LINEもブロック、
電話も着拒。
真衣との連絡手段が絶たれて2ヶ月が過ぎた。
心に穴が空いた俺は、仕事に精を出し、精神の均衡を図った。
元凶となった、インサイド担当巨乳人妻のA子。彼女はスキを見つけては俺の前に、乳房を腕で挟み込む姿勢で印鑑を求めにきて。
それが、今夜は大丈夫、のサインなのだった。
俺は必死に抗ってはいたものの、この2ヶ月の間に、また1度だけ、関係を持ってしまった。
真衣がいなくなった虚無感、
A子の、男心を見抜くような誘惑、
「仕事、円滑に進めたくないの?」A子から送られてくる、脅迫とも思われるメール、
そして何より、
俺自身の意志の弱さ、
によって、真衣から「軽蔑します」とまで言われた、A子との関係を、未だに断ち切れずにいた。
「不倫で人生を棒に振った連中を、俺は何人も知ってる。だからこんな関係はもうやめよう」
ホテルの中でこんなセリフを言っても無意味だ。俺の虚しい抵抗は空を切った。
「私がそんな間抜け女に見える?絶対にバレない自信がある日しか、Kくんのこと、誘ってないわよ?」
やけになっていた。俺はどうにでもなれ、との思いで再び彼女を抱いた。
そしてとてつもない自己嫌悪に陥った。
真衣に連絡を取る手段がゼロなのか、といえば答えはノーだった。
まず彼女からもらった、化学薬品会社の名刺がある。つまり彼女の勤め先に電話をすることは可能だ。
事実、2ヶ月前、仕事で全く電話もLINEも放っていた俺の消息を気にして、真衣自身がうちの会社に電話をしてきたことがある。
しかし、あの場合と今回の場合は全く別だ。
俺がLINEにも電話にも出ない、という状況は、俺が何かの理由でどこかで倒れている可能性を示唆している。
だから彼女が勤務先に電話し、無事を確認するのは社会的にも正しい行為だ。
しかし今回の俺の場合。明確に彼女から絶交を宣言され、彼女自身の意思で俺との連絡を絶っている。
そんな俺が彼女の勤務先に電話する、という行為はもはやストーカーそのものだ。許されるものじゃない。
同様に、卒業名簿から彼女の実家にアクセスする、なんてことも。良識ある社会人ならやるべきじゃない。
じゃあ彼女を諦めるのか?
この選択肢も論外だ。俺は彼女を愛している。そう簡単に諦められるものか。
俺は禁じ手を使うことにした。女々しい、と思われるかもしれないが。
彼女と連絡を取る、最後の手段だ。
俺は社内で発生した些細な問題を大きくして、前の支店への、一泊の出張計画を上司に提出した。
こうして俺は、異動前の支店がある自分の地元に帰ってきた。
俺と真衣が高校時代を過ごした、お互いの地元だ。
呼び出す相手はN子。
真衣が高校の陸上部時代、彼女の1年上の先輩で、真衣の教育係でもあった女性。俺と同い年だ。
長澤まさみに似た、整った顔立ちの美女。
仕事終わりに、彼女の会社のそばの居酒屋で待ち合わせた。
N子とは同窓会以来の再会だ。相変わらず綺麗な顔だが、内面から湧き出ているSな性格が、鋭い眼光に現れている。
「Kくん、久しぶり。転勤になったって聞いたけど?」
「呼びだてごめんね。そうなんだ、〇〇の支店に転勤になって」
「〇〇??あれ、どっかで聞いた地名ね」
「真衣じゃないかな。キミが高校陸上の教育係だった」
「そうそう!!真衣がいる街ね!!」
彼女はハッとした顔をした。
「Kくんあなた確か、高校時代、真衣と。噂、なかった?」
「うん…」
俺は思いきって、彼女にきてもらった理由を説明した。
真衣に再会したこと。彼女を深く愛していること。
どうやら大きな秘密を彼女が抱えていて、2人の仲がうまく進まないこと、
俺が浮気をしたこと、
彼女から、一切の連絡手段を断たれたこと。
N子は適度に酒を飲み、適度に食事をしながら、
ニヤニヤ笑いつつ、俺の話を聞いていた。
「それで?私にどうして欲しいわけ?」
「あ、あいだに入って欲しいんだ。俺と真衣の、仲介役になって欲しい」
「仲介役?」
「そ、そう。キミと真衣は未だに交友があるって聞いて。よく温泉とか、一緒に行くって聞いてた。君は高校時代の教育係だから、一生、君には頭が上がらないって以前、彼女が言ってた。」
「だから恥を忍んでお願いしたいんだ。君から彼女に連絡してくれないか。俺が真衣と話がしたいと。真衣を思う気持ちにウソはないって」
レモンサワーの氷を指でくるくる回しながら、彼女が言った。
「ふーん…。Kくん、知らないんだ?」
「知らない?何を?」
「私と。真衣のこと」
酔ってるせいか、それとも、これから話す内容に、恥じらいがあるせいか、
淡く桃色に染まった頬に手を当て、N子が言った。
「私と真衣ね。」
ここで俺にウインクをして。
彼女は驚きの一言を放った。
「レズってるの」
俺は息を飲んだ。
「だからKくん、それを私に頼むのは、お門違いもいいとこよ?」
「いや、でも彼女は…」
「わかってるわ、男性とセックスしてるんでしょ。私もよ。私も彼女もバイなの、バイセクシャル。私だって男の子を、美味しくいただいてるわよ」
