秋山とのアパートでの一件から一か月半ほどが経ち、僕と美穂先輩との関係も少しづつではあるが進展していった。
美穂先輩は僕の前では明るく振る舞ってくれてはいるけれど、時々どこか遠くを見つめて、ぼーっとした表情を浮かべていることがある。
とは言え普段の美穂先輩はそれまでと同じように優しく明るいままで、僕のことを好いてくれている事は良く伝わった。
当然僕も美穂先輩に対する感情は以前よりも大きくなっていて…その関係性はまるで付き合いたてのカップルの様な、少し赤らめて恥ずかしくなるような感じではある。
そんな美穂先輩が時折に見せる物憂げな表情の原因、それはきっと秋山との出来事が関係しているのだろう……と僕なりに察していた…。
そんなある日のこと、美穂先輩はバイトが終わると僕のアパートに遊びに来て、いつもの様にのんびりしていた。
「ねぇ将吾くん。」
美穂先輩が僕の肩に頭を乗せる。胸元が開いたTシャツから、胸の谷間を僕に見せる様に擦り寄ると、僕を覗き込んでくる。
「ど、どうしました?」
僕は未だに美穂先輩の行動に対してドキドキと緊張しては、言葉を詰まることがたびたびあった。
「……えっち。したぃ?」
その姿は挑発的とも取れる、上目遣いで甘える様な表情だった。
(うっ!)
僕は思わず息を飲み込む。美穂先輩のお誘いには慣れてきたつもりだったけど、全然未だにドキッとする。
エッチがしたいのは僕と言うよりかは美穂先輩なのでは無いだろうか。したく無いと言うのは嘘になるのは分かりきっているし、この状況で断るのも無理な話だ。
何より、断る理由がない。
「しよ?いいよね?ね?」
僕に決定権は無さそうだった。
僕の取り越し苦労は気にせずに、美穂先輩は僕の手を取って自分の胸に持って行く。
そしてそのまま僕の手の上から重なる様に美穂先輩の手がゆっくりと、乳房を揉むように動く。
「ほらぁ……おっぱい気持ち良いんでしょぉ?」
僕は誘われるままに手を動かすと、Tシャツの首元から覗く薄ピンク色のブラジャーと大きく柔らかな膨らみに釘付けになる。
揉みしだくたびに、フニフニと形を変えて僕を誘ってくる乳房は少し汗ばんでいて更に色気を醸す。
「ふふ、顔真っ赤だよ?」
悪戯っぽく微笑んだ後、美穂先輩は首筋にキスをして、舌先でチロチロと舐め始める。
「ちょっ!」
突然の快感に驚いたものの、美穂先輩はそのまま耳たぶまで舐めると、軽く噛み付く。
ゾクッとした快感を感じながらも、僕は夢中で美穂先輩の胸の感触を味わっていた。
「あ~もう可愛いなぁ……」
美穂先輩はそう言うと、上半身に纏った服を脱いでブラジャーを外す。整った形の大きなバストが露になると、再び首筋から耳へ舌を這わせる。
「好きにしていいんだよ……?」
美穂先輩の言葉に誘われるように、僕は胸元へ視線を下ろした。
そこには綺麗な乳輪の中心で、既に先端がピンっと尖った乳首が僕を更に欲情させていく。
その大きな胸を手のひらに感じると、指の隙間から蕩け落ちそうなほどに柔らかな肉感の感触を与えてくる。
「あんっ。」
甘い声を上げながら、美穂先輩は僕の身体に手を回した。そのまま背中や脇腹などを撫で回すように細い指が這うと、僕はビクンと跳ねる様に反応してしまう。
身体を密着すればするほどに、「もっと触れたい……もっと欲しい……」と美穂先輩を独り占めしようとする想いが込み上げてくる。
美穂先輩をベッドへ連れてから仰向けに寝かせると僕はその綺麗な身体に覆いかぶさる。
仰向けのままでもしっかりとその大きさを保つ乳房に誘われると、僕は本能のままその柔らかい胸に吸いつくのだった。
「ひゃぅ……。」
美穂先輩が可愛らしい悲鳴を上げる。僕は両手を使って、その張りのある胸を揉みしだいていた。
「んんっ……。」
僕の手に合わせるかのように美穂先輩も僕の頭を抱きしめる様に腕を絡める。
僕は興奮したまま、唇を胸元から下へと這わせて行き、お腹をなぞってヘソの中まで舐め上げる。
「んっ!ぁあっ!それ、だっめ、」
何度も何度も美穂先輩の身体を舐めていくと、吐息の漏れる口から甘い声が次々に溢れて、更に僕の欲情を掻き立てる。
「んあっ。」
美穂先輩の腰が震える。
僕は美穂先輩のピチッとしたジーンズのボタンを外すと、おもむろにずり下げ太ももの辺りから脚の付け根に向けて舌を這わせた。
ショーツに触れそうになると少し下がって太ももを舐めて、また少し上がっては大事なところの手前で折り返す。
「将吾くん。そこ違うよぉ。もっと…」
美穂先輩は太ももを擦り合わせてもじもじと身体をくねらせる。
「え?先輩はどこが良いですか?」
こんな舐め方は今までした事ないが、僕は意地悪な質問をする。
