小さなテントは遠目から見ても上下左右に揺れ動いているのが分かる。テントの生地の一部がボンっと飛び出す様子も見え、外からは見えないその中で男女の淫靡な行為が行われていることは明らかだった、由衣はテントの近くで弘毅と砂遊びをしているが、特にテントに気に留める様子もなく遊んでいる。
私は子供たちに「おっちゃん、疲れたから、一回、戻るよ」と声をかけて、2人でテントに戻った。義姉さんの息子はテントの近くで遊ぶ弘毅たちに混じると、海水で濡れた砂で遊び始めた、私は由衣たちを横目に、テントの近くに座った。海水で濡れた身体は太陽の熱ですぐに乾く。
テントの中で何が行われているのか知っている由衣に対して、知らない振りをする妻に私は半ば開き直る態度になった。テントは外の様子を気にすることもなく揺れ続けている。テントの傍にきたとき、緊張で汗ばむ自分がいた。
「ああん・・・」
その声が聞こえた瞬間、私はその場に固まってしまった。聞こえるのは波の音だけ。その音が静かに漂う中、閉じられたテントの中からは、いつもであれば耳にすることのできない声が聞こえてきた。
「ああ・・外に聞こえちゃう・・だめ・・もうやめよう」
二人は外に中の声が聞こえていない気でいるのか分からないが、義姉さんの甘い淫靡な声が、はっきりとテントの中から聞こえてくる。
「あああん、もうだめ、我慢できない。」
「入れてほしいのか・・美香さん。気持ちよくしてやろうか」
「ねえ・・よしさん、夜まで我慢して・・今日、行くから・・・・・ああああっつ、入れちゃだめ」
急に挿入されたのか、空気を裂くような絶叫に近い声が中から聞こえてきた。
「だめ・・、もう・・やめて。ここじゃいや。」。
「ううん、はああ、いいわ」。義姉さんは外に声を漏らさないように、唇を噛みしめて声を押し殺してるはずだが、耐えきれずに外に漏れてしまうような喘ぎ声をあげてしまう。その声はテントの近くにいる私や由衣の耳に届いていることは分かっているはずだが。
「外に聞こえちゃうって。だめ・・もう・・あああああ、」
声はくぐもってはっきりとは聞こえないが、テントの揺れが一段と大きくなった。誰も近くにいないと思っているのか不思議で仕方なかった、
「いいやん・・ばれるぐらいなら声あげなよ、美香さん」
よし兄はどんな気持ちでこんなセリフを言っているのだろうか。よし兄の理想の義姉さんが自分のペニスで悶える光景にさぞ興奮しているのだろう。
「スケベだな、美香さん、こんなに濡らして」
「ああああ、だって、こんなとこで・・気持ちいいの・・」
「もっと、いじめてほしい?」
「いいわ、よしさん、もっとして、、あなた、いいわ」
義姉さんも外の様子を常に気にしながら、この熱い密室での危険でスリルのある行為をやめることはできなくなっているようだ。
「どこがいいんだ、美香さん・・」
「あん、そこ、そこがいい・・そこよ」
「どうだ、もっと欲しいか。美香さん・・・」
「あああ、もっと、もっとして・・」
素直に快感と性欲を口にする義姉さんの姿を想像して、もう既に彼らの気持ちは止められないところまで来ているのだろう。
「美香さん・・右手が遊んでるよ」
「ああん、固い・・ここすごく固くなっている。このオチンチンがここに入っているのね」
私の耳は完全にテントの中の声にそばだてていた、私の一物はビンビンに固くなっている。
由衣にも義姉さんの不自然な声は聞こえているはずだが、「弘志、弘毅をみてて。私、トイレに行ってきたいの」と由衣から自然に声をかけられた。
「ああ、分かった」といい妻の背中を見送る。私のこの時の感情は自分でも良く分からない。何か得体の知れない魔性が、自分の心の奥深くで芽を吹きだしたような気がする。
あの砂浜で、私が好きな義姉さんを別の男に抱かれて、快感を得る行為をし、義姉さんを好きだという欲望をあえて踏みにじることによって、そこに屈折した快感を見出した。それは、私にとって始めてであって、今までに感じたことのないエクスタシーを沸き起した。
私が義姉さんを抱き、私が抱いたことを知らない男が義姉さんを慮辱する。そんなことは、今まで想像したことないが、そこに予想以上の快感を得ている自分がいるのは間違いなかった、義姉さんを抱きながら、この女は自分のものだと思った。その女を別の男に抱かせる。それが、自分を狂気のような快感に引き込むことを知っていた。
過去に妻が同窓会に行ったことがあった。そのとき、私は妻が誰かに抱かれることを想像して異常な興奮を覚えた。私はインポではない、女を悦ばせることに不自由はない、だが、私には寝取られで興奮する性癖があることに気づいていた。深夜になっても帰ってこない妻。電話をかけると、電話の向こうで誰かの肉棒で喘ぐ妻の声が聞こえる。そんな状況を望む自分がいる。
妻が誰かに抱かれることは浮気だ。これは単なるゲームではない。だが、義姉さんとよし兄がセックスすることは別に咎められるものではない。そうすることで、むしろ義姉さんのことを愛おしく思えるような気がしている。