部屋のドアの内側に錠前を取り付け、食料と飲料を大量に調達。
リサイクルショップで購入してきた小さな冷蔵庫を設置して、1階の台所から電子レンジと電気ポットを持ってきた。
ゴミ箱はフタ付きのポリバケツ、トイレ用には風呂場の洗面器。ゴミ袋にトイレットペーパー、そして歯磨きセットにフェイスタオル。
お菓子、TVゲーム、トランプ等々。とにかく、部屋から1歩も出ずに数日間の生活が可能な準備をして彼女を待った。
そうそう、練炭と着火材にライターもある。
高校2年のゴールデンウィークに、俺は紗理との命を賭けた長期戦を決行した。
それは、二人の未来のために・・・。
(注意)
塗ったり食べたりの行為は無いのでスカトロタグを付けていませんが、それに近い行為はありますのでご注意下さい。
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中2の春から付き合ってた同級生の優衣が中3の夏休みに死んだ。原因は喘息の発作。
いきなりの重い話しで本当に申し訳ない。
最後に彼女と会った時は喧嘩。俺が他の女子と仲良くしてたのが気に入らないというヤキモチからの他愛もない喧嘩だった。
1ヶ月に1度は勃発する通常の喧嘩。この時だって普通にそう思ってた。
たしかに優衣は病弱で、結構な頻度で体調を崩していたけど、まさか死ぬなんて…。
5日くらい電話もメールの返信も無くて、さすがにちょっと心配になって家に行ったら出てきた母親からそう告げられた。
その時にどんな会話をしたかなんて記憶から消失。ただ、目の前の風景がグニャ~っと歪んで倒れそうになったのだけ覚えてる。
涙は出なくて、これは夢なんだろうと思いながら呆然と帰宅して部屋に入って座った。
手には、読んで欲しいと母親から渡された優衣の日記。それに目を通し始めたら、大粒の涙が滝のように流れて止まらなかった。
俺と遊んだ日も、そして何も無かった日常も、どんな日だって俺とのことが書いてある。まるで俺に送る手紙のような日記だった。
最後に会った喧嘩をした日。その日で優衣の日記は終わってた。
「またヤキモチで怒っちゃった。ちょっと反省だけど、大好きなんだから仕方なし!早くゴメンなさいしてこーい。」
優衣の可愛い文字でそう書いてあるページに向かい、号泣しながら何度も何度も謝った。
自分で言うのもアレだが、それなりに勉強もスポーツも出来た俺は、友達も沢山いて彼女もいての順風満帆な学校生活を送ってた。
ファーストキスも初体験も済ませ、最高の思春期と言っても過言じゃなかったと思う。
しかし、そんな楽しい生活は激変した。
詳しく状況を聞いていないので、何が切っ掛けで喘息の発作が出たのかは分からない。
けど当時の俺は、自分の軽率な行動が優衣の死を招いてしまったと考えて、涙と震えが止まらなかった。
取り返しのつかない後悔、恐怖するほどの重い責任、そして、2度と彼女とは会えないという覚めない悪夢のような現実と絶望。
常に夢と現実との狭間にいるような、靄がかった世界に俺の心は存在してた。
食事も睡眠も、取っているのか取っていないのかを意識してないような状態で、部屋に引きこもってボーッとしてる毎日。
夏休みが終わり2学期になってもそれは変わらずで、登校拒否生徒の1人になった。
もちろん性欲なんて全く無し。15才の若さにして不能になってる俺がいた。
でも人間の体は不思議なもんで、性欲が無くても溜まったモノを排出しようと考えるらしい。とりあえず俺はそうだった。
たまに優衣とエッチをしてる夢を見るんだよ。その夢では死とか悲しみは感じなくて、とにかく興奮しながらエッチをしてる。
起きると夢精しててパンツがベトベト。脳裏には夢で出会えた優衣の顔と体がハッキリと残っていて涙を流す。
きっと、脳ミソと体のバランスが噛み合ってなかったんだろうな。
そんな状態の俺を、親は強引に心療内科に連れて行った。でも全く効果なし。
よく分からない薬を処方されたが、飲む気もなければ飲んで何かが変わるとも思えない。
もっともらしい事を言ってる医者に、これを飲んだら優衣が帰ってくるのか?なんて心の中で反論してクスッと鼻で笑ってた。
少しも改善されない俺に、いよいよ諦めた親が言ってきた言葉。
「もういいから、でも絶対に死なないで。」
泣きながらこう言われた。
胸にズキッと響いてコクリと小さく頷いておいたが、同時に聞こえないレベルの小さな声で、もしかしたらゴメンとも呟いた。
死んでみるのもアリなんじゃないかって、そう考え始めてる俺がいたんだよ。
でも実際は、そんな勇気も無ければ親の涙が大きく心に残ってた。
ホントに申し訳ない話だが、何かの事故で両親が死んでくれたら俺も躊躇なく死ねるのになぁなんて本気で思ってた。
そのまま2学期が終わって3学期。本来なら受験生として最後の追い込みをしてる時期だけど、俺には全く関係のない話しだった。
もう月日なんかは気にしてなくて、テレビを眺めたりゲームをする毎日。そして、たまに優衣を思い出しては勝手に涙が溢れてきた。
卒業だとか進学なんて頭の片隅にも無かった俺。ところが親は、高校にだけは行って欲しいと必死に頼んできた。
「今さら行ける高校なんて無いだろうし、そもそも中学を卒業できねーだろ。」
そう答えていた俺に、ある日、母親が持ってきたのは高校のパンフレット。
卒業できるし今からでも行ける高校があると、それだけ言って部屋から出て行った。
溜め息をつきながらパンフをめくってみると、どうやら不登校や持病のある“わけアリ”生徒を受け入れてる学校らしい。
登校は週2回だけで他の日は自宅学習。慣れてきたら進学クラスに編入して大学を目指そう。・・・みたいな謳い文句だった。
さてと、どうしたもんか。
この頃になると、このままで良いわきゃないってのが頭の片隅にあった。しかし、じゃあどうすれば良いのかって答えが出ない。
そんな心境だった俺は、この時ほんの少しだけ前向きに頭が働いた。
そうだな、僅か3パーセント程度の微々たる前向きな気持ち。後は親を悲しませたくないってのが7パーセントくらい。残りは、別にどうでもいいって適当な気持ちかな。
俺を知っている奴も、死んだ優衣を知っている奴もいない学校。ここなら全てをリセットしてやり直せるかなぁ。
これが3パーセントの考えで、俺を動かしたのは親に対する気持ちが大きかったと思う。
入学試験は作文と面接だけだった。
そして合格でも不合格でも別にどちらでも構わなかった俺に、届いたのは合格通知。
こうして、不登校の引きこもりだった俺は高校生という新しい肩書きを手に入れた。
その高校、試験の時にも見ていて驚いたが、やはり入学式でも驚かされた。
男子も女子も茶髪や金髪、ピアスに化粧は当たり前で、永遠とスマホを弄ってる。
教師の話しなんて全く無視で、それに対して注意されることもない。
そうかと思えば真逆なのも沢山いた。もう見るからに引きこもりのコミュ症という感じで、ずっと下を向いて小さくなってる。
そんな環境は教室でも同じだった。
ホストみたいなチャラい男子連中とギャバ嬢みたいなケバい女子連中、そして暗い雰囲気を漂わせてる男女が混ざったクラス。
端から俺がどう見えてたか知らないし、状況なら俺も引きこもりなんだが、この二極のどちらの連中とも仲良くなれる気がしなかった。
こいつらと比べれば俺は全然普通の中間層で、まだまだマトモな人間。
まるで見下すようにこう感じていたが、この後すぐに自分では気付けていなかった症状を突き付けられることになった。
クラスを観察していたら、不意に女子からの甘ったるい声と香水の匂い。
「ねえ~アンタもカラオケいくぅ?」
茶髪にピアス、色とりどりのネイルを施した指に睫毛ビヨーンのギャル系女子が、なぜだか俺をカラオケに誘ってきた。
カラオケ・・・最後に行ったのは優衣と2人で、もう1年近く前になる。
歌には全く自信は無いが、クラスに溶け込むためには無理をしてでも付き合ったほうが良いに決まってると判断。
一応言っておくが、もともと俺ってコミュ能力はそれなりにあるほうね。
ただ、返事をしようとした瞬間に優衣の顔が浮かんだんだよ。最後に会った、ヤキモチを妬いて怒ってる険しい表情。
「・・・ご、ごめん。今回は遠慮しとく。」
一気に震えと悲しみが込み上げてきて、それだけ言うのがやっと。カラオケの誘いを断りながら、頭の中で優衣に謝ってた。
もう数ヶ月間、女子とは話してない。だから自分に宿っている病的な心理状態を把握していなかった。
男子と話すのは何の問題も無いんだが、女子と会話しようとすると優衣の怒った顔が浮かんでしまって上手く話せない。
そのうち治ると信じ、とりあえずは女子を“ただの人間”として見るようにしようと自分に言い聞かせた。
ある意味じゃ幸いなことに、タイプが二極化しているこの学校。そのどちらにも属さなかった俺は、誰かと会話する機会が少なかった。
週に2回の登校日。
その度にクラスの生徒は減っていった。どこからか転入してくる奴もいたが、来なくなる割合のほうが断然多い。
授業はホストとギャバ嬢のスマホ弄りとお喋りで完全崩壊。それを一切注意せずに、課題の復習と授業を淡々と進める教師という状況。
学校周辺の店は全て出禁。パトカーが来て授業中に連行されていった奴もいた。
「学校内での喫煙は禁止!」
こんな注意書きが貼ってある学校ってそうそう無いと思うぞ。外ならいいのか?(笑)
そんな無茶苦茶な学校の中で、ちゃんと課題をやって授業を受けてる俺がいた。
他にやることも無かったし、何かに集中している間は優衣を思い出さなかったから。
そして、1人の気になる女子生徒がいた。
当然ながら恋愛感情じゃなく、純粋に気になる1人の人間。名前は“樋口紗理”。
こんな学校なのに、普通に真面目なんだよ。暗いんじゃなくて、生徒会なんかに入っちゃいそうな優等生みたいな外見。
この学校に来ているのは、不登校か警察に厄介になった過去があるワケあり生徒ばかり。しかし彼女は、そのどちらとも思えない。
黒髪のロングで清潔感があって、制服もスカート丈も普通だしネイルもしてない。
美人というか可愛いというか、とにかくこの学校には似つかわしくない雰囲気。
俺と同じで、どちらのグループにも属してないので孤独なんだが、それを気にせずに我が道を進んでるという印象。
そして、ほんの少し垂れた大きな力強い目が優衣にソックリだった。
どうしてこんな子がこの学校に来てるんだろうかと、すっごい疑問と好奇心。
会話は無かったが、登校日に樋口紗理を見るのが楽しみになった。
もしかしたら不登校になっているかもという不安からの、彼女を見つけた時の安堵感が堪らなく嬉しかった。
繰り返すが恋愛感情じゃない。何だろう、自分と同じタイプだと勝手に思い込み、前向きになるパワーを貰っている感じだろうか。
そんなこんなで2学期。
この学校には夏休みというモノが無く、あるのは1週間程度の盆休み。
その休み明けの登校日に、俺を含めた数名の生徒が教師から呼び出された。その中には樋口紗理の名前もあった。
放課後、集められた俺たちが指導室で言われたのは、やる気が出たなら進学クラスに移らないかという内容。
どうやら、真面目に課題をやって登校している生徒にそれを促しているらしい。
進学クラスは週5日の登校で、普通の高校と同じように授業とテストがある。
まぁそれが高校として当たり前なんだが、週2の登校だけをしている俺たちからすれば結構な高いハードルになる。
親とよく話し合って決めるようにと言われ、その日は解散になった。
勉強をしたくて真面目にやってるわけじゃないので、別にこのままでも構わない。
そんな事を考えていたら、下駄箱で樋口紗理と一緒になった。
この時になって気付いたんだが、かなりキツめの香水臭。クラスのギャル系女子なら理解できるが彼女の印象とは違った匂い。
やっぱりこの人も同じ類なのかと残念な気持ちになっていたら、目が合ってしまい思わず軽く頭を下げた。
すると彼女からこんな質問。
「どうしてキミはこの学校に来たの?ぜんぜん普通に見えるけど…。」
少しだけ低い普通の女子の声。ただ、言い方が冷淡というか機械的というか、とにかく無表情で感情が込もってない。
そして驚いたことに、その質問は俺が彼女に抱いていた疑問とソックリそのまま。
「え?そ、それは……中3の時に引きこもって不登校になったからかな。」
頭の斜め上では、今にも怒り出しそうな表情で優衣がジッと俺を睨んでる。
大丈夫だよ、心配いらないよ、ちょっと話してるだけで仲良くなんかしないよと、頭の中で必死に言い訳してた。
「……私も同じだよ。でも、キミって不登校になるタイプには見えないけどね。」
相変わらずの機械的な口調。もっと好感が持てる喋り方をすれば良いのにと思った。
この学校は奇抜な外見をした奴らが多いから目立たないけど、普通の学校ならモテモテだろうと思われる容姿が勿体ない。
「樋口…さんだよね?俺から見た樋口さんだって同じだよ、不登校には見えないな。」
睨んでる優衣を意識して、俺も同じように機械的な喋り方で返した。
「……男性恐怖症なのよ私。それが原因で不登校になったの。」
言う前にフッと軽く鼻で笑ったその顔は、無表情とは違ってどことなく寂しげな感じ。
・・・男性恐怖症?そうだな、ある意味じゃ俺も似たようなもんだよな。
「俺は女性恐怖症。なんか気が合うね。」
仲良くなりたいとか口説こうとか、そんな意味は全く無い自然と出た言葉。
その言葉に樋口は少し驚いた顔をしたが、すぐに表情を戻した。
「気が合う?……そうね、ある意味そうかもしれないね。」
優衣は怒っていなかった。
当時から、優衣は俺の未練や罪悪感が作り出してる幻影だってのは理解してた。でも、消えないもんは消えないんだから仕方ない。
今になって分析できるが、彼女が男性恐怖症だと聞いて深層心理から罪悪感が薄れたんだと思う。それなら優衣は怒らないってね。
でも、その時はそれが分からなくて、彼女を特別な存在だと思った。優衣が怒らない特別な女子、男性恐怖症の樋口紗理。
この日を境に彼女と話すようになった。
2人とも進学クラスに移り、週5の登校になって普通の高校と同じように授業。
中3の勉強が抜けている俺と違って彼女は不登校中も勉強をしていたようで、話すといっても勉強を教えてもらう感じ。
そして相変わらず、機械的な口調で無表情。たまに表情を変えるのは、あまりにも俺が勉強を理解しないとき。
「わざと?それともアホなの?不登校じゃなくても結果は同じだったんじゃない?」
恐ろしく冷たい表情をされての嫌味。こんな感じの嫌味を散々ぱら言われた。
溜め息をつく樋口。しかし彼女は、俺が理解するまで丁寧に教えてくれた。もともと勉強が出来て面倒見の良いタイプなんだろう。
じゃあ何が原因で不登校に?何が理由で男性恐怖症になったんだ?
疑問は膨れるが、それは互いに聞かないのが暗黙の約束。彼女も聞いてこなかったし、俺も気にしないように振る舞ってた。
特に何の進展もないまま正月休み。
親戚が集まる会があるんだが、不登校だった俺はバツが悪いので不参加。昼間、1人でゴロゴロしながら正月番組を観てた。
すると携帯に樋口からのメール。一応は交換したけど、それまでのやり取りは数回ぐらい。しかも彼女からなんて珍しい。
「とっても重要な事があるんだけど、今から出てこれない?断ったら殴るわよ。」
こんな強引な誘われ方をして、飛び起きるように焦ってOKの返信。待ち合わせ場所を決め、すぐに準備して向かった。
重要な事って何だろうか。
感じているドキドキには色々な意味があり、浮かんでる優衣の表情が険しくなる。
違う、そうじゃない、そういう意味のドキドキじゃないんだよ優衣。わかってくれよ。
そう呟きながら待ち合わせ場所の駅に到着。樋口は先に着いていて、正月なのにも関わらず制服姿で不機嫌そう。
「……よし、じゃあ行きましょ。」
着くや否や、樋口は着いて来いと言わんばかりに前を歩き始めた。どこに行くのかも、重要の意味も分からないまま後ろを歩く俺。
「私ね、今年から変わろうと決心したの。でもね、冬服が無いことに気付いたのよ。」
前を歩きながらブツブツと文句のように言ってる樋口。変わろうと思ったのは前向きで良いとは思うが、服との関係は?
