ、せっちゃん…出、出そう…」
「出して…出して…出してえっ…!」
ビュッ…ビュビュッ、ビュビュッ、ビュッビュッビュッビュッビュッ…。
尿道から俺の「赤ちゃんの素」がせっちゃんの子宮目掛けて吐き出され…脱力した俺はせっちゃんのちっぱいの浅い谷間に顔を埋める。
「はぁっ…はぁ…はぁっ…はぁ…」
「せっちゃん…」
「誠人さん…」
「せっちゃん…」
「誠人さん…生きてるって…本当に、❝素晴らしい事❞なんですね…」
「明石家さんまが何時も言ってるじゃん、❝生きてるだけで、人生丸儲け❞って。俺はせっちゃんが側に居てくれている、ただそれだけで❝人生の勝ち組❞になった気分だよ…」
「有難う…誠人さん…」
…と、そこで。
寝室のドアが、どんどんどんとノックされた。
「おとーたん、おかーたん!まだきがえおわらないの〜、はやくしないとおしゅしうりきれちゃうよ〜!(#・∀・)」
「御免、美花子…急いで着換えるからちょっとだけ待っててね…」
・・・
「おうっ、マー坊」
「何でしょう?鉄さん…」
「あの…こないだ奥さん亡くした…龍クン、だったよな?元気に…してるか?」
「はい…亡くなった双葉さんの御両親から、❝若菜ちゃんの事で困った事が有ったら、何でも頼って来てくれ❞って言われたらしくて…」
「❝最愛の人❞を失う悲しみって…そのダメージは計り知れないですよね…」
「だよなぁ…」
「誠人クン…お電話ですよ」
「えっ…店長、俺に…ですか?分かりました…」
俺は厨房を出ると…事務所の保留モードにされていた電話器の受話器を取り上げる。
「はいもしもし…本当にすいません、御待たせ致しました。誠人ですが…」
「あの…私、愛里と申します。本当に、御無沙汰してます…」
電話を掛けてきたのは…俺の中学時代の同級生で、現在はOLをしながら市民劇団で女優を掛け持ちしている愛里さん。
「こちらこそ、本当に御無沙汰してます…ところで、御要件は何でしょうか?」
「その…龍クンの奥様が交通事故でお亡くなりになったと、聞きまして…。それで、龍クンを慰めると言うか…励まそうと言う事で、誠人さんの洋食レストランでまた、❝同窓会を開こう❞と言う話になりまして…」
「すいません、その同窓会の幹事さんは愛里さん、と言う事で宜しいですか?」
「はい、そうですね…」
「でしたら後日…直接御来店頂いて、詳しいお話をしたいのですが…宜しいでしょうか?」
「そうですね…そうしましたら、今度の土曜日のお昼過ぎに御伺いしたいのですが…」
「あぁ…はい、その日は自分も出勤ですので、具体的な話はその時に…」
「分かりました。では、土曜日のお昼過ぎに御伺い致しますので…」
「はい、お待ちしています。すいません、では失礼致します…」
・・・
「今晩は、誠人さん!」
「あっ、洋介さんどうも今晩は!すいません、1名様で宜しいでしょうか?」
「はい、1名で御願いします!」
「それでは、コチラのカウンター席にどうぞっ!」
「それじゃすいません、今日はビーフシチュー定食を御願いします!」
「ビーフシチュー定食をお1つ…御注文は以上で宜しいでしょうか?」
「はい!」
「ところで洋介さん…真奈美ちゃんとは…」
端末装置でオーダーを厨房に送信すると…俺は「2代目・美女と野獣カップル」の近況を尋ねる。
「この間…遊園地にデートに行ってきまして。最初は❝いい歳こいた大人がなんで遊園地なんかに…❞って感じだったんですけど…」
「・・・」
「子供みたいに無邪気にはしゃいでいる真奈美さんを見ていたらすっかり身も心も童心に帰って…コレでもか、ってくらい遊びまくってきましたよ…」
「そうでしたか…」
「何でも真奈美さん、春から精神科に回されたとかで…自分は春から念願叶って、営業からやりたかった製造に配属されたもので、尚更…」
「精神科、ですか…」
