表題のごとく、胸チラのきっかけとなり、その後の行動原理の基となったことを語っていきたいと思う。
過去を遡って、何処にでもいるような小学校時代、思春期に差し掛かって、人並みにクラスの女子に恋をした。
その相手はクラスでもトップを誇る可愛さと快活さを兼ね備え、スポーツ万能。髪を結わえた項(うなじ)の艶めかしさと笑う靨(えくぼ)に他の女児にはない女性というものを感じた。
その当時からしてみればその人で、平均的な身長・体重で、太ってもなく、ガリガリでもなく。胸やお尻も別に大人の女性の特徴ではないが、少しずつ乳房が膨らんできていたかな、ぐらいの認識に。そしてその人を好きになった。今でいえば、田牧そらちゃんに似ていると言えるのでそらちゃんと名をつけよう。
こちらは日陰暮らしのカースト下位に属するような者で全く相手にもされない。そんな学校生活を送っていたが、幸い、そらちゃんとはずっと同じクラスで一緒に過ごしていた。そして、どこかで話すきっかけなり近づく機会を伺いながら、妄想逞しく、あれこれお喋りをしてデートをして重ねてキスをしたり体を触りあったりするような、そんな暴走気味な偏愛を拗らせていた。
そんなある日のこと、小学校最後の夏休み前の時だった。
昼の給食時間、配膳車が来て積まれたボールやら容器から給食当番が配膳を行う方式で配膳を行い、食べ終わった人から順に余った食材を自分でお替りをすることができるものだった。
食欲旺盛だった自分は配膳車のところに取りに行った時だった。
そらちゃんも食べ終わって、お替りを取りに同時に差し掛かった。自分はそらちゃんに順番を譲り、そらちゃんが春雨キュウリを掬おうとしてボールの前で屈みこんだ。その時に運命の瞬間が訪れた。
そらちゃんは夏の季節に合わせたキャラクターもののTシャツ1枚。今の時代とは異なり、中にアンダーを何も着ない状態。襟もゆるゆるで簡単にシャツから襟が下がる。自分の左側すぐ傍に位置して屈みこみ、隙間から胸元が目に飛び込んできたのを本能的に覗き込んでしまった。
その隙間からは、まだ成長しきれていない未熟な乳房とその先端の乳首を覗くことができた。
その当時、胸チラという知識はなく、屈むと胸元が覗けるということも知らなかったから、そんな風に乳房と乳首が覗くことが出来ることがあるなんて、電撃を受ける衝撃だった。
小学生らしく、まだ胸と乳首で形の境界は明確ではないが、乳房の肌色と乳首のやや色づいた肌色の、僅かな色の違いは確かに分かり、それが乳首だということが、知識が十分でない自分でもわかった。
初めての同世代、それも好きだった女の子の妄想にまで見た乳首を見ることができ、一気にのぼせ上って頭に血が上ったと思う。傍から見たら顔を真っ赤にしていたと思う。
ひょんなことで乳房・乳首と見ることが出来たのだが、あまりに突発的なことで、認識が追いついていないでいた。
そらちゃんは自分の分のお替りを掬うと速やかに自席へ戻っていったが、自分は心ここにあらずで落ち着かなく春雨キュウリを掬って、あたふたと戻って食べていたが、味なんかもう覚えちゃいない。
その日、速攻家に帰ってその情景を反芻しながら、若い青春を迸(ほとばし)らせていた。
この日以来、屈みこむと胸チラするという知識を得て、機会を伺うようになり、これ以降、行動原理の基になっていった。