僕には変な性癖がある。これも全て近所のおっさんのせいである。そのおっさんは、中年で小太り、夏はいつも同じズボンに肌シャツインの姿。冬はだるだるのセーターに厚手のズボン。見た目も悪いが、あいさつもろくにしないくらいで人づきあいも悪い。僕と言えば、高校一年生の帰宅部員。見た目もひょろく、クラスでも目立たない。家族は母と二つ上の姉の三人暮らし。
夏のある日のこと。今日は日曜日で学校ももちろん部活も休み。朝から何するか考えるわけでもなく、部屋でごろごろ。
「シンジ、買い物行くけど、一緒に行かない?」」
リビングから姉が僕を呼んできた。
「今日は用事があるから、いかないよ」
とやる気のない返事をしてみた。なぜなら、この買い物は母と姉の買い物で、僕は荷物持ちだからである。
「しょうがないわね。恭子行きましょう。じゃあ留守番よろしく。それと洗濯物干しといてね~」
と言葉と仕事を残してこちらの返事も聞かず出て行った。最初から来ないことを想定してのことか。まったくどっちがしょうがないんだか。。。
さっさと、洗濯物を干して部屋に戻ると、することもないので、本を読んでいるといつの間にか寝てしまっていた。
「カシャッ、カシャッ」
下の方から物音がしてきた。何か忘れ物でもしたのかなと、読みかけていた本を読み直していると、今度は別の音が聞こえてきた。何だろうと耳を澄ましてみると、どうやらベランダから聞こえてくる。変だなと思い、下に降りると、リビングのカーテン越しに近所のおっさんの姿が見える。
もう、二人が留守の時に来るなんて面倒だなと思い、表に回っておっさんに声をかけてみた。
「こんにちは。今母が出かけていますが、何かご用ですか。」
すると、おっさんは慌てた様子で僕に向かって
「あ、いや、えっと、うちのペットの猫が逃げ出してしまって、なかなか帰ってこないので、知らないかなと思って。勝手に入って悪かった。」
いつもの様にぶっきらぼうな言葉で言われた。
僕も面倒なので、
「いえ、見てないですね。また見かけたら教えます。」
そうと答えると、おっさんはえらく丁寧に
「それはすまないね。申し訳ないけど、よろしく頼むよ」
普通の会話だったが、おっさんは何だか焦ったように、たじろいでいる。気持ち悪いなあと思って家に入ろうと向きを変えそうとしたときだった。おっさんの手には母のベージュのサテンパンツと姉のピンクに黒のストライプの綿パンツが。。
「ちょっと、それ母さんたちのパンツじゃない?何で持ってんの?それが無くなったら、こっちが何言われるか分からないから、返してよ!」
「あっ、いや、これは…。本当に猫を探してたんだ。そしたらこれが目に入ってしまって、気がついたら。。。返すから、許して欲しい。それとこのことは、黙っていてくれないか。その代わりお小遣いをあげるから。」
おっさんは後ろのポケットの財布から三千円を出して言ってきた。僕は元に戻してくれて、お金ももらえるならラッキーだと思い、それを受け入れた。すると、おっさんは続けて
「お母さんたちは留守だと言っていたけど、いつ帰って来るんだろうか。」
と聞いてきたので、
「いつもなら、買い物してお昼を食べてまたどこか寄って帰って来るから、夕方になるんだと思うけど。」
「だとしたら、提案なんだが、それは言わないことを約束するためのお金で、これはレンタル料でどうだろう」
とさらに財布から二千円を出してきた。もう、これで五千円。よく分からないけど、もらえる物なら五千円は大きい。
「それで、レンタルってどういうこと?」
「このパンツとあとそこに干してあるブラジャーを少しの間貸してほしいんだ。俺は独り者で、女性との付き合いが全くないから、ほんとさみしいんだ。その上、可愛がってるペットの猫までいなくなって。。」
「それとこれは違うでしょ。」
何が本当で嘘なのか。そして、これは夢なのか現実なのか。。。でも、少しだけおっさんが気の毒になったのと、五千円が欲しかった事で、承諾してしまった。
「もう、分かりましたから、いいですよ。ただ、夕方になるまでに必ず返して下さい。でなければこのことを母に言いますよ。」
おっさんは、それを聞くと、さらに干してある母と姉のパンツとセットのブラジャーを手に大喜びで帰って行った。僕の手には五千円。何がなんだか分からないが、黙っておくしかない。
それから夕方までが長く感じた。2時、3時、4時。まだなんだろうかと思っていると、ベランダから物音が。一階に降りて、リビングのカーテン越しからおっさんが洗濯ばさみに母たちの下着を戻しているのを見て、なんとも言えない変な感じがしてきた。おっさんはこちらに声はかけず、そのまま帰って行った。
ベランダに出て洗濯物を取り込み、さっき返された母たちの下着を取ろうと触れた瞬間、変な感触が手に伝わった。
「えっ!?何だよこれ?」
びっくりしてよく見ると、母と姉のパンツのクロッチがねっとりとした液体で濡れている。僕は一瞬ぞっとした。あのおっさん、これに射精したのか。気持ち悪い。とにかく、それを拭き取ってドライヤーで乾かすことにした。
乾いたので、洗濯物の山の中に入れたと同時に二人が帰ってきた。
「ただいまー!ちゃんと洗濯物干して取り込んでくれたんだ。ありがとう。」
何だか、ものすごく申し訳ない気持ちになったが、立て続けに今度は
「あんた、ちゃんと私たちの下着が人に見えないように干してくれたんでしょうね!」
と姉。何かバレたのかと思って焦ったが、一日家にいて、働いたのにそれかと腹が立った。その瞬間、またあのおっさんに汚されたらいいのになんて思ってしまった。そう思うと、おっさんがしたであろう事を想像して不覚にも僕は興奮してしまった。
「ハイハイ、今度から気をつけます。」
そう言って二階に上がると、2人にばれないだろうかと心配すると同時にあのおっさんが汚した物を穿くのかと思うとまた興奮してしまった。
数日後、家の前を歩いていると、そのおっさんが声をかけてきた。
「あの日のことは言ってないよね。それと、またお願いできないかな。」
「言えるわけないでしょ!いや、それより汚すなんて聞いてないからどうしようかと思ったよ!」
「すまん。あの清楚な奥さんの下着を目の前にしたら、理性を保つ事ができなかったんだ。なぁ、今度も五千円でどうだろう。次は洗濯前のもので。どうせ洗うんだから今度は絶対バレないだろ。」
やけに積極的なおっさんに少し押され気味になったのと、この前の感じもあいまって今度はすんなりオッケーをだしてしまった。おっさんは喜んで、いつならいいと間髪入れずに聞いてきた。ちょうど、来週末は母と姉は母友の会で旅行に行くようだったので、そのときにと約束してしまった。