私の住んでいたアパートの近所で猥褻事件が起きた時の事だった。
当時、通り魔的な犯行と思われて犯人も全く捕まらなかったので、近所でもかなり警戒が強まっていた。
特に狙われていたのは大学生の女の子で、近所は学生アパートが多いからという事もあった。
帰宅途中の女性を狙って、後ろから抱きついて胸を触ってそのまま逃げていくという事件だった。
そしてそれが何件も起きていた。
実は私のアパートの横に警察で働いている女性が住んでいるのだ。
若い女性だが、今回の近所の捜査にも加わっているのか、時々聞き込みしているのも見た事がある。
お隣さんでもほとんど挨拶程度の付き合いしかない。
でも、警察の方と言っても最初は全くそんな想像もさせないくらい綺麗な女性だったので、初めて警官だと知った時は驚いた。
長い黒髪を束ねて凛とした感じの人です。
そんなある日、夜に仕事の帰り道自宅への道をトボトボと歩いていると、警官の女性の人と帰る時間が同じになり、俺が前を歩き警官の女性が後ろを歩くような並びで自宅まで歩いていました。
すると約50m先くらいでしょうか、全身黒ずくめの男が私達の列の前にやってきたのです。
その男は私達とすれ違うように通り過ぎていったのですが、虫の知らせとでも言うのでしょうか、最近の事件の事もあるので少し怪しいなと警戒はしていました。
まさかあいつが!?と思い、念の為に通り過ぎてから不自然のないように後ろを振り返ると先ほどの男が私達のだいぶ後方の角で止まってこちらを見ていた。
見ていると行っても私ではなく、警官の女性の方な気がした。
しかし、もし警官の女性を襲ってしまえばむしろ犯人は万事休す。
警官なので、武術や護身術や身を守る術は色々学んでいるはず。
奴が犯人ならそのまま逮捕という事もあり得る。
しかしその日は何も起こらなかった。
後日、その男の事も気になったので朝方出勤時に警官の女性とすれ違った時に
「あの〜すいません。昨日の夜、怪しい男が貴方の事を見てましたよ」
と伝えると
「あ、そうだったんですか。ありがとうございます。気をつけますね」
それから数日後、また夜に警官の女性と帰りが同じになってしまった。
今度は向こうが前を歩いて私が後ろだった。
その時だった。
女性の警官の少し目の前で、若い女性が全身黒ずくめの男に襲われているところだった。
少し古いアパートの前で待ち伏せでもされていたのか、そのままアパートの中に引きずり込まれそうになっていた。
婦警が
「何してるの!やめなさい!」
すると男は慌てて若い女性を突き飛ばし、アパートの裏の方へ回って逃げようとしていた。
私と婦警の距離は少し離れていたが、視力が良いので目の前で起きている事に驚きながらも鮮明に事の内容がよく理解できた。
突き飛ばされた女性に駆け寄り、
「すぐ警察呼んで!」
そう言って、逃げた犯人を追いかけアパートの裏へ走っていった。
そして私が突き飛ばされた女性に声をかけようとしたら、泣きながら慌ててどこかへ走り去ってしまった。
気になって私もアパートの裏の方へ恐る恐る近づいてみると、婦警が草むらに倒れていた。
その傍らに先ほどの男が手に何か持って立ちすくんでいた。
どうやらスタンガンのようだった。
婦警はかなり苦しそうで、意識を保っているのがやっとといった感じだった。
これはまずいと思って慌てて電話をかけようと思った瞬間だった。
男がこちらに気づいて凄い勢いでスタンガンを振り回して近づいてきた。
逃げようとしたが間に合わずスタンガンの電流を食らってしまい、その場で倒れ込んで動けなくなってしまった。
その後目もぼやけてきたが、婦警が引きずられていくのだけ見えていた。
どうやらそのアパートのどこかに連れて行かれたようだった。
犯人は私が完全に意識を失っていたと思っていたようだったが、それからして何とか意識もマシになってきた。
ヨロヨロだったが少し歩けるようになってきたので、婦警を探そうと思ってボロアパートの中を探していた。
携帯は犯人に踏みつけられて壊されていた。
どうやらここのアパート、誰も住んでいないようだった。
電気は来ているようだが、まるで昭和にタイムスリップしたような古いアパートだった。
まだふらつく足で階段を上っていくと、1室だけ薄暗いがほのかに明かりが点いている部屋があった。
その部屋に近づくと、明らかに女性の嫌がるような、もがくような声が聞こえていた。
しかし声にはならない、口を塞がれているような声だった。
廊下側の窓が少し開いていたので中を覗いてみると、両手を縛られて口をタオルで塞がれている婦警の人が男に伸し掛かられて、服は乱れて今まさに胸をしゃぶられている最中だった。
腕も使えず、よく見ると結構体の大きい男だった。
これではいくら警官でもどうしようもない。
すると男は口のタオルを取り、今度は嫌がる口に無理矢理舌を入れていた。
「貴方…こんな事して後で大変な事になるわよ!」
「こんな可愛い女が警官か。これは中出し決定だな」
足を広げられ、すぐに男の陰部を婦警に突き刺していた。
「いやー!やめて!」
その後、ドンドンと物凄い勢いで突かれている婦警を私はただ見ているしかなかった。
目の前で起きている事が現実とは思えなかった。
あまりの男の激しい突きに、もう抵抗する力も失った婦警はただ呆然とするだけだった。
足がガクガク震えて何もできなかった。
しかしお隣に住んでいる綺麗な隣人がされている行為にも興奮を覚えてしまった自分もいた。
そして、もちろん中出しをされてしまった婦警は
「もういいでしょ…早く解放しなさい」
「そんな簡単に返すわけないだろ。どうせ妊娠防ぐ薬買いにいくだろ?」
「どうせなら子供孕んでいけよ。そしたら訴える気力もなくなるだろ」
さすがにこのままじゃまずいと思い、勇気を振り絞り少し離れた所から
「誰かいるのかーっ!」
と叫ぶと、慌てて男が部屋から逃げてどこかへ走り去っていった。
部屋の中に入ると婦警の乱れた姿で寝そべっていた。
先程までは強がっていたが、私が近寄ると泣きじゃくって寄り添ってきた。
今さっきまでここで見ていた事は絶対に言えないが、
「もう大丈夫ですよ。さぁ服を着てください」
と大半は破られたりしていたので、自分の上着を貸してその場を出る事にした。
事の最中はかなり強がっていたが、やはり相当怖かったのだろう。
家へ送る途中、顔面蒼白で全身がブルブル震えていた。
それから婦警の訴えもあって無事犯人は捕まり、その事件を機に今までは挨拶程度だったが、少しお喋りするほどの仲になった。
当事者には大変な出来事だっただろうけど、私にはある意味ラッキーな出来事になってしまった。
しかし窓から見ていたという事は今でも誰にも言えない。
ここ以外では。