絵画入選のポイントは花柄パンツの観察

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小6の時、毎年恒例の校内作品展が行われた。6年生は例年風景画を描くのが恒例で私の年も例外ではなかった。そんな中で起きた出来事。

描き出してから数日後、私は自分の絵の中にどうしても埋められない不自然に大きな空白ができてしまうような描き方をしていることに気付いた。どうすれば良いかを迷った挙句、私は元になる風景画プラス自分の想像の中にある風景を追加して描くことに決めた。

しかし、そうは決めたものの絵がとんでもなく下手だった私にとって絵を描くどころか風景を想像することさえも相当困難なものだった。そんな中私の前に女神が舞い降りたのだった。

女神はクラスで私の目の前の席に座っていたカズエだった。カズエはその日スカートを履いていた。絵画を描き始める前の時間、カズエは前の日睡眠不足だったのか眠っていた。その時にスカートが捲れ上がった状態で寝ていて完全にパンツが見えていた。

カズエは白地にピンクの花柄が描かれた可愛いパンツを履いていた。そこで私はひらめいた。

『埋まらない空白にこのカズエのパンツに描かれている花が咲いている花壇を描いて埋めよう!』と。

そうと決まればまずは観察。後ろから他の誰にもバレないようにカズエのパンツを凝視。そして次は下着…もとい下書きをすることに。机の中にあった裏紙に花柄を描いておいて保管することに。幸いにしてカズエは熟睡していたため、観察・下書きには何の苦労も要さなかった。

小学校で花に関する観察や絵画を描いたことがある人は多いと思うが、パンツの花柄の観察をした小学生などいるだろうか。

ここまで出来ればあとはこの下書きを元に空白部分を埋めれば良い。しかしこのままではもったいないと思い、私はその後も少しの間カズエの花柄パンツを堪能した。そして感謝の気持ちを込めてカズエのパンツのお尻にくっついていない部分を触ってスカートを元に戻した。

その数十秒後にカズエは目を覚ましたが、パンツの柄を他人に描かれたことはおろか、自分がパンツ丸見えでいたことにすらも気付いていない様子だった。

その日の作品作りを進める時間、私は外で風景を描くフリをして黙々と作品の空白部分にカズエの花柄パンツの花壇を描くことに時間を費やした。

そして後日、作品が完成して展示前に各々の机にそれぞれの作品が乗せられた時、私とカズエが話す時間が出来た。私が自分の作品を見せるとカズエは感心していた。

カズエ「へぇー。◯◯(私の名前)って意外と絵上手いね」

するとカズエはあることに気付いた。

カズエ「ねぇ。ここにこんな花壇あったっけ?」

カズエは私が後に描き加えた『カズエのおパンツ花壇』の存在に気が付いた。私はそれとなくその事を遠回しに話してみた。

「あ、これは付け足したやつ。不自然に空白が出来たから無理やり描いて埋めた。この空白に気付いた日にこれ描けってお告げがあったから」

カズエ「何それ(笑)」

「いや、その日こういう花壇(その日カズエのパンツ)が見えたからさ」

この段階でカズエはこの花壇が自分が履いていたパンツの柄だとは気付いていない。というわけで、私は展示されてからまたカズエと話す機会があったらネタバラシをしようと考えた。

そして展示後、再び私はカズエと話す機会があった。クラスメイトの作品を眺めながら、私は真実を伝えることにした。

「俺の作品のこの花壇あるじゃん?付け足して描いたってやつ」

カズエ「あぁ、これね」

「これどこで見たか分かる?」

カズエ「いや、夢のお告げでしょ?」

「実は夢じゃなくて本当に見たやつなんだよね。見覚えない?」

カズエ「見覚え?全然ない」

「実はさ…これ空白に気付いて困ってた日にカズエが履いてたパンツの花柄なんだよね。可愛いから描いちゃった」

カズエ「え?え?え?ちょっと待って!それホント?」

「うん。だから展示された日からカズエは自分が持ってるパンツの柄を全校に晒してるってわけ」

カズエは呆気に取られた表情。私はさらに聞いてみた。

「あれ?もしかして今日同じパンツ履いてる?確認していい?」

カズエ「ダメ!」

カズエは即拒否。しかし、私は諦めきれず…

「なんか怪しいな…」

カズエ「ホントに何にもない。っていうか何なの?他人のパンツの柄描くとか」

「じゃあこれと同じ柄のパンツ履いて来たことがあるのは認めるね?」

カズエ「ある!何か悪い!?」

そう捨て台詞を吐くと、カズエは悔しさと恥ずかしさで顔を真っ赤にして去って行った。

後日、私の作品は特選とまではいかなかったものの、入選作に選ばれた。私はそれを知るとわざと友人と一緒にいるカズエのところに行ってからかい半分でお礼を言った。

「俺の作品入選した!カズエのパンツのおかげだわ!ありがとう!」

カズエ「ちょっと!一言余計だから!」

カズエの友人「ねぇ?カズエのパンツがどうしたの?(ニヤニヤ)」

カズエ「いや、何でもない!コイツがふざけてるだけだから(赤面)」

カズエは恥ずかしくなって立ち去った。カズエの友人はそれをいいことに私に尋ねた。

カズエの友人「何があったの?カズエのパンツって何?」

「実は俺の作品に埋めにくい空白があってさ、それに気付いた日にカズエが花柄のパンツ履いててその花が咲いてる花壇を描いたんだよ」

カズエの友人「何それ(笑)」

「だから俺の入選はカズエのパンツ無しには有り得なかったわけ」

カズエの友人「そりゃ感謝しなきゃね。カズエのパンツに(笑)」

友人と盛り上がった後、教室に行くとカズエが下を向いて座っていた。パンツを見られたこと、パンツの柄を他人の絵画に盛り込まれたこと、それを全校児童の前に晒されていること、もう悔しいやら恥ずかしいやら情けないやら訳が分からなくなっていたといった様子だった。

その時はタイミングが作品展の時期だったため絵画に残すことになったが、もしカズエがもっとオープンにパンチラしまくる子だったら本当に観察日記を書いていたかもしれない。

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