「当然よね、去年の冬は引き込もってたんだから冬服があるハズないのよ。」
……だ、だからそれが何?なにやら1人で納得してる感じだけど全く意味不明。
「わかる?これって凄く重要な事よね。」
・・・わ、わからん。
俺も引き込もってたけど、ジーパンと厚手の上着でもあれば冬服なんて平気じゃん。
重要な事ってそれなの?と思いつつ、連れられて入ったのは駅ビルにあるレディースブランドのショップだった。
「・・・いいのをGETしたら食事ぐらい奢るから、死ぬ気でいきなさいよ?」
そう言って樋口が向かった先は、とんでもない人だかりが出来てるコーナー。ワゴンには福袋、そして御一人様1点限りのポップ。
まさか?と思ったが、そのまさかだった。
樋口は女性の人だかりの中に突入。釣られて俺も突入。揉みくちゃにされながら、なんとか1つの福袋を購入できた。
「う~ん……まぁまぁの戦利品ね。」
場所は海辺の公園。
まぁまぁと言う割には樋口の表情は嬉しそう。そんな顔を可愛いと思った俺の前方には、優衣の怒った顔が浮かんでる。
「そ、それは良かったじゃん。俺も頑張った甲斐があったよ。つか、メシ奢れよ?」
心の中で優衣に謝りなが言えたセリフだった。体には震えを感じてる。
「キミさぁ、女性恐怖症の割には平気だったね。あんな女子だらけの中で。」
ドキッとして何も答えられなかった。俺が見えてる優衣の話しはしたくない、誰にも…。
「まぁいいけどね。そんなことよりもっと重要なこと。……私と付き合ってみない?」
まるで微弱な風が吹くようにサラッと言われた。それは聞き間違いかと思うほどに。
付き合いたい、樋口と付き合ってみたい。
そう思った瞬間に、優衣は悲しそうな表情に変わった。いつもみたいに怒ってるんじゃなくて今にも泣きそうな顔。
「・・・ゴメン、無理だよ。付き合いたいけど絶対に無理になる……ごめん。」
抑えきれない色々な感情で涙が溢れてきた。どうすればいい、何が正しい選択なんだ。
「そんなに重く考えないで。互いの病気を克服するために付き合おうってだけ。もし無理だったら二人で死にましょ、どう?」
重く考えずに無理だったら死ぬ。
凄く矛盾してるようだけど、それが当然のように樋口は簡単に言ってのけた。
一応だけど絶対にダメだぞ?死ぬなんて軽々しく言ったり簡単に考えたら。
でもこの時の俺には、これが救いの言葉になった。無理だったら樋口と二人で死ねる、それも悪くないなぁなんてな。
「・・・わかった、付き合おう。」
こうして女性恐怖症の俺と、男性恐怖症の樋口は付き合うことになった。普通に考えたら有り得ないカップルの誕生。(笑)
樋口の本音は知らないが、建前上は互いの状態を克服するための付き合い。
カップルらしい事と言えば、樋口を名前で呼ぶことに決められたくらい。アイツは俺のことをキミって呼ぶけど。
二人で一緒にいても、手も繋がなければ当然ながらキスもしないカップル。でも、優衣はずっと泣いてる。泣きながら俺を見てる。
寝られない日々が続いたが、それでも優衣に謝り続けながら付き合いを続けた。
しかしそれも3ヶ月で限界。
学年が上がって4月。俺は紗理に別れを告げようと決心した。もう無理だと、俺は勝手に死ぬから気にしないでくれと。
「そっか。じゃあ最後に、キミが女性恐怖症になった理由を教えて欲しいんだけど。」
紗理は怒るどころかニコッと笑ってそう言った。穏やかで和やかで、どことなく悲しげな、初めて見る紗理のそんな表情。
「中学時代に付き合ってた彼女がさ……。」
そんな紗理の表情に吸い込まれるように、俺は優衣との過去を話し始めた。
それを黙って聞いてる紗理は、その表情を変えずにジッと俺のことを見てた。
「・・・で、優衣がどうしても消えてくれないんだよ。ずっと俺を見てんだよ!」
話してる最中から流れ始めた大粒の涙。もう最後には、泣きじゃくりながら叫んでた。
すると、黙ってた紗理がポツリと一言。
「・・・どうして消したいの?」
泣くのも呼吸するのも忘れて紗理を見ると、彼女もまた涙が流れてた。
「消す必要なんて無いじゃない。キミが言えなかった事、言いたかった事、ずっと心にある事、それを優衣ちゃんに言ってあげて。」
表情も涙も口調も、今までの感情表現が少ない紗理とは全く違ってた。
俺が言えなかったこと・・・ずっと後悔してたこと・・・それは・・・。
体の底から込み上げてくる何かを感じた。
それは未練や罪悪感じゃなく、純粋な優衣に対する想いと気持ち。
「ごめん……ゴメン!優衣……ごめん!!俺が悪かったから!消えなくていいからっ!大好きだった、本当に大好きだった!」
紗理の細い腰に腕を回し、キツい香水の体に顔を押し付けて泣いた。自分でも信じられないくらいに泣きじゃくった。
「ありがとう。やっと言ってくれたね。私も大好きだったよ、心から好きだった…。」
似ているのは目だけ。髪型も他のパーツも声だって違う。でも、抱き締めた紗理とその言葉は、俺の中では完全に優衣だった。
そのまま数分、抱き締めたまま号泣してた俺。しばらくして顔を上げると、俺を見た紗理は優しく微笑んでくれた。
そして、隣に見えてる優衣も同じように微笑んでくれてる。とても優しい表情で…。
・・・肩の重さがフワッと軽くなったような気がして、俺も自然と二人の女子に微笑み返してた。それまでと違った涙が頬をつたう。
この日から、優衣と話すようになった。
怒られたり励まされたり誉めてくれたりと、優衣は俺を見守ってくれてる。
結果として、心の病が改善したのか悪化したのかは分からない。
ただそんなのは、俺自身の問題であって他人に影響が無いなら構わないんじゃないかと思えた。他人から見ての独り言が増えたけども。
そういう意味じゃ俺の問題は解決。幻影の優衣のアドバイスを聞きながら紗理と付き合うことが出来るようになった。
紗理と学校外で会う回数もメールのやり取りも増え、それに比例するように彼女をどんどん好きになっていく。
性的な欲求は消えたままだったので、そういった進展は何も無い。ただ、彼女もそれを求めていないので丁度良い関係に思えた。
しかし、問題があったのは俺だけじゃない。そんな大事なことを忘れてた。
ゴールデンウィーク前のデート。
その日は、紗理と二人でデパートのジュエリーショップに来てた。ブランド品じゃなくて雑貨屋みたいな安い店。
何か1つくらいプレゼントすると言ったら、紗理は嬉しそうにしてた。
感情をほとんど表に出さない紗理にしては珍しい感じ。ご機嫌でアクセサリーを選ぶ紗理を見て、俺も凄く嬉しい気持ちになった。
俺に見えてる優衣の存在は別として、普通のカップルのような雰囲気。このまま当然のように俺たち二人は付き合っていく。
そう信じて疑わなかった。
「あ、ねぇ、それカワイイと思わない?」
言ってる品がどれだか分からずに首を傾げると、腕を伸ばしてそれを取ろうした紗理。
異変が起きたのは、紗理のワキ辺りが俺の顔に差し掛かった瞬間だった。
伸ばした腕が急に引っ込み、驚いて紗理を見ると顔が真っ青になってる。
「さ、紗理、どうした?」
さっきまでの彼女とは一変して、震えながら過呼吸のような状態。返事をするどころじゃないのは一目瞭然だった。
「お、おい紗理!」
こんな彼女を見るのは初めてのこと。原因は不明だが、とにかく落ち着かせようと焦って肩に手を掛けた。
「い、嫌っ!」
冗談なんかじゃない本気の拒絶。俺の手を振り払った紗理は、逃げるように走り出した。
周囲の客が注目していただろうが気にせずに、名前を叫びながら追っかける俺。彼女が立ち止まってくれたのは、駅のロータリーにあるベンチの前だった。
「恥ずかしいから大声で呼ばないでよ。」
憎まれ口を叩いて振り返った紗理は、息を切らせながら恥ずかしそうな表情。とりあえず安心した俺は、ジュースを買って手渡した。
「ありがと。・・・やっぱりダメだったか。好きになっちゃったからね、キミのこと。」
溜め息混じりにそう言った紗理。
俺のことを好きになって何が駄目なんだろうか。まるで意味が分からない。
困惑してる俺を余所に、紗理は鞄から手帳を出して1枚の写真を見せてきた。
中学時代の幼い紗理が、誰かと2人で撮った写真。紗理は満面の笑みでピースサイン。しかし、その誰かは切り取ってある。
そして、その誰かが男性であるのは安易に推測できた。つまりは紗理の元カレ。
「純粋で可愛いでしょ?中2の私。その頃の自分に戻りたくて持ち歩いてるの。」
そう呟いた紗理は、ベンチに座って俺の顔を見ながら語り始めた。彼女の、辛く悲痛な中学時代の体験を……。
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ー紗理は時折、笑みを溢しながら話すー
私、中2の2学期の選挙で生徒会長に選ばれたのよ。キミと違って優秀だったから。
その前に生徒会長だったのがサッカー部の先輩で、女子から大人気のモテモテだった人。・・・あっ、キミと違ってね。
引き継ぎの時に仲良くなって、その先輩と付き合うことになったの。すっごい好きだったし、羨ましがられて最高の気分。
先輩はサッカーの推薦があったから受験勉強も無くて、毎日のように会ってた。
初めてのキスをドキドキしながらして、痛いのを我慢して初めてのエッチをして…。あの頃は純粋だった。
このまま先輩と結婚するって本気で思ってた。・・・可愛いでしょ?ちょっとほら、可愛いって言いなさいよ。
先輩が卒業して私が3年になって……泣きそうなほど不安だったけど、それでもね、もう1年すれば高校で会えるって我慢してた。
よくよく考えれば、成績優秀な私がよ?なんであんなスポーツだけのバカ高校に入らなきゃいけないのよって話しよね。
でも何の疑問も感じずに、それが正しい選択って当時は思ってた。
ー紗理は時折、影のある微笑みを浮かべるー
会う回数は減って…それでも大好きで……なんとかしなきゃ嫌われちゃうかもって不安になって…。本当に恋愛してた…。
夏休みにね、親が帰省した隙を狙って先輩の家に泊まりに行ったの。それが初めてのお泊まりで、不安だった分だけ嬉しかった。
少ししかアルコール入ってないから大丈夫ってお酒を出されて、何の疑いもしないで飲んだの。たしかにジュースみたいだった。
先輩と盛り上がるのが、不安が消えてくみたいで心地よくて楽しかった。そういう意味じゃ自業自得かもしれない。
どのくらい飲んだかなんて覚えてないけど、いつの間にか寝ちゃってて・・・。
ー紗理は時折、悲しそうに微笑むー
下着が脱がされていく感じがして目が覚めたの。もう上半身は脱がされてて。
・・・ん?あれ?先輩、何してんの?って。
薄目を開けたら部屋は真っ暗なのよ。そしたらね、足の方で先輩が小声で誰かと喋ってるのが聞こえたの。
「コイツのアソコ、かなり臭いっスよ。」
・・・って、こんなこと言ってた。
その時は、言われた内容に傷ついてる場合じゃなくて、とにかく焦りまくって大混乱よ。でも、怖くて目が開けられなかった。
「マジで?可愛い顔してんのに?」
こう知らない男の声が聞き返してて……その後すぐに足を広げられて……下半身に誰かの顔が近付いたのが気配で分かったの。
「マジだ、お前も嗅いでみ?」
そう言った声は笑っててさ、すぐにまた違う人の顔が近付いてきて匂い嗅いでるの。
死ぬほど怖くて死ぬほど嫌だった。それで笑っちゃうのがね、その状況でも私、先輩たすけて!って心の中で叫んでたんだよね。
「お前の彼女さぁ、ちゃんと洗ってんのかよ?ホントくっせーなぁ。」
・・・って、また笑ってる声。そしたらね、先輩がこう言ったの。
「いや、彼女じゃなくてセフレっスよ。じゃなかったら先輩たちに提供しないっス。」
これを聞いてね、サーッて血の気が引いていってさ、あぁこれは夢なんだって。次に目を開けたら悪夢が終わるんだって思った。
だからね、目を開けられなかった。悪夢がずっと続いてたから目を覚ませなかった…。
ー紗理は時折、溜まった涙を拭うー
広げて嗅がれて笑われて、お尻の匂いまで嗅いで、臭い臭いって何度も笑われたの。
「あっ、コイツ、ワキガっぽい感じもあるんで試しに嗅いでみます?」
そう言った先輩の声も笑ってて、腋の匂いを嗅かがれてまた笑われた。
先輩を含めて3人かな。
「もし起きたら俺が適当に誤魔化すんで、そん時は隠れちゃって下さいね。」
そんな先輩の言葉が聞こえて・・・それから私が何をされたかなんて、言わなくても分かるよね?……あれは辛かったなぁ。
目が覚めちゃいけないって我慢して…悪夢よ早く終われって心の中で叫んでさ。
やっと悪夢が終わって、でもすぐには目を開けるのが怖くって、しばらくしてゆっくり目を開けたら先輩が隣で寝てたの。
やっぱり悪夢だったんだって自分に言い聞かせながらゴミ箱を見たらね、やっぱり悪夢じゃなかったのよね。
前向きに考えれば避妊してくれただけマシだったのかな。……な~んて。
頭の中はグッチャグッチャになってるんだけど変なとこは冷静で、もしかしたら撮られてるかもって先輩の携帯を握って帰ったんだ。
さようならって書き置きしてね。
トボトボ1人で歩いて帰って、途中で先輩の携帯を川に投げ捨てて、何が起きたのかを整理して………そしたら大泣きしちゃった。
悔しくて悲しくて何日も何日も泣いて、部屋を暗くするのが怖くてね。電気を点けたまま目を閉じたら、それもまた怖くてさ。
でも、私って強かったのよ?あっ、ちょっと違うかな……強いと思ってた。
ー紗理の目から涙がツーッと溢れるー
大丈夫って自分に言い聞かせて、ちゃんと2学期の最初から登校したの。
でもね……私を見る皆の目が違って見えた。
もしかしたら先輩の腹いせで、私の知り合いの誰かに話してるかもしれない。
もしかしたら他の人も写真を撮ってて、それを見てる誰かがいるかもしれない。
アソコが臭い、お尻が臭い、ワキガだって、クラスの皆に知られてるかもしれない。
そう思ったら無理だった・・・。
教室を飛び出して、自分の部屋で布団にくるまって震えちゃった。
ー紗理は、涙を流しながら悲痛に微笑むー
ぜんぜん私って弱かったみたい。
人の目が怖くなって、自分の匂いが気になって、他人に近寄りたくないって……。
知り合いに会っちゃうかも、先輩に会っちゃうかもって思ったら、家から1歩も出れなくなっちゃった。
それから引きこもり状態になって、その後はキミと同じ感じかな。
親から高校のパンフ渡されて、お婆ちゃんの家から通うならって条件で入学したの。
だから今は実家から離れたお婆ちゃんの家に住んでる。それなら知り合いに会わないでしょ?誰かに会うのが凄く怖いの……。
本当に怖いの、嫌なの!男性も他人も、そして自分の匂いも、本当に怖いの!
