仕事がら思いがけない美味しい出来事が舞い込む時があります。少し披露します。
九州の小さな町で不動産屋と貸金業をしています。
小さな町なんで大手消費者金融がなくて、ちょっとした入用の時など利用者もそこそこいます。
まさかという人が借りに来ることもあり、秘密厳守が商売繁盛の基本です。
知り合いの紹介も多くて、滅多に借金を踏み倒そうとする人はいませんが、返済が遅れる人はそこそこいます。
知り合いの紹介で5万くらいづつ貸してた人がいました。工場勤めでバツイチの50代の女性で今回は引っ越しするので50万貸して欲しいといってきました。今まで返済が遅れたこともないし、成人した子供も地元に住んでいるんで貸しました。
少し経ち利子分は入金してたのですが、それも滞り電話が繋がりなくなり6ヶ月過ぎて、調査することにしました。
小さな町ですから、知り合いの知り合いをたどれば家族関係などわかります。引っ越しは九州を離れて静岡県の自動車工場に同僚の年下の男といったようで、同じ町に結婚したばかりの息子20歳と東京に会社勤めの娘25歳がいて住所もわかりました。
多分娘なら母親の居場所や連絡先も分かると思い、不動産の仕事のついでに東京に行った時に娘から事情を聞こうと思いました。貸した金も延滞金も含め100万を越えてます。
平日の夕方7時頃に東京のアパートを訪れました。郵便受けの名前を確認し、部屋の灯りもついているので呼び鈴を押しました。反応がないのでノックをしましたが、やはり反応なし、さらに強めに呼び鈴とノックをしました。
娘の部屋の隣の男性の住人が不信そうにドアのすき間から覗いてます。
やっと娘が現れました。チェーンロックした隙間から
「どちらさまですか、こんな夜に困りますが」
声が少し震えてます。
「由美さんですよね。それはそうでしょうが、お母さんのことで聞きたいことがあるんですよ」
こちらも貸金業、それなりの対応方法は心得てます。
「お金貸したんですが、連絡取れなくなってね、それで九州からはるばる来たんです。居場所わかりませんかね。まさかここにはいませんよね。」
少しも沈黙があって、
「えっ!ここにはいませんが、それ本当ですか?」
「借用書もありますよ、こちらも困ってるんです」
回りの目もあるんでしょう、ドアが開き中に入りました。
会社から帰ったばかりなのでしょうか、ストライプの白系のシャツブラウスにタイとスカート、黒いストッキングがいかにも東京のOL風でそそります。甘い香りも漂ってきます。ハイヒールが3足揃えて置いてあります。
不安そうな表情でこちらを見ています。
借金の取り立ては勿論ですが、この娘になぜかひかれてしまいました。 何とか物にしたい、堕としてみたい、そんな情欲が頭をめぐりました。
「これが借用書です。音信不通で困ってるんです。九州から来てるんで経費も相当掛かってるし、金額も100万円越えてるんです。このままなら訴えを起こすしか方法がなくなるんです。」
彼女はかなり動揺して悲しそうな顔をしてます。
「どうしたらいんでしょうか?九州には弟さんもいるとか聞いてますが、そちらにお願いすればこちらの経費もかからないのですが」
「少し待ってください。急なので何がなんだかんからなくて」
「わかりました。少ししたら来ます。明日九州に帰らないとならないんです。」
少し時間を作れば母親や弟に連絡したりするはず、自分はコンビニに行って飲み物を買って時間をつぶしました。
30分経って又彼女の部屋を訪れました。彼女は少し落ち着いた用ですが顔色はよくないようです。
「あの、私が借りたお金返します。」
願ってもない展開です。彼女が私から100万円を借りるのです。
「大丈夫ですか、月に5万円で2年位かかりますよ。詳しくは計算しますが」
「大丈夫です、ボーナスもあるんで何とかします」
「分かりました、それでは借用書を作ります。身分証明と印鑑をお願いします。」
「分かりました、中にどうぞ」
思った通りの展開になってきました。体験したことない非日常の状況になるといつもの判断力が曖昧になることはよくあることです。
部屋の中きれいかたづいてあり、小さめなテーブルと二人かけのソファー、ベッドがありました。
鞄から借用書を出して記入しました。金利は勿論法定で決められた範囲です。返済が遅れた時の対応も曖昧に書いておきました。
勤め先と運転免許証も確認しました。
彼女にも署名捺印させ完成させました。彼女はかなりの緊張でしたので、同郷である九州の話をして少し和ませました。出身中学や高校も比較的近くで後輩に頼めば彼女の高校時代のことも分かるかも知れません。
コンビニで買ってきてビールを渡すと受けとりました。
「少し飲めば楽なるよ、何かあれば遠慮なく聞いてくださいね」
「すみません、母親のことでご迷惑かけて」
「色々ありますからね、私も仕事なんで口調がきつかったら許して下さいね、少し落ち着いたようで安心しました」
同郷ということで、よく遊びに行った場所、地元出身の芸能人·スポーツ選手の話などしました。
さすが九州の女、酒は好きなようです。方言で話すから安心したかも。
買ってきてビール2本を飲んでしまい、彼女が冷蔵庫からビールを出してきました。ソファーに座る彼女の膝が緩むとスカートーの中が見えてしまいます。
少し沈黙があり彼女が寂しそうな表情に
話を聞くとお母さんがかわいそうと、離婚してから経済的に苦しい時もあり、まだ何の恩返しもしてない、色々相談にもなってくれた。苦しい時お金もたまに送ってくれた。
目から涙が流れました。
非日常の出来事とアルコールの力で感情のバランスが崩れたきたようです。
ソファーの横に座り肩を抱いて慰めました。
「何かあったら相談にのるから」
借金を取立てにきて追いつめて原因を作って慰める、期待出来る流れになってきました。
又書きます。