「休みの日は何してるんですか?」
「彼女いるんですね!羨ましいです〜」
「カラオケで何歌うんですか?」
思った以上に反響を頂いて驚いています。ありがとうございます。続きを書いていきたいと思います。
入職当時緊張していた自分に美里は割と話しかけてくれていたと思う。何気ない他愛もない会話を最初は淡々と答えていたが、段々と美里と話すのが楽しくなっていた。いつしか美里との雑談が目的になって仕事を手伝う事もあった。
美里が頬にキスをしてくれた直後、僕は車の中で放心状態になっていた。妻以外の女の人からのキス。頬とは言えまるで初キスのようなドキドキを感じていた。やはり自分は美里のことが好きなのか?でも自分は…最近悩んでいることがより一層深まる。
深夜帰宅すると妻はすでに寝ていた。少し窮屈なセミダブルのベッドに入り天井を見つめる。少し落ち着いたがなんとなく寝付けない。
朝起きると美里からメールが届いていた。
「(昨日はありがとう!楽しかったよ〜お礼は奥さんにはもちろん内緒にしてね!また後で〜)」
やっぱり夜のことは現実で、確信犯だったことがわかった僕はまた少し舞い上がった。それとなく返事をして仕事に向かった。
メールは好きな時と嫌いな時がある。学生時代好きな人とメールをしてても返事がないまま学校に行ってその人と会うのがとても気まずかったのを今でも覚えている。そして今もそんな感じだ。なんとなく気まずい。自意識過剰なのはわかっている。でも美里はそんな素振りは一切なく
「おはよう〜今日も頑張るか〜」
と挨拶をして来てくれた。それとなく挨拶を返して仕事に取り掛かる。
制服に浮かび上がるブラの線とか、髪を耳に掛ける仕草とか、一つひとつがとても色っぽく見えてしまう。そして今日はラッキーなことにいつもより胸元が緩い感じがする。僕はその時をじっと待っていた。
僕が机に座って仕事をしていると、美里が立ったままバインダーを僕の机に置き前屈みになって資料の説明をしていた。僕はバレないようにそっと視線を上げると、ブラウスの隙間から水色の肩紐が見えた。けど何故か目を背けてしまった。その後美里は何事もなかったかのように自分の席に戻った。
午後ミーティングを行う際も、机の移動の際に前屈みになることがあった。その時は初めて浮いたブラの隙間から乳首がチラッと見えた。一瞬の出来事だったが思わず興奮がおさまらなかった。
今すぐにでも美里と2人きりになりたい。そう思うことが増えた。でも家に帰ると妻が待っている。なんてもどかしいんだ。今の僕には他愛もないメールや会話をすることで精一杯だったのだ。
そんな状況が1ヶ月程続いたある日、妻が実家に数日帰ることになった。束の間の一人暮らしだ。妻が実家に帰った日の仕事帰り、美里に何気なく「今日から少し一人暮らしだ〜」と独り言かのように語りかける。
「そうなの?○○さんとご飯行くけど来る?」
思いがけない誘いに僕は二つ返事で行くと答えた。
先輩の山本さん(男)と3人で焼肉を食べた後お開きとなった。3人で楽しく話して楽しい会になった。
「そう言えば最近何かモヤモヤしてる顔してるよね時々何かあれば聞こうか?」
と帰り道美里が言う。その原因があなただよなんて言える訳もない。
「最近自信がないんだよね。新婚って言うか結婚生活が上手くいくのかまだ独身でいた方が良かったかなとか」
僕は自信なくそう答える。実は前の飲み会の際に帰りが遅くなり妻が不機嫌になったのだ。自分としては飲み会なんて月に1回行くか行かないかだし、普段は直帰してるのだからたまには…なんて思って少し不満に思っていた所だったのだ。
「そうなんだ〜もう少し話したいな〜私の家でも来ちゃう?」
美里は少し意地悪な感じで僕に問いかける。本来なら断るべき話だが、今の僕には断る選択肢はなかった。
「今日は夜通し飲むぞ〜飲めないけど(笑)」
こうして僕は美里の家へ吸い込まれて行く。
美里の家は普通の1LDKだった。ソファに腰掛けて飲み物を片手に乾杯する。
「奥さんと上手くいってないの?この前のことバレた?」
「いや、そう言う訳じゃないんだけど。なんか独身の時みたく気軽に遊びに行けないんだなって。周りはまだ独身多いからさ」
「さては遊びたくなってるな〜?」
「でもそれを認めたくないんだよね。アンビバレンスな感じ。仕事ではあまり女の子と喋るなって言われるし」
「なら私達仕事中からアウトやん(笑)」
日頃の愚痴を美里へ話すと少し楽になった気がした。ひと段落すると美里は部屋着に着替えた。もこもこの上着に下はショートパンツとなんとも言えない格好だった。美里は冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲み始める。
「奥さんから誘ってくるの?夜の方は」
酒も回って来てそういう話になって来る。
「そうだねでもマンネリ化するから2〜3日に1回かな向こうは毎日したいみたいだけど」
「可愛いじゃん〜毎日誘われるうちが花だよ(笑)」
そう言って美里は僕の頬にキスをする。
「今のはお誘い?」
「さあ?どうでしょう」
「俺だって男だからね〜」
「君は優しいからさ(笑)」
「なんだそれ(笑)俺最近思うんだ。まだ独身だったら俺たちどうなってるのかなって」
冗談混じりに話すと僕の唇に美里の唇が重なる。
「それはね‥こうなってるでしょ(笑)」
僕は咄嗟の出来事にまた固まってしまった。