体の匂いを消したくて、お風呂で毎日ゴシゴシ洗って香水して……怖くて電気を消せなくて……そんな自分が嫌なのよ!大っ嫌いなの!
ーそして紗理は、タクシーに消えるー
自分を変えようって決心して入学した。でも何も変えられなくて、偶然いたキミに勇気を出して話し掛けたら女性恐怖症って……。
思わず心の中で笑っちゃったわよ、私を戻すのはこの人って、運命の出会いだってね。
少しずつ平気になって、気にならなくなってきて、毎日が楽しくなった。でも楽しかった理由って、それだけじゃないの。
気付かないフリしてたんだけど、やっぱり無理みたい。自分を騙してキミと一緒にいるのは無理になっちゃった。
キミのこと好きになって、キミの女性恐怖症が治ったらね、また恐怖を感じたの。
わかる?好きな人に裏切られる恐怖、臭いって思われる恐怖・・・キミにわかる?
心配しないでね、あんなバカな約束を本気で言ってないから。
私は私、キミはキミで、生きるも死ぬも好きにすればいいよ。・・・バイバイ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そう言い残した紗理は、飛び乗るようにタクシーに乗り込んで行ってしまった。
初めて聞いた紗理の悲痛な過去。
そう、この学校に来ている生徒は何かしらの普通じゃない経験をしてる。
それは彼女だって同じなのに、俺は自分の病を克服した嬉しさで、そんな重要なことを忘れて有頂天になってた。
部屋で頭を抱え込み、もう1度会って話したいと紗理にメール。まぁ案の定、返信は無いし、仮に会えたとして何を話せばいい?
紗理は嫌な匂いなんてしないよ。
紗理は騙された方で、何も悪くない。
大丈夫、匂いなんて気にする必要ないよ。
・・・違う。必要なのは、こんな同情や慰めみたいな言葉じゃない。
医者や親、友達に散々言われた同じ類いの言葉。でも俺の心は回復しなかった。
じゃあどうすればって答えは出ない。そして頭に不安が過る。
まさか死んだりしてないだろうな紗理、もうそれだけは、それだけは頼むからやめてくれよ紗理……お願いだからさぁ。
泣きながら何度も電話をしてメールをした。でも彼女からの反応は無い。
「優衣……俺はどうしたらいい?」
問い掛けられた優衣は、何も答えずに悲しそうな表情をして俺を見てる。
「ゴメンな優衣、せっかく笑顔になったのに、またそんな顔にさせちゃったな。」
こう呟いて、ふと思い出した。
「そういえばさぁ、優衣のアソコもかなりオシッコ臭かったなぁ。カスやらティッシュが付いてる時もあったし…。」
頬をプクッとさせて膨れっ面になる優衣。うん、悲しそうな顔より100倍カワイイ。
「でもまぁ俺の部屋だったから、エッチの前にシャワー浴びれる環境じゃなかったし、そんなの仕方ねーよな。」
そのとおりと言わんばかりに、優衣はウンウンと何度も頷いてる。
「でもぜんぜん嫌じゃなかったよ。いや、むしろ可愛いって感じて興奮してたなぁ。」
優衣は恥ずかしそうに、そして照れ臭そうな表情でモジモジして目をそらした。
「俺のだってかなり臭かったろ?優衣、口でするの本当は嫌じゃなかった?」
自分の洗う前の包茎チンコの匂いは当然ながら知ってる。かなり臭かったハズ。
ここで優衣は言葉をくれた。
「そんなの平気に決まってるじゃん。全部が大好きだったもん。そんな匂いもね。」
そうだよ優衣、本当に好きだったら匂いなんて気にならない。どんな匂いだって好きな人の匂いなんだから。
たぶん紗理だって、俺と優衣みたいにエッチ前にシャワーを浴びれない環境だったんじゃないか?当時は中学生なんだし…。
だったら優衣と同じように匂いがあって当然で、そんなのは普通のこと。
それなのに紗理は、当然で普通の事を、大好きな人に裏切られ指摘されて笑われた。それに激しく傷ついてトラウマになって……。
だから紗理は普通じゃなくなった。そして、ずっとそれを克服出来ないでいる。
・・・ん?いや待て待て、じゃあ克服した俺は普通になったのか?どこにでもいる普通の高校2年生になれたのか?
いやいや、絶対になってねーよ。死んだ彼女と喋ってる俺が普通なわけがない。
それに、紗理と付き合うのが平気になっただけで他の女性は分からない。ヤキモチのトラウマがあるから話したいとも思わないし。
そうなんだよ、俺だって心の病を完全に克服したわけじゃない。紗理だけを受け入れることが出来ただけ。
そう分析したら気持ちが少し楽になった。
紗理の心を治そうなんて思わずに、俺だけを受け入れてもらおう。俺は裏切らないし、匂いなんて気にしないと信じてもらおう。
そのためには普通じゃ足りない。
普通じゃない紗理に受け入れて貰うには、普通を大幅に超えてる事をやる必要がある。
俺の中で1つの案が浮かんだ。受け入れて貰える確信なんて無いが、俺は俺が出来る精一杯をするしかない。そんな作戦。
そのためには場所と時間、そして紗理を誘い出さなきゃならない。
来週末からゴールデンウィークで、両親は帰省を兼ねた旅行で留守。ここがまさに打ってつけの数日間だった。
次は紗理を誘い出す。
電話もメールも無視、そして住まいも不明の紗理をどうやって誘うのか。
普通に考えたら難しいかもしれないが、普通じゃない俺と紗理には難しくなんかない。
「お願いがある。紗理が俺を受け入れるために5日間ほど一緒にいて欲しい。それで駄目だったら今度こそ一緒に死のう。」
普通のカップルだったら有り得ない内容。でもこれは、俺たちが付き合う時に交わした約束を実行しようとしてるだけ。
俺のことを好きなのに受け入れられなくて苦しんでる。紗理が今でもその状態なら、何かしらの反応があると確信してた。
そしてその確信は的中。すぐに紗理からメールの返信が届いた。
「どういうこと?」
たった一言だけだったが、それでも大きく前進。まず、彼女が生きていてくれたことに安心して嬉しく感じた。
「何も持たずに俺の部屋に来て、5日間一緒にいてくれればいい。もう二度と大切な人を失わないために、頼む!」
日時と待ち合わせ場所を記載して返信。
どうだろうと緊張が高まる中、数分後にメールが送られてきた。
「意味がわからないけどキミを信じて任せてみる。私も失いたくないから。」
これで第1段階をクリア。メールの最後の言葉に涙しながら、さっそく俺は準備に取り掛かった。まずは必要な物をリストアップ。
週明けの月曜日、紗理は学校に来なかった。何となく予感はしていたが、それでも彼女がいない学校はとても寂しかった。
しかし、めげてる場合じゃない。週末に向けて必要な物を揃えなくてはいけない。
親がいる時間帯に出来ることは限られているので、いない隙を狙って物資を仕入れては部屋に集めていった。
そしてゴールデンウィーク初日。
朝早く出発した両親を見送って最後の仕上げに取り掛かる。1階で使用している物を部屋に運び入れ、ドアに錠前を付けて準備完了。
四畳半しかない俺の部屋は、数日間の生活が可能な部屋に生まれ変わった。
居住スペースが布団の上だけしかないけど、その狭さが逆に良い。どんなに匂いが気になっても、この空間で5日間を一緒に過ごす。
結果、俺を受け入れられようになるのかは分からない。ただ、何かしらの変化は必ずあるハズ。そう信じて紗理を待った。
今週、彼女は1度も学校に来なかった。あの日からメールも電話もしていない。心配だったが、余計な事は必要ないと判断した。
約束は昼12時。早めに待ち合わせ場所に到着した俺は、緊張しながら紗理を待った。彼女は来るだろうか、それとも・・・。
11時半過ぎに紗理からメール。待ち遠しかった反面、キャンセルの可能性もあるので見るのが怖くて手が震えた。
「駅に到着。今から公園に向かう。」
いつも通りの女子らしくない簡素なメールだが、それがとんでもなく嬉しかった。
駅からこの公園まで1分の距離。その僅か1分が、とてもとても長く感じた。
「お待たせ。・・・で、これからどうするの?すぐにキミの部屋に行くの?」
1週間ぶりに見た紗理は、薄いベージュのジャケットに膝丈ぐらいのスカート姿で登場。
清潔感のある彼女に似合ってるし可愛い服装だが、今回の目的はその真逆。
そして気になるのは肩に背負った大きなバッグ。5日分のお泊まりグッズを持ってきたのは誰が見たって明らかだった。
「そ、そうだな、すぐ部屋に行こう。」
色々と言いたかったが、ここで説明するよりも家に行くのが先決と判断。
ほとんど無言で歩いて家に到着。2階に上がって部屋の前で立ち止まり、隣にいる紗理の顔を見てこう言った。
「これから5日間、俺の言うことを聞いて欲しい。そして、何があってもこの部屋で一緒にいよう。……いい?」
これで紗理が首を縦に振らなきゃ何も始まらない。俺の作戦は始まる前に終わる。
「それで私がキミを受け入れられるようになるなら……いいよ、キミに従うって約束する。でも、駄目だったら一緒に死ぬよ?」
そう答えて紗理は軽く微笑んだ。
駄目だったら一緒に死ぬ。俺たち2人に限っては冗談の話しなんかじゃない。
「わかってるよ、その用意もしてある。あと、部屋着とかパジャマとか楽な格好に着替えて欲しい。無いなら俺の貸すよ?」
紗理は怪訝な表情を浮かべながら、バックからTシャツとショートパンツを取り出した。
「今ここで着替えるの?」
コクリと頷いて後ろを向くと、紗理が着替えを始めてる気配。俺も用意してあったシャツとハーフパンツに着替えて彼女を待った。
着替えが終わり、いよいよ部屋に入って長期戦のスタート。その前に、紗理のバックを廊下の隅に置いてきた。
どうして?と紗理は驚いた顔をしてる。
「いや、そんなの必要ないから。」
そんな紗理に、クスッと微笑んで一言だけそう言って部屋のドアを開けた。いや、厳密には心の中で二言目も呟いてる。
「優衣、ここからは俺だけで大丈夫だよ。」
ー1日目ー
ドアに取り付けた錠前は2つ。その2つに鍵を掛け、1つは俺、もう1つを紗理に渡した。これでもう後戻りは出来ない。
「この部屋を出る時は二人一緒か……それとも中で一緒に死んじゃうかだよ。」
置いてある練炭を指差してそう言った言葉は、紗理だけじゃなくて自分にも言い聞かせた重い言葉だった。
「・・・トイレはどうするの?」
紗理は相変わらず怪訝な表情で質問。これが1番の難題で、女子にとっては1番のハードルになるだろうと予感してた。
俺が無言で指差したのは、ビニールを取り付けた洗面器。これが5日間の2人のトイレになる。出した後は、結んでゴミ箱にポイ。
「い、嫌よそんなの!絶対に無理!」
そして予想通り、紗理はムキになって拒否してきた。そりゃそうだ、男の俺だって嫌だもん、女子なら尚更だろう。
「じゃあ5日間のうちの1分も経たないうちに紗理は諦めるってこと?紗理の気持ちや覚悟ってそんなもんなの?」
あまり表情に出さないけど、紗理は負けず嫌いだという確信があった。ジャンケンでさえ、負けると悔しそうな雰囲気を出してる。
そこを突いて揺さぶる作戦。この狭い部屋にずっと一緒にいることが重要で、逃げ道を作ってしまったら何の意味も無い。
「そ、そういう問題じゃなくて・・・。」
俺は何も言わずに、ジィーッと紗理の顔を見て無言の圧力を掛けた。紗理もまた、俺を強い目で睨んでる。
そのまま睨み合うこと数秒間。この勝負の軍配は俺に上がった。
「・・・い、いいわよ、わかった、やればいいんでしょ。けど、キミだって同じ条件だからね、それを約束しなさいよ。」
もちろんと俺は答え、ところ狭しと置いてある食料と飲料、そして日用品を説明。
「ふ~ん。一応は生活できそうね。それで、5日間は何するの?まさか何もせずに耐えるだけじゃないでしょうね?」
よくぞ聞いてくれました!ちゃ~んと用意してますよ。5日間、ずっと熱中できるモノ。
悩んだ末に俺が用意したのは、協力してモンスターを討伐していく大人気のアクションゲーム。このゲームの中毒性はヤバい。
引きこもってる時にやってたゲームで、その新作が発売したので購入してみた。
紗理がゲームをやってるとは思えないが、対戦よりも協力プレイの方が良いだろうという判断。あと、俺がやりたかった。(笑)
「ゲームなんて、私ほとんどやったことないんだけど?……それしかないわけ?」
案の定、紗理はゲームに疎いらしくて不満そう。でも、これをやってもらうしかない。
いいからやってみろと本体を渡し、それぞれ互いに序盤を進め始めた。ソロプレイで少し序盤を進めないと協力プレイが出来ない。
「ちょっとぉ、これってどういう意味?」
布団に2人並んで座ってゲーム。ブツブツと文句を口にしながらアドバイスを求めてくる紗理に、俺が優しく教えてあげるという構図。
当然ながら俺が先に終わり、懸命にやってる紗理の画面を覗いてアドバイスを送る。
それから1時間くらい。
「・・・あっ、やったぁ!」
俺が指示したところをクリアーした紗理から、歓喜の声が上がって嬉しそうな笑顔。
「……な?面白いだろ?」
すかさず俺は、ニヤッと笑って質問。
「べ、べつに……そうでもないし。」
そう答えて照れたようにプイッと横を向いた紗理を、本当に可愛いく感じた。
これで5日間の暇潰しは問題なし。もし駄目だったら、桃太郎の鉄道スゴロクゲームを99年やるしかなかったのでホッとした。
まぁ本体2台にソフト2本という、かなりの痛い出費になったわけだが……。(涙)
何にせよ、ここからが本番。紗理と2人での協力プレイができる。このゲームの醍醐味は協力プレイ、もっと楽しくなる。
しかし紗理は、何かを考えてる様子で少し俯いたまま微動だにしない。
そのまま1分くらいして口にした言葉は、訪れてしまった生理現象だった。
「・・・トイレ。……見たら殺すからね。あと、耳を塞いで死んでなさい。」
言ってる意味は全く分からないが、そのぐらい恥ずかしいってコトだけは理解。
言われた通り耳に手を当てると、紗理は立ち上がって俺の背後に移動した。
距離は僅か1メートル程度。耳を塞いでいても気配を感じるし、ビニール袋のガサガサと鳴る音が聞こえてる。
しばらくして、ジョババババババーッとビニール袋を打ち付ける激しい放尿音。それは、俺の背後で紗理がオシッコをしてる音。
トイレ用の洗面器は壁際に設置してあった。
普通に考えて、紗理は壁に向かってしゃがんでる状態。つまり、振り返れば紗理がお尻を出して放尿してる姿が見える。
そして、もし振り返ったとしても背を向けてる紗理には気付かれない。
だからと言って見ようとは思わなかったが、それまで消えてた性的な興奮に近いドキドキ感を覚えてた。
それが完全に性的な興奮に変わるのは、もう少し後になってからの話し。
放尿音が終わって20秒くらい。その間は拭いてたんだと推測。そしてまたガサガサと、たぶん今度はビニール袋を縛る音だろう。
「・・・終わったよ。それとさぁ、生理になったからナプキンちょうだい。」
明らかに不機嫌になってる紗理の要求に、しまった!と焦る俺がいた。
女子の生理・・・全く考えてなかった。
何も言えずに困ってる俺に、紗理は追い討ちを掛けるように強い口調で文句。
「もしかして用意してないの?ウソでしょ?そんなんで一緒に5日間とか絶対に有り得ない。どうするの?血だらけなんだけど!」
これは男の知らない部分。いくらなんでも、そのままの状態で5日間とは言えない。
「・・・ごめん、用意してない。紗理のバッグから取ってくるしかないかな。」
まさかこんな事で俺の作戦が終わるとは…。でもこれは、完全に俺のミス。
バッグから取ってくるだけだから、部屋から出るのは数秒だけ。それでも、部屋から出るという行為事態がルールの破綻な気がした。
「・・・うっそ。なんか悔しいから言ってみたの。今週は大丈夫だから安心して。」
クスッと笑った紗理に対して呆然とする俺。そして込み上げてくる悔しさと恥ずかしさ。・・・ぐぅぅ、チキショーッ!
