※これは、前作までのノンフィクションを元にした、フィクションです。
梅雨もようやく明けた、7月初旬。
春に入学した中学校生活にも段々と慣れて、詰襟の制服から夏服に切り替わる季節。そんな、全国どこにでもあるような風景の、どこにでもあるような学校の、どこにでもいるような中学1年生、進。
小学校の頃からそこそこ成績も良く、スポーツも苦手ではない程度にはこなす。真面目に学校生活に取り組み、不快な行動を取ることもなく、それなりに友達もいる。とはいえ飛び抜けた実力がある訳ではなく、クラスの中で目立つ機会もほとんどない。
いわゆる、普通の男子。
そんな進に起きた、彼の心を大きく揺るがすストーリーの、その最初の出来事です。
ある日の放課後、仲の良い友達数人と教室で話している進。
「やべ、期末テストもう来週じゃん」
「今更何言ってんのー?どうせ勉強しても大して変わんないじゃんアンタ」
「うっせえよ(笑)」
クラスメイトのたわいもない会話に適当に混ざりつつ、進にはさっきからずっと気になっていることがありました。
目線の斜め前に座っている、1人の女の子。
彼女の名前は絵梨。中学に入ってからの同級生ですが、男女分け隔てなく明るく接する女の子で、進とも入学後すぐに打ち解けて話すようになりました。
背は比較的小さく、微かに胸の膨らみが分かる程度のスレンダーな身体。とてもよく笑う女の子で、その笑顔が可愛く、入学してからの数ヶ月でちょっと気になる存在になっていた、そんな女の子。
ただ、今絵梨のことが気になっているのはそれだけが原因ではありません、
その笑顔から少しだけ目線を下げた、絵梨の足元。
絵梨は夏服のスカートで、まるで野球のキャッチャーでもしているかのように、膝を立て、脚を大胆に開いて座っています。
さっきまで、絵梨は両膝を寝かせてスカートの中が見えないように座っていたのですが、何を思ったのか、いきなりその体勢から脚を開いて座り始めたのです。
女子がスカートの中にブルマを身に付けていることは知っています。入学以来、クラスメイトのスカートの中が見えた事も何度かあるし、他ならぬ絵梨が元気にはしゃぎ回っている時に見えたのを目撃した事もありました。
とはいえ、それは一瞬のこと。
今目線の先にいる絵梨は、明らかにスカートの中が丸見えになる格好をしています。より正確に言えば、スカートの中が丸見えになっているであろう格好をしています。
進の角度からは、微妙にスカートの中のブルマは見えていません、見えるのは、絵梨が作り出したスカートのテントの中にある、傷一つないきれいな左太ももの内側。
しかし進にとっては、それも初めて見る気になる女の子の無防備な一面で、意識を持っていかれるのには十分な姿でした。
意識の中では「見てはいけない」が目線をよそに向けようとします。反面、その太ももの艶かしさに、本能は絵梨の下半身に目を向けようとします。
葛藤の中、本能が勝って目をやってしまったタイミングで絵梨が手を叩いて笑って、揺れるスカートのせいで太もものさらに奥まで見えたりして、進は慌ててまた目線を逸らします。
しかし、しっかり脳裏に焼きついた太もものせいでまた、目線は思わず絵梨の下半身に向いてしまいます。
そんな葛藤を繰り返すこと、数十分。
「そろそろ帰ろうぜ、テスト勉強もしなきゃだし」
「だから、アンタが今更やってもどうにもならないでしょ(笑)」
他のクラスメイトの一言で、放課後の楽しい、ひと時は解散となりました。
頭の中が少しクラクラしながらも、帰宅する為に立ちあがろうとしながら最後に思わず絵梨の方へ目線を向けた時、この日一番の衝撃が進を襲いました。
同じように床から立ちあがろうとした絵梨は、踏ん張る為に右脚を大きく斜め前方に動かします。その瞬間、進の角度から、左脚太ももの一番奥の部分と、さらにその奥、無防備に開かれた両脚の内側のブルマが丸見えになりました。
今まで見えなかった右脚の太ももの内側と、開かれた脚の間で身体にぴったり張り付くブルマ。あまりにも大胆な絵梨の姿に、進は思わず固まってしまいます。
そんな進をよそに、絵梨は踏ん張った右脚でそのまま立ち上がり、自分の席からカバンを取って肩にかけると「また明日ねー」と教室から出ていきました。
たった一瞬、でも、そのつもりもなく焦らされ続けた最後の最後に見えた絵梨のスカートの中のブルマは、進の脳裏に完全に焼きついていました。頭の中をクラクラさせたまま、絵梨と同じように自分の席からカバンを取り、教室から出ようとしたその時、
「見えた?」
突然、後ろから女の子が声をかけてきました。
華菜でした。
華菜も、中学に入ってからの同級生です。絵梨と仲が良く、さっきまで話していた何人かのグループの中に、華菜もいました。
絵梨よりは背が高く、全体的により女性らしい身体つきの華菜。とっつきにくい訳ではないですが、どことなくクールで、何を考えているかがあまり表情にも出ないタイプの女の子です。
「ねえ、見えた?」
質問の意味がよく分からない進。見えた?何が?
