小学六年生のとき、クラスに小川さんという女の子がいた。
彼女は小柄でかわいいけれど、気が弱くて友だちを作るのが苦手な子だった。
そこに目をつけられたのだと思う。
クラスのリーダー格の女子が、小川さんをいじめ始めたのだ。
リーダー格の女子は取り巻きの女子たちと一緒に、小川さんの陰口を言ったり、あからさまに無視したりし始めた。
小川さんはそんな日々にじっと耐えていたが、徐々にいじめはエスカレートし、ある夏の日に一線を越えてしまった。
プールの授業が終わった後のことだ。
いじめっ子グループの女子の一人が、俺のそばに来て耳打ちをした。
「ねえねえ、知ってる? 小川さんってパンツ穿いてないんだよ」
「は?」
「着替えてるときに見たんだけど、水着を脱いでからスカートしか穿いてなかったもん。変態だよ、変態!」
「……」
けらけら笑うその女子を見て、俺は何となく事情を察した。
きっといじめっ子たちが嘘をついて、小川さんのことを変態に仕立て上げようとしているのだ。
俺はちらっと小川さんの方を見た。
彼女は椅子に座って下を向き、不自然なほど強く、ぎゅっとスカートの裾を握っていた。
「スカート押さえてるでしょ? やっぱ穿いてないんだよ~!」
そう言うと、俺の隣りの女子はいじわるな笑みを浮かべた。
確かに、小川さんの様子は変だ。
本当に下着を穿いていないような反応に見える。
まさか、いじめっ子たちが小川さんの下着を取り上げてしまって、本当に彼女はノーパンなのでは……?
俺はそんな考えに思い至った。
それとほぼ同時に、いじめっ子のリーダーが大きく声を上げた。
「あっ、パンツが落ちてる! これ誰の~!?」
クラス中に響き渡る声だった。
彼女の手には、真っ白のパンツが握られていた。
「っ……!」
と、小川さんの顔がかあっと赤くなった。
どうやらあのパンツは、小川さんが穿いていたもので間違いないらしい。
小◯生とはいっても、もう六年生だ。
クラスの男子たちに自分の下着を公開されるのはものすごく恥ずかしいことだろう。
「ねえ、これ小川さんの?」
いじめっ子が大声で問いかけた。
小川さんは咄嗟に首を横に振り、
「……ち、違うっ」
と答えた。
それがいけなかった。
「本当に違うの? じゃあ証拠見せてよ!」
その言葉を合図に、いじめっ子たちが一斉に小川さんに走り寄った。
「ちょ、ちょっと! や、やめて……っ!」
小川さんは珍しく大きな声を出して、必死に抵抗しているようだった。
何が起こっているのかと、クラス中の注目が集まった。
そして、数秒後。
「やっぱり穿いてないじゃん! うわ~、変態」
いじめっ子たちが手を叩いて笑う。
小川さんは、スカートを脱がされていた。
彼女は床にぺたんと座ったまま、Tシャツを引っ張って必死で下半身を隠そうとしていた。
何とか股間は隠しているけれど、彼女の太ももや腰骨は丸見えだった。
つまり、本当にパンツを穿いていないのだ。
俺は自分の心臓の鼓動が速くなっていくのを感じた。
小川さんは可愛い。
もしかしたら、そんな可愛い女子の大事な部分を見ることができるかもしれない。
そう思うと興奮して、全身の血液が下半身の一部に集まっていくようだった。
俺以外の男子もきっと同じ気持ちだったのだろう。
皆、固唾を飲んで小川さんの様子を見守っていた。
「ほら、男子に見せてあげなよ!」
そんな衆人環視の中、いじめっ子のリーダーの声が響いた。
直後、何人かの女子が小川さんの背後に回り、彼女を羽交い絞めにした。
「きゃっ……や、やだっ……!」
小川さんは悲鳴を上げ、必死で手足をジタバタと動かした。
しかし、華奢な彼女ではいじめっ子たちの腕を振り払うことはできない。
彼女の裸の下半身は、為す術なく男子たちの前に晒された。
小川さんの股間にはまだ毛が生えていなくて、綺麗な割れ目が丸見えだった。
俺は目を見開いて、その光景を記憶に焼き付けた。
「うわ、かわいそう……」
遠巻きに見ていた女子が呟いた。
男子たちは何も言わず、小川さんのことをじっと見ているだけだった。
小川さんは、羞恥のあまり顔を赤くして俯いていたのだが、
「……っ……うぐっ……」
と、嗚咽を漏らし始めた。
あまりにも惨めな状況に、涙を流さずにはいられなかったのだろう。
「あーあ、泣いちゃった。しょうがないなあ。服は返してあげるよ」
リーダー格の女子がつまらなそうに言って、小川さんのスカートとパンツを男子のいる方に放り投げた。
偶然だが、俺の目の前にパンツが落下した。
「うっ……ううっ……」
と、泣きながら小川さんが俺のそばに来て、パンツを拾い、その場で穿いた。
そのおかげで、俺は目の前で彼女の大事な部分を見ることができた。
間近で見るその光景に、俺の興奮は最高潮に達した。
小川さんの丸見えのあそこと、恥ずかしそうに涙を溜めた瞳。
その様子は今でも鮮明に覚えている。
パンツとスカートを穿いた小川さんは、ずっと机に顔を伏せて静かに泣いていた。
次の授業が始まると、彼女は担任の教師に何かを告げて保健室へ行った。
それ以来、俺は小川さんを見ていない。
彼女は登校拒否になり、その後、ひっそりと転校してしまったのだ。
女子にいじめられ、男子に裸を見られたことは、年頃の女子にとっては大きすぎるダメージだったのだろう。
彼女のことを思い返すと、可哀想だと思う反面、興奮してしまう自分がいる。
小川さんの羞恥に染まった表情と、丸見えになった下半身。
その記憶を頼りに、今でも時々抜くことがある。
少年時代の一番エロい思い出だ。