「もぉ……いじわるなんだからぁ。……あとで懲らしめてやる。」
頬を膨らませてそう言いながらも、美穂先輩の表情はどこか嬉しそうだ。
僕は美穂先輩の希望通りに、ショーツ越しで舌先を秘部に当てる。
「んんぁっ!キモチッぃ!」
美穂先輩が甘い声で悶える。僕はショーツ越しに溢れる愛液を啜りながら何度もそこに舌を往復させる。直接は触る事なく、焦らす様に優しく愛撫を続ける。
「将吾くんの意地悪。……早くしてぇ。もぅ、我慢できない。」
潤んだ瞳で僕を見つめると、美穂先輩は僕を急かす。僕はゆっくりとその発情しきった割れ目に顔を近づけると、美穂先輩が僕の首に両手を回して僕の頭を割れ目に引き寄せる。
そして僕の口元に自分の秘部を押し当てるように、美穂先輩は僕に抱きついたまま腰を動かし興奮を高めていく。
「はぁ、はぁ……。もう我慢出来ないぃ。お願いぃ。」
息を荒くしながら、甘える様な艶っぽい声で美穂先輩は僕を求める。
先輩の頬は真っ赤に色付き、その興奮の高さを垣間見ることで僕は少し満足した。
そのまま美穂先輩の下着に手をかけると、スルスルとショーツを脱がしていく。
散々焦らされて我慢の限界を迎えたおまんこは、興奮で濡れあがりトロトロの愛液でテカりをおびて、見るものの欲情を掻き立てる。
僕がその割れ目に再び顔を近づけて観察すると、トロリと次から次へと溢れ出しそうなほどに愛液が分泌されてはヒクヒクと獲物を待ち構えている様だった。
「すごい…厭らしいですね。」
僕はそこをゆっくりと舌で舐め上げると、ぬるっとした感触と少し塩っぽい不思議な味をさせて、僕の思考を薄めていく。
「とても、美味しいですよ?」
美穂先輩は恥ずかしそうにしながらも、僕の行動を受け入れる。
「言わないでぇ…。恥ずかしぃ、ぁんっ。」
ぴちゃぴちゃと部屋に響く湿った音と、美穂先輩の吐息が大きくなる。
執拗に僕はその行為を続けていく、美穂先輩を快感で平伏せたいとそう思うようになっていた。
「あぁっ!ダメっ!そこっ!」
ビクビクと身体を震わせながら絶頂が近づくと、美穂先輩は僕の頭を股間に強く押し付ける。
「イクッ!!イッくぅ!!」
ガクンガクンと痙攣するように美穂先輩が達すると、再び新しい愛液が僕の舌に絡みつく。
僕はすぐに美穂先輩の膣内へ舌を差し込み、新しい快感の種を植え付ける。
「んぁっ。ぃ、今イッたから!」
美穂先輩が腰をカクつかせるが、僕は構わず舌を動かし続ける。ヒダ一つ一つを確かめるように舌先でなぞったり、指を入れて中を探る。
「ふわぁっ!?そ、そんなにされたらおかしくなっちゃうぅ!!」
美穂先輩の叫びを無視して、僕は指で中から溢れる愛液を掻き出す様に刺激を加えながら、激しく舌を動かす。
「ぁぁああっ!!!」
絶叫と共に、美穂先輩は再びビクンと身体を跳ねさせる。
僕は指についた美穂先輩の体液を口に含むと、再び秘部へ顔を近づけ膣口の少し上、尿道口のあたりを念入りに舐めあげる。
「そっ、だ、だめっ。どぅ…してっ、またっ、イキそう……。」
再び押し寄せてくる快感に、美穂先輩の呼吸が激しくなる。
「いいですよ。たっぷりイってください。」
僕は更に愛液と唾液でヌメりを持つクリトリスを指で挟んで剥き出しにすると、そこへ吸い付くように唇を当てた。
「やっ!それっ!吸わないでっ!だめっ!出ちゃうっ!でひゃうよぉっ!」
美穂先輩の懇願も虚しく、僕はそのまま強く吸引しながら舌でクリトリスを転がす。
「あああっっ!!!」
プシャァァッという音がして、僕の顔に温かい液体がかかる。
僕はそれを手で拭い口に運ぶ。
……これが美穂先輩のおしっこか。
僕はその味を確認する様に、口の中に含むとゴクリと飲み込んだ。
「将吾くんの変態。」
そう言って頬を赤らめたまま、僕から目を背ける。
僕はそのまま、自身の服とズボンを脱ぎ捨てる。
「じゃぁ今度は美穂先輩の番ですね。」
そう言うと、僕は自分のモノを取り出す。
すでに硬くなっていたが、僕は美穂先輩の目の前にそれを持っていく。
「ねぇ……もぅ、欲しいょ。」
そう言いながら、美穂先輩は僕のペニスを咥えると、舌を這わせる様に舐め始める。
僕はその刺激だけで達してしまいそうになるが、その快感を抑える為に美穂先輩の頭を掴み引き寄せると、一気に奥まで挿入する。
「んぐっ!」
突然喉の奥まで入ってきた異物に驚きながらも、苦しさからかギュウっと僕のものを締め付ける。
「くぅっ……。」
僕はその気持ち良さに思わず声を漏らすと、美穂先輩は僕の顔を見上げながら微笑む。そしてゆっくりと、まるで僕の形を覚えようとする様に、口の中の肉棒を優しく包み込んで行く。
「ぅあ……。」