今度は逆に、俺がふて腐れ顔。無言でゲームを手にしてやり始めた。すると・・・。
「キミが何を考えて一緒に過ごそうとしてくれてるか分かるよ。……ありがとう。」
そう言って顔の前に現れた紗理の顔。その唇が俺の唇に軽く触れた。
紗理との初めてのキス。突然だったけど、愛情を感じた感動のキスだった。
それからまたゲームを開始した俺たち。
それまでと違うのは、クリアーする度にキスを交わすようになった。それは徐々に強くなり、夜になった頃には舌を絡め合う激しいキス。
性的なキスじゃなく、あくまでも愛情表現のキス。俺にはそれで充分だった。
賞味期限の問題があるので、1日目の夕食はコンビニ弁当。電子レンジでチン。
サラダが無いことにブーブー文句を言ってる紗理をなだめながらの食事。それが終わってまたゲーム、そして濃厚なキス。
「もう無理、疲れた。……寝ましょ。」
先に紗理が根を上げて、寝ることになったのは1時くらい。
それまでのトイレ回数は、俺も紗理も3回ほど。いつの間にか耳を塞がなくなっていて、放尿音も拭く音も全て聞こえてた。
2人で歯を磨いて布団にゴロン。1人用の布団だから2人の隙間は少しだけ。でも、その僅かな隙間はとても大きな溝に感じた。
この溝が数日間で埋まるだろうか。ポッカリと空いてしまった穴を埋めることが出来るんだろうか。電気を消せる日がくるんだろうか。
それは俺にも同じことが言える。
隣で好きな女性、自分の彼女が寝ているにも関わらず性欲が湧いてこない。エッチをしたいって気にならない。
紗理が俺を受け入れてくれたとしても、最終段階で俺が答えられない。……どうすれば?
30分か1時間か、色々な思いが頭を巡って寝付けないでいた。
すると、もう寝ていると思っていた紗理が起き上がった気配。足を向けている方に向かったのでトイレに起きたんだと思った。
その予想は間違っていなかったが、今までとは違うトイレ。もしかしたら、俺が寝るまで我慢していたのかもしれない。
シーンと静まり返った部屋。
ビニール袋がガサガサとする音。その直後、紗理から極小の声が漏れた。
「……ンッ…。」
・・・ガサッと何かが袋に落下した音。
その途端、俺の鼻に漂ってきたのは強烈な便臭。……紗理は隠れるように排便してた。
「…ァ……ンンッ………ゥッ…。」
僅かに聞こえる紗理の息む声。そしてまた、袋に排泄物が落下した音。
当然ながらウンコは臭い。男子だって女子だって、アイドルだってウンコは臭い。そんなことは分かってる。
でも、分かっていても驚いた。美人で可愛くて清潔感のある紗理。その彼女から排出されたモノとは信じられないほどの強烈な匂い。
本当に臭い、とんでもなく臭い。でも嫌悪感は微塵も感じなかった。
ジョババババババーッという例の袋に打ち付ける放尿音が響き、その後に聞こえる拭いてる気配と音。そして袋を縛る音。
トイレ用の袋は二重にしてあった。それを紗理は、更に何重にもしてポリバケツに捨てたんだと思う。そんな気配を感じた。
まだまだ強い残り香が漂ってる部屋で、何事も無かったかのように布団に入った紗理。
俺が起きるかもという不安の中での排泄。そして今は、早くこの匂いが部屋から消えることを願っているんだと思う。
・・・声を掛けてあげたい。
気にする必要なんてない、全く嫌じゃない、紗理の匂いが知れて嬉しいくらい。どんな匂いだって、香水よりも全然いい。
こう言ってあげたいが、今は出来ない。もし俺が起きてると知ったら、紗理は泣き出すか怒り出すか、最悪は部屋を飛び出すかも。
そう判断して、俺は寝たフリを続けた。紗理の残り香を感じながら・・・。
ー2日目ー
ほとんど2人同時に目を覚ました。
時計を見ると朝7時。なかなか寝付けなかった割には早起き。
ちょっと寝ぼけて目を擦ってる紗理の顔が、いつもの冷淡な表情とは掛け離れてて思わず笑ってしまった。
すると紗理からの強烈な平手打ちが俺の頭にヒット。これがこの日のスタートになった。
2人とも朝イチのオシッコを済ませ、朝食にサンドイッチを食べてゲームを再開。
昨日と違うのは、キスが無くなって明らかに俺との距離を離してる紗理がいた。
風呂に入らず、ほぼ丸1日着ているシャツ。それが何を意味していて、紗理が何を気にしているのかは当然わかる。
俺から近付くことは可能。ただ、それじゃあ意味がない。あくまでも紗理から……彼女の意志で近寄ってくることに意味がある。
ゲームや雑談、そしてTVを観たりと楽しい時間を過ごしたが、距離は縮まらないまま夜。
夕食を済ませて映画の2本立てを観賞。映画の感想を話したり雑談をしたりと、気が付けば時刻は0時くらい。
またゲームを再開するかと思っていたら、紗理がこんな質問をしてきた。
「ね、ねぇ…キミは…その………でないの?」
最初は何の意味か分からなかったが、紗理の表情と動きを見てすぐに察した。
辛そうな表情をして、モジモジとソワソワと小刻みに震えてる。たぶん、けっこう前から我慢してたんだろう。
もしかしたら、昨夜もこのくらいの時間から我慢していたのかも……。
「えっと……何を?」
分かっていたが、気付いてないフリをして敢えて聞いてみた。そうしたら、意味不明な平手打ちを頭に食らった。
「いい?鼻を摘まんで耳を塞いで……呼吸もダメ!心臓も止めておきなさい!」
凄い剣幕で怒鳴った紗理は、立ち上がって俺の背後に移動。トイレのビニール袋をガサガサとやり始めた。
もう俺は嗅いだ匂いで、鼻を摘まむ必要なんて全く無いって分かってる。でも、その事実を知らない紗理からしてみれば当然の話し。
ぜんぜん平気だったよとは言えない。しかし、鼻を摘まむというのは、いかにも匂いを嗅ぎたくないという表現な気がして嫌だった。
「いや、鼻は摘ままないよ。紗理の匂いなら絶対に平気だから……。」
もしこれが初めてだったとしても、俺は同じことを言ったと思う。
「そういう問題じゃないぃ!……ホントに駄目なの!絶対に鼻つまんでなさいよね!」
そんな紗理の叫びと同時に、ガサッと物体が袋に落下した音。その音を2回ほど繰り返し、ラストはあの放尿音。
昨夜と同じで強烈な匂いだった。
慣れはしないけど、やっぱり嫌悪感は無い。そんなことよりも、紗理の排泄姿を見たいって欲求が増して抑えるのが大変だった。
またもや何度も繰り返し拭いてる音、何重にもした袋を縛ってゴミ箱に捨てる音。
まだ便臭が漂う部屋に戻ってきた紗理は、顔を真っ赤にして涙目で、恥ずかしそうに恨めしそうに俺を睨んできた。
「すっげー臭いな紗理のウンコ。でも俺はぜんぜん平気、大好きな紗理の匂いだから。」
臭いもんは臭いし、紗理だってそれを分かってる。だったら嘘や誤魔化しは駄目。
臭いと認めた上で、正直に自分の気持ちを伝える。それが大切なんだと考えた。
「ぜんぜん嬉しくないわよ!」
そんな俺の気持ちが紗理に伝わったのかは不明。とりあえず、それまでよりも強烈な平手打ちを頭に食らった。
その1時間後、今度は俺の番。
壁に向かって洗面器を跨いで踏ん張る。・・・これはヤバい、かなり恥ずかしい。
そしてこの匂い。好きな人に嗅がれてるかと思うと、羞恥心を通り越して死ぬ恥心。
「これ、絶対にキミのほうが臭いよね。」
背中を向けてる紗理が、さっきの仕返しとばかりに冷たい口調で言ってきた。
「いやいや、紗理のほうが臭いって。」
排便しながら言い返すと、ムキになって言い返してきた紗理。
「はあ?キミのほうが絶対にくさ・・・あっ、ご、ごめん。何でもない。」
おい!ゴメンて何だよ!紗理、お前もしかして振り返らなかったか?!そしたらウンコしてる尻が丸見えなんだぞ?(泣)
怪しさMAX、見られた?……なんかもう、恥ずかしさを忘れて笑いが込み上げてきた。
それは紗理も同じだったようで、終えて戻った俺と顔を見合わせて2人で爆笑。笑いながら濃厚なキスを繰り返した。
それから縮まった2人の距離。互いの肩が触れ合うくらいに寄り添った。
うっすらと漂ってくる紗理の汗の匂い。それは当然ながら、紗理だって同じように俺の匂いを感じてたと思う。
でも、互いに何も言わずにゲームをしたり雑談をしながら何度もキスを繰り返した。
ゲームを終了したのは深夜1時頃。
2人で仰向けに寝そべって天井を見ていると、先に紗理が口を開いた。
「あの匂いを嗅がれたら、もうキミに何を嗅がれても大丈夫って気がしてきた。」
嬉しさと感激が沸き上がってくる言葉。危うく涙しそうになった。
「それ、俺も同じだわ。」
とりあえず、こう返して2人で苦笑い。
すると紗理は自分のシャツの匂い嗅ぎ、俺も同じように匂いを嗅いで、また苦笑い。
少し間を置いて、紗理がポツリと呟いた。
「・・・あのね……お願いがあるの。」
声のトーンが下がり、真剣さを感じる真面目な雰囲気と緊張感がある。
「………なに?」
もう終わりにして欲しい。そんな言葉が頭を過り、俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
「ご、ごめん、やっぱりいい。」
焦ったようにそう言った紗理は、立ち上がって何事も無かったように歯を磨き始めた。
とても気になる、追及して聞き出したい。しかし、紗理の自発的な行動が何よりも大切。
何も聞かず、何も聞けずに俺も歯を磨いて紗理の隣に寝転んだ。
まだ足りない、まだ紗理は俺を受け入れてない。そう思えて少し悲しい気持ち。
でも2人の寝た位置は、昨夜と違って少しの距離も無かった。
・・・気配を感じて目を開けた。
電気の明かりを背に、覆い被さるように紗理の顔が俺を見下ろしてる。
正確な時間は不明。感覚として深夜か早朝なのだけは分かった。
「起こしてゴメン、キミの匂い嗅がせて。」
・・・夢?いや違う。
俺の返答を待たず、紗理の顔が首筋からゆっくりと腋に移動していく。その鼻は、明らかに体の匂いを嗅いでる。
「好きな人のだったら平気だって安心したいの。……お願い、寝たフリしてて。」
シャツ越しの腋に鼻を押し付けて、じっくりと匂いを嗅いでる紗理。それを見つめる俺。
客観的に見たらマニアックな行為に映るだろうが、俺たち2人は真剣で大まじめ。
俺が用意した部屋で、彼女はそれに応えようと必死に努力してる。それが何よりも嬉しくて、何も言わずに匂いを嗅がれ続けた。
「・・・正直、いい匂いじゃないけど嫌じゃない……好きだよ、キミの匂い。」
顔を上げてそう言った紗理は、軽く微笑みを浮かべ、また匂いを嗅ぎ始めた。
お腹、足の先、太もも、そして股間部分にお尻。確認するかのように、紗理は丹念に全身の匂いを嗅いでいった。
「・・・ありがと。ぜんぜん嫌じゃなかった。ずっと嗅いでたいって思ったくらい。」
これでまた1つ、ハードルをクリアー。それなら次は・・・。
「……じゃあ紗理の番だよ。」
一瞬だけ間を置いて小さく頷いた紗理は、顔を横に向けて仰向けに寝そべった。
ギュッと目を閉じて体を強張らせている紗理が、極度の緊張をしているのが分かる。
そして俺にも緊張感が走る。体臭がトラウマになってる彼女の匂いを嗅ぎ回り、そのトラウマを解消させなきゃならない。
いきなり脇の下じゃなく、先ほどの紗理と同じように首筋から少しずつ嗅いでいった。
ほんのりと匂う石鹸の香りにプラスして、ほんのりと感じる汗が乾いた酸っぱい匂い。でも、嫌だとは全く思わない。
ギュッと閉じてる腕を軽く握ると、紗理は自分から腕を上げてくれた。
・・・クンクン。
シャツ越しに嗅いだ紗理の腋。俺に会う直前にシャワーを浴びたとしても、もう1日半以上は洗ってないことになる。
そんな紗理の腋の匂いは、たしかにプ~ンと汗臭かった。でもそれは、普通に汗臭いだけでワキガの匂いなんかじゃないと確信。
「・・・紗理、汗の匂いがするだけでワキガなんかじゃないよ。……紗理の汗臭い腋、もっと嗅がせて欲しい。」
そう言って顔を押し付け、クンクン、クンクンと何度も匂いを嗅ぎまくった。
「それ、喜んでいいのか悲しんでいいのか分かんないんだけど……。」
紗理は苦笑い。その笑いが嬉しくて、もう片方の腋の匂いも嗅ぎまくった。
それが終わると、上半身の匂いを嗅ぎながら徐々に下半身に移動。
「そ、そこは臭いってば!」
恥ずかしがって嫌がる足先の匂いを嗅ぎ、汗でベタつく太ももの内側に進んで行った。
目の前にはショートパンツに隠れた紗理の陰部。普通の人なら興奮するポジションなんだろうが、ドキドキするだけで興奮とは違う。
それが悲しくも感じたが、今の目的は性的な意味じゃない。
何も言わないが、紗理の緊張が伝わる。さすがに顔を押し付けて嗅ぐわけにもいかないので、軽く触れる程度で嗅いでみた。
・・・特に匂いはしない。
それならと、ちょっと押し付け気味に嗅いでみる。・・・微かにオシッコの匂い。
「大丈夫だよ紗理。ぜんぜん嫌じゃない、ずっと嗅いでたい匂いがする。」
それからお尻の匂いも嗅いで、顔を上げて紗理を見ると涙が溢してた。
悲しくてじゃない、紗理は微笑んでる。また1つのハードルを越えた嬉し涙。
「・・・ありがと。キミに嗅がれるの、恥ずかしかったけど嫌じゃなかったよ。」
紗理を強く抱き締めた。紗理も俺を抱き締めてる。互いの汗も匂いも気にせずに、ギュッと抱き締め合って、そのまま寝た。
ー3日目ー
起きたのは午前8時頃。
紗理が先に起きていて歯を磨いてた。
もうすぐ着替えず洗わずにで丸2日になる。何気なく自分のシャツの匂いを嗅いでみたら、なかなかどうして汗臭い。
朝食を取りながら朝のニュース番組を観て、それからゲーム。
この数日で紗理の上達ぶりは凄くて、2人とも熱中してやってた。
雑談を交えながらゲームを続けて午後1時。昼食になったところで、思い切って疑問に感じていたことを聞いてみた。
「そういえばさぁ、紗理の言ってたお願いって昨日のアレだったの?」
スパゲッティを口にしよとしてた紗理の手が止まった。目を伏せて明らかに動揺してる。
「……ちょっと違う、あれは練習。・・・じゃあ、食べ終わったらお願いする。」
そこからの昼食は互いに無言。お願いの内容は不明だが、紗理の感じから2人の間に緊張感が漂ってた。
そして昼食後に言われた紗理のお願い。
「あのね、私は寝てるから……部屋を暗くして嗅いで欲しいの。……直接。」
紗理は過去のトラウマを再現しようとしてる。そして、それを克服しようとしてた。
真剣な紗理の表情。もしこれが平気だったら、紗理は俺を受け入れてくれたことになる。
「……いいよ、やろう。」
激しい緊張が走り、俺はゴクリと唾を飲み込んで答えた。もちろん俺も真剣な表情。
「でも、嘘はつかないって約束して。感じたままを言って欲しい。……いい?」
言われるまでもなく俺はそのつもり。全てを正直に言った上で受け入れてもらう。
逆にそれは、どんな匂いがしたって俺が受け入れること。その自信はある。
「わかった、約束する。」
仰向けで布団に寝て目を閉じた紗理を見て、俺はこの数日間で初めて電気を消した。
カーテンを閉めっぱなしなので、昼間だけど真っ暗闇。ほとんど何も見えない状況で、俺は紗理のシャツを脱がしていった。
胸の膨らみを感じながらブラジャーを外し、紗理の腕を上げて鼻を脇の下に当てた。
・・・ム~ンとした汗の匂い。でもやっぱりこれはワキガじゃない。そして、紗理の匂いだと思えば全く嫌じゃない。
「……紗理の腋、すごく汗臭い。でも、矛盾してる感じだけど凄く好きな匂い。」
紗理は寝たフリをしているので返答は無かった。でも大丈夫、紗理は克服できると信じて下半身に移動。
ショートパンツと下着を一緒に下ろすと、暗闇にうっすらと紗理の陰毛が目に入った。……なんだろう、俺、興奮してるかも。
久々に感じた熱いモノが込み上げてくる感覚に、思わず驚いて動きが止まった。
軽く深呼吸して気持ちを落ち着かせ、紗理の太ももの間に顔を入れていく。
ボヤけた感じだが、綺麗な縦筋が目に入った。そこに鼻を近付けて匂いを嗅ぐ。
