嫌々参加のサマーキャンプ、実は蜜の味?4日目(別れ、そして・・・)

Hatch コメントはまだありません

まるで暴露話の様な3日目のお話に対し、多数の反響を頂いた事に感謝いたします。

実は、3日目のお話を以って、この話題は書かない様にしようかと思っていたのですが、書いていないお話もありますし、思い出した事もありましたので・・・。

アンパン娘の喫煙補導、小5男児らによる淫行レイプ事件が勃発し、警察が動員されてしまった今回のサマーキャンプ。

本来ならば7泊8日の日程だったのですが、3日目を以って中止となった。

レイプに加担した連中は全員補導され、それぞれ処罰指導されたそうですが、イトコのTとT京から参加してた中2のNは、レイプの他にキャンプ中にナイフの所持が見つかって居たり、飲酒、喫煙、いじめ、暴行で注意されていた事も決めてとなり、重い処罰を受けた。

被害を受けた女子は略全員。下着を取られたり、身体を触られたりと言った軽度な物が多かった様ですが、今回の一番の被害者は暴行レイプを受けたトモコでしょう。

カオリは大したケガもなく、検査搬送された病院にて異常なしの判定を受けてほっと一安心。

やはり小5の知識では挿入に至らなかったと見えて、カオリ自身も安堵の表情を浮かべていた。

カオリの出血は生理によるもの…だったのですが、実はカオリ、この時に初潮を迎えたのでした。

川遊びの際に「体が怠い」「下腹部が少し痛い」って言っていましたっけ。

班リーダーの女子大生は保健体育系の先生だったので、後でそっと教えてくれました。

カオリを救出する為にとはいえ、強行に及んだ小5生をボコボコにぶん殴り、本来であれば私は暴行罪に値する所でしたが、事が事だったので厳重注意で解放された。

後日、何回か事情聴取で警察に呼ばれる事はあったけど、その殆どは暴力に対する注意のお説教だった・・・。

その3日目、警察で事情聴取とお説教を食らい、迎えに来た親と会ったのが22時ごろ。

このまま帰っても良いのかな?と思ったけど、待機していた大学生リーダーから自然の家へ戻る様に指示を受ける。親に明日の予定を説明し、また明日迎えに来てもらう事になった。

一方で、被害を受けなかった参加生は、用意されたマイクロバスに分乗し、自然の家にて待機となっていた。施設ではキャンプの中止、迎え等の連絡を各親へ連絡していたらしい。

聴取を終えた大学生リーダー達と自然の家施設に戻ったのは23時ごろ。寝てる様なヤツは誰もおらず、クスンクスンと泣いている女子がいたり、いくら説明を受けたとしても、あんな騒ぎになるんだから不安が募るだろう。

とにかく、今夜は施設で就寝となり、明日はお昼に解散って事になった。

私は中学男子の部屋へ入る。そこに居たのは10人居たはずの中1男子が私を含めて僅か5人に減っており、9名居たはずの中2男子はK県から参加していたS君のみになっていた。

何か言われるかな?と思ったけど、「大丈夫だったか?」とか、「大変だったな」と言われたくらい。

中2のS君だけは終始無言だったけど、突然ぽつりと口を開いた。

S君:「バカだよあいつら・・・」

私:「え?」

S君:「初日の夜、Nがマサヨに誘われて、一発ヤってきた!ってほざいててさ、そん時にお前とカオリの事をマサヨから聞いたと話しててよ、だったらうち等も女子の誰か好みのヤツを誑し込んで、犯っちゃえば良いんじゃね?なんて、あいつらは女子の誰かを襲うって計画をたて始めたんだよ。」

私:「・・・。」

S君:「Nのヤツ、ナイフ見つかってんじゃん。あと酒とか。」

私:「あ・・・ああ。」

S君:「キャンプ終盤の2日はここ(施設)で過ごす日程だったろ?消灯までの自由時間に誰でも良いから女子を男子部屋に呼んで、酒飲ませて酔っぱらわせて、騒いだらナイフで脅して犯ればいいじゃん!なんて話してたんだよ。」

私:「・・・。」

S君:「半ラリ女のマサヨが言う事だからって信用はしてなかったみたいだけど、お前とカオリの事が耳に入ってたのは事実でよ、2日目の朝にでもオマエを待ち伏せて、イトコのTがオマエを脅して白状させて、職員にチクるとカオリを脅せば楽勝じゃん!カオリを部屋に呼んで、脅して、酒飲ませて眠らせて、騒いだらナイフで・・・なんてNが言っててよ。」