「え、なに?」
「絵梨のスカートの中」
そう言うと、華菜はニヤッと笑います。ほんの数十秒前、絵梨のスカートのブルマが見えた時と同じくらい、いや、もしかするとそれ以上に完全に固まってしまう、進。
「あはは(笑)いやなんか、別に見るつもりはなかったんだけど、真面目な進が意を決して絵梨のスカートの方見てはすぐ恥ずかしそうに下向いてを繰り返してるのに気づいて、なんか面白くなっちゃって(笑)」
「え・・・あっ・・・」
「ねえ、見えたの?」
「あ・・・いや・・・」
「見えなかった?」
畳み掛けるように質問を続ける華菜。この子、こんな饒舌な子なんだ、などと頭の片隅で思いつつ、繰り出されるクリティカルな質問に進の顔は真っ赤になっていきます。
「絵梨はねえ、小学校の頃からあんな感じ。結構注意したりもしてるんだけど、この方が楽だし、ブルマだから大丈夫、って全然聞かないんだよね。」
「小学校の頃も、チラチラ見てる男子割といたよ。絵梨は全然気付いてなかったみたいだけど」
「で」
マシンガンのように話した後、一呼吸おいて、
「見えたの?」
華菜の質問は元へと戻ります。
さっきの自分の目線に、よりによって女子に気付かれていた恥ずかしさと、その女子がそれをあけすけもなく聞いてくる事態に、相変わらず進の脳は固まったままです。
「大丈夫、別に絵梨に言ったりしないから。」
「ねえ、見えた?」
頭が回転しないまま、コクッ、とゆっくり頷く進。
「あはは(笑)見えたんだ。良かったね」
顔を近づけてくる華菜。
「ふふ、顔真っ赤だね。恥ずかしい?」
「あっ・・・」
「真面目だねー進は。いいんだよ、さっきも言ったけど、絵梨には散々注意してるんだから。見ても罪悪感感じなくていいんだよ?あんな格好してる絵梨にも責任あるんだから」
「あ、いや・・・」
「でも、真面目な進が絵梨の格好に目を奪われてるの見てたら、ちょっとドキドキしちゃった。ねえ、どうだった?絵梨のスカートの中」
「あ・・・」
「ねえ、エッチだった?」
華菜の言葉にまた固まってしまう、進。
「あはは(笑)真面目だねえホントに。からかい甲斐があるね、進は。」
「あ・・・ちょ、ちょっと」
「あはは、ごめんごめん。じゃ、私も帰るねー。進はゆっくり頭の中の絵梨で楽しんでねー(笑)」
「なっ・・・」
「バイバーイ」
そう言うと、華菜はあっという間に小走りで帰っていきました。
絵梨が脚を開く姿に目を奪われた数十分と、最後に見えたスカートの中のブルマ。そして、次の瞬間からその事をマシンガンのようにからかい続けて、嵐のように去っていった華菜。
頭の中は大混乱のまま、進もようやく家路に着きました。
その夜、ベットの中の進。
ようやく頭も働くようになりましたが、冷静に考えると、それはそれで訳が分からなくなります。絵梨のスカートの中のブルマを見たことと、華菜にそれを気づかれたこと。交互にそれを考えてしまう進。
「ねえ、エッチだった?」
華菜の台詞がリフレインします。
エッチでした。
絵梨が脚を開いて座る姿も、最後に見えたスカートの中のブルマも、そこに至るまでの過程も。
そして、華菜の一言も。
すでに、自分で気持ち良くなる方法は知っている進です。年頃の男子なので、そういう行為に耽る事もなくはありません。でも、これまで知人や友人、同級生などでした事は一度もありませんでした。そもそも今まで、そういう対象として近しい人を見た事がなかったのです。
しかし、今日は勝手が違います。
頭の中には、スカートで脚を開く絵梨。最後の最後に見た、スカートの中で身体に密着したブルマが脳裏から離れません。と同時に響く、
「ねえ、エッチだった?」
という華菜の声が、絵梨の開脚姿に対する自分の気持ちの輪郭をくっきりとさせてきます。
思わず右手が下半身に伸びる進。既にその部分は、ある程度の硬さをキープしています。
