無垢だった中学生時代に、彼に性教育してもらった話

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これは私が中学2年生の時の話です。

私の名前は、戸田恵梨香に似ていると言われるので、「戸田えりか」とします。

彼の名前は、玉木宏に似ているため、「玉木ひろし」とします。

私の地元ではかなりの方言がありますが、地域バレを防ぐためにわかる範囲で標準語に直しています。もしかしたら方言が残っているかもしれません。

メインの話までが長くなりますが、お付き合いください。

。。。

私は、どちらかといえば美人の方で、自分ではコンプレックスもそこそこあるが、人からは整った顔をしていると言われることが多い。

中学生当時は、美容とかファッションには興味なかったが無頓着でもなく、毎日髪はとかして結んでいたし、上靴も毎週持ち帰り洗って、清潔感は意識していた。胸は発達途中でB寄りのCカップ。当時は150センチくらいで小柄、普通並みに痩せていた。

当時の私は、性についての知識に乏しく、興味もなかったため、純粋無垢だった。

小学校でも保健体育の授業はあったけど、セックスの決定的な説明などはなく、フワッとしたものだったし、当時はそういった話を真面目に聞くと ”エロい” 奴扱いされるような雰囲気があり、授業も友達とコソコソおしゃべりしながら聞いていたり。

親からも性教育なるものは教わらず、初潮の時もナプキンの当て方を教えてもらっただけだった。

そんなわけで性知識に乏しいまま中学生になり、”好き“ という感情もあやふやなまま、周りの友達に流されるように、”ちょっといいな” と思った同級生の玉木ひろしくんが好きだということにして、恋バナで盛り上がったりしていた。

玉木ひろしくんは、小学校が同じで1年生の頃から結構仲が良かった。

3年生頃から男子女子がそれぞれ意識しだし溝ができて、それまではあだ名で呼び合っていた男女も苗字呼びになったりして。

私も玉木くんを ”ひーくん” と呼んでいたが、周りの目が気になり ”玉木” と呼ぶようになった。玉木くんはわたしを ”戸田さん” から ”戸田” と呼ぶようになった。

そんなわけで中学生になり、クラスは別だけど機会があれば話はするような、近すぎず遠すぎずな友人関係だった。

。。。

中学2年生のクラス割り。1年生では同じクラスだった親友のしゅり(芸能人の趣里似のため)とクラスが離れて落ち込んだ。ふと気になって玉木の名前を探すと、わたしのクラスにはいない。しゅりと同じクラスだった。

「えー!しゅり、玉木と同じクラスとか羨ましーい!」

「えりかとクラス離れるのつらー。玉木がどんな人か観察しとくわー(笑)」

「えー待って、それ、漫画でよくある ”親友と同じ人を好きになってしまう” やつ(笑)」

「絶対ない(笑)」

お互い漫画が好きで意気投合した。少女漫画も少年漫画もツボが同じで、よく漫画ネタで盛り上がっていた。

しゅりは小学校は別校区だったため、玉木のことをよく知らない。

玉木は優しくて、ちょっとヤンチャで、一匹狼的で一人でいることも割とあったが、尖っているグループの男子とは特別仲が良かった。

程よく田舎の中学校だったけど、すこぶるヤンキーはいなかった。超絶強面の先生もいたし。治安のいいうちの中学校に通わせたいからと、わざわざ校区内に引っ越してきた人も何人かいたくらい。

そのため、ヤンチャと言っても、制服の第二ボタンを外すとか(男子は学ラン、女子はセーラー)、シャツの裾を出すとかその程度。

でも真面目に校則を守る人たちが多い中で、先生に反抗している人が、我があってかっこよく見える年頃でもあった。玉木を含むグループの男子を好きな女子は多かった。

。。。

季節は夏休み明け。衣替えは夏休み前にあったが、半袖の女子は少ない。みんな日に焼けたくなくて真夏でも長袖。

その日は、放課後いつも通りしゅりと中庭の日陰になるベンチでおしゃべりしていた。

「しゅり、クラスどうー?楽しい?」

「めっちゃ仲良いよ、うちのクラス。いじめとかまじない。平和。」

「うちのクラスもないわ(笑)」

するとしゅりは俯きながら話した。

「最近ね、席が前後で玉木とよく話すよ。」

声のトーンが少し落ちた。

あれ?真面目な話な感じ??