他の中1男子から「それは酷い・・・」と声が漏れ、怪訝そうな顔をする。

私は只々絶句するのみ・・・。

S君:「実はオレ、初日からトモコと仲良くなっててよ、何だこのブスって最初は思ったけどよ(笑)」

S君:「トモコのヤツがぽつりぽつりと勝手に話しかけて、一緒についてきたマサヨの事とか、トモコ自身の話とか色々聞いてたんだよ。アイツ、ギター習ってんだってよ。俺もギターやるから話が合ってよ(笑)」

私:「そうなんだ・・・。」

S君:「でよ、2日目の朝、起床片付けしてる時に、朝にマサヨがお前らに絡んだ事、Nに噂を流したって事をトモコから聞いていたんだよ。もし、誰かからオマエとカオリの話を聞いたら、あれは嘘だって話だろ?って言ってくれって言われてよ・・・。」

私:「・・・え?」

S君:「トモコのヤツ、オマエとカオリを羨ましがってたよ」

S君:「優しいよな、アイツ・・・。全然ブスじゃねぇよ・・・(泣)」

私:「トモコ・・・あんな事になっちゃって・・・。」

S君:「Nとお前のイトコ、そしてトモコが同じ班だったとはなぁ・・・。」

S君:「気に障る事しなきゃ大丈夫だろ?って言ったんだけど、まさかと思ったよ・・・(泣)」

私:「あの時、S君は・・・?」

S君:「ドラム缶風呂作りだよ。ガキに作業教えたり、薪拾いに行ってて気付かなかったんだよ」

S君:「騒がしくなって戻ってきたらあの騒ぎだろ?トモコの姿を探したけど居なくてよ・・・したら・・・(大泣)」

私も、他の中1男子も、掛ける声も出ずに無言だった・・・。

誰一人として寝る事も無く、朝を迎える。

翌朝、全員ホールに荷物を持って集合し、昨日の騒ぎを説明され、昼の解散までの予定を聞かされる。

単純な小学生連中は家に帰れる嬉しさと、フルに自由時間なので既に遊ぶ事で騒いでる。

私ら中学生は、それぞれ男女別に会議室に分かれて騒ぎの概要説明を受ける。

下着を盗まれたり、身体を触られた女子はさすがにショックが大きいようだった。

警察を交えて、個人個人今後こう言った事を起こさない様、厳重に注意される。

女子の方はカウンセラーみたいな人と面談との事で、男子よりも長い時間だった。

私は当てもなく、何もない宿舎部屋に戻る。一人になりたかったし、窓から景色をぼーっと見てた。

「あ!ここに居たんだ!良かった!」

心地良い声がした。「えっ?」っと驚いて振り返ると、そこに居たのは大きな荷物を持ったカオリだった。

私:「・・・カオリ!おま・・・もう良いのか??」

カオリ:「うん。さっき戻ってきたの。班リーダーに聞いたら、Y君は部屋に行ったかも?って言ってたから探してた。」

カオリ:「女子はカウンセリング中なんだってね。私は昨日の晩、病院で散々!」

私:「・・・ごめんな・・・」

カオリ:「・・・ん?なにが?」

私:「こんなのに巻き込んじゃったし、カオリ自身にも・・・」

カオリ:「・・・元気!ちょっと擦りむいたけど、いつものカオリさんです!(笑)」

私:「(笑)」

カオリ:「もう、私の事、気にしなくていいよ。大丈夫だから・・・前向きに行こう!」

私:「・・・カオリ・・・」

カオリ:「そうそう、着替えようと思ったんだ♪もうジャージじゃなくて良いもんね!」

そういうとカオリは、着ていた学校指定の体育Tシャツをスッと脱ぐ。その下はあの時と同じ、白いタンクトップだ。

私:「・・・おい!」

そういうと、私は回れ右をしてカオリに背を向ける。

シュルっと音がする。ジャージを脱いだか?

