続きです。
翌日。
進が教室に入ると、華菜が待ち構えていたかのようにそばに歩み寄ります。
「ねえ」
自分の席に座る進に話しかける華菜。
「した?」
昨日と、同じ質問。
固まる、進。
しかし昨日と違うのは、進は華菜の質問に圧倒されて固まっているのではない、という事。
昨日、華菜に絵梨の正面に誘導され、そして絵梨が無防備にスカートで脚を開いてその中のブルマを大胆にさらした瞬間から、この質問が来るのは決まっていたようなものです。
問題は、どう答えるか、ということ。
昨日の夜の行為自体は、黙っていれば華菜にバレる事はありません。しかし、絵梨のスカートの中を目に焼き付けていた事は完全に華菜に気づかれていますし、進がそういう行為をしている事も昨日話してしまっています。
素直に答えなければ、どうなるのか。
素直に答えたら、どうなるのか。
昨日の快感の後、何度もそれを考えた進ですが、どうなるのかはまるで分かりませんでした。
しかし、どう答えるかは進の中で決まっていました。
コクッ、っと首を縦に振る進。
進が素直に答えたのには、2つの理由がありました。
1つは、華菜にさらに問い詰められた時に嘘を突き通す自信がない、という事こと。そして、「素直に話してね」と言っていた華菜に嘘をついた場合、さらにひどい事態が訪れる可能性があったこと。
つまり、自分の行為を絵梨にばらされる可能性がある、ということ。そうなってしまうともうオシマイです。
そしてもう1つの理由、それは、昨日初めて味わった強烈な快感が、心のどこかで忘れられなかったということ。
もちろん、その快感の根源にあるのは絵梨の無防備な開脚姿です。同級生の女の子を自分の性欲のために利用しようしている罪悪感と、背徳感がある故に何倍にも増した快感。
ただ、それをさらに倍増させたのは、その背徳感をなぞるように脳内に響いた、華菜の囁く声でした。
「絵梨には何回も注意してるんだから」
「真正面にいたら、見えちゃうのは当たり前なんだから」
「ねえ、絵梨のスカートの中、どうだった?」
「無防備な絵梨、どうだった?」
「昨日より、もっとエッチだった?」
「良かったね、すっごいエッチな絵梨が見られて」
絵梨のスカートの中を利用している罪悪感を軽減させ、そしてその姿の刺激を際立たせるような華菜の一言一言が、昨日の強烈な快感に加担しているのは明らかでした。
華菜が、真面目な進が無防備な絵梨に翻弄されている姿を楽しんでいるのは分かっています。
もし、素直に答えたとしたら。
もちろん、そうする事で華菜にとても恥ずかしい事実を知られるリスクはあります。しかし、その華菜の楽しみは、進にとっては昨日の忘れられない快感に繋がるものでもあります。
敢えて、華菜の手のひらの上で踊ってみたらどうなるんだろう。
そんな心の奥底の声が、進の首を縦に振らせたのでした。
そんな進を見て、目を輝かせて顔を近づけてくる華菜。
「ふふ、したんだ?」
顔を真っ赤にしつつ、もう一度頷く進。
「すごいね」
何がすごいのかよく分からない進。
「絵梨にはさ、何回もそんな座り方しちゃダメだよって注意してたけど」
「それってさ、どっちかっていうと、はしたないよ絵梨、って意味だったんだけど」
「でも、ホントにちゃんと男子の役に立っちゃうんだね」
「しかも進みたいな真面目な男子に」
「ふふ、すごいね」
一人で興奮している華菜。
「ねえ」
「な、なに」
「気持ち良かった?」
「なっ」
「絵梨でするのって、どうだった?」
予想はしていましたが、全く遠慮のない質問が華菜から飛んできます。
「あ、えと・・・」
「ふふ、気持ち良かった?」
「あ・・・うん・・・」
「あはは、良かったね(笑)」
「いや・・・うん」
「ねえ、どういう気持ちになるの?そういう時って」
「え」
「同級生の女の子で我慢出来なくなって、気持ち良くなって、その後」
「どんな気持ちになるの?」
「あ・・・うん・・・なんか・・・なんだろう、めちゃくちゃ申し訳ない気持ち・・・かな・・・」
「え、そうなんだ?」