「い、いまも真衣と?」
「そんなこと。Kくんに言う義理はないわ?」
彼女がSな女であることは分かっていた。いま彼女はその本性を、少しずつあらわにし始めた。
「真衣を恋人と思ってるのは、Kくんだけじゃないの。私もなの。わかる?私が、自分の恋人に、Kくんの元に行けって言うと思う?」
「いや、しかし…」
「あの子が16、私が17の時。私があの子をレイプしたの。教育係の私に歯向かえない力関係を利用して。あの子のアナル処女を奪ったのは私。指で、アナルを犯して。ペニバンで、本格的に犯して」
「あの子、肛門科によく行くの。知ってる?私がペニバンで犯した時、アナルに傷がついちゃって。そのせいよ」
「でもあの子、アナルでよくイクの。あの子を犯しながら私もイクの」
N子は自分で話しながら、その内容に興奮している。
椅子を俺の方に近づけて、
飲み屋の女がよくするように、俺の足に手を置き。
「だから。真衣との仲介役になんか、なってあげない」
「N子、頼むよ…」
「でも、あなたにとっていいニュースもあるのよ?」
赤く染めた彼女の顔。長澤まさみそっくりな美しいその顔を、俺にグッと近づけて。
足を撫でていた手は、鼠蹊部を撫で始め。
「別に、真衣じゃなくてもいいんじゃないの?って話なの。わかるわね?言ってること」
「お、俺は真衣を愛してるんだ」
「高校時代から、あの子が私の目を盗んであなたと会ってるって知ってたわ。あなたを憎んだ時期もあった。私のかわいい真衣を、男の汚れた欲望で汚した張本人だもの」
「でも今の私の感情、わかる?可愛さあまって憎さ。真衣が憎くなった。あなたを奪って、真衣を苦しめてやりたいって。私のSの本能が、そう言うの」
「N子、冗談はやめてくれ」
「冗談でこんなことすると思う?」
彼女はサオを揉み始めている。
俺はその手を払いのけた。
薄ら笑いを浮かべていたN子は途端に、冷血な表情で俺を見た。
「今から私のアパートに来て、私に抱かれなさい。ペニバンつけて、あなたのアナル処女も奪ってあげる。女の子みたいに、イカせてあげる。トコロテンとかドライとか、あなたが感じたことないエクスタシーで天国を見せてあげる。そうして、あなたが私の女になったら、真衣に電話してあげてもいいわ」
「ば、バカなこと言わないでくれ」
「ゾクゾクしちゃう。真衣のアナルもKくんのアナルも、処女は私が奪う、なんて。将来もしあなたたちが結婚式あげたら、私がスピーチしてあげるわ、新郎も、新婦も、アナルの処女は私がもらいました、って」
「N子、俺は真剣なんだ!!」
「私だって真剣よ?!」
「そんな話、乗れるわけないだろ?!」
「そう!!じゃあいいわよ!!」
彼女はいそいそと身支度を始め、
コートに袖を通すと、店の外に出た。
俺は慌てて会計をしてもらうと、彼女を追って外に出た。
N子は大通りに出て、タクシーを拾おうとしている。
俺は彼女の肩を掴んだ。
「待ってくれ」
彼女は振り返ると俺に抱きつき。
猛烈なキスをして来た。
「アナルのことは忘れていいから」
と彼女は言った。
「しましょ?今すぐ。私の部屋で」
「ダメだって」
「アナルはもういいから。私、男にイカされてないの、ずっと。だからイカせてくれたら真衣に電話してあげる。ね、それでいいでしょ?」
ちくしょう、またか…。
なんで俺はこんなにSな女にモテるんだ?
俺が欲しいのは真衣だけだ、本質はMな、彼女だけなのに。
女優顔のN子を抱くことも、確かに魅力的な提案だったが。
俺は自制心の全てを総動員して、彼女の要求をはねのけた。
「できない。真衣との仲をこじらせたのはそれが原因だから」
N子の冷徹な顔に磨きがかかった。
タクシーがN子の前で止まった。
「そう。じゃあさよならね」
彼女は尻から、タクシーに乗り込んだ。
「せいぜい、真衣と仲良くすればいいわ。どうやって連絡するかは知らないけど」
タクシーのドアが閉まり、
排気ガスを残して、タクシーは都会の闇に消えて行った。
*************
無駄足だった。
俺は古巣の営業所に顔を出し、かつての仲間たちと挨拶を交わし、
懸案事項について簡単なアドバイスを施した。
もともと電話で済む案件を、わざと大げさに言って出張案件としたものだ。アドバイスそのものは1時間もかからず終了した。
昔の仲間と飲みに行こうかとも考えたが、ブラックな我が社のこと、彼らが今日、定時で終われる保証もない。
市場調査の名目で、懐かしい街をぶらぶらしていた、その時。
私用スマホが鳴った。
俺は耳を疑った。
真衣に設定してる着メロだ!!
ポケットからひったくるようにスマホを出すと、待ち受けには確かに
「真衣」
の文字!!
俺は慌てて電話に出た。
「も、もしもし?」
『…。先輩?』
「あ、ああ」
『…。ゆうべ、N子先輩と会った?』
「うん、会ったよ」
『…。やめてよ、迷惑だわ』
「す、すまない」
『私との仲介役を頼んだんでしょ?』
ということは、N子のやつ、なんだかんだ言って真衣に電話してくれてたのか!!