「あぁ、そう?いい奴でしょ、ノリいいし面白いし」

「うん。面白いし、優しいよね。」

「・・・」

「そ、れでね・・・。ごめん、えりか!わたし玉木のこと気になってる!!」

「・・・だろうね!?この空気と今の間はもうすでに物語ってましたよ!?」

「ごめん!本当にごめん!!」

「いやいいよ別に・・・。好きになるのは自由だよ。」

「いや、でも、うち玉木と付き合いたいとかないの!ただ、なんか、気がついたら考えてしまって、授業中とか何となく見てしまったり、ふと目で追ったり・・・」

いやいやいや。それはもう。

「ガッツリ好きじゃん・・・(笑)」

「いやっ!でもっ!んんんんん〜〜〜!!!!」

しゅりは悶絶していた。親友の好きな相手だから、これは恋じゃないんだと自分に言い聞かせていたけど、気持ちが溢れてしまって。

わたしに黙っていられなくて、告白したんだろう。

わたしはそんな素直なしゅりが可愛くて好きだった。

「大丈夫だよ〜!おかげで玉木に箔がついたようなもんよ!わたしの目に狂いはなかったことが証明されたのだよ!」

しゅりは大きく目を見開いて驚いた。

「あ・・・ありがとう〜〜〜〜(泣)」

しゅりは可愛い。好き。でも・・・。

「なんか・・・、盗られたくない気持ち出てきた、かも。」

「ご、ごめん!!やきもちかな!?わたしのせいだね!!ごめん!!」

「いや、そうじゃなくて。や、そうなんだけど、違くて。」

「わたし、告白してみようかな。」

「好き」がわからないと思っていたけど、もしかしたら、盗られたくないこの気持ちが「好き」なのかもしれない、と思った。

。。。

数日後の放課後、玉木を呼び出した。

目的はもちろん告白。緊張するけど、覚悟を決めた。

しゅりに盗られたくない。

しゅりは玉木とクラスが同じだから物理的に距離が近い。しゅりも整った顔をしていて、天然ポジティブキャラで積極性もある。わたしのようなインドアで根暗な性格より、アクティブな性格のしゅりの方が、同じくアクティブな玉木とは相性がいいのかもしれない。しゅりの告白を聞いてから、そんなネガティブなことばかり考えては悶々としていた。

この気持ちに決着をつけないと、学校生活を楽しく送れないし、後から好きになったしゅりの気持ちも待たせてしまうことになる。

「玉木!あの、話があって。わざわざ来てもらってごめんね。」

ここは3階と屋上の間の階段の踊り場。屋上のドアは施錠されていて、入学してから一度も開いているところを見たことがない。

近くの教室は突き当たりが音楽室、隣が美術室で、誰もいない。美術部員が居てもおかしくはないが、よく外で絵を描いているのを見かけるため、今日も運良くみんな屋外に行っているのかもしれない。

ここは誰も来ない、告白には定番の場所だった。

「いいよ、部活ゆるいし。話って何?」

玉木は卓球部に所属している。でも大会に出たりするような真面目な部ではなく、わちゃわちゃ遊んでいるような部活。だけど土日も練習があるらしい。

ちなみに、わたしは帰宅部。しゅりも帰宅部だが週3でダンススクールに通っている。

「あの、ね。急に、こんなこと言うのもアレなんだけど・・・」

「?あ、え、真面目な話?」

「え!う、うん、真面目な話なんだよね。えっと、ダメ、かな?真面目な話・・・?」

「いや、いいんだけど。あー、でも、いや、いいよ、続けて。」

「??・・・その、えっと、小学生の頃から玉木のことがずっと、その、気に、なってて。それで、良かったら、なんだけど・・・っ。」

言葉に詰まる。「好きです付き合ってください」と言うだけなのに、声が出てこない。喉が熱い。こんなにも恥ずかしくて、居た堪れなくて、息苦しいことが今までの人生であっただろうか。

「・・・あー、待って。俺が、先に言ってもいいかな」

「・・・!?」

え!?先??どういう展開???