「え?いや・・・うん」
「へー、なんか進っぽいね」
「そ、そうなの?」
「うん。なんかもっと、気持ちいいの余韻に浸る感じなんだと思ってた」
「あ・・・いや・・・」
「うん、進っぽい(笑)」
「進っぽいし」
そういうと、華菜は顔を近づけて
「すっごくエロい」
と耳元で囁きます。
「ふふ」
「ふふ、だって、申し訳ないなら止めればいいのに」
「あ・・・」
「止めなかったんだ?」
「・・・」
「止められなかったんだ?」
「頭の中で申し訳ない、悪い事してる、って思いながら、頭の中で絵梨にスカートで脚を開かれて」
「絵梨に脚を開いてもらって」
「その絵梨がエッチすぎて、止められなかったんだ?」
「ふふ、すっごいエロいねそれ。罪悪感に”したい”が勝っちゃう感じ」
「あ・・・いやなんか・・・」
「いいんだよ、絵梨は何も知らないんだし。それに、進が無理矢理絵梨に脚を開かせた訳でもないんだから」
「絵梨は自分の意志で脚を開いて、進は、たまたまその目の前にいただけ。そうでしょ?」
どう考えても「たまたま」ではないのですが。
「だから、気にする事ないんだよ」
そう言って、ニヤッと笑う華菜。
「じゃ、また後でねー」
そう言って去ろうとする、と思いきや、もう一度戻ってきた華菜。また進の耳元に顔を持ってくると、
「今日の体育、水泳だね。楽しみだね」
と小声で言って、またニヤッと笑って去っていきます。
言われてみれば、です。今日は、中学に入って初めての水泳の授業です。
つまり、水着です。
今までそんな事を気にしたこともなかった進でしたが、華菜の言葉に思わず水着姿の絵梨を思い浮かべてしまいます。
「進おはよー」
突然の絵梨の声に驚く進。
「お、お、おはよ」
昨日の夜の行為と、今しがた頭に浮かべていた姿のせいで、昨朝よりさらにしどろもどろな返事をしてしまう進。
「ん?なんか進、昨日から変だよ(笑)」
「い、いや」
「まあいいけど。あ、今日プールだねー。楽しみだねー」
華菜とは全然違う意味で「楽しみ」という言葉を使う絵梨ですが、それがさらに進の焦りに拍車をかけます。
「あ、あ、うん」
「あれ?進プール嫌い?」
「い、いや」
「もしかして泳げないの?」
「あ、いや、そんな事はないけど」
「ホントかなー?(笑)まあいいや、じゃまた後でねー」
そう言うと、絵梨も自分の席に戻ります。
3時間目、水泳の授業。
男子更衣室から出た進は、プールサイドへ向かいます。
そこには、スクール水着ではしゃぐ絵梨の姿。
周りの女子と比べると、まだまだ成長途上の絵梨の身体。とはいえ、制服の上から微かに分かる胸の膨らみは、水着になるとよりその膨らみが明確になっています。
そして、健康的で傷ひとつない太ももと、そのさらに上で緩やかに丸みを帯びるお尻。体育のブルマでもその姿を見てはいますが、より身体のラインが明確になる水着ではまた違うドキドキがあります。
その横にいる華菜は、明らかに絵梨よりは女性らしい身体です。膨らみはより明確な膨らみで、丸みもよりくっきりとしています。
それでも進が思わず目で追ってしまうのは、絵梨の水着姿です。そして、それは明らかに華菜には気付かれています。
授業が始まります。
準備運動の後、それぞれがプールに入って水に慣れる時間です。思い思いに泳いたり、潜ったりした後、今日は25mのタイムを測る授業です。
実際、進は泳ぎ方苦手な訳ではありません。名字が若い進は早めに名前を呼ばれると、スムーズな泳ぎで25mブールを端から端まで泳ぎ切ります。
プールから上がると、クラスメイトみんなが泳ぎ終わるまでは待機時間です。プールサイドに座ってプールの方を見てみると、ちょうど華菜と絵梨が泳ぎ始めるところでした。
二人とも泳ぎはスムーズですが、若干絵梨の方が速いようです。とはいえそこまで差もなく二人とも泳ぎ切ると、プールから上がって、笑い合いながら既に泳ぎ終わった他のクラスメイトの方へ向かおうとしています。
進の目の前を通る二人。と、立ち止まった絵梨が話しかけてきます。