「そ、そうだよ。どうしても君と話したくて」
『…。で、N子先輩と寝たんでしょ?』
「…えっ?」
『とぼけないで。N子先輩、言ってた』
「ね、寝てない!!」
『アナル処女を掘らせる条件で、仲介役を引き受けたって。ペニバンであなたのこと、何回もイカせたって』
「デタラメだって」
『ヒィーヒィー泣きながら、トコロテン射精ダラダラ垂れ流してたって』
「トコロテンって…。そ、そんな訳ないだろう!!俺はまだ処女だっ!!」
興奮して、大の男が「処女だ」、などと叫んでしまった。
『聞いたんでしょう?私の秘密』
「えっ…」
『N子先輩とレズってたって。高校の頃、あなたと付き合いながら、N子先輩にも抱かれてたの。誰にも秘密にしてたけど。あなたに喋ったって。N子先輩が』
「き、聞いたよ」
『ほら御覧なさい、それは聞いたんでしょ?だからトコロテンの話も本当ね?』
「ち、違う、そこは違う」
N子よ、いったいお前は何のつもりで…。
最初、真衣から電話が来た時は、
N子の要求をいっさい聞かなかった俺を、それでも助けるつもりで、真衣に電話してくれたのか、と思ったが。
やはりN子は一筋縄で行くS女ではなかった。
俺と真衣との仲を引き裂くために、彼女に電話したのかもしれない…。
「信じてくれ真衣、彼女とは何もなかった。彼女の要求をはねつけたら、怒って帰ったんだ」
『じゃあ何でN子先輩は私に電話して来たの?』
「そ、それはわからない…」
『…。ふーん。まあいいわ。確かにN子先輩らしいかも。要求をはねつけられた腹いせに、あたしたちの仲を木っ端微塵に破壊するのが目的だったかも』
「そ、そうかもな」
『でもK先輩にも前科もあるし。まだ全部信じたワケじゃないし』
俺は二の句が継げなかった。
しかし、
彼女はそのあと、無言ながら、電話を切らなかった。
俺は好機とみなし、勢い込んだ。
「会って話がしたいんだ」
彼女は無言。
「先日告白したことはウソじゃない。君を愛してる、大事に思っているんだ。」
『私の…。何を知ってるの?何も知らないじゃない』
「知ってるさ、高校時代は付き合ってたじゃないか」
『何年前の話よ?!』
「確かに前の話だが、大昔じゃない。こんな短い間に、人って変わるのか?」
『変わる人もいるかも』
「でも君は変わっていない」
『だから私の何を知ってるのよ?』
「ねえ、電話で言い合うのはやめよう。ちゃんと会って話したい。時間をくれないか、会う時間を」
彼女は無言になった。考えているのか、スケジュール帳をめくっているのか。
彼女は次の日曜日の夕方を指定して来た。
仕事のトラブル案件も落ち着いている。多分大丈夫だ。
約束を取り付け、電話を切った。
電話口の口調からもわかる。
彼女には、大きな秘密があって。
それが障害となって、俺との関係を踏み出せないでいる。
そしてその秘密を俺に打ち明けるべきかどうかでとても悩んでいる。
俺は真衣を追い込んでしまっていることに対する罪悪感に苛まれた。
真衣、どんな秘密でも、俺に打ち明けておくれ。
俺も君に、打ち明けねばならない秘密があるから。
************
約束の日。
約束の、公園のベンチ。
約束の時間が来た。
彼女は来ない。
10分が過ぎ、20分が過ぎ。
30分が過ぎた。
スマホも、うんともすんとも言わない。
その時、
背後に人の気配がした。
座ったまま、振り返ると、彼女が立っていた。
髪をバッサリと切っている彼女が。
俺は心からホッとした。思わず笑顔になり、彼女の手を取った。
緊張して硬くなっている彼女を、俺はベンチの自分の隣に誘導した。
ハンカチを敷いて彼女を座らせた。
「よく来てくれたね、ありがとう」
「うん」
しばらく、天気の話や世間話などで会話をほぐした。
「ね、ねえ、こないだは、その…。結婚?なんて言葉も出てきたけど」
と彼女が切り出した。
「ちょっと重すぎない?(笑)」
「そ、そうかも。でも俺の覚悟を知って欲しかったんだ」
「そうなんだ」
「め、迷惑か?」
「そんなことないけど…」
緊張気味の彼女の口は重い。
「先輩、私、私ね…」
全てを吐露する決心でここに来たのは明らかだった。見たこともないほどの凛々しい表情で彼女はこの場に臨んでいる。
髪もバッサリと切っている。
俺の目を見た。
「私…」
今日はハッキリと言うつもりできたのは明らかなのに。
それでも、彼女は言えずにいた。
俺の目を見つめているが。
もうあの艶も媚はかけらもなく。
高校生の頃、覚えたてのエッチの快感にふけっていた、あの頃の天真爛漫さもなく。
彼女はただ、深く深く、悲しんでいた。
「きっと、先輩の思いには応えられません」
絞り出すように言った。
俺は握った彼女の手に力を加え、
「どうして?」
と聞いた。
彼女の目から涙が溢れ、
「嬉しいけど。嬉しいけど、でも、応えられないの」
嗚咽が彼女の顎を押し開け。
彼女は泣き出した。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
と彼女は言っている。
俺は黙ったまま、彼女の手を握り。
彼女が落ち着くのを待った。
俺はもう一枚のハンカチを彼女に握らせ。
嗚咽の発作で瞳と鼻腔から溢れ出ている涙と鼻水を拭かせた。
ずっとずっと、俺は待った。
やがて嗚咽の発作は静かになり。
彼女が落ち着きを取り戻した。
俺は…。
俺は、良心が痛んだ。
彼女は言えない。
どうしても言えない。
ならば。
ならば俺が言ってやろう。
絶対に言ってはいけないのだが。
「掟」で、固く禁じられているのだが。
これ以上、彼女を苦しめることはできない。
惚れた女を苦しめることなどできない。
俺は「掟」を破り、
彼女に言った。
「きみがソープ嬢なのは知ってる」
この言葉の意味を理解するのに、彼女は少し時間がかかっていた。
目を、驚愕のあまり、大きく見開き。
「いま…。なんて…」
握った手が震えている。
「いま、なんて言ったの?」
「きみがソープで働いてるのは知ってる」
彼女の目が泳いだ。さっきまで涙が溢れていた目は、今度は驚きのあまり黒目がくるくると動いている。
突然!!