「はい。正直…❝話が通じない❞基地の相手をしているのかと思うと真奈美さんが…」
「洋介さん…どんな環境であっても、❝自分の仕事を全うする❞のが…❝真のプロ❞じゃないんでしょうか…」
「真の、プロ…」
「武藤敬司ってプロレスラーの人が以前…こう言ったらしいんです。❝プロフェッショナルとは他人に厳しく、そしてそれ以上に自分に厳しい人間の事❞だと…」
「他人に厳しく…自分には、それ以上に厳しく…」
「真奈美ちゃんが精神科で、何某かを学んだ事が…将来のステップアップに繋がるのなら、精神科勤務も決して無駄では無いと思いますが…」
「そうですね…誠人さん本当にすいませんでした…」
「いえいえ…」
「御待たせ致しました!ビーフシチュー定食をお持ち致しました!」
と、お弁当屋さんの2代目候補の「ハレルヤ」こと晴哉クンが洋介さんが座るカウンター席に、ビーフシチュー定食を配膳する。
「すいません、それじゃ頂きます!」
「・・・」
「相変わらず美味い…です!」
「有難う御座いまし…あっ、失礼しました、有難う御座います!」
「ハレルヤ…」
「本当にすいません…」
「何、人間…注意していてもミスをする時はミスをするんだ。肝心なのは…❝ミスをしたらそれを如何にリカバリーするか❞、そして❝どうすれば同じミスを繰り返さずに済むか❞考える事なんだよね」
「如何にミスをリカバリーするか…同じミスを繰り返さない為にはどうするか…」
「そう言う事。そうしたらハレルヤ、どうすれば言い間違いをせずに済むか、ちょっと考えてみよう…それじゃ洋介さん、ごゆっくりどうぞ!」
・・・
「よっしゃハレルヤ、そうしたらイカリングフライ持って行ってくれや!おいとっちゃん、ペンネサラダはまだかい!?」
「すいません鉄さん、味見御願いしますっ!」
「…よしっとっちゃん、盛り付け頼む!おいタッチ、コンソメスープ持って来てくれ!」
「はい鉄さん、味見御願いします!」
「うーん…黒胡椒をもう一振りだな。おいノブノブにタッチ、マグロの赤身ステーキ焼き始めてくれや!」
「了解しました!」
「それじゃすいません、ペンネサラダとコンソメスープ配膳します!」
「おうっ、ハレルヤ宜しく頼む!」
鉄さんの指示の元、俺達厨房スタッフは…俊郎クン、瑠璃子ちゃんのレストランウェディングで御出しする料理の試作を兼ねたメニューを、手際良く作り上げると同窓会の出席者の皆さんに配膳していく。
「鉄さん、真アジの野菜マリネ和え上がりました!」
「よしっマー坊、そこの丸皿に盛り付けて行ってくれ!」
「分かりました!」
「おい、マー坊!その真アジの野菜マリネ配膳したら、同窓会に参加して来い!」
「鉄さん…皆さんすいません、それじゃ後は宜しく御願いします!」
厨房スタッフの皆さんに声を掛けると俺は…真アジの野菜マリネを出席者の皆さんに配膳していく。
「おい誠人、コレは…何の魚だ?」
「真アジを自家製のマリネソースに一晩じっくり漬け込んだ野菜マリネ」
「うわぁっ…すっごく美味しいっ!」
「本当だ…マリネ液がしつこくなくってとっても食べやすい!」
「ねぇねぇ誠人クン!コレ…インスタにアップしても良い!?」
「アップするのは構わないけど…その代わり、キチンと食べ切ってくれよな。それが唯一の条件だ」
「こんな美味しいお料理…食べ残したらバチが当たるよ、絶対!」
「うんうんっ!こんなに美味しい料理の数々、食べ残せる訳無いじゃん!」
「皆様ご歓談のところ失礼致します…本日のメインディッシュ、❝マグロの赤身ステーキ❞をお持ち致しました!」
「うわぁーっ…滅茶苦茶美味しそうー!」
「それじゃすいません…頂きまーす!」
「おおっ…すっげー絶妙な焼き加減!」
「本当…赤身なのにすっごくふっくらした焼き加減じゃん!」