・・・臭い。ツーンとしたオシッコとムアッとした粉チーズの様な匂い。過去に嗅いだ優衣のアソコよりも強烈な匂い。
それもそのハズで、もう丸2日間以上も洗ってない紗理のアソコ。それは臭くて当然。
でも嫌じゃない。いや、それどころか、その匂いに反応したようにチンコがムクムクと大きくなっていった。
これは性的な興奮をしていると自覚。勃起してるんだから当然だと思うだろうが、俺としては圧倒的な驚きと喜び。
「紗理のアソコ、すごく臭い。オシッコとかチーズみたいな匂いしてる。でも俺、紗理のアソコの匂いに凄い興奮してる。」
そのまま数分間、紗理のアソコの匂いを嗅ぎ続けた。今にも舐めてしまいたい衝動を堪え、臭いアソコをとにかく嗅ぎ続けた。
チンコは痛いくらいギンギンに勃起。朝立ち以外での勃起は1年半ぶり。
その反動なのか、どんどん膨れ上がる性的興奮。その余りの興奮に、このままだと自分を制御不能だと判断してアソコから顔を離した。
そして次はお尻の匂い。
紗理をうつ伏せにして、小さなお尻に手を当てるとプニュッとした柔らかい感触。
ゆっくりと左右に少し広げ、その内側に向かって鼻を埋めていく。鼻腔に感じるあの匂い。排泄をした紗理の肛門の匂い。
それは排便その物の匂いとは違い、汗やオシッコが混じった中でのツーンと感じる便臭。
そんな匂いだって、好きな人、紗理の秘密の香りだと思えば興奮に変わる。人工的な物じゃなく、これが彼女の自然な匂い。
「紗理のこんな匂いが嗅げて嬉しい。紗理のお尻、ウンチ臭いけど凄い興奮する。」
勃起したチンコは我慢汁でベトベト。このまま嗅いでいたら、そのうちイッてしまうほどに大興奮してた。
沸き起こった性的な欲求が、俺の心を激しく揺さぶる。このままエッチをしたい、俺も裸になって紗理を抱き締めたい。
しかし、今の行為は紗理がトラウマを克服するためのもの。俺の性的な欲求が回復したからと言って、エッチをして良い場面じゃない。
トラウマの克服とエッチをしたいって気持ちは別物。紗理が俺を受け入れたとしても、それはエッチがOKという意味とは違う。
もう本当にギリギリで欲求を抑え、紗理に服を着せていった。
紗理は終始無言のまま。
どうなんだろうか、克服できたんだろうか、俺を受け入れてくれたんだろうか。
少しずつ冷静になって薄れていく欲求と、それに替わって訪れる不安な気持ち。
部屋の明かりを点けると、紗理は真っ赤な顔をして涙目で睨んできた。そして……。
「バカーッ!すっごい恥ずかしかった!死ぬほど恥ずかしかった!チーズ臭いってなによ!ウンチ臭いとか言わないでよ!」
日頃の冷静な大人っぽさとは掛け離れた、まるで子供が怒ってるような表情と口調。
そんな状態で泣きながらポカポカと俺を叩いてきた紗理は、いつしか俺の胸に顔を押し付けて号泣してた。
「・・・でも、嫌じゃなかったよ。キミにだったら大丈夫って思えたよ……。」
俺の目からも涙が溢れ、ギュッと抱き締め合って2人で泣いた。
こうして2人で泣くのは2回目。最初は俺の克服、そして今は紗理の克服。
泣き顔で見つめ合い、強く交わしたキスは涙の味。紗理からの最高の愛を感じた。
3日目で紗理はトラウマを克服。あくまでも俺だけを受け入れてくれただけだが、それで今は充分。俺だって紗理だけだ。
そうなると残りの2日間は必要ない。別にこの部屋に引きこもってなくてもいい。
でも、互いにそれを口にしなかった。
それが当然であるかのようにTVを観て、当然のようにゲームをして、当然のようにキス。
しかし、当然じゃなくなった大きな部分がある。それは、俺の沸き起こった欲求。
それまでは、好きな相手とのキスで満足してた想い。部屋に2人きりでいるのは紗理の克服のためだと考えていた気持ち。
俺には性的な興奮が失われているので、それが当然の心理だと疑わなかった。
しかし今は違う。
隣にいる紗理を押し倒したくなる。キスをしながら胸を触りたくなる。トイレの放尿音と紗理の姿を想像して勃起してしまう。
紗理はどうなんだろう。俺を受け入れたと同時に、性的な欲求も生まれたんだろうか。
それが分からないから何も出来ないでいた。トラウマを克服しましたね、じゃあエッチしましょうってのは短絡すぎる。
自問自答と葛藤、そして欲求を我慢したまま夜を迎えて時刻は23時頃。
「・・・トイレ。……匂いするほう。」
俺は不規則だが、紗理は決まってこの時間らしい。恥ずかしそうな顔で立ち上がり、背後のトイレに移動していった。
紗理の排便は今回で3回目。
たしかに今までも見たいという欲求はあった。でもその欲求は、好奇心だとか、好きな人の秘密の姿を見たいという類いのモノ。
でも今は、完全に性的な興奮として紗理の姿を見たい。紗理がお尻を出して、洗面器を跨いで排泄している姿をこの目で見たい。
ビニール袋を触る音、ショートパンツを下ろす音、そして腰を下ろした気配。全神経を集中させて、紗理の一挙一動を気にしてた。
……………プッ……「ぁ……。ご…ゴメン。」
耳に聞こえた可愛い音は、明らかに紗理のお尻から発せられた音。その予期せぬ音に対して小さな声で恥ずかしそうに謝った紗理。
そんな音と謝罪から始まった紗理の排便は、これまでと同じように強烈な匂いを漂わせた。本当に臭い、信じられないほど臭い。
でも、その可愛い放屁音と匂い、そして恥ずかしそうに謝った紗理の声で、それこそ信じられないほどに興奮してる俺がいた。
排便を終えて戻ってきた紗理は、一際真っ赤な顔をして申し訳なさそうな表情。
「・・・さすがのキミも引いた?」
その表情にプラスして、心配そうで泣きそうな顔で紗理は聞いてきた。
こんな紗理の表情も可愛いと思ったが、それよりも安心させなきゃいけない。
「紗理もオナラすんだな?……なんか紗理のオナラで興奮しちゃったよ俺。」
今までなら、恥ずかしそうに睨んできて頭を引っ張ったいてくる。しかし、この時の紗理は違った。何やら口をモゴモゴしてる。
「……あのさぁ、さっき私の匂いを嗅いでる時も言ってたけど……キミ…興奮してるの?」
便臭が漂うシーンと静まり返った部屋で、聞きづらそうに紗理は質問を続けた。
「つまり…その……何て言うの?…それってつまり、キミのが元気になったってこと?」
照れて上目使いで質問してきたその内容は、まさに的中、まさに図星。
思い返してみれば確かに、匂いを嗅ぎながら興奮してると俺は言ってた。そして今も。
1年半も消え失せてた興奮と勃起が、洗ってない体の匂いを嗅いで勃起。女子のオナラと排便、その臭い匂いで大興奮。
・・・もしかして、いや、もしかしなくても、これってかなりの変態なのでは?
そう考えたら答えづらい。さすがのキミも引いた?と聞いてきた、オナラをしちゃった紗理の言葉が脳内で再現される。
返答に困っていたら、ここで紗理の目ぢからのある睨み攻撃。早く答えなさいよと、その怖い目が脅してきてる。
「・・・うん、興奮して痛いくらい大きくなってる。……紗理の匂いで復活した。」
普通に復活したなら笑って話すかもしれないが、理由が理由だけに言いにくい。
「・・・今も大きくなってるの?」
その通りだが、それを認めるのは紗理の排便で勃起したことに他ならない。
言いにくい……本当に言いにくい。
でも俺たちは、そういった言いにくいことを正直に伝えて受け入れることが出来た。
そう考えたら、自分の気持ちを全て言おうと、紗理に隠す必要なんてないと思えた。
「今も痛いくらいに大きくなってる。紗理のトイレと匂いで凄く興奮してる。……正直、見たいって気持ちを我慢してた。」
紗理がどう返してくるのか分からない。ただこれが、俺のウソ偽りの無い正直な気持ち。
言い終えた瞬間、俺の両肩をガシッと掴んだ紗理の両手。そして、顔を下に向けたまま、紗理も正直に打ち明けてきた。
「あのね、私も興奮してる。キミに嗅がれた時からずっと…。今もね、トイレしながら興奮してたの。オナラしちゃったのに……。」
頭で考えるより先に、紗理の顔を持ち上げてキスをしてた。
互いに、好き、大好き、愛してるを言い合いながら、唾液まみれの激しいキス。
「いっぱい愛してあげてね。」
そんな時、優衣のこんな言葉が聞こえた気がした。・・・優衣、ありがとう。
脳内でこう答え、紗理を押し倒すように寝かせて抱き合いながらキス。
突然だけど、ポリネシアンセックスって知ってる?……当時の俺は知らなかった。
何日もかけて少しずつエッチを進めていくやり方で、最終的には最高の快感を得られるらしい。そんなのを後から知った。
本来の方法とは違うだろうが、この時の俺たち2人は、そんな状況に近かったんだと思う。しかも、1年半分の性欲が解放。
2人とも激しい息づかいで互いの首筋や耳を舐め回した。紗理の舌が鼻の穴にまで入ってきて、ツーンと感じる唾液の匂い。
もちろん俺もやり返して、紗理のシャツとブラジャーを剥ぎ取るように脱がせた。
小振りだけど形の良いオッパイ、コリコリに硬く肥大したピンク色の乳首。それにむしゃぶりついて脇の下に移動。
ポツポツと頭を出してきた脇毛。紗理も脇毛が生えるんだ~なんて思いながら鼻を付けると、プ~ンと感じる汗臭い匂い。
脇毛、匂い、その全てが可愛いく思えて嗅ぎながら舐めまくった。
すると今度は紗理が俺の上に。
息を荒げながら、俺の上半身をペロペロと唾液まみれにしていく紗理。乳首はもちろん、脇の下もヘソの穴まで舐められた。
ここで攻守交代。
紗理を仰向けにして今度は下半身。ツーンと鼻につく匂いを放っている足の指を、1本1本丹念に舐めていく。
くすぐったいのか、足の指を小刻みに動かしているが、お構いなしに全ての指を舐め尽くした。ここでまた攻守交代。
紗理の可愛い舌が、俺の臭くて汚い足の指を入念に舐めてる。くすぐったいが、紗理の愛情を凄く感じる光景。
「紗理、ありがとう。すっごく嬉しい。」
そう言って紗理を抱き締めて激しいキス。それからまた、仰向けに寝かせて太ももを舐め進み、紗理の股関に到達した。
これまでは脱がさずに嗅ぐか暗闇だった。しかし今回は、紗理の全てを明かりの下で見ることが出来る。
ショートパンツを脱がせると、目に映ったのは薄ピンク色の下着。いや、股関部分は激しく湿って変色してた。
すぐにでも脱がせたい気持ちを抑え、その部分に顔を近付けていく。すると、ムア~ッと蒸れたようなオシッコの強烈な匂い。
この匂いが、紗理が3日間も履き続けたパンツの匂い。そう思ったら、強く嗅がずにはいられなかった。
「すごくオシッコ臭い。……だから興奮する。紗理のオシッコの匂いだから…。」
当然ながら俺は興奮してハァハァと息が荒い。そして匂いを嗅がれているだけの紗理、彼女もまた、ハァハァと息を荒げて興奮してるようだった。
むせ返るようなパンツの匂いを充分に堪能し、最高潮の興奮を感じながらパンツを脱がせていく。
薄く生えた陰毛、そしてビッショリと濡れて糸を引いてる縦筋が目に映った。
本当に綺麗な1本の縦筋。周囲は完全に無毛なのが、余計に綺麗な割れ目に見えた。
これだけを見るなら紗理の雰囲気に合っているが、全く真逆の部分が目に入ってた。
「……紗理のパンツ、凄く汚れてる。」
抜き取った下着の内側、3日分の分泌液を吸収したその汚れは凄まじかった。
ヨーグルトのような白い汚れ。黄色く染まったオシッコの汚れ。そして、擦り付けたような茶色い汚れはアノ汚れだろう。
そんな激しい汚れに、大量の愛液がクチュクチュと糸を引いてベチョベチョ。それは、汚さと臭さとエロさが混じった代物。
「や、やだ、それはダメ……ホントに汚れてて恥ずかしから……見ないで……。」
駄目だと言ってるわりに、紗理の表情は嫌がってない。トロ~ンとした目をして、俺が何をするかを期待してるよう。
「・・・嗅いでみていい?」
俺の目も似たようなもんだったと思う。トリップ状態と言うか、紗理の全てを知りたい、受け入れたいというスイッチが入ってた。
「キミってホント変態よね。きっと私もだけど……。いいよ、嗅いで……。」
紗理の容姿からは信じられないほど汚れているパンツ。紗理のアソコと尻穴が、3日間も触れ続けていた薄い生地。
紗理に見つめられながら、汚れている部分に向かって顔を近付けた。
・・・うっ……す、すごい匂い。
予想とは全く違ったその匂いに、思わず顔を背けてしまいそうになった。
表面のムアッとしたオシッコの蒸れた匂いとはまるで違い、ツーンと鼻腔を刺激する強い酸味の効いた匂い。
例えるなら、オシッコを拭いた生乾きの雑巾に酸味をプラスした匂い。初めて嗅いだ、女子の履き続けたパンツは強烈に臭かった。
「臭い……紗理のパンツ、凄く臭い。」
そう言いながら嗅ぎ続けた。
昼に嗅いだアソコも臭かったけど、その匂いは興奮を感じる強烈な淫臭。動物的に言うのなら、本能を刺激する雌の匂い。
でもこれは違う。このパンツは、ただ純粋に臭い。とにかくもう臭いだけ。
でも俺は興奮してた。分析するなら、好きな女子に見られながら、その好きな女子の汚れたパンツの匂いを嗅いでいる俺。
そんな変態的な行為をしてる自分自身に興奮していたのかもしれない。
「……ねぇ、キミのもちょうだいよ。」
手を伸ばした紗理が求めている物。それは彼女と同じように、3日分の汚れと匂いが染み込んだパンツ。絶対に臭い俺のパンツ。
脱いだ途端、俺の激しく勃起したチンコが跳ね上がり、紗理の目線をソコに感じた。
そして、パンツを渡しながら鼻に感じたチンコの匂い。・・・かなり臭い。スルメイカを想像させるアノ悪臭を漂わせてる。
そんなチンコを包んでいたボクサーパンツの股関部分。その部分を紗理は鼻に当てて匂いを嗅いでる。強く吸い込むように……。
「キミのも凄く臭い……なんなのこの匂い、信じらんない。……ホントに臭い。」
文句を言いながら、紗理も匂いを嗅ぎ続けてた。ハァハァ…ハァハァ…と、完全に興奮状態。
それを見た俺は更に興奮が高まった。
紗理の足をM字に開いてアソコを見ると、少しだけ開いた割れ目からピンク色の中身が顔を覗かせてる。
本当に綺麗なワレメと中身の色。でも、左右に開いた紗理のアソコは目を疑うほどの激しい汚れ。そして鼻が曲がるほどの激臭だった。
小さなヒダの外側と、クリトリスの皮の内側にビッシリと溜まった白っぽい恥垢。丸まったペーパーカス、白い糸を引いてるオリモノ。
それらが愛液と混ざり合ってグチュグチュなった凄い状態のアソコ。開いたことにより、昼に嗅いだ時の何倍も強烈な匂いを放ってた。
つまりは、俺にとっては何倍も強い淫臭で、何倍にも興奮してしまう匂いってこと。
「紗理のアソコ……汚れてて凄く臭い。だから俺が綺麗にしてあげる。」
激しく汚れたアソコ、激しく匂うアソコ、それを舐めるのに躊躇は無かった。
「……あッ!んッ…アアッ……ぁぁッ…アッ…」
初めて聞いた紗理の喘ぎ声は、通常時の少し低い声とは違って可愛いらしい声。
付着してる恥垢を舐め取り、クリトリスを舐め始めた途端に紗理は絶頂を迎えた。
「ァァァァッ……なんか変!なんかおかしいぃぃッ!ァアアアッダメぇええーーッ!」
クリトリスを舐め始めてから僅か10秒ぐらいしか経たずに、紗理は絶叫しながらビクッビクッビクンと体を震わせた。
「…ハァ…ハァ…な、なんか今…ハァハァ…なんか…目の前が真っ暗に…ハァハァ…なった……。」
息を荒げながら聞いてきた紗理は、涙目になって驚いた顔をしてる。
そう聞かれても男の俺には詳しく分からん。ただ、優衣との経験上、女子がイクときの反応だったのは間違いない。
「たぶんだけど、イッたんだと思うよ。その……紗理は今までイッたことないの?」
正直、過去の話しはしたくないし聞きたくも無かった。元カレを思い出させるし、俺も想像してしまうから。
「・・・うん。……今のがそうだとしたら初めてイッたと思う。…なんか恥ずかしぃ。」
ヤバい、カワイイ。なんだコイツ、その顔とその仕草は卑怯。いつもの高慢チキな感じはどうした?何やら女子力全開じゃねーか、おい!