考えていたのと違う展開で戸惑いが隠せない。

「戸田。」

「?!はい!」

「好きだ。付き合ってほしい。」

「・・・。えっ?」

「えっ?」

「ええええぇぇーーーー!????////」

時が止まったような感覚だった。まさか、両想いだったとは。

「なに、そういう話じゃないの?」

「え!いや!そういう話!!わたしも、それ、言おうとしてて」

「それって?」

「だ、から、その、す、すきって・・・////」

「ふっ(笑)どもりすぎ(笑)」

「えぇ?だって、仕方なくない?こ、告白とか、わたし、初めてだし・・・!!」

「俺も、初めてした。」

胸がキュンと高鳴った。玉木も初告白だったらしい。

「そ、なんだ・・・。」

「・・・返事は?」

「え?返事?あ、そだね!はい、あの、・・・よろしく、お願いします?」

「なんで疑問系(笑)」

「や、だって、初めてだから・・・///」

「さっきも聞いた(笑)告られるのも初めて?」

「あー、いや、それは初めてじゃないけど・・・。」

「モテんだ、戸田。」

玉木はニヤニヤしながらいじってくる。

この時、玉木はどちらかといえばSなんだなと思った。

「いや、そんなだよっ///・・・玉木だって、モテるじゃん。」

「モテねーよ。告られたことないし。」

「え!そーなんだ?でも、好きって言ってる子いるし、なんか、ほら、大人っぽいし?」

「大人っぽいって何(笑)俺のこと好きな子いるんだ?」

ギクっ。

「うっ、・・・ん。」

しゅりのことは言えない。わたしが勝手にしゅりの気持ちを伝えてはだめだから。

「いや、戸田、わかりやすすぎ(笑)」

「え!?何が!!?」

「ははっ、いや別に(笑)」

「はあぁ?なになになに?!」

「何でもねーって(笑)」

玉木は手を絡めてきた。

「!?////」

「今日、一緒に帰ろう。」

「!!////」

「ふっ(笑)」

玉木は私の反応を見て、吹き出して笑いながら手を離して階段を降りて行った。

「じゃあ5時半に3丁目公園な。」

「あっ」

返事をする間もなく、玉木は行ってしまった。

こういうちょっと強引だけど落ち着いているところが大人。他の男子とは違う、余裕を感じる。

私はそのまま階段の踊り場で、告白された余韻に浸ったまま約束の5時半近くまでボーッとしていた。

。。。

3丁目公園というのは、学校から十数メートルの場所にある公園で、遊具は3、4つあるが小学生はあまり見かけない。私と玉木の自宅の帰り道にある。玉木の自宅は私の自宅よりさらに先にある。

学校で待ち合わせしなかったのは、まだ学校に残っている知った顔の生徒に茶化されたくなかったから。

中学生の恋愛は、隠れてするものだった。

その日は2人で並んで帰った。たまに会話が途切れて沈黙もあったけど、それでも隣を歩けるだけで嬉しかった。

自宅に帰ってすぐにしゅりに報告した。しゅりは心から祝福してくれたように思えた。

。。。

付き合い始めて3ヶ月が過ぎた。

2学期は定期試験や学校行事が目白押しで忙しく、駆け足で過ぎ去った。初デートもまだだった。

当時は中学生で携帯を持っている人はクラスに2、3人程で、私は親が共働きで心配性だったため持っていたが、玉木は持っていなかったためメールは出来ず、玉木は自宅の固定電話から週に1回程度私の携帯に電話をしてくれていた。