「それにこのステーキソースも絶妙な味付けじゃんか…これだけで御飯何杯でもおかわり出来るぜ!」
「みんな…本当に有難う…」
「おい誠人…前回の同窓会から更に腕を上げたなぁ!こんな美味い料理食えるんだったら、毎年でも同窓会やりたい位だぜ!」
「誠人…本当に有難うな、俺みたいな至らない男の為に…」
「何言ってんだよ、龍!父親ってのは❝赤ちゃんを育てて行くうちに、男から父親にステップアップしていく❞ものなんだよ!」
「でもなぁ…若菜が時々寝言で❝おかあさん…おかあさん…❞って言ってるのを聞くと…切なくなるんだよ。❝御免な若菜、事故とは言え片親家庭にしちまって…❞って感じでさぁ…」
「龍…」
「実を言うと…双葉の御両親から、❝若菜ちゃんを引き取りたい❞って…申し出が有ったんだ。だけど…若菜を引き渡しちゃったら…双葉との思い出が、何もかも消えて無くなってしまうみたいだったから…」
「龍…」
「双葉が残した…日記や装飾品、それに衣類や書籍なんか、未だに手を付ける気にならないんだ…」
「なんとなくだけど…分かるぜ、龍。その1つ1つに…双葉さんの❝思い出❞っていうか…❝生きていた証❞が詰まっているんだろうな」
「生きていた証、か…」
「まぁ今のも…せっちゃんのママ友の、オカルト体質の菫さんって人の受け売りなんだけどな…。だけど菫さんは一人娘の葵ちゃんを自分の腕一本で立派に食べさせているんだ、菫さんに出来てる事が龍にだって出来無い道理は無いだろ!」
「ねぇ、誠人クン!ちょっと良いかしらぁ!?」
と。
俺に声を掛けてきたのは嘗て俺とクラスメートだった…現在は市民オーケストラで第2ヴァイオリンを務める才媛、明美。
「何だよ、明美…」
「あのさ、誠人クン…2年生の冬休み明けに、鞠ちゃんと派手な大喧嘩したの…覚えてる?」
「あぁ、忘れられる訳無いでしょうが、2日連チャンで全校集会になるくらいのド派手な大騒ぎ…」
「誠人クン…今だから言えるんだけど…」
元クラスメートを相手にワイングラスを傾けながら…管を巻きつつ料理を平らげる鞠子を見ながら明美は声をひそめる。
「何だ?明美ちゃんよぉ…」
「手っ取り早く言っちまえば…鞠子、龍クンの事が好きだったんじゃないかな…」
「ふーん…」
「実を言うと…アタシ、あの冬休みの時…龍クンにアプローチしてたの。❝一緒に初詣に行かない?❞って…」
「…それで?」
「そしたら…❝今年は先約が有るから行けない、御免な❞って言われて…それで元日ボッチで初詣に行った時に…見ちゃったのよ、龍クンと鞠ちゃんが一緒に初詣してるのを…」
「それが…鞠子との大乱闘の直接的な原因だった、って訳かい…」
「じゃない。本当はアタシ、鞠子が羨ましかったんだ…」
「どういう事?明美…」
「やりたい事を出来て、言いたい事を口に出来る鞠子が、本当に羨ましかったんだよ…門限は5時半、帰宅したら晩御飯以外はひたすらヴァイオリンの練習…アニメも漫画も一方的に禁止されて、携帯も逐一両親にチェックされたら…」
「酷え毒親だなぁ…」
「だから兎に角…アタシ音大卒業したら一人暮らしを始めるつもりでいたの。音大のクラスメートみんな、❝それ絶対ガチの毒親だよ❞って…そうしたら両親、勝手に市民オーケストラのオーディション捩じ込んできて…」
「酷えなぁ…明美…」
「アタシも嫌嫌ながらオーディション受けたら…合格しちゃってさぁ。そしたら❝よしっ、次は海外のオーケストラ目指して精進しろ❞って…結局両親にとってアタシって…❝見栄っ張りな両親が、見栄を張る為の道具❞にしか過ぎなかったんだろうね…」
「明美ちゃ〜ん…」
と、そこへ。
すっかり出来上がった千鳥足の鞠子が、ワイングラス片手に思い出話に割り込んできた。
「明美ちゃぁ〜ん、あの時は…本当に御免ねぇ…」
「良いのよ…鞠ちゃん…今となってはアタシにとっても多少黒いけど良い思い出だし…それに、あの出来事をきっかけに多少だけど両親に口答え出来る様になったし…」
