クラスメイトのSさんが放課後に旧校舎のトイレでオナニーをしていたのを知ってから初めての休日が訪れ、俺はある人を家に招いた。
俺の幼馴染でSさんと同じテニス部に所属している里香だ。クラスメイトとはいえ話したことがある程度のSさんの情報を聞き出そうという魂胆だ。
「そういえばテニス部ってどーなん?」
「結構忙しいよ。平日は19時過ぎまで部活だし、水曜日しかオフないし」
「マジか、ブラックだな笑」
「まあ、運動部だからしょうがないよ」
「オフ日に部員と遊んだりするん?」
「うん、毎週水曜日はだいたいイツメンで遊んでる」
「イツメンって、紗奈とかSさんとか萌波さんとか?」
「あと真希とかね。あ、あとSは来ないよ」
「そーなん?え、仲良いよね?」
「毎週水曜日は塾かなんかでダメなんだって」
「へぇー、真面目だな」
この日分かったことは、Sさんが塾と嘘をついて旧校舎のトイレでしていたことと次もあるとすればそれは水曜日であるということだ。
迎えた水曜日、俺は16時前からトイレの目の前の旧生徒会室でSさんが来るのを待ち望んでいた。
16時13分、遂にSさんがやって来た。Sさんはキョロキョロと周りを見渡すとトイレの中へと消えていった。
2、3分待ってから俺もトイレに入った。相変わらずノスタルジックな淡い橙色に染まったトイレには微かなくちゅくちゅという音とSさんの漏れる吐息が響いていた。
俺はまたしても隣の個室に入ると今回はスマホのボイスメモで録音を始めた。
それから4分程経つと吐息が嬌声へと変わっていった。そこで俺はあることを思い付いた。
そして、数分後にトイレにボタンを押す音と水の流れる音が響き渡る。小便器の水を流したのだ。最近の物なら設備保護洗浄として勝手に水が流れることもあるが、このトイレは違う。
人の気配を感じた時、Sさんはどんな反応をするだろうか。
「んっ、あ、あ、あ、あー、んっ」
なんと驚いたことにSさんは動きを早め、嬌声も大きくなったのだ。恐らくこれが俺ではなく、何の事情も知らない人だったら間違いなく声を掛けられていたであろう。
聞こえていないとでも思っているのだろうか。まさか天然振りがこんな所にまで発揮されるとは思わなかったが、率直にエロかった。
12分間のオナニーの末、Sさんは俺が手を洗っている時にもはや我慢なんかしていないだろうという声量で絶頂を迎えた。
そこまでのものが録れたのだからそれをネタに脅して……ということもできたのかもしれないが、小心者の俺はその日はそのまま帰宅した。
家に帰ってからはすぐに録音したものを聞いてオナニーをした。聞いてみてもやはり声出しすぎだろと思ったのは言うまでもない。