その日も夜に電話をしていた。

「期末の結果返ってきた?」

「うん、まぁまぁだった。玉木は?」

「平均55点(笑)」

「普通に悪いじゃん(笑)」

玉木は勉強が苦手のようだ。

「えっ、いい方なんだけど(笑)お前学年何位?」

「わたし一桁常連よ。」

「まじかよ!小学生の頃から頭いいやつとは思ってたけど、そんなに?毎日しゅりと遊んで塾とか行ってないじゃん。」

「そんな遊んでばっかでもないわ(笑)」

しゅりのこと名前で呼んでるんだ・・・。わたしは「戸田」なのに・・・。

少し落ち込んだ。付き合っていても嫉妬するとは思ってもみなかった。

「来週から冬休みだし、どっか出かける?」

「え!え!!行きたい!!」

「テンション高(笑)どこ行く?クラスのやつらいたら面倒だけど。」

未だに私達は隠れて付き合っていた。

私はそのことに不満はなかった。

「そうだよねー。ちょっと遠いけど、市外のモールは?」

学校とは反対方面にある、映画館もあるような大きなモール。自宅から車で2〜30分の距離で中学生にしては遠い。人も多いからちょうど良い。

「いいね。自転車で1時間かからねーよな」

「うん!でもわたしバスで行くよ。自転車もう乗れないんだー。」

「そんなに運動音痴?(笑)」

「ちがっ、自転車の調子が悪くて!新しいの買ってないから!!」

本当は、小学生の頃から乗っていたものでデザインが子どもっぽいのと、所々錆びていて見窄らしいから。

人に見せられたものじゃない。それも好きな人には余計に。

「じゃあ後ろ乗せてやる。」

「え、二人乗り?大変じゃない?」

「別に。じゃあ来週の木曜、俺ん家の下のコンビニに10時な。」

電話を切るのは毎回玉木だった。そんなところも男らしいと思っていた。

それからの学校は冬休みまでルンルンだった。

。。。

初デート当日。

私は約束の10時より10分程早めにコンビニに着いた。特に買う予定もないため外で待っていた。

自転車で颯爽と玉木が現れた。黒のブルゾンに白のフーディー。フードが出ていてカッコよくも可愛い。下は黒のストレートながらも余裕があるパンツ。

「久しぶり。」

「久しぶり!寒いねー。」

雪は降ってないが、少し風があって冷たい。

「服、かっこいいね。」

「あざ。・・・。」

「・・・いや、そこわたしの服も褒めるところ!(笑)」

「ははっ(笑)待ってると思って言わなかった(笑)」

「何でよー!いじわる!」

「ほら、乗れば?」

「乗るけどー。言わないのね。」

「じゃ行くぞー。」

結局この時は言ってくれなかった。

スカートだと寒いかと思ったが、やっぱり初デートはスカートがいいと思い、白と黒の千鳥柄のミニ丈にした。黒タイツも履いたけど。上はファー襟のついたオフホワイトのAラインコートでボタンは全て留めていた。中は白のリブニット。とにかく清楚を意識した。母親のメイク道具を借りてメイクもした。髪は横に一つ結びしてシュシュをつけた。

「可愛いと思うんだけどなー。」

「自分で言う(笑)」

当時はまだ自転車の交通法は今ほど厳しくなく、二人乗りしていても警察官に見つかれば注意される程度だった。田舎なのもあって車道に自転車レーンはないが歩道は広く、冬のため歩行者もほぼいないため歩道を走った。

幸い警察には見つからずにモールに着いた。

2人でウィンドウショッピングしながらモールを練り歩いた。いろんな話をした。こんな物が好きなんだとか、過去にあんなことあったよねとか。お昼はフードコートで済ませた。

そろそろ帰ろうかという時に、玉木がドラッグストアで買いたい物があると言うため寄った。

ここからが性教育の始まりだった。

。。。

「何買うの?」

「目薬。俺ドライアイでさー。」

玉木はお目当ての目薬を手に取って歩き出した。箱に入っていたが手のひらに収まるサイズだ。

「そーなんだー、大変だね。」

「そうだ、これも買っとく?」

ニヤニヤしながら玉木がこちらを向く。手にしているのはこれまで見たことのない物だった。目薬の箱よりは縦に長い。大きく0.02と書いてあった。そう、ゴムだ。

「・・・?何に使うの??」

「・・・えっ。」

玉木は驚いたように固まった。

「えっ?何これ?たぶん知らないんだけど、よく見せて。」

私は玉木が手に持っている箱を取って裏の表示を見た。

「避妊具・・・?って、なんだ、妊娠しないようにするやつ??」

「ん!?えっ、うん、そうだけど・・・?」

「いるの?」

「はっ?いるだろ。いや、そもそもするのかっていう・・・。///」

「・・・する?何を??」

「・・・。」

しばしの沈黙だった。

「・・・わたし、変なこと言った?」

「すげー言ってる。ていうか、知らねーの?ほんとに?」

「え、何が・・・?」

「・・・へー、そうなんだ・・・。」

玉木は少し考えてゴムを棚に戻した。

「これ、どう使う物なの?」

「・・・これを、アソコに付ける。」

「え?どこ?」

「ぇ・・・俺のアソコ・・・。」

「え、どこ?何で濁すの??」

今思えば、無知って本当に怖い。でも当時のわたしは本気だった。

男女で身体の造りに差があるのは知っていたし、父親のそれも見たことがあり記憶にはあったが、それとセックスとが繋がっていなかった。それを生殖器ということを知らなかったのだ。そもそもセックスという言葉は知っていたが、それがどういう行為を指すものなのかも知らなかった。