私:「カオリ!もう着替え終わったか?」

カオリ:「・・・もう良いよ。」

私はカオリの方を振り向く。

私:「・・・な!何してんだ??」

そこには上半身裸で、両腕で胸を隠し、下はブルマ姿で真っすぐに立つカオリだった。

カオリが恥ずかしそうに声を出す。

カオリ:「あんな事が有ったばかりだけど、Y君にだけは私をちゃんと見ていてほしい・・・」

私:「か・・・カオリ・・・?」

カオリはゆっくりと腕を下ろす。小さく膨らんだ乳房。薄ピンクの小さな乳首が露わになる。

川遊びの際に日焼したのか、スクール水着に覆われていた箇所は色白なカオリのままだ。

私はカオリに少しずつ、少しずつ、近付いて行く。恥ずかしさで紅潮した顔が優しく微笑む。

私:「き・・・綺麗・・・。」

カオリ:「生理中なので・・・下はブルマを履いたままでゴメン!」

ブルマを指さし、照れた様に笑って舌を出すカオリ。

私はカオリを力いっぱいに抱きしめる。

私:「カオリ・・・。」

カオリも私を力いっぱいに抱きしめ返してくる。

カオリ:「Y君・・・また・・・会えると良いね・・・。」

そう私の耳元でカオリは囁き、スッと離れると、背中を向けて着替えを始めた。

着替え終えたカオリは、初日に着ていた白いコットンブラウス、同じく白いリネンのフレアスカートに三つ折りソックスなんていう、少女の様な清楚な姿になっていた。

私の隣にちょこんと座り、そっと寄り添ってきた。

窓から吹き込む爽やかな風に髪が揺れ、カオリの匂いが私の鼻をくすぐる。

私は、そっとカオリにキスをする。唇を放すと、フフッとカオリが微笑む。

少し気分が落ち着いた頃、私はカオリに昨夜S君が話してくれた事をすべて伝えた。

私の隣で真剣に聞くカオリ。レイプ計画の話は唇を噛みしめ、怒りの表情を見せる。

眉を顰めてキッとした目をしたカオリ、何か思いがある様だった。

カオリ:「あいつら最低だ・・・。捕まって当然だよ・・・。」

ボソッと言い放つと、またカオリは唇を噛みしめた。

トモコとS君の関係の話をすると、カオリは大粒の涙を流し、声を出して泣き崩れた。

カオリ:「・・・トモコちゃん、可哀そう・・・S君も・・・」

私:「うん・・・。二人とも、俺たちの恩人だよ・・・。」

解散の時間まで無言のまま手を繋ぎ、二人で寄り添って部屋で過ごした。

昼食のベルが集合の号令の代わりに鳴り響く。いよいよここともお別れだ。そして、カオリとも・・・。

私:「行こうか・・・。」

カオリ:「・・・うん。」

カオリとまた手を繋ぎ、部屋を出る。出来ればこの手をずーっと繋いでいたい。

ロビーに集合し、一応の解散式を行う。

「解散!」の声と共に迎えに来た親元へそれぞれ散って帰っていく。

カオリは親が迎えに来れないらしく、同じ様な参加生と共に施設の送迎バスに乗り、最寄り駅から電車を乗り継いでF県まで帰るんだそうだ。

仕事を抜けて迎えに来てくれたオヤジにせかされ、私は惜しむ間もなく車に押し込まれる。

カオリが「(バイバイ)」と口を動かし、手を振るのが見えた。

走り出すオヤジの車。早く仕事に戻りたいオヤジの気持ちは解るけど、速度を上げ過ぎだ!

振り返ると、あっという間にカオリの姿が小さくなって見えなくなる。ロマンチックさが全然無ぇよオヤジ!

「あぁ・・・カオリ~!」みたいな恰好で私は手を振る。実に情けない・・・。

カオリもあっけに取られて、思わず笑ってしまったそうだ。

家までの道中、オヤジは終始無言のままだった。

昨夜の事、迎えの事をオヤジに詫びる。また、無言の車内に戻る・・・。

1時間半ほど走り自宅エリアへ近づく。この大通りの角を曲がると間もなく家に到着するが、いつもの赤信号が邪魔をする。

オヤジ:「可愛い子だったな。大切にしてやれ。」

ぼそりとオヤジがつぶやいた。「え??」っと私は驚いた。

家に戻り、荷物を片付ける。昨日の事、事件の事、母と心配したじいちゃんに詫びる。

いつものじいちゃんのゲンコツが頭に落ちる。

当時の私の家は小さいながらも、じいちゃんが社長兼メカニックで自動車修理工場を営んでいた。

高層ビルやマンションが次々と立ち並ぶ中、ポツンと取り残された様に残る町の修理工場だ。

(この翌年にじいちゃんが亡くなり、廃業して引っ越す事になるんですが…。)

家は工場に併設する事務所と繋がって居て、決して広くはない昔の作りの家だった。

私の部屋は工場内の中2階部分。元は従業員用の休憩室を改装したもので、暑さが嫌いな私は改装時にクーラーを強請って付けて貰っていた自慢の部屋だった(笑)

小4の妹は遊びに行ってるらしく、修理作業を始めたじいちゃんの工具の音が響きだす。

翌日からは休部期間の練習不足を取り戻す為に部活に復帰。また防具や小手の汗臭さとの戦いだ。

部活を終えて家に戻れば、疲れは有れどやり残した宿題と格闘。だけど、ぽっかり心に穴が開いた様で虚しさが込み上げる。

夏休みもあと1週間となった時、自然の家施設から郵便が届く。

集合した日に参加生全員で撮った団結式の写真と、活動中のスナップ写真が数枚。

集合写真には、まだ憂鬱な顔をした私と、その隣にはワクワク笑顔のカオリが居た。

スナップ写真にはいつ撮られたのか覚えていない、笑顔のカオリと私の2ショットが1枚入っていた。

あとの紙切れは、ボランティアスタッフや参加生の連絡先が纏められた名簿だった。

同封された文書には、写真は密着取材兼記録で地元新聞社のカメラマンが撮った物だそうで、新聞記事で使えなくなった、お蔵入り写真を焼き増しして提供してくれた事が記してあった。