逃げようとするかのように立ち上がった!!
俺は握ったままの手に力を入れて!!
もう一度、彼女を座らせた。
「ウソを言ってたのはきみだけじゃないんだ。俺もきみに、ウソをついてた」
俺は上着の左ポケットから名刺を取り出し。
ダミーではない、本当の名刺を彼女に渡した。
「一級調査員・相談員」と肩書きに書かれた名刺だ。
「これ、何?」
「いま俺が働いてるのはメーカーじゃない。あれはダミーの名刺で、本当は調査会社の調査員なんだ。」
「調査会社?」
「クライアントからの依頼を受けていろんな調査をするんだ。圧倒的に、浮気調査が多いけどね。昔でいう、探偵会社だよ」
「こっちの支局で、一年前、ある女性のストカー調査があった。かなりヤバい案件、危険が伴った。彼女の身辺警護も調査の対象になった。一つの支局じゃ賄いきれない、大きな案件となった。そこで違う支局にいた俺たちも手伝うことになった。」
「俺たちはこの案件の資料を全て見ることができた。依頼者はソープ嬢。きみの同僚だ。お店も協力してくれてたんで、きみの店の客用待合室のモニター画面にもアクセスできたし、店の前に仕掛けた隠しカメラにもアクセスできた」
「もちろん依頼者の動向に注意してた。その中で俺はきみを見つけた。従業員入り口から出入りするきみ、店内を歩くきみ。最初は信じられなかったけど、明らかにきみだった」
「きみと別れてからも、何人も付き合った。いつもどこかできみと比べていたんだ。天真爛漫で、どこかとぼけていて、愛らしいきみの姿を」
「俺は経験が浅かったから、きみを失ってもすぐ次のきみが現れるって思ってた。でも実際には、きみを超える女なんか、どこを探してもいなかった」
「そのきみが、調査資料の動画の中にいた。髪型も表情も、すっかり変わってしまっていたけど間違いなくきみだ」
「俺は仕事で今までに何人もソープ嬢と接してきている。その仕事について理解はあるつもりだ。きみがその仕事についてることに、ショックは全くなかった、というとウソになる。ショックは確かにあった」
「でもそんなショックより、きみとまた会いたい気持ちの方が強かった。高校時代の、美しくて、優しくて、すっごくエッチな、俺の天使に会いたい気持ちが」
「だから会社に異動願いを出してこっちの支局に来たんだ。きみに会うために」
「きみが昼の仕事と、夜の仕事を掛け持ちしていることは知ってる。だから会いたいけど、体を休めさせてあげたいという気持ちもあって。なかなかデートも誘えずにいたけど。」
「ごめんね真衣。調査員は自分の正体を明かしてはいけないんだ。いまきみに自分の身分を明かしていることは、会社の決まり、掟に違反している。懲罰対象、下手すりゃクビだ」
「でも打ち明けずにはいられなかったよ。自分がソープ嬢だって、言えずに苦しんでるきみを見てると」
彼女は驚きながらも俺の話を聞いていた。
何度か名刺に目を落とし、
「この、調査員っていうのはその、探偵ってこと?」
「そ、そうだね、同じ仕事。俺たちは調査員って言ってる」
「シャーロック・ホームズみたいな?」
「よく言われるけど全然違う。実際には浮気調査員て言っていいほど浮気調査ばかりだ」
「わ、私がこの仕事してるって、ずっと知ってたの?」
「1年前から知ってた」
「それでも…好きって言ってくれたの?」
「そうだよ」
「それで…いいの?」
「何が?」
「私がこの仕事をしていて、あなたはいいの?」
この返答は慎重さが必要だった。
「まったく何も感じない、といえばウソになる。ずっと続けて欲しいとは思わない。でも、この仕事をしてるからきみが嫌いだ、という発想にはならない」
「私は、私は」
「きみが知らない誰かに抱かれているって思うと、心は穏やかじゃない。それどころか、かなり苦しいよ」
俺は本心を打ち明けた。
「私も、いつまでも続けようとは思っていないけど」
俺は彼女の手を握った。でも彼女はその手を解いた。
「でも今すぐは無理。予約とか、ずっと入ってるし。先輩とか店長とか、お世話になってる人に迷惑かけるわけにはいかない」
「ちょっと待って、話が全てきみの仕事にばかりフォーカスしちゃってる」
俺は主題を元に戻した。
「きみが好きなんだ、俺と付き合ってくれるのか?」
彼女はためらっている。
「先輩のことは好きよ。この仕事、口を出さないって言ってくれるなら…」
「待って、口を出さない、とは言ってない」
「えっ」
「全否定して、無理やり引き剥がすつもりはない。ただ、苦しいと思っている俺の胸の内は理解しておくれ。そして2人で乗り越えよう。ずっと話し合って。2人のために最善となる道を、2人でずっと考えよう。それじゃダメか?」
彼女は両肩に力を入れた姿勢で、膝に置いた拳をギュッと握り。