あまりの心地好さに、僕はすぐに果ててしまいそうになったが、何とか耐える。
そして僕はゆっくり腰を動かし始めていく。
「んっ……ちゅぱ。じゅるっ。」
僕の動きに合わせ、美穂先輩は音を立てながら丁寧にフェラを続ける。
時折僕の様子を伺うように見つめる視線に、僕の興奮がかき立てられる。
ゆっくりとペニス全体を飲み込まれた後は、僕はいよいよ限界を迎えようとしていた。
それを見越したかの様に美穂先輩は口を離す。
「ぷはぁっ!あぁっ!すごぃっ!」
はぁ、はぁ、と荒い呼吸をしながら僕を見上げると少し頬を膨らませて言った。
「お口にだすと勿体ないでしょ?こっちでもたくさん気持ち良くしてほしいな。」
そう言って、美穂先輩は自ら足を開くと、指先で膣穴を広げて見せる。
ピンク色に染まった綺麗な粘膜からは、トロリとした愛液が垂れていた。
僕はゾクゾクとする征服感に身震いをして、美穂先輩に被さるとそこに狙いを定めて勢いよく突き入れた。
「んぁっ!すごいっ!!いっぱいっ!!」
待ち望んだ快楽に、美穂先輩は大きく喘ぐ。
僕はそんな美穂先輩の声を聞きながら、欲望のままに何度も腰を打ち付けて動く。
「あぁっ、いいっ、そこっ!」
激しく突かれる度に、美穂先輩の口から漏れる甘い吐息と、甲高い声。
それが更に僕の興奮を高めて行く。
「あぁんっ!イクっ!!」
美穂先輩がひと際大きな声で鳴いた後、僕は本日最初の射精を迎える。
「うぁっ!先輩っ!!」
とにかく奥へ、届く限りの所へ注ごうと僕は腰を打ち付ける。
「ぁぁっ!!奥にきてるっ!」
ドクンドクンと脈打つ感覚と、美穂先輩の膣内の痙攣に甘い快感を感じ、僕はゆっくりと中からペニスを引き抜く。
「はぁ、はぁ……。」
お互いに肩で大きく呼吸をしているが、美穂先輩は僕の上に跨り、僕のものを手に取ると、自らの秘部へとあてがい一気に飲み込む。
「ああっ!」
美穂先輩の身体がビクビクッと震える。
「まだ……足りないよ。もっとして?」
そう言って妖艶な笑みを浮かべると、僕の上で動き始めた。
僕はその動きに合わせて腰を突き上げる。
「ああっ!!」
再び美穂先輩の身体が大きく跳ねる。
「ふっ、ふぅ……。」
僕は漏れ出しそうな快感の声を抑えつつ、必死に動く。
「あぁっ、将吾くん、好き……大好きだよぉ。」
「…僕も、好きです。」
お互いの愛を確かめ合う様に、僕らは抱き合いキスをする。
「将吾くん……私ね、将吾くんの心配事、知ってるよ?」
「えっ!?」
突然の言葉に、僕は驚く。
しかし、ペニスを襲う甘美な快感と共に再びのキスで口を塞がれ、思考を奪われてしまう。
「んんっ!」
「んっ、ちゅっ……、んん。」
「ぷはっ!」
長い時間続いた濃厚なキスを終え、ようやく解放された僕だが、美穂先輩の腰使いに意識を持っていかれそうになる。
「だから、もう大丈夫。」
「何が、ですか……?」
いま言った僕の心配の話なのか?
快感で頭が回らないが、美穂先輩の声だけが頭に染み込んでくる。
「私は将吾くんが好き。秋山とあんなセックスしたけど、将吾くんが好きだよ?」
僕はそれを聞きながら、問い返す。
「でも、僕…とのセックスじゃ…。満足…。」
「違うよ?だって、私が好きなのは、私をこんな風にしたのは将吾くんだよ。私の身体も心も、全部、ぜーんぶ、将吾くんのものなんだから。」
「美穂先輩……。」
そんな話をしながらも、美穂先輩の腰は止まらない。僕のペニスは美穂先輩の言いなりに締め上げられる。
「ほら、また少し大きくなった。…嬉しいな。」
「くぁっ!また、出ちゃいますっ!」
「うん、出してっ!私もイクからっ!奥までっ…ちょうだいっ…!」
僕は美穂先輩の膣内に勢い良く精液を吐き出す。
「あぁっ!熱いぃっ!」
同時に美穂先輩も大きく仰け反りガクンガクンと絶頂を迎えた。
僕はそのまま美穂先輩を抱き締めて倒れ込み、余韻に浸る。
「はぁ、はぁ……。」
荒い息を抑えながら美穂先輩が僕に囁く。
「ねぇ、将吾くん?あんなヤツと、張り合わなくても…良いんだよ?私は、将吾くんのエッチが好き。」
僕の胸に潜り込む様に美穂先輩が話す。
「美穂先輩……。」
「それに、七海さんが、秋山と寝ても、もう平気なんだよね?」
不意に顔を上げられてドキッとした。
「それは、まぁ、はい。」
それは僕の今の本心だった。
「なら、いいじゃない。私だけを見てくれれば。…それで充分だよ。」
「……はい。」
美穂先輩はいつも通りに優しく笑って僕の頭を撫でてくれた。
「よしよし。……本当に可愛いなぁ。…いじめたく、なっちゃうなぁ。…さっきのお返し、しよっか。」
そう言ってニヤっと笑うと、美穂先輩は僕のペニスに手を這わせながら、乳首に舌を絡ませる。