「えぇー・・・お前やばいわ。その知識のなさはやばい。」

「何でよ(笑)なんでそんな驚いてんの。知らないよ、学校で習った?」

「習ったと思うけど・・・あーでも、言われてみればだいぶフワッとしてたかも?そうだな、これをどう使うとかは習ってない、かも。」

「でしょー?習ってないことは知らないよ。」

「いや、習ってなくても知ってることだと思うぞ。お前の知識は授業内容しかないのか。」

玉木は呆れている。でも私は段々興味が出てきた。

「学校で習わないでどーやって知るの?」

「・・・本とか。兄弟とか友達とか先輩とか・・・?」

「えー、わたしの持ってる本にそんなこと書いてないし。普通避妊具の話とかしないでしょ。」

「いや、その話じゃない。えー、あー、そもそもここでするような話じゃねーし。」

玉木は話を切り上げて歩き出そうとした。

「・・・買わないの?」

「えっ・・・買う?」

「見てみたい。友達とかに習うんでしょ?彼氏に習ってもいいよね?」

「・・・うん。ありだな。」

ちょっと考えた後に玉木はゴムを手に取ってレジに向かった。

。。。

「うち来るだろ?コレ、見る?」

駐輪場に着いて玉木は振り返った。

さっき買ったゴムだ。どんな形をしていて、どうやって使うものなのか。気になって仕方がなかった。

「見たい!けど、お家お邪魔していいの?」

「親は仕事、兄貴も姉貴も学校だし。家誰もいない。」

玉木は自転車に跨って、後ろに乗るよう促した。私は後ろに跨った。

「お兄さんお姉さんは大学生だっけ。」

「そう。ほとんど家帰って来ないよ。友達か誰かの家に泊まってるみたい。」

「いいなー、大学生。自由だねぇ。」

自転車がゆっくり進み出す。玉木の運転は安定していて心地よかった。

「早くなりてー。」

「玉木の頭じゃ難しいんじゃない?(笑)」

「おい(笑)」

。。。

玉木の自宅に着いた。1時間弱の道のりを休憩なしで走り続けた玉木は汗をかいていた。

「あちー。」

「おつかれ。ありがとね。」

「おう。」

玄関の引き戸を開け、自宅に招き入れてくれた。2階はなく、平家だった。

他人の家は自分の家とは違う匂いがするが、玉木の家は特に匂いを感じなかった。新築ではなさそうな、年季を感じる家だった。

「こっち、俺の部屋。」

「おじゃましまーす・・・。」

ベッドと、勉強机なのだろうパソコンデスクのようなシンプルな机と椅子、3段棚が1つあるだけだった。5帖くらいの広さで、小さなカーペットが中央に敷いてある。ベッドがセミダブルで存在感がひときわ。

「何もないね。こんな子ども部屋ある?」

「お前ん家どんだけ物あんの(笑)」

「あー、確かに、捨てられない性格ではあるかな・・・。小学校の教科書全部残ってる。」

「まじかよ。俺卒業式の次の日に棄てたわ。」

「嘘でしょ?(笑)それはまじ勇者(笑)」

わたしは促されてベッドを背に床に座った。少し寒かったが、コートを脱いだ。玉木は部屋にある電気ストーブを付け、部屋の中央に折りたたみの長方形のテーブルを出してくれ、わたしの右斜め前に座った。

