数年前、俺を含む友達4人でスノボ旅行へ行く事に。
しかし宿の予約が遅れ、どこも満室。
数軒連絡し、ようやく空き宿を発見!
4人1部屋素泊まり1万円!
当時大学生で、お金もギリギリだった俺達は即予約!
しかし、旅行前日になった時に友達の1人が盲腸で入院!
そうなると、1人頭の金額が千円弱上がる事に。
普通なら全然気になるはずもない額だったのに、何だか凄く損をした気分になり、どうにか誰か誘えないかと探してみたものの、さすがに前日では誰も捕まらなかった。
すると友達がおもむろに
「ハルちゃん誘ってみようよ?」
と言った。
ハルちゃんとは、当時高2の俺の妹。
友達2人は幼稚園から一緒の幼馴染だったので、妹の晴香ともそこそこ仲が良かった。
俺が晴香に声をかけると、晴香は行きたいらしいが、お金がないと言った。
すると2人は
「どうせ3人なら払わなきゃいけないお金だし、ハルちゃんが良いなら、お金はうちらが払うから行こうよ?」
と言い出した。
確かに同じ額を払うにしても4人で使用した方が損した気分は少ないと考え、晴香を加えた4人で行く事に!
スキー場で楽しんだ後に宿へ向かった。
ネットなどでも外観の写真はなかったため、期待と不安を抱きながらの移動。
「目的地周辺です!」
ナビの音声が響いた。
…え?どれ?
一瞬周りを見回した。
しかし建物は目の前の寂れた旅館が1軒。
一瞬呆気にとられたが、贅沢も言ってられないのでとりあえず玄関へ!!
「すいませーん!!」
数回声をかけた後にのんびりとおじいちゃんが奥から現れた。
「あぁどうも。お待ちしてました。どうぞこちらへ」
と言われ、着いていくと部屋の前へ。
ガダッ‥ガタガタ!
立て付けが悪いのかなかなか開かない襖をおじいちゃんが苦労して開けると、目の前には8畳1間の畳の部屋が。
皆あまりの光景に唖然…こんな宿ながら当日キャンセルは全額支払いなので、今さらキャンセルとは言えず、仕方なく荷物を下ろした。
「先払いで1万円です」
と言われ、支払うと、
「今日はお客さんたちの貸しきりだから遠慮なく寛いでください。お風呂も源泉かけ流しなのでいつでも入れます」
と言い残して去っていった。
「凄いところ来ちゃったね(笑)」
皆が一斉に口を開いた。
しかし、来ちゃったから諦めるしかなく、風呂に入る事に。
お風呂は前面がガラス張り!
とは言え裏山に面しているため、雪の山と、白樺の木しか見えなかった。
そしてシャワー設備がなく、源泉がドバドバ流れているだけ。
桶でそれを掬い、髪や体を流すしかなかった。
そんな風呂をさくっと済ませ、俺達は酒盛りへ!