「進、見てたー?私の方が速かったよね?」
「いや、おんなじようなもんだし」
「でも私の方が少しだけ速かったもんねー。ねー、進?」
「うん」
二人の水着姿を見上げるような格好になった進。目の前の光景に少しドキドキしながらも、平静を装って返事をします。
「ほら!やっぱり私のが速かったじゃん!」
「分かったから、それでいいからもう。行くよ」
「はーい。あ、進も行こうよ」
「あ、うん」
そう言うと、絵梨は駆け足でいつものメンバーの方へ向かいます。
クラスメイトの輪の中に混ざって座る絵梨。
遅れて混ざる、華菜と進。華菜はさりげなく、しかし間違いなく確信犯で、絵梨の正面から少しズレたところに座ります。そしてこれもさりげなく進の手を引っ張ると、絵梨の正面に進を座らせます。
華菜が小声で囁きます。
「絵梨、水着の時も・・・だからね」
そしてニヤッと笑います。
絵梨は、スカートの時と同じように両膝を寝かせて座っています。しかしその状態でも、スカートと違ってハッキリ見えている太ももや、緩やかな丸みを帯びた腰のラインに進はドキドキしてしまいます。
「私の方が華菜より速いんだよ!」
「まだ言ってるし。それでいいって言ってるじゃん(笑)」
「それでいいっていうか、実際速かったもん」
「はいはい、分かったから」
そんなたわいもない会話が続いていた、その時。
絵梨は両手を腰の後ろの地面につけると、右脚をあぐらをかくように折り曲げます。と同時に左膝を立てて、左脚は三角座り、右脚はあぐら、という感じで、思いっきり脚を開いた格好に座り直したのです。
絵梨の太ももの内側が、夏の太陽に照らされてこれでもか、というほど丸見えになります。泳いだばかりの絵梨の身体はまだ水に濡れており、左脚の太ももの内側を水滴がツーッと流れ落ちていきます。
そしてなによりも、その太ももの内側。
スカートの中でブルマが張り付いていたその部分は、ブルマよりも薄い布が、ブルマよりもより密着する形で、しかも水に濡れた状態で絵梨の下半身にこの上なくピッタリと張り付いています。
まだ水分を含む水着のその部分から、時折ポタッ、ポタッと地面へと落ちていく水滴。左脚を伝う水滴も、その傷一つない太ももを撫でた後開かれた両脚の間の水着に吸収され、やがてそこからポタリ、と地面に落ちていきます。
スカートの中とは違う、でも、圧倒的に刺激的な景色。
華菜に作られた、目線を外すことが不自然になる位置関係と、そもそも目線を外したくない本能。せめて脳裏に焼きつけまい、と抵抗する理性ですが、暴力的なまでに大胆でクリティカルな絵梨の開脚姿、そしてそのまま経過していく時間は、容赦なく絵梨の姿を頭の中へ流し込んでいきます。
ほどなく、進の下半身に集まる血液。
明らかに不自然な脚の組み方で絵梨にそれを悟られないようにする進ですが、横にいる華菜は完全にそれに気づいています。ズボンの時ならともかく、進も今は水着なのです。
一人、ニヤッと笑う華菜。
絵梨の無防備で大胆な開脚姿が、進の脳裏にフルカラーで焼き付くほどの時間が経過した後、先生の「集合ー!」の声でその時間は終わりました。
「ちょっと落ち着いてから行った方がいいよ」
華菜は立ち上がりながらニヤッと笑い、進にそう声をかけると一足先に先生の元へ向かいます。
とても収まりそうにない下半身に焦りながらも、せめて気付かれないようにそっと最後列に合流する進でした。
その日の夜。ベッドの中の進。
頭の中は、昨日より明らかにひどいことになっています。昨日の絵梨と、今日の絵梨。波状攻撃のように二つの姿が襲ってきます。
何度となく下半身に伸びそうになる右手をどうにか止めているのは、無邪気に話しかけてくる絵梨の姿。それをまた汚してしまう罪悪感が進を押し留めています。
どうにか気を紛らわせるために、進は携帯電話にイヤホンを繋ぎ、最近お気に入りのバンドのアルバムを聴き始めます。耳から入る心地よい音は、進の気持ちを少し落ち着かせます。
と、その時。
イヤホンから突然着信音が聞こえます。
「華菜」