「明美ちゃん…」
「実を言うとアタシね…春から一方的に家を出て、オーケストラの同僚の女の子とルームシェアを始めたのよ、アレだけアタシを束縛しておいて、恋愛の機会すら与えなかった両親からいきなり❝早く孫の顔見せろ❞って言われたら…」
「なにそれ…」
「❝ざけんじゃねーぞ、アレだけ男性との出会いの機会を散々潰しておいて孫の顔見せろって…赤ちゃんはコウノトリが運んできてくれるんじゃねぇんだバカヤロー!❞って両親に喚き散らして、ね…」
「呆然としてる両親に、❝アタシを産んでくれた事、そしてヴァイオリンと言う生きる術を与えてくれた事にだけは感謝している❞とだけ言い残して半ば家出同然で同僚の女の子のマンションに転がり込んで…」
「そうだったのか…」
「まぁ、アタシは衣類には頓着しないし携帯とヴァイオリン、それに印鑑と通帳さえ有れば生きて行ける自信は有るからね…」
「明美ちゃあん。それさぁ…カウンセリング受けた方が…良くない?」
「同僚の女の子にも同じ事言われた。だから今度…精神科でカウンセリング受けてみる。自分の人生を…自分のモノにする為にも…」
「そうかぁ…まぁ、カウンセリングは❝当たり外れ❞っつーか…❝合う、合わない❞が結構デカイからなぁ…」
「皆様…締めのデザートをお持ち致しましたっ!」
・・・
「♪ハロー、ダークネススマイルオブザフレンズ…」
「中小企業診断士」のベースの清行さん、「調理師」のギターの久徳さん、そして「公認会計士」のドラムの直人叔父さんのスリーピースバンド、「名も無き親父バンド」…改め「3C’S」が演奏する、サイモンとガーファンクルの名曲、「サウンド・オブ・サイレンス」に俺達ギャラリーは…なんと言うか、心を洗われる様な気分になっていた。
此処は商店街主催の、「クリスマスライブ」の会場である、駅前通りの再開発の際に新たに作られた野外ステージ。
クリスマスと言う事で、午後9時に仕事から上がった俺はせっちゃんと待ち合わせて…このライブの途中から参戦してきたと言う訳だ。
「3C’Sの皆様、素敵な曲を有難う御座いましたー!」
「うおぉぉ〜っ!」
「素敵な演奏でしたね、お兄様…」
「そうだね、真奈美ちゃん…」
「本当だよね、真奈美ちゃん…」
「え〜、申し訳有りません…次に登場する予定でしたドリームトレインの皆様に機材トラブルが発生したらしく…順番を変更致しまして…」
「あっ、真奈美さん!遅れてしまって、本当に御免なさい!」
「あ…洋介さんどうも今晩は!その…お急ぎのお仕事は、どうなったのでしょうか…?」
「ついさっき無事に終わりまして…工場長から…❝今日は可愛い彼女とのデートなんだろ、後は俺達に任せてさっさと上がれ!❞って感じで…」
「うふふふ…」
「洋介さん…本当に、お疲れ様でした…」
「いえいえ…しかし、内心ヒヤヒヤしたのは確かでしたけどね…中々指定された色に近付けられなくて、❝コリャあ徹夜確定かなぁ…❞なんて腹括ったりもしましたけど…」
「洋介さん…」
「おうっ、誠人に奥様!」
「どうも今晩は、龍に若菜ちゃん!」
「龍さん…若菜ちゃん、どうも今晩は…」
「ばぶ~…おとうさん…」
「あ…龍クン、どうも今晩は…」
「おう、鞠子…どうも今晩は…」
「龍さん…鞠子さん…どうも御無沙汰致しております…」
「真奈美ちゃん、本当にお久し振り!どう、洋介さんとは上手く行ってる〜?」
「あ…はい、お陰様で…」
「洋介さん、どうも!」
「あ…龍さん、コチラこそ…。若菜ちゃんは、その…」
「お陰様で…元気に育ってますよ。ただ…未だに寝言で❝おかあさん…❞って言われると、なんだか切なくなりますけどね…」
「あ…先輩、どうも今晩は!」
「節…誠人さん…それに真奈美ちゃんに鞠子さん、どうも今晩は!」