「ちょっ!先輩!?」
僕のペニスは即座に力を取り戻す。
「うふっ、すぐに元気になってくれるね。」
美穂先輩はそのまま僕の上に馬乗りになると、自身の秘部に指を差し入れる。
「んんっ、将吾くん、見て?」
僕は言われるがまま、美穂先輩の指が出入りする所を見る。
「んっ!あぁっ、見えてるかなぁ……。」
「はい…。」
僕は返事をしながら美穂先輩の行為に釘付けになる。
「あんっ!」
美穂先輩の甘い声を聞きながら、更に激しい興奮に酔いそうになる。
「ああっ、将吾くん、ここに入ってたんだよ?アイツのちんぽ。」
僕は胸が苦しくなるのを感じたが、それを悟られない様、美穂先輩に言う。
「先輩、凄く、綺麗です……。」
「んっ、うれしぃ…もっと教えてあげる…。」
美穂先輩は嬉しそうに微笑むと、僕のペニスの上に跨り直してゆっくりと腰を落として行く。
「あっ、あぁっ、入ってく……。」
「先輩のアソコ……すごく濡れてて、ヒクヒクしてますね。」
僕の言葉に少し恥ずかしそうな表情を見せた後、美穂先輩は一気に根元まで飲み込んだ。
「ぅあっ!!」
僕は快感のあまりに声が漏れる。
美穂先輩はそんな僕を見て、何か思い付いた様な笑顔を見せる。
「私、秋山のおちんぽで、ゴリゴリ刺激されるたびにっ、たくさん声っ、出しちゃったのっ。」
美穂先輩は言いながら、腰を上下に動かし始めた。
僕は胸が締め付けられる気持ちと共に、自身のペニスが硬くたぎる感覚を覚えていく。
「だからっ、やめてっ!って、今は将吾くんがっ居る、からっ!やめてっ!っていっぱいっ、おねがいっ!」
「んんっ!」
僕も負けじと腰を動かして対抗する。
美穂先輩がおまんこをぎゅうぎゅうと締め付ける。
「はぁっ、はっ、気持ちいいっ」
僕の腰の動きが速まるにつれて、お互いの声も大きくなっていく。
「でも、秋山、やめてくれなっ!わたしっ、何度もっ何度も、変な汁でちゃって!」
「ぅうぁっ!」
僕を見つめながら美穂先輩が発する言葉に興奮が高まっていく。胸の奥にどろどろとした感情が湧く。
「シーツっ、に水溜まりっ!できてっ、も、恥ずかしくって!」
僕は目の前で大きく弾む先輩の胸に手を伸ばす。
もう、いつでもイキそうなほどに興奮しきった僕のペニスを、幸せそうに咥える姿がとても妖艶にうつる。
「たくさんっ、罵られたのっ!まだっ、出るのかっ!変態ってっ!将吾くんにっ見られてるって、思うとっ!もっと興奮っ!しちゃって」
僕は頭が真っ白になっていく。
いつしか、僕は美穂先輩を倒して覆い被さると、夢中で腰を打ち付けて自身の精液を流し込む体勢に入る。
そして、気付いたら肩で息をしながらキスをしていた…。
ゆっくりと唇を離すと、美穂先輩が小さく囁いた。
「ごめん、なさい、将吾くん……私は君が、大好きです……。」
「僕もです……。」
お互いに抱き締め合いながら絶頂を迎え、そのまま倒れ込む。
美穂先輩は満足した様に僕の頬に唇を当てると、優しい笑顔を見せてくれた。
「ありがとう、将吾くん……。」
僕はその顔を見ながら心の中で呟いた。
(僕の方こそ、ありがとうございます。)と…。
一一一一一一一一一一
お互いシャワーを浴びて着替えを済ませる、美穂先輩が帰り支度を整えると玄関へ見送りに行った。
「じゃあ、またね!今日は本当に楽しかったよ。」
美穂先輩の意味深な笑みが小悪魔っぽさを引き立てる。
「こちらこそ。僕も……すごく楽しめました。……あの、また今度、二人でどこかに行きませんか?」
「えぇ、もちろん!尾行以外なら喜んで行かせてもらうわ。ふふっ、お誘い楽しみにしてるね。」
美穂先輩は靴を履いて立ち上がり、僕に向き直ると不意打ち気味に軽く口づけをして来た。
「今度はお泊まりも、しましょうね?」
悪戯っぽい笑顔を浮かべながら言う美穂先輩に僕は思わずドキッとする。
「はい。次回は是非!……それでは、気を付けて帰って下さいね。」
「うん、ありがと。将吾くんも、おやすみなさい。じゃあね!」
美穂先輩はそう言って出て行った。
僕はしばらくぼーっと立ち尽くした後、部屋に戻りベッドに腰掛けると、スマホを手に取った。
『美穂先輩、今日の事……』
僕はメッセージを打つと送信ボタンを押そうとしたが、指を止めて消してしまう。
「今、会ったばかりだろ。」
とベッドに転がってニヤニヤと独り言を言っていると、突然インターホンが鳴る。
「誰だよこんな時間に……。」
ドアを開けると、そこには見慣れた姿とは大きく変わった七海の姿があった。
「しょーごぉ……」
僕を見るその瞳は力なく涙に潤んで、頬にいくつもの涙の筋を残していた。
そして何より、以前と比べても服の上からでも分かるほどに、格段に痩せてしまっているその姿が印象的だった。