ゆっくりと右手を動かします。しかし、ゆったりとした快感と共に、突如強烈な罪悪感が湧いてきます。同級生で行為に耽ろうとした自分が卑劣な存在に思え、慌てて右手を下半身から離します。
とはいえ、なかなか治まる気配のない進の下半身。
進はベットから起き上がると、勉強机の二段目の引きだし、参考書の下にある本を取り出します。数駅先の本屋で、スポーツ雑誌に挟んで隠すようにレジに持っていった、一冊の雑誌。
ベットに戻り、制服の女の子が脚を開いて大胆に下着を見せているページを開くと、再び右手を下半身に伸ばす進。いつも以上にその姿から目を離すまいとしているのは、意識を絵梨に奪われないようにする為かもしれません。
最後の快感が訪れる寸前、頭の中に一瞬、無防備に脚を開く絵梨の姿と華菜の声がよぎります。それに抗うかのように、必死で女の子のページを見つめる進。
次の瞬間、下半身は限界に達します。
快感に身を委ねる進。頭の中にいる2人の同級生と、いつもより強い快感に気付かぬふりをしながら、いつもより多く湿ったティッシュを処理する進でした。
翌日。
いつもの時間に登校すると、華菜が声を掛けてきました。
「おはよー」
そう言うと、華菜は進に近づいていきます。
「おはよー」
「ねえ、した?」
「えっ?」
「昨日の夜。した?」
「なっ」
いきなりの波状攻撃に、またも反応が出来ない進。
「ねえ、した?」
「絵梨に言ったりしないから。教えて?」
返す言葉も思いつかないまま、慌ててどうにか首を横に振る進。
「あはは(笑)そっか。でも、私が何を聞いてたかは分かるんだね」
「あっ・・・」
また顔が赤くなる進。
「ねえ」
「う、うん」
「昨日進が見てたこと、絵梨に言ったりしないから。そのかわり」
さらに顔を近づけてくる華菜。
「私には、全部教えてね?」
そう言うと、ニヤッと笑う華菜。
「な、なにを?」
「進が考えてるエッチなこと」
「え・・・?」
「考えてないの?」
「な・・・え・・・」
「でも絵梨のスカートの中見ようとしてたよね?」
「あ・・・」
「いいんだけど別に(笑)。男子なんて基本的にエッチだしバカだと思ってるから。」
「でも、真面目な進が昨日絵梨のスカートの中を気にしてるのに気づいて、そっか、進もそうなんだ、って思ったら、だんだん楽しくなっちゃって。ちょっと揶揄ったら分かりやすい反応してくれるし」
「進も、絵梨に知られるよりは、私に知られてるだけの方がいいでしょ?」
・・・それは、そうなのです。進は黙って頷きます。
「ね?じゃ、決まり。大丈夫、悪いようにはしないから、ね。私の進に対する好奇心と、進の絵梨に対する好奇心と、絵梨の意識の低さと(笑)悪い組み合わせじゃないと思うよ。」
華菜はそう言って笑います。
「じゃ、早速質問。そもそも進って、そういうことしたことあるの?」
「あ・・・うん・・・」
ゆっくり頷きながら答える進。もはや、完全に華菜のペースに飲み込まれています。
「へー、そうなんだ。でも、昨日はしてないんだ?」
「し、してないよ」
嘘です。嘘ではありますが、絵梨のことを考えて、という意味で聞いてきている華菜に対しては、ギリギリ本当とも言えます。
「ふーん。ホントかなあ?」
「し、してないって」
「あはは、真面目だねえ進は(笑)あ、そろそろ席戻るね。また後でね」
そう言うと、華菜は自分の席に戻っていきました。
その直後、後ろから
「進おはよー」
の声。
絵梨です。
「お、おはよ」
昨日の罪悪感と、一瞬頭をよぎってしまった昨日の絵梨の姿から、少し声が上ずる進。
「ん?どしたの?」
「え?」
「なんでなんかちょっとかしこまってるの?」
「え、そ、そんなことないけど」
「んー?まあいっか」
そう言うと、絵梨も自分の席に戻ります。
チャイムが鳴り、授業が始まります。