「あ…瑠璃ちゃんに俊郎クン、どうも今晩は!」
「トッシーに瑠璃子ちゃん…どうも今晩は!やっぱり御二人さんとも、ローゼスのみんながお目当て?」
…冒頭に書いた、せっちゃんの元クラスメート、一葉のクリスマスウェディングはローゼスの皆さんが所属する音楽事務所の顧問弁護士からの…内容証明郵便を目にした婚約者さんの追求に、「頭が沸いてる」返答に激怒した婚約者さんが婚約破棄を突き付け…すったもんだの末に目出度く婚約解消。
「ふざけんなー!」と一葉はローゼスや瑠璃子ちゃん達を訴えようともしたらしいが、相談した弁護士事務所にことごとく鼻で笑われ門前払いされたらしく…今ではヒキニートになっているらしい。
閑話休題。
「皆様、それではいよいよ大トリの…我が街自慢のガールズロックバンド、ローゼスの皆さんの登場でーす、皆様大きな拍手を御願いしまーす!」
・・・
「みんな…その、ちょっと湿っぽい話に…付き合ってくれるかな…?実は今日…結婚式を挙げる予定だった女性の人が居たんだけど…その人は…その、色々あって…お星様になっちゃったんだよね…」
「巴ちゃん…」
「トモちゃん…」
「巴さん…」
「だから、その人が好きだった曲、演奏しても良いかな?みんな…」
巴さんの問い掛けに…俺達を含めたギャラリーは皆、拍手で賛同を表明する。
「よしっ、みんな!それじゃあいくよ…❝機動戦士ガンダムSEED❞のエンディングテーマ、See-Sawの❝あんなに一緒だったのに❞!」
「うぉぉぉー!」
「♪あんなに一緒だったのに…夕暮れはもう違う色…」
美波さんの神秘的なシンセサイザーの音色を皮切りに、かなりメタルっぽく…それでいて原曲の切なさを残したアレンジを施した名曲を演奏する、ローゼスの皆さんを見ながら俺達は…何時しか手拍子を打っていた。
「♪あんなに一緒だったのに…心一つ通らない、動き始めた君の情熱…あんなに一緒だったのに…夕暮れはもう違う色、せめてこの月明かりの下で…静かな眠りをー…」
ボーカルの明日香さんの、故人を悼む熱唱に…あちらこちらから、すすり泣きが聞こえてきたと思うと。
せっちゃん、真奈美ちゃん、瑠璃子ちゃん…そして龍と鞠子が大粒の涙を流しているではないか。
「ぐすっ…」
「なんと言うか、その…」
「トモちゃん…」
「双葉…ううっ…」
「龍クン…若菜ちゃん…」
「おかあさん…おかあさん…」
「龍…って、えっ、明美!?」
「あ…誠人クン今晩は…それに龍クン、鞠ちゃん、久し振り…」
「しかし以外だったな…クラシック一筋の明美がこんなところにくるなんて…」
「へへへっ…ルームシェアしてる同僚にさぁ…❝ローゼスの曲は聞いて損はしないよ❞って言われてね…騙されたつもりで来てみたんだけど、騙されて良かった…本当に…」
「明美ちゃん…」
「みんな…アタシ、市民オーケストラ辞めてまたヴァイオリンを…いや音楽を一から勉強し直す。ローゼスのみんなみたいに、❝みんなの心に何かを残す❞、そんな演奏が出来る様に…」
「そう決めたんならアタシから言う事は一つだけよ…頑張って、明美ちゃん!」
「そうだな…頑張れよ、明美!」
「鞠ちゃん誠人クン、本当に有難う…龍クン…お父さんとして、しっかり頑張ってね…」
「当たり前だろ、明美…若菜をキチンと育て上げる事が…双葉に対する、最大の供養だからな…」
「龍…なんか吹っ切れたみたいだな…」
「あぁ、そうだな誠人…若菜を育て上げる為には、何時までもうじうじ泣いていられないからな…」
「だけど…龍クン。全てを1人で抱え込む必要は無いのよ、たまにはアタシやせっちゃん達、女子会メンバーにも頼ってきてよね?」
「済まない、誠人…鞠子…」
・・・
こうして。
「最愛の人」を亡くした龍は、少しずつ…生きる意欲、そして生きる目的を取り戻していったのであった。