2か月も経たない内に、これほど痩せこけるなんて事…
僕は、七海の身にただ事でないことが起こっている事は分かったが、まずはこの場をどうするか……。
「とりあえず中に入れよ。」
そう言って僕は部屋に七海を招き入れると、ソファーに座ってもらい話を聞く事にした。
「落ち着いたら話してもらえるか?」
「……」
僕はとりあえず美穂先輩へ連絡を入れる。
するとすぐに美穂先輩がアパートへ帰ってきてくれた。
「ずいぶんと痩せたわねぇ。」
七海を見ての最初の一言だった。
美穂先輩は七海に近付くと、おもむろに七海の袖を捲り上げる。
七海はまだ8月だと言うのに長袖のトレーナーを着用していたのだ。
「美穂先輩?何を?」
僕が言うと美穂先輩は大きく息を吐いて、その袖の捲り上げた腕を僕に見せる。
「ほら。わかる?」
七海の腕には痛々しい傷跡がいくつもあった。
「まさか。七海、嘘だろ?」
七海は泣きじゃくりながら僕に擦り寄ってきた。
「ごめんなざぃぃっ!わだじ、どうじようっ!!怖いよっ!!」
同様する僕たちとは相反して、美穂先輩は冷静だった。
「大丈夫。将吾がいるから、ね?落ち着いて?」
そう言って七海の背中をさすっている。
僕は美穂先輩に目で訴えかけると、小さく首を振った。
「覚醒剤よ?然るべき所に行くべきでしょう。」
「でもっ!そんなことしたらっ!」
「このままだと、本当に戻れなくなるわよ。」
僕は黙ってしまう。
そして美穂先輩は続けて言った。
「以前話した、私の借金の話だけれど。友達が手を出したのは薬物よ。」
秋山と関係を持つことになったキッカケ…。
「そして、七海さんがここに来たのは…。助けか、お金か……さてどっちかしら?」
美穂先輩の問いかけに対して、七海は答えられなかった。
「ごめんね。意地悪なこと聞いちゃって。将吾は七海さんの味方だから。安心して。」
美穂先輩は七海に対して、決して自分の好意を伝えようとしなかった。僕は率直にそれが怖く感じた。
美穂先輩が七海から離れると、スマホを見ながら紙に何かを書き写す。
そしてその紙を七海に渡してから、僕の肩をポンっと叩くと玄関へ向かう。
「私はどうにもしてあげられないけど、もし助かりたいなら明日そこへ電話しなさい。今日はここに泊まると良いわ。…ね?将吾くん?」
美穂先輩は僕に『仕方ない』といった顔を見せると、ウインクをしてそのまま出ていってしまった。
その表情は僕に何をしろと言うのか、不安でしか無かったが取り敢えず話を聞くことにした。
「七海……。」
僕が声を掛けると七海は泣き止んだのか、顔を上げて僕に抱き付いてきた。
「うわぁぁん!しょーごぉっ!」
「よしよし……怖かったな。」
僕はどうして良いのかも分からずただただ七海が泣き止むのを待った。
しばらく泣き続けると、七海も落ち着いてきたのか、俯いたままに鼻をスンスンと鳴らしている。
僕がスマホを確認すると美穂先輩から連絡があった。
『今日のことは、もう聞かないであげる。君の出来ること、全てで彼女を慰めてあげなさい。』僕はその文面を見てほっとすると共に、美穂先輩に感謝した。
「七海……落ち着いた?」
僕が優しく尋ねると七海はコクリと無言のまま首を振る。
僕はその頭を撫でながら七海に話しかける。
「七海、何があったの?」
七海は顔を伏せたまま何も言わずに震えていた。
僕はしばらくその様子に戸惑ったが、やがて決心すると七海を抱き寄せた。
「七海。大丈夫だよ。僕が居る。」
七海は何も反応しなかったが、しばらくして七海の手がゆっくりと動き出した。
そして僕の胸元をぎゅっと掴みながら口を開いた。
「私、どうしよう……。」
僕はその言葉を聞いて七海の背をぽんと軽く叩いた。
「話せることだけ、話して?」
そして、コクンっと頷くと七海はゆっくりと話始めた。
「あの、怒らないでね……?」
ここまできて、僕が七海に怒ることはもぅ無いだろうとは思うが、一体何を切り出すのか…僕は正直怖かった。
「秋山さんのマンションに将吾が来たあと、秋山さんの友達と遊びに行ったの。私は初めて会う人たちばかりだったから話にも入れなくて、眺めてるだけだったんだけど。」
話のスジとしては、それは男女のグループでの薬物パーティなのだろう。
よりによって七海が、そんな物にまで手を染めて快楽を貪っていたとは。
秋山のやつ、一体何を考えて……。
「それで?」
僕が続きを促すと七海は話を続ける。
「そのまま、みんなでお酒を飲んでたんだけど、急に男の人が私のことを触ってきて……秋山さんがその人を殴っちゃったの。そしたら周りの男の人が秋山さんを押さえつけて……。」
「その男ってのは?」