最初は晴香も輪に入って楽しんでいたが、俺達が酔い始めると、
「酔っ払いウゼー(笑)」
と携帯をいじり出した。
しばらくすると、風呂が好きな晴香はもう一度温泉に行くと言い、部屋を後に。
すると友達のナオが
「ハルちゃんにこの宿はキツいかもしれないね(笑)」
と言い出した。
「あー。この部屋だし、あの風呂だしね(笑)」
とジュンが返したが、俺が
「けどまた風呂に行ったんだし、平気なんじゃね?」
と言うと2人とも納得。
しかし
「もしかして女湯は便利なんじゃね?」
と言い出した。
風呂を出てきた晴香に風呂の様子を聞くと、どうやら男湯と変わらない感じらしい。
「髪とか洗うの大変じゃなかった?」
と聞くと晴香は
「大変だろうね(笑)あと何回か入るつもりだからまだ洗ってないけど」
と答えた。
その後も酒盛りは続き、3人の中で1番酒の弱い俺は早くも眠くなり始めた。
そのため仮眠を取ろうとしたが、2人の盛り上がりも気になり、もったいない気がして、なかなか寝付けなかった。
するとまた、晴香は風呂へ行った様子。
すると、ナオがトイレに行くと言って部屋を出ていった。
少しして戻ってくると、ナオは部屋に入るなり俺の名前を呼んだ。
聞こえてはいたが、眠いしシカト。
すると、ナオがジュンにコソコソと話始めた。
小声ではあったが、その会話はハッキリと聞こえた。
「女風呂も男湯と似た感じって言ってたよな?」
とナオが言うと、
「言ってたけどなんで?」
と聞くと、
「もしかして丸見えなんじゃね?」
と言った。
ジュンは冷静に
「女湯は大抵曇りガラスだよ(笑)」
と笑ったが、ナオはどうしても気になる様子。
そしてジュンを誘い出そうとする。
ジュンが断っているとナオは我慢しきれないのか、
「じゃあもし見えてもお前は見に行くなよ?」
と言い残し部屋を出ていこうとした。
するとジュンもその言葉に理性を失ったのか、2人でコソコソと出ていった。
俺は眠気も極限だったが、2人の行動が気になり、重い体を引き起こし、外に出て宿の裏側を目指した。
外灯1つない山の中は真っ暗で何も見えなかった。
裏側に辿り着く頃には目も慣れてきて、2人の足跡を追った。
案の定2人の足跡は灯りのついている風呂の方向へ向かっていた。
足跡を辿ると、視界の先に2人と思われる人影を発見。
2人は風呂場の正面数メートル離れた、かまくらのような雪山の影に身を隠していた。
俺が悪い事をしているわけではないのになぜか緊張で体が震えた。
ここから俺は2人の裏に回り込むように隠れながら移動した。
2人の背後を捉えた後にふと浴室を見ると、なんと女湯も曇りガラスではなく、ただのガラスだった。
しかし、湯気のおかげで結露し、中が丸見えという状況ではなく、晴香の人影は何となく見えたが、裸体が見えるという状況ではなく安心した。
2人より先に帰らなくてはいけないので部屋に戻ろうとすると、ジュンの声が聞こえた。
「見えないし、早く帰ろうぜ」
という言葉に対し、ナオは
「見えるかもしれないだろ?ハルちゃんが出る時にダッシュで戻れば平気だよ!」
雪山は実に静かで、雪に音が吸収されながらも声も意外とクリアに聞こえた。
俺は忍び足で戻ろうとすると、浴室からカターンと桶の音が。
その音がした後に、晴香の人影が窓に近づいてきた。
その次の瞬間、ザバーッとガラスの水滴が一気になくなった。
晴香が窓に水をかけたのだ。
そしたら晴香の全裸が丸見えに。
俺も晴香の裸体を見るのは初めてだった。
2人は声にならない歓喜の仕草!
晴香は窓のところに張り付き俺達の方を見ていた。
まさかバレたのか?!と一瞬思ったが、バレているなら自ら裸体を晒すはずはなかった。
明るい方向から暗い場所は見えにくい上に、雪山の影にいる俺達は見つかるはずもなかった。
窓が曇りだしてはお湯をかけ、全裸のまま直立で外を見ている晴香。
俺達に見せつけているかのような状況だった。
胸はデカくも小さくもなく、乳輪や乳首も特徴はあまりなく、陰毛も濃くも薄くもないほんとに平均的?と言っていいような中肉中背の体だったが、シチュエーションのせいかやたらにエロく見えた。
その後、俺は2人より先に部屋に戻ったのだが、興奮(?)なのか酔いなのか分からないが、どうやって部屋に戻ったのかも記憶になく、気が付いたら次の日の朝だった。
一瞬全てが夢かとも思ったのだが、足に泥汚れのような後があったため、事実なのだと実感した。
当然この事は晴香には言えるわけもなく、ナオとジュンにも何も言えずにいる。