前回、私のコンプレックスの始まりを書かせていただきましたが、その後の私の性の変遷をたどっていきたいと思います。
先輩に次の日から「巨チン」と呼ばれるようになりました。
それは女の子の前でも容赦はなく、同級生の女子からもクスクス笑われる始末・・・。
同級生からも興味を持たれ、プールの中ならまだしもプールサイドで脱がされ、水着をプールに投げ込まれるなど散々な目に遭わされました。
そんなこんなで人の視線や笑い声に過敏に反応するようになり、部活を辞めようと考えていた時、3年女子のO部長が声をかけてくれました。
「CD@裏垢くん、大丈夫?」
卑屈になっていた私は、どうせ心配そうな素振りで、最後にはバカにするのだろうと無視していました。
「誰も信用できないよね。わかるよ、CD@裏垢くんの気持ち・・・。」
私はとっさに、
「O先輩に何がわかるんですか!」
と八つ当たりをするように大声を出し、部活を早退し、帰宅しました。
夕方、私宛に電話がありました。
近所のA先輩からでした。
3年男子体操部の先輩から何の電話かと思い、電話に出ると、
「Oはオマエを心配してるから、信用して話を聞いてもらえ」
と諭されました。
それから数日経ったある日。
帰宅していると、後ろからO先輩とA先輩が追いかけてきました。
O先輩が、
「CD@裏垢くん、ちょっといい?」
と呼び止めてきて、2人に促されて、近所の体育館の非常階段まで連れてこられました。
A先輩が、
「CD@裏垢、Hに何された?」
と質問され、話が始まりました。
私は以前にH先輩たちにからかわれてから、これまでの仕打ちを話しました。
すると、O先輩が、
「HくんからはCD@裏垢くんだけでなく、これまでもいろんな子が恥ずかしい目にあわされてるよ。Tくんも同じような目に遭ってたでしょ?」
確かにことの発端はT先輩のからかいから始まったことでした。
すると、
「私もなのよ・・・。」
?!
私が目をパチクリさせていると、
「私もHくんにあることを言われて、水泳部やめようと思ったことあるの」
「O先輩が?でも、H先輩は年下ですよね?」
「あいつにはそんなこと関係ねーよ」
吐き捨てるように、A先輩がつぶやきました。
H先輩は親がチンピラで、空手に通っていて、全校一の悪ガキでした。
話を詳しく聞くと、ある日の部活のとき、O先輩は唐突にH先輩から、
「O先輩、毛はみ出てますよ!笑」
と言われ、たくさんの部員の前で恥をかかされたそうです。
それから「ハミー」と呼ばれ、部活内外から嘲笑の的となったそうです。
「私は人より成長が早くて、それがイヤだったから、Hくんにからかわれて、ホントに死にたくなったよ。だから、今のCD@裏垢くんの気持ちはよくわかるの」
それを聞いて、私は少し気持ちがラクになりました。
きっと女性であるO先輩の方がよほど辛かったし、恥ずかしかったと思います。
「気にするな。人より大人なだけだ。そのおかげで、な」
A先輩はそう言うと、O先輩にキスしました。
2人は付き合っていたみたいです。
「オレから言わせりゃHはガキだ。大人になればそんなことでからかうより、もっと楽しいことあるぞ。な」
と言いながら、今度はO先輩を抱きしめました。
その時の私には、A先輩の言いたいことがあまり分かりませんでしたが、2人はすごく大人に感じられ、それと同時に悩んでいることが大したことじゃないように思えた気がします。
A先輩は、何やらキョトンとしている私に向かって、
「オレはHよりお前のほうが幸せ者だと思うぞ(笑」
と言い、O先輩を促し、その場をあとにしました。
今振り返れば、いろんなことがわかりますが、その当時の私には、慰めになったのかどうなのかわからない変な出来事だったと思い出されます。
ただ1つ、O先輩はもう大人のカラダなんだと認識させられ、私の憧れの女性になったことは明白な事実でした。