僕が高3の時、1年生女子でもトップクラスの可愛さの子が入部してきた。
モデルのような美人系ではなく、どちらかというとアイドル系の可愛い子で、ノーメイクでも視線を奪われるくらい整っていた。
見た目だけでなく、性格も良くて人気の子だったので、同じ部というだけで周囲からも羨ましがられた。
実際に、僕だけでなく他の男子部員全員が彼女のことを好きになっていたが、残念ながら彼女には付き合っている相手がいた。
中学3年の時に出来た同級生の彼氏で、サッカー部の強豪校に進学したと聞いていた。
実物を見たことはなかったが、かなりのイケメンだと噂だった。
そんな彼女が、2年女子にある相談をしているのを盗み聞きしてしまった。
それは、聞いてしまったことを絶対に知られてはいけないような内容だった。
「彼氏の先輩に脅されて、どうにもできなくて関係させられてしまったんです」
彼女の言葉は、あまりにも衝撃的だった。
彼女の彼氏が所属するサッカー部は、実力主義と年功序列の両方が都合よく入り乱れているらしい。
そして、その序列の上位にいる彼の先輩が、彼女を秘密で呼び出したのだそうだ。
そこで、準レギュラーメンバーの選定の話をされたそうだ。
だが、その理由が別のところにあることは明確だった。
実権を握っていて、顧問への影響力もあるその先輩に逆らえば、彼氏の準レギュラー入りは絶望的だ。
当然それは、レギュラー入りの道を断たれることでもあり、3年間日の目を見ることがないことを確定させてしまう。
それを即座に理解できるほど彼女は賢く、その上で彼氏を守るために自分の身を捧げるほどに愚かだった。
「初めてはもう彼としてましたし、必死にお願いしてゴムは着けてもらえたので、それだけが救いでした・・・」
彼女は、そう言って泣いていた。
その時、どんな助言がされたのかわからないが、結果として彼女はその後も3回以上呼び出しを受けたらしい。
そして、そのたびに学校のトイレで先輩に強制的に奉仕させられていたらしい。
なぜ僕がそれを知っているかというと、その犯人が自慢しているのを聞いてしまったからだ。
それは、彼女の話を聞いてしまってからかなり経った高校卒業後だった。
その時、カラオケの男子トイレの個室で休憩していた僕は、あとから入ってきた男子グループの言葉に耳を疑った。
「おかげで結構な数の女子とヤれたけど、一番良かったのはコイツだった」
「え、お前マジで? めっちゃくちゃ可愛いぞ」
「こんな子とお前が? 嘘だろ?」
自慢していた男子が見せたのは、そのお気に入りの子の顔写真だけではなかった。
写真の子はあの子と同じ「茉莉」という名前のようで、彼らは茉莉ちゃん茉莉ちゃんと盛り上がっていたが、僕は気が気ではなかった。
彼らの会話から、その子の豊かな胸も丸いお尻も、そして下半身さえも共有されていた。
当然、下着で隠してなどいない状態で、中には挿入されている状態のものもあったようだ。
「俺も茉莉ちゃんの高1マンコにブチ込めてたらなぁ~!」
そう誰かが言ったおかげで、僕の疑いは確信に変わった。
他にも、彼らが写真で笑っていたピンクのチェックにサクランボ柄の下着というのも、覚えがあった。
僕の目撃した数少ない茉莉のチラ見えなので、あの柄を忘れることなどなかった。
「ヤりたければ好きにヤれよ。どうせ俺の中古品だけどな!」
そう言って、そいつは気持ち悪く笑っていた。
それは、僕が中学時代に3年間耐え続けた気持ち悪い笑い声だった。
口だけのくせに暴力的、他人を見下して常にいじめの先頭に立っていた安藤。
僕が、嫌いという言葉で表しきれないくらい3年間我慢し続けたあの安藤こそが、茉莉を脅して犯していた張本人だったのだ。
はらわたが煮えくり返るという感覚を初めて体験し、僕はそのまま中学の同窓会の2次会を切り上げて帰ってしまった。
ちなみに、安藤の次に嫌いだった浜口もあの場で茉莉の恥ずかしい写真を見て、さらにはデータで貰っていた。
彼らの口ぶりから、そこで見せられた写真はすべて生挿入ばかりだったようだ。
彼女は、初回の呼び出しで、頼み込んでゴムを着けてもらったと相談時に言っていた。
しかし、安藤が1回目と言って出した写真でもゴムは着けられていなかった。
これは、どちらかが嘘をついているということだ。
ちなみに、その1回目と言われている写真の続きを見て浜口は、驚いてこう言っていた。
「え? 血出てるけど処女!?」