抱き締めずにはいられなかった。ギュッと抱き締めて頭をナデナデ。紗理は照れてムスッとしてるけど、それがまた可愛いくてキス。
「ちょ……待って…キミの顔くさいーっ!」
これは紗理のアソコの匂い。やっぱり自分の臭い匂いは嫌らしい。(笑)
思わず笑った俺、それを睨む紗理。
「……悔しいから次はキミの。言っておくけど、したことないから噛んじゃうかもよ。」
興奮して本能のままエッチをしてる最中のホンワカした時間。でもそれは、これから訪れる最興奮の前触れだった。
仰向けに寝かされた俺のチンコを、紗理がマジマジと凝視してる。亀頭は滲み出した我慢汁でベトベト。その亀頭に、紗理の舌が触れた。
柔らかくて生暖かい感触。チロチロと、少しだけ出した紗理の舌が何度も亀頭に触れる。
かなりの快感とエロい光景だが、それよりも匂いが気になってしまう。
勃起しても半分は皮の被った包茎チンコの匂いを紗理は感じているハズ。そんなことをお構いなしに、紗理は舐め続けてる。
舐めながら紗理の手がチンコを握った。
少し皮が剥けてソコに見えたのは、こびり付いてる大量の白い恥垢。恥ずかしい垢と書いて恥垢・・・まさにその通りだった。
紗理がそれを見てる。俺の汚いチンコ……勃起した恥垢まみれの臭いチンコを見てる。恥ずかしさと興奮が入り交じった不思議な感覚。
「・・・もっと下げたら痛い?」
首を横に振ると、握った紗理の手がゆっくりと下がっていった。
全貌を現した亀頭。その半分から下は、オレ自身が驚くほどに恥垢で汚れてた。
「……キミのだって汚れてて臭い。……ホント汚いわね……すっごく臭いし…。」
そう文句を言いながらも、紗理は顔を近付けて匂いを嗅いでる。
寝てる俺にだってプ~ンと漂ってくるチンコの匂い。直で嗅げば、鼻が曲がるほどの激臭だろう。でも紗理は嗅ぎ続けてる。
そして・・・溜まった恥垢に紗理の舌が触れ、ペロッペロッと舐め始めた。
「さ、紗理……汚いなのに……。」
思わずそう言ってしまったが、紗理は聞く耳を持たずに舌先を這わせてくる。
「……だから綺麗にしてるの。キミだってしてくれたじゃない。私も……。」
恥垢まみれだった亀頭が紗理の唾液まみれに変わっていき、それと同時に精子がチンコに込み上げてくるアノ感覚。
・・・ヤ、ヤバい、超絶に気持ちいいッ!
1年半ぶりに性的な興奮で勃起したチンコ。そのチンコを舐められる快感は凄まじいものがあった。
も、もう我慢できない……イッちゃう!
紗理の小さな口に亀頭が入った瞬間、その快感は絶頂に登り詰めた。
「さ、紗理・・・イクッ!イッちゃう!」
初めてだから噛むかもとか、そういう問題じゃない。咥えられて本当に一瞬のこと。紗理が何かをする間もなく放出してしまった。
「…んっ!んうっ…ぅ…ぅん………………。」
嗚咽する紗理の口内に、ドクッドクッドクッと出る大量の精子。その全てを、紗理は咥えたまま受け止めてくれた。
俺は1年半ぶりに味わった放出の余韻。すると、顔を上げた紗理の喉がゴクンと動くのが見えた。・・・えっ?今、飲んだ?
「・・・なんか、変な味するのね……。」
味なんて知らない。いや、そういう問題じゃなくて、感動してるんですけど俺。
優衣の初めての時はゴホゴホして涙目になってた。唇の横からタラ~ッと垂れてきた精子が卑猥でエロかったけど……。
・・・と、思い出していたら、優衣に頭を引っ張ったかれた。……って気がした。
そんな気がして微笑んでいたら、何やら紗理は俺はうつ伏せに…。
えっ?なんだ?と思って驚いていると、尻の谷間がグイッと左右に大きく開かれた。
空気に触れてる感覚。明かりに下に照らされた俺の尻穴を、紗理が見ている気配。
イッた直後の俗にいう賢者タイムなんてものは皆無で、勃起したままのチンコ。
羞恥心から感じてしまう興奮。そして、この後にされる事を予感して、その勃起したままのチンコは更に膨張した。
尻の谷間に触った紗理の顔。彼女は、俺の汚い尻穴の匂いを嗅いでいる。
「・・・キミのも凄~くアレ臭いんだけどさぁ。……ちゃんと拭いてる?」
Sっ気たっぷりなセリフ。紗理の雰囲気には合ってるが、俺は別にMじゃない。
それでも、そう言われて興奮してた。ウンコ臭い肛門を嗅がれて大興奮してる俺がいた。
「……キミの穴、なんかヒクヒクしてる。」
その言葉の直後、生暖かくて柔らかい舌の感触が、広げられた尻穴を襲ってきた。
く、くすぐったい・・・けど気持ちいい。
ソコを舐められるのは初めての経験。
かなりの気持ち良さを感じたが、それよりも、汚い俺のケツの穴を紗理が舐めてるっていう興奮が大きかった。
表面から始まったアナル舐めは、徐々に内側まで舌先が侵入。俺は自分から尻穴を緩め、紗理の舌を奥まで受け入れた。
「・・・ハァハァ……紗理のもちょうだい。」
俺だって紗理のを舐めたいという心からの純粋な気持ち。体を入れ替えて逆向きになり、俺の顔を四つん這いの紗理に跨がせた。
「な、なによこの格好……恥ずかしいってば!」
つまりはシックスナイン。フェラが初体験だというのが事実なら、当然これだって初体験。そして、紗理は焦りまくってた。
目の前にはグチョグチョに濡れてる紗理のアソコ。垂れた愛液が尻の谷間まで到達してて、伸縮を繰り返してる小さな尻穴は濡れて光ってる。その尻穴に鼻を近付けた。
「……紗理のお尻、絶対に俺より臭いぞ。」
さっき排出したばかりの紗理の肛門は、まさにウンコそのものの匂い。
「や、やだぁ……じゃあ嗅がないでよ!」
紗理は恥ずかしい素振りをしながらも、もっと嗅いで欲しいと言わんばかりに尻を付き出してきた。それが可愛くて大興奮。
嗅ぎまくって舐めまくる。俺と同じで紗理も、自分から穴を広げているのが感触で分かった。
「…ん…ァァ……キミの舌が……ヤァァ…ぁ…ダメ…奥まで…ぁ…汚いのに……臭いのに……。」
吐息を漏らすように呟いた紗理の手が、硬く勃起したチンコを握ってきた。
身長差があるので口には届かない。だったらと、尻穴を舐めながら紗理にお願い。
「……紗理、そのまま皮を上下してみて。」
ゆっくりと上下が始まった紗理の温かい手。その気持ち良さを感じつつ、アナルを舐めながら指でクリトリスを刺激してみた。
「アアッ!そ、それダメ!ァアアアッ…ヤアアッ駄目ッ……また変になるからぁ!」
チンコを握ってる紗理の手にギュッと力が入り、喘ぎ声に合わせるにように激しく上下。
それに俺も合わせ、激しくアナルを舐めながら小刻みにクリトリスを刺激した。
シックスナインで同時イキなんて、後にも先にもこの時だけ。
「ダメッ!アッぁッアッ……ダメなのッ!やッ…ぁぁッ…んんぁアッ……ぁアアアーッ!」
紗理の絶頂と同時に、俺のチンコからは精子が噴出。またもや最高の快感だった。
陰部の全てを晒したままグッタリしてる紗理。少しだけ間を置いてから体勢を変え、精子で白く汚れた手をタオルで拭いてあげた。
汗や唾液やらでベトベトになってる体。でもそんなのは気にせずに、まだまだ息の荒い紗理をギュッと抱き締めてキスをした。
互いの汚い部分を舐め合った口でのキスだけど、それもまた、全く気にならなかった。
そしてすぐに復活する俺のチンコ。いや、復活というよりも、そもそも萎えてない。放出した後でも勃起したままの状態。
「ねえ、当たってるんですけど……。」
そう言ってクスッと笑った紗理がまた可愛くて、愛情を確かめ合うように、ゆっくりと激しく舌を絡ませていった。
これからが、互いに受け入れるという最終局面。性的な欲求もあったが、それよりも愛情の手段という意味合いが大きかった。
横向きだった体勢が徐々に縦向きに変わっていき、唇を離して紗理の顔を見た。
「・・・いい?」
聞くまでもなく返答は分かっていたが、紗理の口からそれを聞きたかった。
「・・・うん。」
M字に広げた太ももの中心部分。濡れて光る紗理の割れ目にチンコを当てた。
初めて優衣とした、あの童貞の時と同じぐらいの緊張感と興奮。
軽く深呼吸をして、割れ目の中にチンコを押し込んでいった。
「あっ…ぁんァッ……。」
ギュゥゥッとチンコが包まれる感触。ピストンをする気は無くて、膣内の温かさと締め付けを感じながら紗理を抱き締めてキス。
そのまま15分ぐらい。たま~に少し動かす程度で挿入したまま激しいキスを続けた。
「………奥に入れたまま出して欲しい。キミのを感じたいから……。」
客観的に見たら、何も考えてないアホな高校生カップルに思えるだろう。いや、否定しない、俺たちはアホなカップルで構わない。
「……俺も紗理の中で出したい。」
抱き締めたまま、ゆっくりと腰を振った。1回1回、紗理の奥まで到達させて。
「……ぁ…キミのが奥に入ってきてる……ァァああッ…んッ………ぁぁアッ……。」
奥に入っていく度に、紗理は顔を歪ませて声を漏らした。その紗理の顔は、エロくて卑猥で……そして愉悦に満ち溢れてた。
「・・・紗理……イッちゃう!」
奥の奥まで、挿入可能な限界まで突き入れた状態で精子を放出。そのまま抜かずに抱き合ったまま、俺たちは眠りについてた。
ー4日目ー
目を覚ましたら裸で、近い距離に紗理の顔があってビックリ。そうか、エッチしたまま寝ちゃったんだよな俺たち……。
昨日は本当に色んな事があった。
紗理がトラウマを克服して、俺は1年半ぶりに勃起。互いにイキあって、最後は紗理の中に放出。・・・大興奮だったなぁ。
隣の紗理はまだ寝てる。この人、ホントに寝てる顔はマヌケで可愛いな。半開きの口からヨダレが垂れてるし……。
頬っぺたを優しくツネってみたけど起きる気配はまるで無し。そして感じる、なんだか幸せで楽しい気分。それと悪戯ゴコロ。
今度は鼻をブタさんに……。
や、やばい。整ってる顔だから逆に笑える。美人が台無しだけど、なんか可愛い。
もうちょい上げて鼻毛のチェックしちゃおうかな~なんて考えていたら……。
「・・・ん……おはよ。」
マジで危なかった。バレたら殴られてたと思う。いや、殺されてたかも?
寝ぼけてる感じでヨダレを拭った紗理は、いきなりキスをしてきた。
「・・・好き。大好き。」
朝から始まった舌を絡み合う熱烈なキス。互いの体は汗や唾液やらでベトベトになってるが、そんなのは構わずに抱き合った。
…ハァハァ…ハァハァ…と、息を荒げて完全に入った2人のスイッチ。こうなったら止まらない。
治まってた朝立ちは一瞬で復活して、唇を離して紗理の臭い体を舐め回していった。
サワサワする陰毛に触れてアソコを見ると、乾いてカピカピになった割れ目から、新しい液体が大量に滲み出てる。
表現しがたい匂いを放ってる紗理のアソコ。割れ目に添って舌を這わせ始めると、紗理から可愛い喘ぎ声が漏れ始めた。
「…ァァッ……アッ…んッんッ…あっ、待って…ぁ……待って…ご、ゴメン、トイレ…。」
そう言って逃げるように離れていった紗理は、立ち上がって申し訳なさそうに俺を見ながら背後に。そしてビニール袋を弄り始めた。
・・・紗理のトイレ姿を見たいよな。やっぱ怒られる?いや、けっこう平気なんじゃないかな。つか、絶対に見たいだろ!
