12月に入り生徒たちも卒業を意識するようになってきました。
6年間通った小学校を卒業する寂しさと中◯生になる不安、期待が生徒の表情にも見えはじめてきたのです。
マンションで生徒の斉藤菜都と行った行為を少し後悔しながら更なる発展を切望しながら日々授業を行っていました。
あの日から半月ほど経っているだけなのに斉藤は少しずつ大人の女性らしく成長しているのがわかるようになってきた。
大人のように大きな胸のふくらみはないものの、服の上からでも胸のふくらみがはっきりとわかるようになっていた。
女性ホルモンの影響だろうか幼さの表情の中にも微かにドキッとさせられる大人っぽい笑顔もあった。
また自宅に連れていき続きをと思いながら何事もない日々が過ぎていきました。
一度だけ卒業アルバムに載せる集合写真を撮影した時の事でした。
校門で撮影し並びは自由と言う事でした。
仲の良い友達同士はグループに別れていました。
私は一番後ろの中央に立っていました。
ふと右横を見ると斉藤がいました。
私の横でカメラのレンズを見てました。
カメラマンさんがシャッターを押す掛け声をした時、私の右手は温かいぬくもりと柔らかい感触を感じました。
斉藤が私の右手をつないでいるのでした。
わずか数秒でしたがきっとこの時を忘れはしないでしょう。
教室に戻り普通に授業を行いました。誰も撮影の時に私たちが手を繋いでいた事に気がついていないのです。
斉藤が何もなかったように授業に集中しノートをとっていました。
ホームルームになり私はある決断をしました。
生徒に教えるものではないのですが、意を決して携帯の番号を黒板に書きました。
「これから君たちは卒業していくんだが悩んだりした時には迷わず私にかけてきてほしい」
もちろんその気持ちではあったが斉藤菜都からの連絡に微かな願いを込めて言ったのです。
しかし私は何てバカなんだろう。本当に愚かな教師でした。
その日の深夜携帯に着信があったのに。
あの日大事な運命の分かれ道の着信に気がつかなかったのです。