お茶を飲みながら話をし、10分くらい経ったころ、玉木が切り出した。

「コレ、ほんとに見たことないの?」

ビニール袋から取り出した縦長の小さな箱。

「だからないよー。0.02って何?」

「分厚さ。」

「えっ、めっちゃ薄いね。」

「ふっ(笑)そうだな(笑)」

「開けてみていーい?」

「・・・。」

玉木は返事をしなかったが、期待しているようにこっちを見てきた。

私は丁寧に箱を開けた。中からは、ラムネが連なった駄菓子のようなものが出てきた。

全部で8個くらいあった。

「・・・?こんなにたくさん入ってるんだね。」

「・・・。」

「この個包装も開けていいの?」

「・・・中身が破れないように端からね。」

「破れやすい?の??」

私は個包装1つを千切って、それの端を破った。

中からは、白い半透明な薄い膜が張ったリング状のものが出てきた。膜の中央はポコッと出ている。ちょっとヌルッとした。

「???・・・何これ??」

中身を見ても、それが何なのか、どう避妊に繋がるのか理解できなかった。

「コレを、俺の、チ○コにつける。」

「・・・えっ?えっ、・・・え?!」

「・・・戸田は、どうやって妊娠するか知ってる?セックスはどうやってするか知ってる?」

「・・・精子と卵子が受精したら妊娠する・・・?」

「どうやって精子と卵子は受精するの?精子は男、卵子は女が持ってるよね?」

「うーん。精子が、飛んでいくとか?」

「飛ばねーよ(笑)」

「精子を飲む!」

「あーいいね、してよ。でも、それじゃ精子は卵子まで届かないだろ。」

「え、じゃあどうするの?」

玉木は突然私の右腕を引っ張り、自分に寄せた。

私の顔は玉木の胸に当たり、左腕は玉木の右脇腹にしがみ付いていた。

「!?なにっ」

突然のことで訳が分からない。ただ、玉木との距離が近くて、心臓の音が耳元で鳴っているように大きく聞こえる。

「・・・実習、しようか。」

玉木との距離が近くて恥ずかしいから顔を見られない。そのため玉木の表情もわからない。

私は俯いたまま話す。

「実習??何の??」

「セックス。」

ドクンと胸が高鳴った。

なんとも言えない高揚感と、罪悪感と、知ってしまったら戻れないんじゃないかという不思議な恐怖の気持ちが入り混じった。

「・・・。」

私は答えられなかったが、それが肯定だと捉えられたようで、玉木は私を立たせてベッドに寝かせた。

「玉木・・・あの・・・。」

なんだか怖くて、胸の前で組む手が震えた。

「大丈夫。ゆっくりするから。」

”大丈夫” の言葉で、強ばった心が少し緩んだ。

変なことじゃないよね?いけないことじゃないよね?だってカレカノだし・・・。

そう心の中で自問した。

玉木は私に跨って、ゆっくり顔を近づけて、優しくキスをした。

私は照れ臭くて、手を口元にやり顔を逸らした。でも嬉しくてニヤニヤが止まらない。

「何ニヤニヤしてんの(笑)」

「だって、初めての、ちゅーだし・・・///」

「・・・かわいい。」

「・・・ぇー////」

玉木は真面目な顔で見つめてくる。わたしも期待感を抱きながら玉木を見つめる。

玉木の右手が私の胸をまさぐりだした。

「えっ、えっ?」

「コート脱いだ時思ったけど、意外とあるんだ。制服だとあんまわかんねーけど。」

「え、や、でもそんな、全然大きくもないけど・・・。て、ゆうか、なんで胸触ってるの?恥ずかしい///」

「いや、セックスの前って胸触るもんだし。気持くない?」

「?きもち、くはないよ?でも、すごい、ドキドキする・・・////」

「は、やば//」

玉木は少し苦しそうな顔をして腰を丸めた。

そして私のリブニットのトップスをスカートから引き出し、直に手を入れてきた。

「え、え、え、待って、何で・・・っ」

「触りたい。・・・触りたい、ダメ?」

また胸がキュンと鳴った。

胸が痛くて苦しくて、声が出せなかった。

玉木は無言でさらに手を入れ、胸をブラジャーの上から揉んだ。

「やわらか・・・。」

「ま、待って、心臓が・・・っ//////」

「ダメ、待てない。」

今度はリブニットを捲り上げ、ピンク地に白のフリルのブラジャーが露わになった。

「や、恥ずかしぃ//////」

両手で顔を覆って隠した。耳の先まで熱くなっているのがわかった。

「すげーかわいい。」

そう言い玉木はブラの上から、今度は両手で両胸を揉み始めた。

「あっ、・・・ン、っは・・・。」

ブラの上から乳首を強めに刺激されて、次第に力が入らなくなっていき、下腹部がキュンキュンしだした。

「めっちゃ感度いい?」

「感、度?・・・ン、・・・や、そこ、ばっかりぃ・・・。」

玉木はブラをペロッと捲り、乳首を出した。

「やぁ//////」

「は、エロ・・・。」

そのまま乳首を弾いたりこねたりされた。

胸を触られ始めて10分くらい経っただろうか、私は全身の力が抜け気持ち良くなっていた。

「戸田、起きて。」

腕を引っ張られ、座らされた。玉木も向き合ってあぐらをかいて座っている。

「男が、興奮したら勃起するのは知ってる?」

私は頷いた。

「見たことは?」

首を振った。見たことはない。

玉木は腰を上げ、自身のズボンとパンツを膝まで一気に下ろした。するとパンツに引っかかりながら、玉木のモノがボロンと出てきた。

「えっ。」

初めて見た男の人の勃起だったので、恥ずかしさよりも興味の方が優って、まじまじと観察した。

「・・・見過ぎ。///」

「え、あ、ごめ////初めて見たから・・・こんなに大きくなるんだね。」

手のひらを目一杯広げた、指先含めた手のひらの長さくらいで、太さは握って親指が他の指にギリギリ届かないくらいだったと思う。カリがしっかりしていて、エビのように上向に反っていた。