「……あのさ紗理、見てもいい?」
意を決して聞いてみた。すると・・・。
「………い、いいけどべつに。」
その返答に、一瞬で俺の顔はバラ色。大喜びで振り向くと、紗理は背を向けてしゃがむタイミングだった。
プリッとしたお尻もエロいが、どうせなら前から見たい。
「ちょっと待って紗理、ストップ!」
驚いてる紗理を振り向かせて風呂桶を移動。そのまま強引にしゃがませて、膝を付いて絶好のポジションに位置取り。
「ちょ……こんなの恥ずかしいってば!」
膝を閉じて隠そうとする紗理の足を開き、濡れてる割れ目に顔を近付けた。
「いつでもいいよ。」
固唾を飲んで凝視する俺。言うまでもなくチンコはビンビンに勃起状態。
「……顔にかかっても知らないからね。」
そう脅された数秒後、ピュッ…ピューッと割れ目から液体が飛び出したと思ったら、途端に勢い良く薄黄色のオシッコが噴出し始めた。それはビックリするほどの激しさ。
紗理の言葉は脅しじゃなく、ビニール袋に打ち付けたオシッコの飛沫が顔に飛んでくる。
でもそんなのは気にせずに、放尿してる少し開いた割れ目を興奮して見つめてた。
プ~ンと匂うアンモニア臭。それまで嗅いだアソコの匂いとは、また違う匂い。
「………おしまい。拭くから顔どけて。」
お尻の谷間までビショビショに濡らして紗理の放尿は終了。顔を見ると、紗理は恥ずかしそうに目を逸らした。
汚れてる臭いアソコやウンコ臭い肛門を嗅いで舐めて激しく勃起。そして今、オシッコで濡れてるアソコが目の前にある。
大興奮、興味津々、愛情表現と、色々な感情が俺を行動に移させた。
「えっ?ちょっと、ちょっと待って!」
洗面器をどかし、後ろの壁に寄り掛かるように紗理を座らせた俺。もちろん狙いはオシッコまみれのアソコ。
「…ぁ…だ、だめ……ァァッ…まだ拭いてない…汚いぃ……んッ…アッァァ……ダメ……。」
最初だけは俺の頭を押さえて抵抗した紗理だったが、すぐに手の力は抜けて喘ぎ声を漏らし始めた。
オシッコの水滴が口に入ってくる感覚はあるものの、匂いや味は感じない。むしろ今のほうが臭くない。オシッコで薄まったのかな。
俺の体勢がキツいので、しばらく舐めてから布団に移動して舐め始めた。もう紗理の抵抗は全く無くて、気持ち良さそうな喘ぎ声。
「……んァッ。」
ゆっくりと膣に中指を挿入すると、ビクッと体を震わせて声を上げた。
優衣はいつもコレでイッてたけど紗理はどうだろうか。早漏の俺としては、チンコでイカせる自信が無いので効果を期待したい。
そんな事を思いながら、挿入した中指を小刻みに震わせてみた。
「アッ!んんッ…ぁあッ…やァァッ…。」
おお!祈りが通じたのか効果アリ。
だったらと、同時にクリトリスも舐めて刺激。たしか優衣の時は、軽く吸いながら舌で転がすようにしてた気がする。
「んァアアアッ!そ、それダメぇぇッ…アッハッァァアッ……やぁぁァァッ…んんァ…」
驚くほど効果抜群。そしてコレだと確信。
喘ぎながら身をよじって逃げようとする紗理を押さえ、その責めを続けること1分。
「…ァァッだ、だめ!で、でそうなの!んァアッ…アアッ…オシッコでちゃうからぁ!」
そういえば優衣もそんな事を言ってた。でも実際には出なくて、訪れるのは激しい絶頂。
「やっ…やっ…やァァッ……ァァッ…で、でちゃう!…オシッ……ぁ……ぁぁァアアッ!」
のけ反るように腰を浮かした紗理は、足を閉じて横向きにグッタリ。クリトリスでイッた時より、何倍も激しいイキかたをしてた。
肩で息をしたまま動かない紗理の頭を撫でてあげて、俺はこの隙にトイレ。
紗理のオシッコが溜まったままになってるビニール袋に、勃起した状態のチンコで狙いを定める。……これ、なかなか難しい。
すると紗理が、何も言わずにヒョコっと横から顔を出した。……見るのね、俺の放尿。
緊張しながらもオシッコを出すと、紗理は物珍しそうにジィィーッと凝視してた。
そして、オシッコの滴が残る俺のチンコを握ってペロッ。ちょっと予想はしてたが、本当にやるとは・・・。
何度か舐めた後、そのまま口に含んで始まった紗理のぎこちないフェラ。
正直、コツを掴んでた優衣のほうが上手かったけど、ハァハァしながら懸命にやってる紗理に愛おしさを感じてキュンとした。
「・・・紗理……挿れたい。」
向かい合って座り、紗理の腰を持って俺の上に。つまりは対面座位。
「…ぁあ……気持ちぃぃ……ぁぁあッ……。」
汗でベタつく臭い体で抱き合いながら前後に動かすと、紗理は喘ぎ声を漏らしながら激しいキスをしてきた。
正常位よりも密着度が高いこの体勢は、愛情と快感を存分に味わえる感じ。
そして、さっき言った通り俺は早い。
「……ハァハァ…紗理……ハァハァ…イッちゃう……。」
すぐに訪れた絶頂の感覚。計ったわけじゃないが3分も持たなかったと思う。
「…ぁあッ…ァァッ…う、うん…いいよ…。」
イク瞬間、ギュッと強く抱き締めて紗理の中に放出。まさに最高の快感だった。
しばらく抱き合ってから布団に横になって軽いキスからの激しいキス。
「……ちょっと待って紗理、とりあえず休憩してメシを食おう。…な?」
このまま続けていると、また濃厚なエッチが始まってしまう。それを互いに分かっていて、俺の言葉に顔を見合わせて苦笑いをした。
時計を見ると10時で、2人とも裸のまま遅い朝食をとって洗顔と歯磨き。
面白いもんで、あれだけ色々と見せ合って嗅ぎあった俺たちなのに、互いに恥ずかしがって隠すような変な空気だった。
それでも目に入る紗理の裸。
べつにオッパイフェチじゃないが、動く度にプルンと震える胸が気になって仕方ない。
すると、紗理が俺の目線に気が付いた。
「……なによぉ、どうせ小さいって思ってるんでしょ?……うるさい、死ね!」
いや、俺は見てただけで何も言ってない。まぁたしかに小さめだけど。(笑)
その小さめのオッパイを片腕で隠して睨んでる紗理。もしかしてコンプレックス?
「俺は好きだよ。なんか紗理らしくって可愛いじゃん。色は綺麗だしね。」
俺としては、素直に思ったことを言って褒めたつもりだったが全くもって逆効果。
「う、嬉しくない!色は…って何よッ!」
マジか…。本当に気にしてるみたい。なんか紗理、けっこう本気で怒ってる。
「そんな気にすんなよ。普通よりは小さいかもだけど、俺は好きなサイズだよ。」
こういう場合、どう言えば正解なんだ?嘘でも大きいって言うべきなのか?
なんだか紗理が紗理らしくない。この程度のことで怒るタイプじゃない気がする。
「……普通ってなに?誰と比べて言ってんの?私のは小さいって思ったんでしょ?」
えっ?…っと思った。紗理が気にしているのは自分自身のことじゃなくて・・・。
どう返答して良いのか分からず紗理を見ると、彼女はハッとした表情を見せた。
「ご、ごめん、変なこと言っちゃった。……本当にゴメン、ごめんね。」
またもや紗理が紗理らしくない。謝りながらメソメソしてる。
紗理は自分の胸のサイズを優衣と比べて気にしたのは明白。優衣の大きさを知らないクセに、勝手に敗北した気になってた。
俺だってお前と先輩とのことが気になる。・・・そう言いそうになって口を堪えた。
そうだった、ここで言い返すから喧嘩になっちゃう。優衣との喧嘩も同じで、俺だって、お前だっては争いを招く序章の言葉。
「紗理のオッパイを興奮して見てた、ただそれだけ。……恥ずかしいこと言わすなよ。」
言い返すようなことはせず、それだけ言って紗理を引き寄せて抱き締めた。
俺の胸に顔を押し付けて紗理は泣いてる。
「……私ね、キミの中にいる優衣ちゃんを認めてる。でもね……優衣ちゃんに負けたくないって気持ちもあるんだよ。」
紗理の性格からして、そういったヤキモチみたいな感情は無いと思ってた。
優衣と付き合っていた時は、このヤキモチを面倒だと感じて喧嘩。でも今は、このヤキモチを愛情だと受け取ることができた。
「……俺は、優衣がいたから紗理と出会えた。……優衣がいるから、こんなに紗理を好きになった。だから・・・。」
優衣と付き合った経験は、俺の人生を変える結果になったけど、それはマイナスなんがじゃなくて大きなプラス。心からそう思う。
「……優衣にはありがとうって言ってる。そして紗理には……愛してるって言いたい。」
どちらがどうとかって勝ち負けじゃない。それを紗理に分かって欲しくて、思ったまま感じたままを口にしてみた。
「……ククッ…プッ……ご、ごめん……クククッ……。」
あれれぇ~っ。かなり良いこと言ったつもりなんだけど、紗理から笑いが溢れてる。
「……くっさ~い。体も臭いけど……プッ…ダメッ…我慢でき……ない……ククッ…ククッ…。」
たしかに臭いセリフかもだけど、笑うことないだろうと思ったら、笑いながら顔を上げた紗理の目から涙が流れてた。
「……バカ!キミの言葉が可笑しくて泣いちゃったじゃない。…………私も愛してる。」
照れと嬉しさと、これは後からネタにされるんだろうなぁという不安とを抱きながら、泣いてる紗理の頭をギュッと締め付けた。
そして2人は見つめ合い、互いの愛情を確かめ合いながらの情熱的な激しいエッチ。
・・・じゃない!
いや、最初はそうだった。
唇をギューッと強く重ね合うキスからの、ピチャピチャと舌を絡め合う濃厚なキス。
「……紗理の胸、マジで俺は好きだよ。」
オッパイを舐める時にはフォローも忘れずに、紗理の上半身を舐めていった。
下半身に移動してM字に足を広げると、紗理のアソコは愛液でビショビショ状態。もちろんこれに大興奮で、クリトリスを舐め始めた。
紗理からは喘ぎ声。前にも書いたけど、普段のクールな紗理からは想像できない可愛いらしい喘ぎ声。照れながら感じてる仕草も最高。
さっきと同じように、クリトリスを舐めながら指を挿入してイカせちゃおうかな。
・・・と思ったがストップ。ちょっと待てよ俺、さっき笑われた復讐をしてない。この状況ってチャンスなんじゃない?
「……さっきのする?」
そう聞きながら、中指の先っちょだけ入れて小刻みに震わせてみた。
「…ぁぁッ…う、うん……して…ァァッ…。」
ヤバい、可愛いぞ紗理。言葉責めなんて自信ないし経験無いけど、もう少し続けてみる。
「何をして欲しいの?」
動かしてる指を止めて紗理の反応を伺う。もし怒りだしたらと、ドキドキしてしまう小心者の俺はSには向いてないんだろうな。
「キミって意地悪だよね。さっきの……アソコに指いれるヤツに決まってるでしょ。」
恥ずかしそうにムスッとした紗理に、俺の向いてないS的な興奮は増し増しに増大。
「アソコじゃわかんなーい。……どこ?」
意地悪だと言うのなら、だったらそれを演出してみようと軽く指を震わせて聞いてみた。
「…ぁ…んっ……い、意地悪ッ!…ぁ…ぁん…」
これは癖になりそう。焦らすように手前で指を動かすと、紗理の膣からクチュクチュと卑猥な音が鳴ってる。
「…ァァッ…ぁ……ぉ…オマ…ンコ……に入れて…。」
蚊に泣くような小さな声で聞こえた、紗理が口にしたあの4文字。
これだけでもう大興奮だが、ここまで言葉責めをしたならハッキリと聞きたい。
「ん?なに?小さくて聞こえないよ。」
真っ赤になった紗理が、物凄い目で睨んでる。こ、怖いけど、もう後戻りできない。
「んあッ!」
指を一気に奥まで挿入して、もう片方の指でクリトリスをツンツン。
「……これでいいの?」
こんな責めは初めてだし素人だけと、紗理が興奮してきてるのは分かった。
睨んでるけど、ハァハァして愛液が止めどなく溢れてきてる。
「……ぉ……オマンコ……おまんこ!…の中で動かして欲しいの!……これでいいッ?」
羞恥心が全開で紗理は涙目。さすがにこれ以上は可哀想だと感じて、クリトリスを舐めながら指を震わせ始めた。
「…ぁああッ…それ…気持ちぃい……ァァッアアッ……ダメッ……んぁぁっ……やぁぁッ…」
途端に激しく喘ぎ始めた紗理。
「……紗理、どこが気持ちいいか言って。」
もちろん俺もヤバいくらいの激しい興奮を感じてて、大量の愛液で顔をグチョグチョのベトベトにしながら勢いで質問。
「…んァアアアッ……おまんこキモチぃいの!…ぁぁあッ……やぁぁぁッ…んぁぁ…」
もう恥ずかしがる余裕なんて無かったらしい。卑猥な4文字を言いながら、のけ反るように体を震わせて一際激しい喘ぎ声。
「…ぁ…ァァあッ……オシッコ…ぃヤァァッ…ぁぁあッ…ダメッ…でちゃうからぁぁ!」
さっきと違うのは、紗理の言葉が現実になったこと。・・・ん?液体?
舐めてる口に感じた愛液とは違う水分。口を離してみると、手マンしてる少し上から液体が飛び出してきてた。
もしかして、これが潮ってヤツ?