が、進は昨日から今日にかけての怒涛の展開に、全然授業に集中出来ません。絵梨のスカートの中のこと。それを華菜に気付かれて、謎の契約にまで巻き込まれたこと。頭の中は、この十数時間の出来事を整理するのに追われてしまっています。
少し前の席の絵梨の後ろ姿に、つい目をやる進。頭の中に、また一瞬昨日の絵梨の姿がよぎります。慌てて頭を大きく振って、頭の中の絵梨を振り払います。
そして、それをさらに後ろの席から見ている、華菜。
気付けば、いつのまにか放課後です。
クラスメイトが徐々に帰っていく中、いつものメンバーが教室のいつもの辺りに集まり始めます。そこに、絵梨も華菜もいます。しかし進は、なんとなく昨日のこともあり、まだ自分の席に座ったままです。
と、
「進ー、早く来てよ」
と呼ぶ声が。
華菜です。
放課後、いつも一緒に話しているメンバーです。呼ばれて行かないのもおかしいので、進は椅子から立ち上がり、みんなの元へ向かいます。
「ここ、ここ。空いてるから」
華菜は、進を自分の隣に呼びよせます。
そこは、絵梨の座る真正面。
華菜が、確信犯で自分をそこに呼びよせているのは明らかです。どうしようか迷った進ですが、結局、華菜の隣に座ります。自分の奥底にある本能の要求に従った罪悪感を、華菜のせいにすることで軽減しながら。
目の前の絵梨は、昨日と同じように、そして進の横に座る華菜と同じように、両膝を寝かせてスカートの中が見えないように座っています。そのことに理性は安心しつつ、進の中の本能は、どこかで昨日の再現を期待してしまっています。
「やべ、期末テストもう来週じゃん」
「いや、アンタそれ昨日も言ってたから(笑)どう考えても勉強する気ないでしょ」
「あるっての(笑)」
「じゃあこんな事してないでさっさと帰って勉強しなよ(笑)」
いつものように、たわいもない会話が続いていた、その時。
突如、絵梨が両膝を立て、昨日と同じように大胆に脚を開いて座り直したのです。
なんの前触れもなく訪れた、まるでリプレイのような、その瞬間。
ただ一つ違うのは。
その正面に、進が座っていること。
口から心臓が飛び出るほどの衝撃をどうにか隠しつつ、進は目の前の光景を見つめます。
昨日より近い距離で、そして、昨日より何倍も刺激的な角度から。
絵梨自身が脚を開いているせいで、その太ももの内側は完璧にさらされています。昨日は左脚のその部分しか見えませんでしたが、今日は傷一つない両脚の太ももがこれでもかと見えています。
そして、その内側で丸見えになっている、ぴったりと身体に張り付いたブルマ。
昨日、一瞬見えただけで脳裏に焼きついたその衝撃が、今日は絵梨が作り出したスカートのテントの中で、スカートの中の下着、として、さらに容赦なく強烈で刺激的な光景を生み出しています。
思わず目を逸らそうとする進ですが、これだけ真正面では、もはや目を逸らしている方が絵梨のスカートの中を意識していると宣言しているようなものです。とはいえ、前を向くと、それはそれで意識している存在が思いっきり目に入ってきます。
進の脳内は、パニック状態です。
それにさらに輪をかけるのが、横にいる華菜の存在です。華菜が、絵梨の突然の開脚に慌てふためく自分を横目で見ているのは薄々気づいています。それに対してなんともない振りをしようと正面を向くと、絵梨の無防備な誘惑が待ち構えています。
昨日の何十倍も慌てふためき、目線を様々なところに動かしながら、最終的に進は顔を正面に向けます。
せめて一番自然な姿勢で、という意識と、抗うことができない本能の爆発とで、目の前でスカートで脚を開き続ける絵梨の大胆で、無防備な姿は、進の脳裏にこれ以上ないほど完璧に焼き付くことになりました。
そんな地獄のような、天国のような、数十分。