熟考している。
「まさか、こんなこと考えるって思ってなかったから…」
「急がないよ、いま答えが欲しいわけじゃない」
俺はもう一度、彼女の手を取った。
「きみを幸せにしたいんだ。それだけはわかって欲しい」
彼女は潤んだ瞳で俺を見て。
「ありがとう」
と言った。
*********
その後、俺たちは2ヶ月前、行けなかったエスニックの店で食事をして。
俺は手を引かれるがままに、
彼女のアパートに入った。
入るなり、靴を脱ごうとする彼女の動きを強引に止めて、彼女と濃厚なキスをした。
キスしながら、調査員の常として、部屋の中を見渡した。
落ち着いた調度品の多い、若い女性らしい部屋だ。
しかし、一点豪華主義。
靴箱にはジミーチュウの箱がいくつか見えた。
彼女はキスをしながら俺を寝室まで誘導した。
寝室に着くと、いったん唇を離し。
「脱がせて」
俺の耳元で囁いた。
言いようのない色気、エロさが彼女の全身から、まるで陽炎のようにゆらゆらと湧き上がっているように見えた。
俺は震える手で彼女の服を一枚ずつ脱がし。
ブラとパンティだけになった彼女は背中を向け。
俺はブラを外した。
彼女は片腕で乳房を隠しながら俺の方を向き。
俺の目を見つめていたが、
羞恥にあふれた目で視線を逸らしながら、
ゆっくりと乳房を隠していた手を下ろした。
あの頃より、確実に大きくなっている…。
乳首はまるで俺を誘うように、ピンと屹立している。
ペニスがギンギンに勃起するのを感じた。
欲しい、あの乳首が。今すぐにでも。
彼女は再び俺と目を合わせ。
パンティに手をかけた。
でも恥ずかしい、下ろせない。
それでも彼女は、思い切って、パンティを、降ろす…。
「待ってくれ」
俺は彼女をハグした。
「えっ」
彼女は驚いている。
「ど、どうしたの?」
俺は興奮が抑えられない。はあはあ言いながらもハグした彼女の頭を撫でた。
「そ、その脱ぎ方…。エ、エロすぎる…。つまりは、そういうことだろ?」
「そういうことって?」
「だからその…。きみの仕事上のテクニックだろ?」
彼女はハッと息を飲んだ。
「ご、ごめんなさい、無意識のうちに…」
「いいんだ、謝ることじゃないよ。でも俺は、プロでもアマでもない、きみという1人の女性を抱きたい」
俺はそう言って、彼女の腰からパンティを引き下ろした。
目の前に、パイパンのおまんこが現れた。
彼女は腰が引けている。
「恥ずかしすぎる…。そんなに見ないで」
俺は彼女の陰裂にキスをして、
溝に舌を這わせた。
どんどん彼女の腰が下がる。
「ずるいわ、先輩も脱いで」
俺は上着を脱ぎ。
ワイシャツのボタンは彼女が手をかけた。
キスをしながらボタンを外し、ワイシャツを脱いだ。
自分の手でベルトを外し、スラックスを脱ぎ。
彼女はそいつを拾って、椅子の背にかけてくれた。
彼女は腰を下ろし。
俺のブリーフに手をかけ。
俺の目を見つめ。
いきり立ったペニスが押し上げているブリーフを下ろそうと…
「ま、待って」
俺を見つめる真衣に、俺は言った。
「見つめながらブリーフを脱がすの、恥ずかしすぎる。それもきっときみのテクニックだろう」
俺は彼女の手を掴んでやめさせようとした。
彼女は静かに俺の手を払い。
目を見つめることはやめず、
ブリーフを引き降ろすこともやめず。
剛直したペニスが彼女の前に飛び出すと、一瞬だけ、そいつに視線を落とし。
「すごい…」
小さくつぶやきながらまた俺の目を見つめ。
足元からブリーフを抜き去った。
そのまま、まさかの…。
即尺。
「えっ、ちょっと…」
俺は腰が引けたが、彼女は咥えたペニスを離さない。
極上のフェラ。その気持ち良さはカラオケボックスですでに経験済みだ。
たっぷりの唾液の中での、長い舌で絡みつくようなフェラ。
このまま出したい、甘い射精の誘惑に強く押されながらも、俺は真衣の口からペニスを引き抜いた。
すでに2人とも裸だ。
このままシャワーに行くということは、2人一緒にシャワーを浴びるということで。
そこはつまり、彼女の主戦場だ。
完全に彼女に支配され、俺は瞬殺でイカされる。
「ねえ、約束だ、シャワーでプロの技は使わないこと、いいね?」
フェラを中断されたことで彼女は欲求不満気味で、荒い鼻息で俺の口を吸っている。
「約束しない」
「た、頼むよ」
シャワー室に入ると、彼女は手早く俺の体にソープを塗りつけた。
俺は彼女と距離を取り、自分で洗おうとしたが、
まるで彼女の手は10本あるのかと思うほど、
そして乳房も10房、あるのではないか、と思うほど、
俺の体を手のひらや乳房、
そして濡れた膣などで洗いながら、
何度も手を払ったにもかかわらず、
常に左右どちらかの手が俺のペニスをシコシコしている。
俺は逆に、彼女に抱きつき。