そう思ったら更に大興奮で、小刻みに震わせてる指を全力振動で動かし続けた。
ピュッ…ピュッ…ピューッと、小さな穴から飛んでくる液体で手はビショビショ。そしてすぐに紗理は絶頂。
「…んッんッんんぁ…ぃゃァァアああッ!」
紗理がイッたと同時に、プシュゥゥショォォオオーーーッと液体は勢い良く噴出。腕や布団を激しく濡らしていった。
ビッショリ濡れた腕や布団からプ~ンと漂ってくるアノ嗅ぎなれた匂い。
・・・これ、潮じゃなくてオシッコ。
何にせよ、とにかく布団だけは早く拭かなきゃと思い、タオルを用意して拭き始めた。
その様子を、まだ息の荒い紗理がジィ~ッと恨めしそうに睨んできてる。
「……だから言ったでしょ!バカ!」
目に涙を溜めて、半泣き状態で真っ赤な顔。紗理のこういう顔、ホント可愛い。
「気持ち良すぎて漏らしちゃうなんて可愛いじゃん。…で、どこが気持ち良かった?」
また意地悪を言ってみたら、仰向けの紗理奈から蹴りが飛んできた。
「う、うるさいッ!しつこい!」
何度か蹴られながら足をキャッチ。そのままゴロンとうつ伏せにして、お尻を左右に大きく開いた。
「えっ?ちょっと待って、な…なによ?」
しつこいと言われてスイッチON。だったらトコトンしつこく責めてやろうじゃないか。
紗理の尻穴を、何もせずにジーッと凝視。
この部分に関しては、男子も女子も同じ形の同じ器官。それなのに、どうしてこんなにエロく見えるんだろう。
広げられてヒクヒク動いてる、綺麗な放射状のシワとカワイイ小さな穴。この穴から俺と同じ臭い物体を排出してるとは思えない。
でも実際に、とんでもなく臭かったし、穴を嗅いだらアノ匂いがしてた。
・・・よし、それを聞いてみよう。(ニヤリ)
「……この穴から何が出るの?」
そう聞きながら舌を這わすと、紗理は小さく声を漏らして体をピクッと反応させた。
「だ、だから……し、しつこいってば!」
更に大きく広げると、内側のピンク色をした部分が少し露出。そこに舌先を当ててチロチロ舐めると、紗理は小刻みに体を震わせた。
「……ここ、気持ちいい?」
これは純粋な疑問。反応してるけど、アソコを舐めてる時とはだいぶ違う。
「……わ、わかんない。くすぐったくて変な感じ。それよりね、汚いソコをキミに舐められてるのが……その………な、なんかね。」
最後の言葉を濁されたけど、紗理の言いたいことは凄く分かった。
紗理に舐められた俺も同じ気持ち。
好きな人に汚い部分を舐められる、それこそ肛門を舐められるのは、肉体的な快感よりも精神的な快感を格別に感じてた。
「…んッ…ぅぅん……入ってきてるぅ…。」
可能な限り奥まで舌先を突っ込み、ゆっくり動かしながら出し入れ。紗理は、お尻をモゾモゾとさせて息が荒くなってきてる。
「……汚いなんて思ってないから、何が出る穴なのか言ってみて……お願い。」
言葉責めというよりも、それを聞いて興奮しようとしてる俺がいた。
「……ぁ……ぅ…うん…ち………臭いウンチが出る穴……キミに舐められて気持ちいいの!」
女子の口からウンチという言葉。臭いウンチが出る尻穴を俺に舐められて、気持ち良くなってることを認めた紗理。
もう我慢の限界、興奮の限界突破。
更に念入りに舐めてから四つん這いにして、グチュグチュになってる割れ目にチンコを奥まで挿入した。
バッグから突く征服感は一瞬で、1分も経たずに射精。うつ伏せになった紗理に覆い被さるように、後ろから強く抱き締めた。
「ハァハァ…ハァハァ…覚えときなさいよ?ハァハァ…絶対に…ハァハァ…仕返しするからね……。」
息を荒げながら言った紗理の言葉。この時は、恥ずかしさと悔しさからの負け惜しみみたいな言葉だと受け取ってた。
それを実際にやられたのは、それから3時間後。抱き合ったまま寝てしまい、起きてからの昼食後に復讐が待っていた。
目を覚ましたら13時半。最後に時計を見た時刻は覚えてないが、たぶん2時間くらい寝てたと思う。
すぐに紗理も目を覚ましてオハヨーのキス。
冷凍パスタとコーンスープで昼食を取り、2人座ってTVを観てた。
裸で座ってる紗理を、後ろから俺が腰に手を回して座ってる体勢。くっついてる体から、紗理の体温を感じて幸せな気分に浸ってた。
しかし、その気分を損ねる感覚。突如として襲われた、ギュゥゥッと感じるあの予兆。
しばらく我慢してみたが、その予兆は治まるどころか強くなる一方。
言うまでもなく逃げ場は無い。そして都合良く紗理が寝るわけも無い。
どのみちこの状況で出すことになるんだから我慢するだけ無駄。けど、なぜか我慢してしまう俺がいた。しかしそれも数分。
「ん?どうしたの?」
立ち上がった俺に、当然のように紗理は理由を尋ねてきた。
「……トイレ。……大きいほう。」
それを聞いた紗理は、身震いする程にクスッと冷淡な笑み。完全に狙われてたと認識した。
そして案の定、紗理は洗面器の近くに移動して俺のソレを待ってる。
「・・・マジで?」
聞くまでも無かったが、一応は確認してみた。……本当にウンコするとこ見るつもり?
「当然でしょ?早く座りなさいよ。」
いつもの冷淡な口調。この人、SなのかMなのか……いや、絶対にSだろ。
もう我慢の限界で、色んな意味で回避不可。仕方なく意を決して洗面器にしゃがんだ。
「バカなの?それじゃ見えないでしょ?」
そう言われて取らされたのは、洗面器の横に膝を付いて壁に手の平を当てた姿勢。
尻を突き出したこの格好は、後ろにいる紗理から肛門と裏玉が丸見え状態。
「今からキミ、この穴から何を出すの?」
まさにさっきの仕返し。俺が言わせたのと同じことを紗理は質問してきた。
「・・・う、うんこ。」
この返答なんかよりも、絶大な羞恥心を感じている部分が他にある。
尻を突き出して、好きな女子にマジマジと肛門を見られながら排便しようとしてる俺。そんな俺のチンコは、勃起して上を向いてた。
「……どうして大きくなってんの?もしかして、見られて興奮してるとか?」
すぐに紗理はそれに気付き、嬉しそうに硬くなったチンコを握って皮を上下。
「………キミってホント変態だよね。見ててあげるから早く出しちゃいなよ。」
その紗理の言葉と言い方に、ゾクッと体に変な快感を覚えた。……もうどうにでもなれ、紗理に全てを見せてしまおう。
「………紗理………んッ…でる……。」
閉めていた肛門を弛め、内部のモノを押し出していった。
肛門が押し広がり、物体が出始めているのが分かる。そしてそれを見てる紗理の気配と、途端に感じる強い臭気。
「やっぱりキミのって凄く臭い。……たくさん出てるよ?恥ずかしくないの?」
もちろん物凄く恥ずかしい。恥ずかしいけど……認めたくないけど……俺はとても興奮してた。愛してる紗理に排便を見られて…。
「さ、紗理、オシッコも出るから手を…。」
そう忠告したものの、紗理は手を離さずに、チンコが握られたまま放尿を開始。
斜め上を向いたチンコから飛び出したオシッコは、正面の壁と紗理の手をビショビショに濡らしていった。
愛する人に見られながら、チンコを握られながらの排便と排尿が終了。しかしこの後、これ以上の羞恥と興奮を得ることになった。
「……そのままジッとしてなさいよ。」
チンコから手を離した紗理が何をするかと思いきや、肛門にペーパーが当たる感触。
ウンコで汚れた肛門を紗理に拭かれてる。ゾクゾクッとするこの感じは、排便よりも大きな羞恥と興奮を覚えてしまった。
何回か拭かれた後、さらに驚きの展開。
「……仕上げね。綺麗にしてあげる。」
何のことかと思ったら、肛門に柔らかい舌の感触。拭いたとはいえ、出したばかりの肛門を紗理は舐め始めた。
「さ、紗理……汚いから………。」
そう言いながらも、その驚きの感触に激しい快感と興奮があって動けなかった。
舐めながら、紗理の手はチンコを握って皮を上下。洗面器には、俺が排出した物体と、それが放っている激しい便臭。
間違いなく紗理は、俺が感じている匂いよりも強烈な匂いを嗅いでいるハズ。
「あ……紗理……いっ、イッちゃう!」
そんな変態的な状況の中で、俺は激しく絶頂を迎えて射精した。正直、それまでの人生で1番の快感での射精だった。
その後、ウンコを片付けてくれた紗理を押し倒してエッチ。また紗理を先にイカせ、対面座位で挿入して抱き合いながら俺が発射。
それからは互いに、トイレのたびに見せ合ってエッチ。オシッコで濡れてる性器を綺麗にするかのように舐め合った。
もう体の匂いなんて気にせず……いや、むしろ匂いや汚れを確認し合うように、何度も何度も濃厚で激しいエッチをした。
「…………しないの?紗理はこの時間だろ?」
時刻は23時を回ったところ。
俺が聞いているのは言うまでもなく、紗理の最も恥ずかしいシーン。
「キミに見られって思うと緊張して出ないの!……見ないって約束するなら出るかも。」
それを見るのも見られるのも互いに認識。後は、いつ紗理にその時間が訪れるかだけ。
結局この日は不発で、最後のエッチが終わったのは深夜2時。今日だけで何回イッたかなぁなんて思ってるうちに眠ってた。
ー5日目ー
ツンツンという指の感触で目を覚ますと、紗理が嬉しそうに俺を見てる。
時計を見ると朝8時半。
さすがに昨日は疲れ果てて熟睡だったらしい。あぁ~よく寝た~って感じ。
それでもチンコはしっかりと朝起ちしてて、このままエッチ可能な状態。しかも、熟睡からの幸せな目覚めで元気MAX。
紗理の手を掴んで引き寄せて、激しいモーニングキスを開始した。
「……ぁ…朝からするの?…んッ……ぁ…。」
驚いてるフリしてるけど、紗理だって絶対にその気だったと断言できる。ちょっとキスをしただけでグッショリだもん。
いや、エッチしたくて俺を起こしたまであるぞコレ。そのくらい濡れてる。
朝からエッチで始まった最終日は、朝食を取ってTVを観ながらイチャイチャしてた。
本当に幸せな時間。キスをしたり体を舐め合ったり、恥ずかしがりながらオシッコをしたりして、興奮が高まったらエッチ。
そんな事を繰り返して、気が付けば午後1時。夜には親が帰宅するので、もうしばらくしたら部屋を片付けなきゃいけない。
それでこの、紗理との生活が終わる。
信じられないほどに成功。互いに互いを受け入れて、もう何も気にする必要が無いほどに2人は全てを晒し合った。
・・・と思っていたが、見ていない紗理の姿。紗理の最も恥ずかしいシーンが残ってる。
忘れていたそのシーンを、紗理がモジモジと焦り始めたのを見て思い出した。
「・・・トイレ。………見るの?」
まさに昨日の俺を再現。紗理の気持ちは痛いほど分かるが、そんなの見るに決まってる。
恥ずかしそうに洗面器を跨いだ紗理の体勢は、昨日の俺と同じ格好。お尻を突き出して、尻穴とアソコが後ろから丸見え状態。
その光景だけでも卑猥なエロさがあるんだが、更に輪を掛けてエロかった。
「……なんで濡れてるの?お前だって、見られるのに興奮してんだろ?」
紗理の少し開いた割れ目からは、明らかに新しい愛液が溢れ出てる。
「……やだ………言わないで……。」
このままチンコをシゴきたい気持ちを堪え、クリトリスを優しく刺激。
「紗理、ホントのこと言って。……ウンチ出すところ見て欲しい?……興奮してる?」
紗理の体が震える度に、可愛い尻穴がヒクヒク動いてる。まさに今、臭い物体を排出しようとしてる穴だとは到底思えない。
「………見て欲しい。……キミに見られると思うと、恥ずかしけど凄く興奮してる……。」
たまに見せる紗理の正直な気持ち。エロさよりも、それを俺に言ってくれたことに対しての喜びと嬉しさのほうが強かった。
「……うん、俺も同じ気持ちだった。今度は紗理の、俺だけが見れる姿を見せて。」
ウンコが見たいわけじゃない。紗理の全てを知りたくて見たかった。そして、俺は全てを受け入れられると示したかった。
「……ぁ…オシッコでる……。」
突き出した下半身を斜め下を向いてる。
プシュゥゥッショォォーーーッと割れ目から噴出したオシッコは、洗面器からは全く外れて俺の体と布団を濡らしまくった。
そんな事を気にするどころか、オシッコが出てる割れ目を開いてジックリと観察。そして、放尿が終わった割れ目に舌を這わせた。
「……あの…ゴメン………ガスが出ちゃう……。」
尻穴を見ると、ほんの少しだけ開いた尻穴からプスゥゥゥーーッと長いオナラ。それを開始の合図に、紗理の排便が始まった。
「・・・ぁ……出る…恥ずかしぃぃ。」
綺麗な放射状のシワが内側から捲り上がるように開いていき、少しずつ顔を出してきた焦げ茶色の物体。それとともに感じる便臭。
その物体は、こんなに広がるのかと驚くほどに尻穴を大きく広げ、ニチニチと音を鳴らしながら尻穴にぶら下がった。
未消化の野菜や繊維の糸が所々にあって、とんでもない生々しさと匂いを放ってる。
「……ぅ…んっ……ぁ…。」
色白の紗理のお尻とは真逆の焦げ茶色の太い物体は、重力に負けて洗面器に落下。
その後から、ニチュニチュと茶色くて軟らかそうな物体が何度か落下していった。
スカトロというプレイとは少し違うと思う。
たしかに匂いや汚れ、そして排泄に興奮したのは事実だが、これは2人の愛情表現。
歪んだ愛情表現かもしれないが、心が歪んでしまった俺たちには、普通じゃない愛情の確かめ合いかたが普通だった。
出したばかりで伸縮を繰り返してる、茶色く汚れた紗理の尻穴。その穴を舐めることに躊躇は全く無かった。
「やっ!駄目ッ!そ、それはホント汚いってば!……も、もう、ダメ……なのに……。」
舌には何とも言えない苦味。これがウンコの味かと思いつつ、紗理のそれを舐めていることに喜びさえ感じてた。
舐めながら膣に指を入れて動かす。
「……んアッ!……ダメぇえッ……ぁあッ!」
真下には、紗理の細い体から排出されたとは思えない大量のウンコ。そして、可愛い紗理からは想像不可能な強烈な便臭。
「……紗理、自分でもしてみて!」
紗理の細い指が、膣を刺激してる俺の手にぶつかる。俺に言われた通り、紗理は自分でクリトリスを弄り始めた。
客観的に見たら凄い絵面だったと思う。
「ぁああッ!ダメぇえッ……ぁッあッアアッ…んぁああッ……イッちゃう!ぁああッ!」
自分が排泄したウンコの上で、尻穴を舐められながら膣には指。そして自らクリトリスを弄って紗理は激しく絶頂した。
もちろんその後は濃厚なエッチ。
これは完全にスカトロの域かもしれない。俺の肛門に、紗理は指を奥まで入れてきた。中で指が動いてる変な感じ。
「……フフ……キミの……ちょっと触っちゃったかも。……すごーく臭い。」
指の匂いを嗅いだ紗理は、私も出来るよと見せつけように、その指を口に含んでた。
エッチが終わり、抱き締め合うこと30分。ついに短期同棲の終わりが訪れた。
「・・・せーの!」
ただ部屋の外に出るだけ。でも、俺たちには新しい始まりの重要な1歩目。
久々の新鮮な空気を感じながら、2人一緒に足を踏み出して抱き合った。
それからお風呂で洗いっこ。
不思議なもんで、全てを見せた合った仲なのに、互いに照れ臭さい雰囲気があった。
「絶対に見ないでよ?先に言っておくけど、見たら死刑だから覚悟しなさいよ。」
今さら何を見るなと紗理は言っているのかって?それはワキ毛剃り。そんなに恥ずかしいなら、もちろん見るしかないだろう。
腕を上げて腋をジョリジョリしてる紗理の姿は、なんか可愛いくて面白かった。
まぁその結果、ビンタされたし蹴りを食らうハメになったわけだが……。(笑)
結局、なんだかんだでお風呂場でもエッチして、この試みは幕を閉じた。
・・・と思いきや、最後に待っていたのは驚きの事態。……いや、当然の事態。
体を流してスッキリの俺と紗理が目にしたのは、悲惨な状態で悲惨な異臭を放ってる俺の部屋。
さっきまでは鼻が麻痺してたんだろう。
生ゴミ、オシッコ、ウンコと、色んな匂いが混ざった強烈な異臭。この部屋でエッチをしていたなんて信じられないほど。
親が帰宅する前に戻さなきゃと、2人で焦りまくりながら片付け始めた。
「ぜーーったいにキミのほうが臭い!」
「はぁ?紗理のウンコのほうが100倍臭い!くさーいオナラもしたしな。」
「な、な、なによ、ホント大っ嫌い!死ね!1人で勝手に死んでなさい!」
罵り合う俺たちを、優衣が微笑みながら見ている気がした。……ありがとう、これからも俺たちを見守っていて欲しい。
ー3年後ー
社会人になった俺と紗理は結婚した。
紗理の強い香水は相変わらずだし、優衣と話している俺も相変わらず。
それでも、俺たち2人だけは互いを受け入れてる。全てを言って、全てを晒け出すことを続けてきた3年間だった。
結婚の理由?
3年間、よくも今まで回避してたと思う。
紗理の全てを知りたい俺は立ち会いを希望。もちろん紗理も同じ気持ち。
2人の愛の証を抱いた、汗だくの紗理が微笑んで言った言葉は一生忘れないだろう。
「……もう、死ねなくなっちゃったね。」
おしまい