どうやら話の鍵になりそうな男だが、七海はしばらくその男には触れなかった。
「秋山さん、すごい何度も殴られて、私怖くて。……でも、そこから私何も覚えてない…。」
僕は唖然とした。
「そのあと気づいたら、秋山さん居なくて、私は裸でエッチしてた…。」
まさか、そのタイミングで薬を使われてセックスをしてたのか?薬物レイプじゃないか。
「なんだか、もう自分ではどうしようもなくて…。少ししたらまた気を失って、起きたらまたエッチしてたんだと思う。」
七海はこの一か月と少しの間、いわゆる薬漬け状態になっていたのだろう。
「じゃあ、今は……どうして?」
僕は素朴な疑問を投げかける。
なぜ急にここに来たのか、相手はどうなっているのかと言うこと。
「…お金なくなったから。もう薬くれないって。飽きたから、帰れって。秋山さんもマンションに居ないし。私、どうして良いかわからなくて。」
そう言って七海は僕の方は見ないで俯く。
「じゃぁ最後に薬を使ったのはいつ?」
「えっと……こないだの週末くらいかな。」
七海は薬物セックスについて、またぽつりぽつりと話し始める。
「その、最初のセックスから定期的にお薬使ってエッチし始めて、周りに他の女の子もいたから私も一緒に…」
秋山も居なくなってたのに、よく呑気にそんな事できたなぁ。
僕は困惑したまま話を聞いていた。
「最初こそ怖かったけど、すぐに怖くなくなって…。そのエッチが気持ちよくて…。」
秋山に散々開発されてたから、ますます気持ちよかっただろうな。
しかし、その快楽に溺れてしまって七海は今こんな状況に陥っているのだ。
「それで……?」
僕は先を促した。
「私、もうダメなのかなぁ……?」
涙声で僕に訴えてくる七海。
「七海、まだ間に合うよ。きっと大丈夫なはずだ。」
僕が力強く言うと、七海は再び泣き出した。
「うわぁん!しょーごぉっ!」
僕は七海を抱きしめて頭を撫でるしかできなかった。
それからしばらくすると、七海は落ち着きを取り戻したが、少し手が震えている。
薬のことは詳しく知らないが、禁断症状と言うやつなのだろう。
定期的に出るとは聞いていたが目の前で見るのは初めてだった。
明日、七海が美穂先輩に指定された所へ連絡するのかどうか、それは七海次第だ。
「…しょうご、あっち行ってて。」
七海は少し呼吸を荒くして縮こまる。
僕はその姿をみて、部屋から出る。
「外に居るから」
僕は七海に言うと、七海はコクリと首を動かした。
僕は七海を一人残して外に出て、しばらく外で七海を待つ。
秋山はどうなったんだ?もし何があったんなら警察だって動くだろうに……。
秋山は薬物売買に加担していたのだろうか……。
色々なことがありすぎて混乱したままだった。
すると、すぐに七海から連絡が来る。
『やっぱり中に居て。』
七海からのメッセージを見て、再び部屋の中に入る。
そこにはベッドの上で丸くなっている七海の姿があった。
「大丈夫か?」
僕の問いかけに、七海は小さくコクンとだけ反応する。
「俺がいるから、大丈夫だ。」
そう言ってベッド横に移動して七海に声をかける。
「嘘つきっ!!!」
急に七海が大声を出した。
「将吾はいつだって大事な時に居ないじゃない!!」
七海の叫びに、僕は何も言い返せなかった。
そうだ、僕は最初から七海を救えなかった。
一度も助ける事が出来なかった。
あの動画を見ていた時もそうだった。
今もただ聞いていることしか出来ない。
「将吾に教えてあげるっ!!薬で何されてたか!」
七海はそう叫ぶと僕をベッドに引き寄せる。
「見て!ここに打つのっ!注射!」
七海の真っ白な細い腕に歪に着いたアザとスジ。
血管がミミズの様に浮き出るってのは本当らしい。
「お薬が入ると、すぐに幸せになる。身体がありえないくらい幸せになる。秋山さんでもこんなに感じさせて貰えなかった。それをあっさり超えていったわ!」
七海は自分で胸を揉みしだきながら話を続ける。
「もっと欲しい!もっともっと、この快楽を味わいたい!!だから、将吾も私を助けなさいよっ!あなたが助けられなかった分、私が満足するまでずっと付き合いなさぃいいいっ!」
七海は目を見開いたまま、僕を押し倒して馬乗りになる。
服を脱ぎ捨てると、肋骨が見えてしまうほどに痩せた身体が露わになった。
「七海、もうやめよう?これ以上やってもツラいだけだぞ?」
僕は必死に説得するが、聞く耳を持ってくれない。
「うるさい!私はこんなにも幸せなのよ!?なのに、なんで……なんで邪魔をするの?田坂さんとのセックス!!あれが幸せの形よっ!」
田坂さん?そうか、その人が薬の出所か。七海の今の相手。さらに、七海を薬漬けにした張本人。