事務所に残っていた過去の新聞を探すと、サマーキャンプの概要と、団結式の集合写真が載っていた。

記事には「活動早々に熊の目撃例が多数あり、生徒に危険が及ぶ可能性と、活動遂行が困難と判断し、残念ながら急遽中止を決断、次回の開催は未定」とある。

箝口令が敷かれたのか、公にしないでくれたのか、あの事件についてはどこにも一切載っていなかった。

夏休みも終わり、また学校が始まった。夏休み前と同じ、いつもの日常が始まる。

友人が声を掛けて来るが、やっぱり何か寂しい気分だ。つい目で誰かを探してしまう。

2学期の始業式も終わり、また普通に授業が始まる。

昼休み終盤、次の体育授業の為にクラスメイトの女子が目の前で着替え始める。

私:「よく目の前に男子が居るのに平然と着替えられるな…。」

クラスメイト女子:「スケベ!何見てんのよ!」

スルッと制服のスカートを脱ぐ。スカートを畳みながら私の方へお尻を向ける。

私:「ライン無しの濃紺ブルマ・・・か。」

クラスメイト女子:「はぁ??Y、どうした?気持ちわるッ!・・・行こ!!!」

着替え終わった女子が、次々と教室を出て行った。

カオリ・・・。手紙でも書いてみようか、電話でもしてみようか。

そう思いながらも、授業に部活、宿題と、単調な生活リズムで月日だけが過ぎていく。

ある時、私はカオリに手紙を書いてみたが、字は汚いし、文才も無い・・・。ボツ!

何度も書いてみるが、何を書けばいいのか・・・。考えがまとまらない。

ならば電話だ!と思えど、ウチの電話は商売用を兼ねてるから工場の事務所にしかない。

しかも、長電話してるとじいちゃんにぶん殴られる。「客からの電話が来ないだろ!」って。

営業時間終了後の夜に電話なら大丈夫だろうと思えば、タクシーの修理も受けていたので、夜間でも壊れたり事故れば出張修理の依頼が来る。長電話をしていれば、話中になって繋がらない。

何度かオヤジに別回線で電話を引いたら?と言った事が有るが、ウチの決定権はじいちゃんだ。

「あの頑固ジジイが賛成すると思うか?電話したきゃ道路向かいの公衆電話を使え」でオヤジに一撃される。

携帯電話なんてない時代。メールだってLINEだってまだない。今は便利な世の中だよ。

私はM県S市、カオリは隣のF県K市。隣県とはいえ直線距離で120㎞強。チャリで行くには遠過ぎる。

電車を使うとしても、新幹線じゃ中学生の小遣いでしょっちゅう会いに行くのは難しい。

在来線ならなんとか・・・?着いたら直ぐにトンボ帰りになってしまう・・・。

夏が過ぎ、秋を越え、もう間もなくで冬休みとなった時、一通のハガキが届く。

差出人を見ると、カオリからだった。

「冬休み、会いに行きます!!カオリ♪」

ただ一行、ハガキの真ん中にそれだけが書いてあった。

「・・・な!いつだよ!何時に来るんだよ!どこで会うんだよ!(笑)」

じらすようですが、ここからの話はまた別の機会にでも・・・。

あ!そうだ。実はトモコには後日談が有って、今回の一件ではトモコは妊娠に至りませんでした。

ただ、性的暴行を受けたショックで心に傷を負ったのは事実。暫くは学校も休んで受療し、少し落ち着いたのちに母親の出身地である、環境の良いN県へ家族と共に引越ししたんだそうです。

この一年後にトモコからS君宛に手紙が届いたんだそうで、引越しした事、元気に頑張っている事が書かれていて、その後は共に文通で繋がって居たそうです。

高校に入ってバイクの免許を取得したS君、夏休みを利用してトモコの居るN県まで行ってみる事にしたんだそうで、その事をわざわざ電話をくれた事がありました。

その後も冬はトモコがS君が済むK県へ、また次の夏はS君がN県へ・・・を繰り返していた様です。

私とS君は男同士って事も有って、照れくさくて頻繁には連絡を取り合わなかったけど、

サマーキャンプの出会いから10年後、我々に突然届いた角封筒。その出来事を切っ掛けに、毎年必ず写真入りの年賀状が来る様になっていたのを思い出す。

今年の年賀状にも、S君とトモコ、そしてトモコにそっくりで、素敵な大人になった愛娘が写っていました。

「嫌々参加のサマーキャンプ編」・・・了

Categories
未分類
Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です