携帯の画面にはそう表示されています。
通話ボタンを押す進。
「やっほー、進ー」
華菜の声がします。
「も、もしもし?どうしたの急に」
「ねえ。もうした?」
「なっ?」
「あはは(笑)ねえ、進」
「な、なに」
「今日の絵梨、どうだった?」
「な・・・いや・・・」
「素直に、ね?」
「あ・・・」
「どうだった?」
「あ、え・・・」
「エッチだった?」
「あ・・・」
「ふふ、電話じゃ声に出さないと分からないよ?」
「あ、え、あ」
「ねえ」
「う、うん」
「エッチだった?」
「あ・・・うん・・・」
「ね。絵梨、水着でもあんな感じなの」
「う、うん」
「スカートの中とどっちが良かった?」
「え」
「あはは(笑)進の反応は面白いなあいつも」
「ちょ、ちょっと」
「あ、そうだ、今日は進にいいものあげようと思って電話したんだ」
「え?」
「今からメールするから」
「な、なにを?」
「いいから。はい、今送ったから」
程なくしてイヤホンからメールの到着音が聞こえます。
メールには、1つの添付ファイル。
それを開くと。
そこには、まるで昨日見たような、スカートで無防備に脚を開く絵梨の写真。スカートはどうやら私服のようですが、開かれた太ももと、その間で身体に張り付いたブルマはまさに昨日と同じです。
「え、ちょっ」
「ふふ、いいもの」
「あ、いや、これなに」
「絵梨さー、小学校の頃からこんな感じ、って言ったでしょ?」
「でさ、小学校の時一回うちに遊びにきた時、目の前でこんな感じで座ってたわけ」
「それまでも何回か注意してたんだけど、こんな感じでちょっとあまりにもだからさ、目の前で写真撮ってさ、絵梨に見せたのよ」
「う、うん」
「でも、これ見ても絵梨はさー」
「えー、ブルマだし別にいいじゃん」
「って。ダメだこれは、って思ったよ」
「で、それがその時の写真」
「い、いや、分かったけど、なんでそれを送ってくるの」
「え、いらない?」
「え」
「いらないの?」
「あ・・・」
「いらない?いらないの?」
「あ・・・いや」
「どっち?」
「あ・・・いり・・・ます・・・」
「(笑)でしょ?」
「・・・うん」
「ふふ、私はただ、こういうエピソードがあって、それがその時の写真だよ、って送っただけだからね?」
「う、うん」
「絵梨は、別にいいじゃん、って言ってた写真だからね?」
「うん」
「進がそれを見て何を考えるかは、私は知らないからね?」
「な、なんなのその念押し」
「あはは(笑)ただの確認だよ」
楽しそうな華菜。
「でさ、進」
「もうしたの?」
「な・・・し、してないよ」
「へー、そうなんだ。そっか、これからだったか」
「ちょっ・・・」
「違うの?」
「ち、違うから。ていうか、華菜がそうやって煽るから・・・」
「んー?煽るから?」
「あ・・・いや・・・」
「煽るから、どうしたの?」
「い、いや、煽るから、絵梨の事考えちゃうっていうか・・・」
「へー、そうなんだ」
華菜の声のトーンが、少し上がります。
「う、うん・・・」
「ふふ、じゃあ」
「今からいっぱい煽ってあげよっか?」
「なっ・・・」
「ふふ、そしたら進、絵梨のこといっぱい考えちゃうんでしょ?」
「いや、ちょっ」
「私は進が絵梨のこと考えちゃうのが面白いのに、そんなヒント出されたら、煽ってください、って言ってるようなもんだよ?」
「いや、ちが」
「ねえ、進」
「な、なに」
「どうせこれからしちゃうんでしょ?」
「なら、今このまましてみてよ」
「なっ、なんで」
「私が楽しいから」
「え・・・」
「ふふ、ねえ進。頭の中、今から絵梨でいっぱいにしてあげる」
「あ・・・」
「我慢できるかなー進」
「あ、いや・・・」
「ふふ、ねえ進、今日の絵梨、エッチだったね」
「あ・・・」
突然始まった、華菜の挑発。しかも、その対象は絵梨。
頭がこんがらがったまま、話を聞く進。
「進は中学から一緒だから、絵梨の水着見たの今日が初めてでしょ?どうだった?絵梨の水着姿」
「ちょ、まっ」
「ねえ、どうだった?」