2人の距離をゼロにして。
彼女の性技を封じた。
「お願いだからやめてよ、もうイキそうなんだ…」
「イッてよ、出してよ。イクとこが見たいの」
「イキたいよ、イキたいけど!!」
彼女の手は、彼女の下腹部に密着させている俺のペニスをつかもうと伸びてくる。俺は彼女の尻を強く抱き、隙間をつくらず、彼女の手の侵入を防ぐ。
「わかってよ!!1発目はきみの中でイキたいんだ!!」
「じゃあ挿れてよ!!すぐ挿れて!!」
「わ、わかった」
バスタオルで体を拭いた。その間も彼女の手は執拗にペニスをシコシコしている。
俺は腰を引いてその手から逃れるのに、
気づいたら違う手が違う方向からペニスを握ってシコっている。
俺は身を屈めて彼女の両足を膝からすくい取るように抱き上げ、
お姫様抱っこの姿勢で彼女を担いだ。
これで彼女のシコシコを封じた。
乾いたバスタオルを一枚、手で掴むと、
彼女をベッドまで運び、横たえた。
まだ少し、濡れている部分を手早くバスタオルで拭き。
やっと、落ち着いて彼女への愛撫に取り掛かった。
彼女の両手首を左手で握って、ペニスへのシコシコを封じ。
右手で乳房を揉み、唇で乳首を吸う。
右の中指で陰裂を撫で、
そのまま濡れたオマンコに挿入する。
「うんっ」
彼女が小さく喘ぐ。
俺より先にイクわけにいかないと思っているのか、
クンニを阻止しようと腰を動かし、逃げ回っている。
彼女の両手首を抑えていた左手を離し、俺は両手で彼女の腰を抱き。
まんぐり返しの体制に持っていき。
膣を吸った。
「アアッ…」
性感の喘ぎなのか、
あきらめの吐息なのか。
観念したように彼女の腰は逃げる動作をやめ、
彼女の膣は、俺の舌を、俺の唇を、受け入れた。
彼女をイカせられる!!
勝利に似た喜びを感じながら、愛しい人の膣を吸うが、
俺にはもう一つ、どうしても気にかかるものがあった。
彼女の肛門だ。
膣を刺激するたびにピクピク動く、彼女の可愛い肛門。
小さなホクロが一つあるが。
尻たぶを大きく広げてよく見ると、
逆側にも小さなホクロがもう一つ、あって。
排泄のためだけの機関のはずなのに、
妖しいフェロモンを発しながら、
「私を舐めて、私を舐めて」
と俺の脳に語りかけてくる。
膣の中をまさぐってた舌を、俺はクリトリスとは真逆の、肛門へとくだらせた。
円を描くように舐めながら、舌を肛門の中心部へと近づけ。
肛門本体を、優しく舐める。
彼女の腰が浮き、
下半身がゾワゾワゾワゾワと、
蠢いているのがわかる。
感じているのだ。肛門も、彼女の性感帯なんだ。
甘くて苦いような肛門の味を、俺は延々と舐めとり続け。
少しずつ、ほぐれてきたその門の中にも、舌を侵入させた。
指は2本、膣に突き刺し、膣の中をかき回している。
舌は肛門の歯状線と呼ばれるギザギザの線の一本一本を揉みほぐすように舐め上げ、
門は広がり、舌を直腸へと誘っていた。
開き、閉じ、まるで彼女の尻に別の生き物が生息し、そいつが呼吸しているかのような肛門の動きに、俺は完全に魅了され。
膣を指ピストンしながらも、まるでトランス状態になったかのように、肛門愛撫を続けた。
「イクッ!!」
彼女の声に驚き、俺は我に返った。
指の膣攻撃が効いたのか、肛門舐りとの合わせ技のせいなのか、
彼女が小さく震えながら
イッている。
オマンコからはとめどない液体がしとどにあふれている。
俺はそれを舐めあげると、彼女を抱きしめた。
「すぐ挿れるって言ったじゃん…」
メスの喜びに震えながらも彼女が恨めしそうに俺に言う。
「ごめん、夢中になった」
「でも気持ちよかった…」
潤んだ目で彼女が微笑む。
「挿れるよ」
返事を待たずに彼女に挿入する。
「アウッ」
彼女が喘ぐ。彼女は挿入する時、決まって大きな声を出す。
抱きしめて腰を振る。
最初は優しく、でも
膣の柔らかく温かく、強く締め付ける肉が、ペニスに絡みつく。
その感触はこの世の天国のようだ。
ピストンはすぐに早くなる。
彼女はまるで、膣の締め付けを自由自在にコントロールできるかのように、
強かったり、弱かったり、そして突然、最強の締め付けで締めたり、
俺のペニスを翻弄している。
彼女のポイントを探しながらペニスを突き刺し、それを見つけ出し、
彼女は俺への締め付けを強める。
勝手にピストンが早まる。もう限界だ…。
彼女は俺の目を見ながら、俺のピストンを受けている。性感に表情を溶かしながらも、イクのを我慢している。
それはプロの誇りとかそんなものではなく、ただ俺をイカせてあげたい、彼女はそう願いながら、
俺のペニスを絞め続けている。
「真衣…。イキそう…」
「イッて。イッていいよ」
「ああっ…。イクッ」
甘く、痛い衝撃と共に精液が尿道を駆け巡った!!