その男が、七海にとっての一番の敵だろうと僕は察した。
七海の肩も腰も骨が出張ってしまって可哀想なほどだった。
七海が履いているズボンは…、僕が去年の誕生日に七海へ買った物だった。
ぴったりのサイズが分からなくて一緒に合わせに行って買ったんだっけな。
それがもう、ぶかぶかになって隙間から腰が抜けそうな程だった。
七海の震える声が聞こえる。
「ねぇ、最後に。……私の事抱いてよ。綺麗な思い出くらい頂戴よ。」
七海は僕の頬に両手を当てて、泣きそうな顔で懇願してくる。
「お願い……。」
僕にはもう選択肢は無かった。
七海を救う為には、僕にはもうこれしか思い浮かばなかった。
僕は七海にキスをして、そのまま押し倒した。
七海とは何度も身体を重ねた。
しかし、この部屋で、こんな形でするのは初めてだった。
七海の顔が目の前にある。
その表情は今までの七海のどれとも違う、大人になった七海だった。
「ありがとう、将吾。」
七海は涙を流しながら言うと、僕に抱きついてくる。
細く痩せてしまった腕を僕の背中に回すと、僕を抱き寄せる。
僕はゆっくり七海の胸に顔を埋めてそのまま舌を伸ばしていく。
「んっ。」
小さく声を出す七海。僕は七海の声を聞いて安心したのか、一気に身体の力が抜けた気がした。
僕は七海の下着に手をかけて脱がせようとすると、七海は少し抵抗する素振りを見せた。
「恥ずかしい……。」
七海は顔を赤らめて言う。
僕はそんな七海を無視して少し強引に脱がせた。
「ちょ、ちょっと、強引すぎない?」
「今更何を言うんだよ。」
僕たちはお互い裸になると、ベッドに倒れ込む。
「私、もぅ汚れてるから。やっぱり恥ずかしいな。」
「七海は綺麗だよ。それに、これからもう少しだけ汚くなるさ。」
僕の言葉を聞いた七海がクスッと笑うのが分かった。
「将吾って時々面白いこと言うよね。じゃあ、遠慮なく汚してもらうね。」
七海はそう言うと、僕のペニスに両手を伸ばすと優しく包み込んだ。
「凄く熱い。こんなに硬くして…。」
七海はそう言いながら手を休めること無く動かし続ける。
「じゃぁ、七海の事も、触るよ……」
僕の手も七海の下半身へ伸びる。
互いの顔を見つめながら、手だけがいやらしく動いている。
「あっ!そ、そこはダメだってぇえ!」
七海の反応を見て、僕は七海のクリトリスに指を這わせると、七海はビクンと身体を震わせた。
「本当に敏感になったんだなぁ……。最初にここでした時は、直接触らせてもくれなかったっけ?」
七海が顔を赤くして、小さくなる。
「う、うるさいっ!いいから早く触りなさいよ!」
七海が急かすので、僕はゆっくりと指を動かしていく。
「はっ、んぁぁっ……!」
七海が小刻みに震えると僕に身体を擦り寄せる。
「痛かったりしない?」
七海は首を横に振ると潤んだ瞳を僕に向ける。
「どうして、こんなに気持ち良いのに……私嫌がってたんだろうね。ほら、私も舐めてあげる!」
そう言って僕を仰向けにすると、足の間にすっぽりと収まってペニスを口に含む。
「ぁっ!七海っ…。」
ずぞぞっじゅぼっ
と厭らしい音が部屋に響く。
先刻、美穂先輩とあんなに激しく行為に及んだばかりにも関わらず、僕のモノを一生懸命にしゃぶる七海の姿を見ているだけで、僕は再び射精しそうになってしまう。
「七海、もう……出ちゃうよ。」
僕はそう告げると、七海が口から離した。
「出していいよ?全部飲んであげるから。」
七海がニコっと笑ってそう言うと、僕が快感から逃げようと引いた腰に再び被さってペニスにトドメを刺しに来る。
「ぅぅあっ!!でるっ!」
ぢゅるるっじゅぶっ
と卑猥な音を立てながら僕のペニスから全ての液を吸い上げていく。僕はその快感に耐えられず、そのまま果てた。
「ぅあっ!ぁぁあっ!!」
かくんかくんと腰が動くが、それとはお構いなく口を離さずに僕に絡みつく七海。
「わーい。いっぱい出たねぇ。」
嬉しそうな顔で自分の口元についた精液を見せびらかしながら七海は言う。
「んふふっ、ごちそうさま。美味しかったよ。」
と、同時に七海は僕の精液を飲んだ途端に、顔つきが変わる。
トロンっとした表情は七海の様子が変わったことを表すのに充分すぎる変化を見せた。
それは一種の快楽へのスイッチの刷り込みなのだろう。
精液とセットで薬物セックスを常習していたからか、身体が条件反射的に反応してしまったのだろう。
身体がカタカタと震えてると、とても熱っぽい吐息を漏らす。
「んはぁ……。はぁ……。」
七海は急に潤み切った瞳で僕に迫る。
「田坂さん、おちんぽ。おくしゅり……」
「だ、大丈夫なのか?」
心配する僕を他所に七海は僕の上に跨る。