「大きさは普通だと思う。」

「そうなんだ・・・。この、おしっこが出るところから精子が出るの?」

「そう。しごくと、出る。」

「しごく、とは?」

「こう。」

そう言って2往復くらい実際にしごいてくれた。

「へぇー。・・・それで、どうやって卵子までいくの?」

玉木は私のスカート越しに股を指差した。

「・・・男のチンコを、女の中に入れるんだ。で、入れたまま射精したら、精子は卵子のところに行って受精すんの。受精する期間としない期間があるらしいけど、それはさすがにお前の方が詳しいんじゃね?」

「・・・???待って、女の子のどこに入れるの??」

「マ○コ。」

「マ、○コ・・・??ってどこ?」

「は?お前生理どこから出てんの?(笑)」

「・・・え!?えっ、そこに入れるの!?オチ○チンを!??」

「そう(笑)」

ニヤニヤしながら玉木は私にまた跨がろうとしている。

「えっ、え?や、無理だよ、入らないよそんな大きいの・・・。」

「最初はきついかもだけど、慣れると普通に入ると思う。」

「なんっ、なんでわかるの?えっ、その、したことあるの?」

「あー・・・うん。」

「えぇ!誰と!?」

「それは・・・お前には関係ない。」

「えっ・・・」

私はすぐに目を逸らした。胸がズキっとした。矢で撃ち抜かれたみたいな鋭い痛みで、身体が重たくなったように感じた。

玉木は私の上から退き、テーブルの方に腕を伸ばした。さっき開けたゴムを手に取って、自身のモノに当てがった。

「これ、コンドーム。普通はゴムって言う。これをこうつけると、女の中で射精しても精子がこの中に溜まって、避妊できる仕組み。」

「あぁ、なるほどー。」

「じゃ、次の実習ね。」

玉木は私の肩を押し、背中を支えてくれながら優しく寝かせた。

「あ、えっ、なに?まだあるの?」

「・・・俺、今勃起してんの。勃起ってね、射精しないと治んねーの。だから・・・わかる?」

そう言いながら私のスカートの中に手を入れ、タイツに手をかけずり下ろした。

「きゃっ!ま、待って、待って!///」

「待てないんだけど。何?」

玉木はタイツを片足づつ丁寧に脱がせている。

「っ、心の準備が!」

「無理、待てない。」

玉木は脱がせたタイツを床に落とし、ブラジャーとお揃いの柄のパンツの脇から指を入れた。

「ひゃっ//////」

「あ、濡れてんじゃん。」

「えっ、なにがっ、・・・何でこんなに濡れてるの?////」

玉木は私の秘部の濡れ具合を確認するように、優しく撫でている。

「興奮したんじゃね?俺に触られて。」

「こ、興奮て。////」

「男が興奮したら勃起するように、女も興奮したら濡れんの。」

「そうなの?!」

「濡れると、チ○コを入れやすくなる。戸田が気持よくなってる証拠。」

「・・・そうなんだ、っあぁ!やっ、なに・・・ンっ」

急に身体に電気が走ったみたいにビクッとした。

「ここ、クリトリス。女の性感帯の1つ。きもちい?」

「き、アッや、わかんな、ぁあっン・・・」

「あー、なにその反応。やば。」

「やめ、やめっン・・・へんっ、変だから、やめてぇっ」

「ダメ、やめない。」

玉木はニヤニヤしながらクリトリスをいじり続ける。

「あンっ・・・もっ、もうむりぃ・・・」

わたしは恥ずかしさで消えてしまいたい気持ちになりながらも、涙目になって玉木に訴えた。

「それ。その涙目とか、だめとかむりとか。逆にそそられるから言わねー方がいいよ?」

「やだぁ、なんでぇ・・・ばかぁ。」

「それも。かわいすぎて、逆にもっといじめたくなる。・・・指、入れるよ。」

すると、途端にお腹に圧迫感と異物感を覚えた。

「ぁ・・・んっ、・・・んんっ、ひっア・・・。」

「あー、すっげーきつい。1本でこんな?俺のチ○コ食う気?(笑)」

「い・・・っう、苦し、ンぁ、あっ、いた、ぁ・・・。」

「痛い?」

玉木は片手で手マンを、もう片手でクリトリスを撫で回す。手マンの方は中を優しく探るように動かしている。でもどんなに優しくされても、違和感とたまのズンとくる痛みはなくならない。