やがて昨日と同じように、誰からともなくその輪は解散していきます。絵梨も昨日と同じように右脚を踏ん張って立ち上がり、
「じゃまた明日ねー」
と自分の席のカバンを取って帰っていきます。
昨日のようにはすぐには動けず、最後まで残ってしまう進。そして、その横には、華菜。
「どうだった?」
「あっ・・・」
「すごかったね」
「ちゃんと見てたね、進」
恥ずかしさのあまり、声が出ない進。
華菜が顔を近づけてきます。
「いいんだよ」
「絵梨には何回も注意してるんだから」
「それでもあんな座り方するんだから」
「真正面にいたら、見えちゃうのは当たり前なんだから」
確信犯で絵梨の真正面に自分を座らせたのは、華菜のくせに。
「悪いようにはしないって言ったでしょ?」
ニヤッと笑う、華菜。
「昨日の進のこと、見てるんだからね」
「ねえ、どうだった?」
止まらない華菜。
「ねえ、絵梨のスカートの中、どうだった?」
「無防備な絵梨、どうだった?」
さっきの絵梨の衝撃と、華菜に責め立てられる恥ずかしさとで、身体が硬直している進。しかし同時に、今の気持ちを吐露してしまいたい、それが出来るのは、華菜しかいない、という、今まで湧いてきたことのない感情が頭の中に渦巻いていきます。
「昨日より、もっとエッチだった?」
華菜の問い詰めに対し、顔を真っ赤にしつつ、しかし、ゆっくりと縦に顔を振る、進。
「ふふ、素直になった」
ニヤッと笑う華菜。
「いいんだよ。進が絵梨に無理矢理何かした訳じゃないし、絵梨だって、進が目の前にいるのわかっててあんな風に脚を開いちゃってるんだから」
「誰も悪くないんだよ。たまたま進の目の前で、進にとってエッチなことが起きちゃった、ってだけ」
そう言って、華菜はさらに耳元に近づくと、小声で
「良かったね、すっごいエッチな絵梨が見られて」
と言い、すぐさま立ち上がると
「じゃーねー進!また明日ねー!」
と、自分の席からカバンを掴んで、あっという間に去っていきました。
その夜、ベットの中の進。
あれから、しばらく動けなかった進。ようやく金縛りが解けると、急いでカバンを取って家路に着きます。
晩御飯も、お風呂も、宿題も済ませて、後は寝るだけ。
もちろん、眠れるはずはありません。
頭の中では、絵梨が無防備にスカートで脚を開く姿。今日はもう、あれから一度も頭から離れない、その大胆な姿。
「ちゃんと見てたね、進」
昨日より確信犯で、右手は下半身に伸びていきます。既に昨日よりはっきりと硬さを持つ、進のその部分。
「ねえ、絵梨のスカートの中、どうだった?」
華菜のセリフが、昨日と同じように絵梨のスカートの中への気持ちの輪郭を際立たせてきます。
エッチでした。
どうしようもなく、絵梨のスカートの中はエッチでした。両膝を寝かせたところから、スカートの中が見えた瞬間。そしてそのまま、まるで自分に見せつけるかのように無防備に脚を開いた瞬間。
たまらなくエッチでした。
「無防備な絵梨、どうだった?」
華菜のセリフに誘われるように、右手は動きを止めることが出来ません。罪悪感はもちろんあります。しかし、今日はそれを上回るように本能が快感を求めています。
「昨日より、もっとエッチだった?」
昨日より、もっと、何倍もエッチでした。全て華菜の手の中で踊らされているような、そしてそれすらも加速装置になってしまうような。
進の右手の動きはますます早くなります。もはや、引き出しの中の本に出番は無さそうです。
「良かったね、すっごいエッチな絵梨が見られて」
頭の中の絵梨の無防備な姿と、華菜のセリフがこの上なくリンクした瞬間、強烈な快感が進の身体を襲います。
「あっ・・・あっ・・・」
昨日の何倍もの快感と、ティッシュで受け止められないほどの、大量の放出物。
初めて踏み入れた背徳感と罪悪感、そしてそこにあった未知の快感に、しばし放心状態から抜け出せない進でした。