「ぁんっ……だいじょぅぶだからぁ……。」
明らかに異常だと思うが、僕はその色っぽい七海から目を離せず、されるがままに挿入しやすいように位置を調整した。僕のペニスに狙いを定めると一気に腰を落とす。
「あぁああああんんっ!!!」
甲高い声を上げ、七海の膣内は僕のペニスを飲み込んでいく。
「あぁっ、はぁ、はあぁ……おちんぽっ!入ったぁぁっ!」
七海がぎちぎちと腰を動かす。
すごい勢いで僕のペニスが吸い上げられる。
「田坂さんっ!しゅごいっ!!こんなのっ!しらないっ!」
今、七海は完全に意識を奪われている。僕を田坂だと思っているのか、とにかく夢中で動く。
さっき話していたように、一突き一突きで今七海はイッているような感覚なのだろうか?そんなことを考えながら僕は七海に付き合うことにした。
「あっ、ぁあ!いぃっ!きもちいぃっ!」
「七海もすごく可愛いよ。」
「ぅれしい……。」
七海の膣内がキュッと締まる。
「ぁぁっ!んっ!出してっ!中でっ!」
すごい締め付けだが、さすがにここで中に出すわけにはいかない。
僕は自身の限界を感じると、七海を押し倒して姿勢を変える。
「あんっ!田坂さん!もっと!深く突いてっ!!」
こんな姿の七海を抱きながら、それでも僕のモノは大きくなるんだなと、こんな状況でしっかりと行為を行う僕は、何も言えなかった。
正常位のまま突き上げると、いよいよ精液がペニスを駆け上がってくる。
「くぅっ!!だすぞっ!」
そぅ言うと七海は僕を抱きしめようとする。
僕はそれよりも一瞬先に腰を引くと、ペニスを抜いてお腹に向かってその白濁液を吐き出した。
「ぁああっ!!」
ガクンっと七海の腰が浮く。
僕の精液が七海を汚すと、七海が再び擦り寄ってくる。
「ねぇ!?どうして抜いたのよっ!!」
その凄まじい剣幕に僕は驚いたが、すぐに七海は震えだす。
「ぁぁあっ。ね、も、もぅ一回、しょ?…おねがいっ。」
僕はその時に身をもって気付いたのだ。
本当に七海は壊れてしまったのだと……。
あの凛として、真面目で、かわいかった彼女は、もう居ない。
そこにいるのは、僕の知っている七海に似ている、男と薬に媚びる淫乱な女子だった。
その後も、何度となく彼女は僕を求めては怒り、泣いては求めと繰り返して、気がついた時には疲れたのかいつの間にか眠りについた……。
その小さくなった身体に毛布をかけてあげると、その寝顔は昔の七海そのものに見えた。
よく泊まりに来ては先に寝てしまう、あの頃のままの七海がそこに居た。
僕はベッドから降りると、部屋の隅っこのキッチンに向かった…。
ゆっくりと、幼馴染の七海とのこれまでを思い返した。
恋人になってからの七海も思い返した。
そして、今の七海を思い知った。
僕は泣いた……。
声も出さずに、泣きじゃくった。
一一一一一一一一一一
僕はテーブルにうつ伏せて、いつの間にか眠っていた。
顔をあげると七海は居らず、ベッドに毛布が畳まれていた。
ふと、テーブルに目をやると少し震える字ではあったが、七海の文字で書き置きがあった。
『将吾。ありがとう。今までも、これからも愛してます。また会えると良いな。』
僕はその手紙を見ると、美穂先輩に連絡をする。
しばらくすると美穂先輩から折り返しの電話があった。
「おはよう。どうなったかな?」
美穂先輩の優しい声に安心しつつ、僕はありのままを伝えようとしたが、すぐに話は遮られた。
「そんな話は聞きたくないなぁ。私は君の彼女だよ?」
そう言われて、僕はハッとして謝る。
昨晩、七海から聞けたことの要所要所を伝えると、美穂先輩は大体の察しがついていたかの様に話した。
「やっぱり田坂くんが絡んでたかぁ。」
「知ってるんですか?」
僕は食い気味に質問を返した。
「知ってるって言うか、私の友達を壊した張本人だからねぇ。少なからず面識もあるわよ。」
美穂先輩は少し暗い声色に変わって話した。
そして、思い出したと言わんばかりに話を続ける。
「あっ、七海ちゃんは私の言った場所に連絡して、ちゃんと行ったみたいよ。」
僕は少し安心したが、同時に気になる事もあった。
「どうして、美穂先輩がその事を?と言うか、先輩が教えた”場所”って言うのは?」
僕はその気になっている事を美穂先輩に聞いた。
「ん?何処を教えたのかって?……あぁ、薬物更生施設に顔見知りが務めててね。さっき連絡があったのよ。」
僕はそれを聞いて納得すると力が抜ける気がした。
そして、電話口から美穂先輩が続けて僕に言った。
「あの子なら、きっと立ち直れるわよ。だって君のことが好きなんでしょ?」
その言葉を聞いて、僕はまた情けなくも涙が溢れてしまうのだった。
一一一一一一一一一一一一