「真衣、真衣!!」
射精しながら俺は彼女の名を呼び、彼女を抱きしめた。
彼女も俺を抱きしめた。
彼女も小さく震えている。俺と同時にイッたのかもしれない。演技かもしれないが、
同時にイッた。そう考えることにした。
彼女がもじもじしながら、俺に言った。
「ねえ…。先輩?」
「何?」
「さっきずっと…。私のアナル、舐めてくれたね?」
「う、うん」
「アナル…。好きなの?」
「えっ?」
「アナルで、したいの?」
「アナルで、って…」
「アナルセックス、したいの?」
俺は心を見透かされたようで驚いた。
さっき、一心不乱に彼女の肛門を舐めながら、
「ここに挿れたい、ここに挿れたい」
と念じながら肛門をマッサージしていたのだ。
「私、アナルはNGなの。お店では。だから先輩…。真衣のアナル、あげる」
「ええっ」
「N子先輩に処女を奪われて。処女じゃないし。ほんの短い期間だけ、アナルOKな時期もあったから。処女じゃないけど。もう何年もしてないの。だから先輩にセカンドバージン、あげる」
彼女は体を起こして、そばにあった引き出しからローションを取り出した。
「これを使って、指でほぐしてね。アナルがほぐれて、開くようになったら…。ゴムつけて、ローションたっぷりつけて。真衣のアナルに…。挿れて」
「い、いいの?店でNGってことは、やりたくないんでしょ?」
「やりたくないわけじゃないけど。面倒だし、大変だし。下手な人にかかっちゃうと、危ないから」
「で、でも俺…。アナルは童貞なんだ」
彼女はぷっと笑った。
「その言葉…。違う人も言ってたの」
「違う人?」
「うん、関西からわざわざ来てくれたお客様でね。どうしても私でアナル童貞を捨てたい、私がやらせてくれないなら、アナル童貞のまま死んでやるって脅すのよ(笑)」
「で、どうしたの?」
「関西から来てくれたし、かわいそうだし、その人だけ解禁してあげようかな、とも思ったけど、やっぱりやめたわ。だってルールだから」
「か、かわいそうに、その人…」
「その人にもあげなかった、真衣のセカンドバージンよ。さあ、食べて。私のアナル」
彼女の指導のままに、俺はローションをたっぷりとつけて中指をアナルへと、静かに静かに沈めて行った。
時間をかけて、ゆっくりと、ゆっくりと。
膣とは比べ物にならない力で、直腸は指を締め付ける。
何度もローションを塗り直し、少しずつ周囲をほぐしながら、
中指はついに、根元まで入るようになった。
その後も、腸内の周囲をゆっくり、優しくホグホグとほぐし。
「もうきっと…大丈夫よ」
彼女のお許しが出た。
ペニスにも、アナルにも、たっぷりとローションを塗り。
入るとは思えない、小さい肛門に亀頭を添えた。
「逆流だから。最初はコツがいるわ。優しく、でも強く挿れて…」
「む、難しいな…」
彼女を痛がらせるのは不本意だ。
でも確かに、通常の肛門の動きからすれば、中から外に出す動きをする器官だ。
外から中へ挿入する動きはまさに逆流。
俺はゆっくりと、欲望で剛直しているペニスを、
二つのホクロも震えている彼女の肛門に、
突き刺した。
「アウッ!!」
彼女が聞いたことのない声で喘ぐ。
メリメリと音を立てて、亀頭が肛門に沈み込む。
ち、ちぎれる!!
と思うほどの力で、アナルは俺を締め付ける。
「…。入ったわ、先輩。あとは、焦らないでね。痛くしないでね。ゆっくり、ゆっくり…。来て」
美しい、愛する女性が、ケダモノのように尻を突き出し、
生殖器官ではないアナルにペニスを突き刺す。
排泄器官に生殖器官を。
この神をも恐れぬ行為に俺は、全身の血が逆流するほど興奮を覚え。
強烈な締め付けがペニスを襲い。
ともすれば狂ったように突き刺したい。
意志の力を総動員して、
優しくゆっくりと、
ペニスを直腸へと沈めた。
メリメリ。メリメリ。
1センチずつ、直腸へとペニスを送り込む。
膣とは全く違う、妖しいケモノのような感触がペニスを包み、締め付ける。
「…。入った…」
「…ハァァァァ」
彼女も大きく吐息をついた。
「素敵よ、先輩…。少しずつ、動かして」
俺は抽送を開始した。膣とは圧倒的に違う締め付け感は、恐ろしいほどだ。
しかし同時にそれは感じたことのない感触でぺニスを包む。
両手で左右の尻たぶを大きく広げ、肛門を露出させながら、
欲情で剛直したペニスを排泄器官に突き刺すその行為は、
彼女を犯している、
彼女を辱めている、
という途方も無い背徳感で俺の脳を痺れさせ、
俺はいつしかその行為に没頭していた。
少しずつスムースにピストンが動くようになるに従って、
後背位の姿勢で手首を噛みながら、性感を堪えている真衣から漏れる喘ぎが大きくなる。
そのあまりに非日常的な行為に、俺の脳は完全にオーバーヒートしていた。
何も考えられず、ただ、生まれて初めてのアナルセックスの快感にトランス状態に陥り。
愛する女性の尻穴を掘るという行為に没頭していた。
彼女も膣から大量の液体を漏らしている。たぶん感じているのは間違いない。