「むりっ、もう、むりぃっ!ぜっ、たい・・・入らないぃっ・・・。」

とにかく早くやめてほしかった。

涙目どころか、頬を涙が伝う。

「力抜いて、頑張って。よくなるから。」

「っふ・・・ンあ、ぁ、んっ、・・・ふ、ぅ・・・ン。」

私は力を抜くように努めた。

けど、やっぱり苦しくて痛い。

「ぅ・・・ごめ、きょ、今日は・・・ほんと、むりっ、ぃあっ・・・。」

「・・・じゃあ、今日はここまで。けど、まだ実習は続くから。」

玉木は私の中から指を抜いた。

股がジンジンして、感覚がないようだった。

「ハァ・・・ハァ・・・。」

無意識に息を止めていたのか、深い呼吸を何度か繰り返した。

「大丈夫?」

「ハァ・・・、ん・・・。」

「・・・胸、触っていい?」

「ぇ・・・。」

玉木は返事も聞かずに、横向きに寝ている私の正面に座り直し、胸を揉みしだいた。忘れていたが、前に胸を揉まれた時からトップスは捲りあがったままでブラジャーが丸見えだった。

玉木は私の正面に座ったため、玉木の反り立つモノが目線の少し下に見えた。

「ブラ、外していい?」

聞きながら返事も待たずに、私に覆い被さるように両手で後ろのホックを外した。

「あっ////」

覆い被さる時に玉木のモノが私の腕に当たっていた。

「興奮すんな(笑)」

「ばか///」

「触って、みる?」

私は少し考えた後、無言で頷き、右腕が下になっているため左手を恐る恐る伸ばした。

玉木のモノを指先で握ってみた。

「っ・・・どう?」

「うーん・・・想像より硬い・・・。けど、中が硬くて、皮があるんだね・・・。」

「人間の肌ってそうだろ(笑)」

「あ、そっか。」

私は扱い方がわからず、手を離した。

すると玉木は私の手をすかさず掴んで、また自分のモノに押しやった。

「あっ」

「離すなよ。もっと、握って。さっき教えたみたいに、しごいて。」

そうか、勃起しているから射精しないといけないのか、と思い当たり、手のひら全体で握って、上下にゆっくり動かしてみた。

「う、・・・あー、いい。上手。」

玉木は目を閉じて、眉間に皺を寄せて、堪えているような表情をしている。

下から見上げている私は、なんだか可愛いなぁと思っていた。

うすら目を開けた玉木は、無意識にニヤニヤしていた私を見て、照れ隠しなのか低いトーンで怒り気味に言った。

「なに、笑ってんの?」

「え!いやっ、別にっ?」

変に焦る。

手汗が出たなぁと思い、玉木から視線を逸らす口実にモノをしごく手元を見た。

すると、モノの先端から透明の汁が出ているのが見えた。それが伝い、私の手のひらまできていたのだ。

「・・・なに、これ?」

思わず手を離して、人差し指で先端の汁を指差そうとしたが、寝ているためか遠近感がわからず、勢い余って触ってしまった。

「ん゛っ」

玉木が小さくビクッと跳ねた。

「・・・あはっ(笑)」

可愛くて、思わず笑ってしまった。

すると玉木は私の手をまた自分のモノに当てがって、私の手越しに自分で勢いよくしごきだした。

「!?」

それまでがゆっくりすぎたため、しごくスピードがすごく早く感じた。

数回しごいた後、さらにスピードを上げ、急に先端を胸の方に向けた。するとすぐに先端から白い液体が飛び出した。

「ひゃっ」

胸に液体がかかり、胸を伝いベッドにたらーっと垂れた。

「・・・。」

「・・・ハァ・・・ハァ・・・。」

初めて見る射精だった。

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