「あ・・・いや・・・か、可愛かった」
「ふふ、進の頭の中で絵梨はもう水着になってるの?」
「あ・・・」
「ふふ、図星。」
「ねえ、頭の中の絵梨、今どんな格好してるの?」
「あ・・・いや・・・」
「脚、開いてるんでしょ?」
「あ・・・」
「座って、左膝立てて、右脚はだらんとして。きれいな太もも、無防備に開いて」
「絵梨、ホント脚きれいだよね。羨ましい。きれいな脚、大胆に晒して。ねえ、進」
「う、うん」
「まだしてないの?」
「あの時進の水着の前、すごいことになってたよ。ねえ、今は?」
「あ・・・」
華菜の挑発が的確すぎて、進はもはやどうにか声を出すだけでもう精一杯です。もちろん、下半身にはなす術なく血液が集まってきています。
「ふふ、いいんだよ。我慢しなくて」
「ねえ、進、昨日と今日、絵梨、どっちが良かった?」
「あ・・・え・・・」
「絵梨が脚を開いてくれたスカートの中、すごくエッチだったね」
「今日はスカートじゃなかったけど」
「水に濡れた太ももと、水着と」
「ねえ、進?」
「う、うん」
「進は、元々一人ですることあるんだよね?」
「あ・・・うん・・・」
「そういう時って、何見てしてるの?」
「え・・・あ・・・」
「エッチな本とか?」
「エッチな動画とか?」
「あ・・・うん・・・まあ」
「ふふ、なら、進は一応知ってるんだね」
「え、な、なにを」
「絵梨が、脚を開いて見えてるところが、どういうところか、って」
「あ・・・」
知っては、いました。進はそこまでは考えないようにしていたし、実際、具体的に何かを想像した訳ではないのは事実です。
ただ、知っては、いました。
「ふふ、すっごい水で濡れて」
「ピッタリ張り付いてたね、水着」
「あ・・・」
「ブルマより、全然薄い布だし」
「中に下着も穿いてないし」
「しかも、水に濡れて」
「ねえ、進」
「どうだった?絵梨が、濡れた水着で脚を開いてるの」
「ああっ・・・」
「ふふ、我慢しなくていいんだよ?」
容赦なく追い込まれる進。
もはや、進の限界はとうに通り越していました。イヤホンで、耳元で華菜の挑発を聞きながら、右手は下半身へと伸びていきます。
「あっ・・・ああっ・・・」
「ふふ、してる?」
「あっ・・・あっ・・・」
「ふふ、そのまま。我慢しないで」
「ねえ、進」
「可愛い絵梨に大胆にスカートで脚を開かれて」
「濡れた水着で無防備に脚を開かれて」
「あああっ・・・」
「きれいな太ももを見せられて」
「薄い布が張り付く、大事なところ見せられて」
「ああっ・・・ああっ・・・」
「頭の中、エッチな絵梨でいっぱいで」
「もう我慢できないでしょ?」
「あっ・・・ああああっ・・・」
「めちゃくちゃ気持ちいいんでしょ?」
「あああっ・・・あっ・・・あっ・・・」
「ふふ、イッちゃいなよ」
華菜のセリフと共に、進に限界が訪れます。
昨日にもさらに増して強烈な快感が走り、程なく、大量の射精が始まります。
「ああああああっ・・・ああっ・・・あっ・・・」
「ふふ、出ちゃった?」
「ああっ・・・あっ・・・」
「ふふ、頭の中、ちゃんとエッチな絵梨でいっぱいにした?」
「あっ・・・」
ようやく終わりを迎えた射精。
荒くなった息を整えつつ、昨日よりも強い罪悪感に苛まれつつ、どうにか返事をする進。
「あっ・・・う・・・うん・・・」
「ふふ、気持ち良かった?」
「あ・・・」
「すっごい気持ち良さそうな声出してたから、聞かなくても分かるけど」
「あ・・・」
「私の声聞きながらするの、どうだった?」
「はっ・・・はっ・・・あ・・・かった・・・」
「私はすっごい楽しかった」
「ふふ、また今度しよっか?」
「あ・・・」
「じゃ、あとは一人で余韻に浸りなよ。また明日ねー」
そう言うと、一方的に電話を切る華菜。
突然、放り出されたように一人になった進。
絵梨への罪悪感、とんでもないことに巻き込まれた焦燥感。
そして、まだ身体に残る快感。
頭の中が全く整理できないまま、昨日より多い枚数のティッシュを箱から引き抜く進だったのでした。