「真衣、気持ちいいかい?」
「気持ちいいです、気持ち、いいです。先輩は?」
「死ぬほど気持ちいいよ、真衣のアナル…」
最初に比べるとペニスは驚くほどスムースに直腸の中をピストンしている。
気持ちいい。
もうダメかもしれない…。
「真衣、イキそう」
「私も、私も」
「お尻の中でイクなんて…。俺、俺…」
「いいのよ先輩…。真衣のお尻の中で、出して」
「ああっ…。真衣、真衣。イキそう…。イクッ!!」
射精と同時に俺は真衣の背中に倒れ込み、彼女の肩甲骨に顔を埋めながら、
強烈に締め付ける括約筋の中での、めくるめく射精感に打ち震えた。
真衣の乳首は左右ともに鋭く尖り、彼女の受けている性感の強さを物語っている。
真衣の腰、特に尻肉はピクピクと激しく痙攣していて、
彼女もイッたことを示していた。
徐々に射精感が薄れていくと、俺は彼女を傷つけてしまったのではないか、という自責の念に囚われた。
「真衣、どこか痛いところはないかい?俺、どこかきみを傷つけたりしなかった?」
うつ伏せで寝そべり、胸の間で両方の手のひらを重ね合わせながら、
真衣はセックスの後の懶惰感にふけっている。
「痛くなんかなかったよ…。イッちゃった…」
「そ、そうかい、それは…よかった…」
「先輩も…。私のこと、野獣みたいに犯してたね?」
「ご、ごめんよ、でもものすごく…。興奮してしまった」
彼女は嬉しそうに、俺の股間に潜り込み、
大量の白濁液をため込んだゴムを器用に外すと、
お掃除フェラに取り掛かった。
射精直後の超・敏感な亀頭を、
射精させるのが目的ではない、優しい優しい、お掃除のための舌なめ。
おそらく全ての男はお掃除フェラの際、あまりの気持ち良さに腰が砕け、
「ふわっ」
思わず上ずった声が漏れ。
威厳を保つことなど不可能だ。
彼女はそれを楽しんでいる。明らかに。お掃除フェラをしながら、ひと時も俺から目を逸らさない。
とんでもない女だ…。
風俗で身につけたテクで、必死に俺を喜ばせるために体を張ってくれる。
こんな一途な彼女に、俺は惚れたんだった。
彼女は俺に抱きつき。
耳元で、囁いた。
「ねえ…。聞かないでおこうか、とも思ったけど。やっぱり、聞くね?」
「な、なんだい?」
「こないだ先輩が浮気した…。あの巨乳のインサイド?の女性のことだけど」
うっ…。
痛い質問が飛んで来た…。
「その後、あの女性とは…。寝てない?よね?…寝た?」
俺は沈黙してしまった。それが答えだった。
彼女は驚き、そして
怒り、
俺の頬を叩くため、右腕を振り上げた。
俺は甘んじて受けるべく、左頬を差し出した。
しかし彼女の右腕は振り下ろされることはなく。
右腕は俺に抱きつき、
「どうする気なの?どうする気なの?」
半泣きの声で彼女が聞いた。
「ご、ごめんよ、きみを失ったと思ったから、つい…。でも一度だけなんだ」
「一度だけ、が二度目、三度目になるのよ」
彼女が言った。落ち着いた声だった。
「2人で乗り越えましょう。私とあなたで。私の問題を解決するまでの間に、必ずあなたの問題も解決して」
「わ、わかった」
「約束よ!!」
「や、約束する!!」
じっと俺の目を見て。
たった今、浮気を告白した俺を、彼女は笑顔で許してくれた。
「乗り越えられるかな、私たち?」
彼女が言った。
「乗り越えられるよ」
力強く俺は断言した。
「ずいぶんな自信ね?頼もしい」
俺の乳首をクリクリいじりながら彼女が言った。
「根拠は?」
「根拠、ね」
お返しに彼女の乳首をクリクリとやる。
「ンッ」
すぐに性感に溶ける彼女が愛おしい。
「もしきみが道に迷って、涙を流してさまよっているなら、俺はきみに寄り添って、正しい道までともに歩こう。もし、俺が道に迷ってさまよったなら、きみもそうしてくれないか。それを俺たちは愛と呼ぼう」
「…。どういう…こと?」
理系の彼女には、文系のメタファーは理解できない。
「つまりさ」
彼女を抱きしめた。
愛しい、愛しい彼女を。
「俺はきみを愛するから、きみは俺を愛しておくれ。それができるなら、それが根拠だ」
俺があまりに強く抱きしめるので、彼女は少し迷惑そうな顔をしていた。
「あ。そうだ」
俺はある疑問を思い出した。
「さっき。アナルセックスをする前にさ」
「うん?」
「その…。以前、きみとアナルセックスをしたいと言って駄々をこねた、関西から来たお客さんの話、したじゃん?」
彼女はくすくす笑いながら、
「うん」
と答えた。
「関西からわざわざ…しかも、アナル童貞を捨てるために、きみを指名したわけだろ?」
「うん」まだくすくす笑っている。
「よくわからないんだけど…。いったい、どうやって、きみはその関西のおじさんと、知り合ったの?」
くすくす笑いがいっそう激しくなり。
思い出し笑いでお腹を抱えながら、途切れ途切れの声で彼女が答えた。
「それがね、ものすごく、バカみたいな話なの。そのおじさんが、すごくバカなのよ」
「そ、そうなんだ。いったい、どんな話なの?」
「それはね…」
と彼女は言った。
「秘密」