婚姻届を提出する日に彼女が亡くなった

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とりあえずお互いの簡単なスペックから。

■僕
・年齢:20歳
・容姿:ただ横に広いだけ(汗)

■彼女
・年齢:27歳
・容姿:細身で黒髪ロング

項目が思いつかなかったので本当に少ないのですが、

「美女と野獣」

みたいな感じで想像してくれるといいかもです。

彼女(以下、Mさん)と出会ったのは2005年の終わりでした。

当時◯学生だった僕は同級生よりも先輩と絡む事が多くて、学校が終わったらゲーセンに行くか色んな先輩の家に遊びに行ったりしていました。

その中でも仲が良かった女性の先輩(以下、Aさん)が居て、悩みとかも話すと相談に乗ってくれたり勉強を教えてくれたりもしました。

その合間なんかにAさんから

「彼女は作らないの?」

と聞かれたんですが、容姿も容姿なだけにその気にならなかった僕は

「微妙かな」

って答えてまして。

そしてある日、学校が終わってAさんの家に遊びに行った時に、

「今日は会わせたい人が居る」

と言われて近所の喫茶店に連れて行かれました。

この時に内心は”Aさんの彼氏に殴られるのかな”とか考えていた覚えがありますが、冷静に思い返すと当時Aさんからは

「彼氏と別れた〜」

ばっかり言われてたんですよねw

ある程度は書き溜めてあるので、少しずつ書いていきます。

「この人に会わせたかったんだ」

そう言われてテーブルを見たら、上品そうな女性が座っていました。

この日が僕とMさんの初対面だったわけですが、何かの夢かと思ってオロオロしてました。

僕が

「どうもー」

と若干緊張しながら挨拶をすると

「こんにちは」

と丁寧に返してくれました。

美人な女性が目の前に居て、逃げ出したい気持ちが強かったんですけど、とりあえずここに連れてこられた理由をAさんに尋ねてみる事にしました。

僕:「あの、どうしたらいいんですかね?」

Aさん:「うーんとね、○○君は彼女が欲しいって言ってたでしょ?」

僕:「そんな事一言も言ってないですよ!」

Aさん:「まぁいいじゃん!この子、彼氏居ないからどうかなぁって思って」

僕:「(!?)」

Aさん:「私の同級生だけど何でもできて私も目標にしてる人だけどね」

僕:「いや、あの…何も知らないし本当に僕興味ないんで(汗)」

Aさん:「まぁまぁ、ちょっとだけでも二人で話してみてよ!ファイト〜」

そう言ってAさんは何処かに行って、初対面のMさんと二人っきりに…。

訃報を受けた直後に人生で一番くらい涙を流したので、もうできるだけ泣かないようにしたいです。

二人っきりになったものの、僕が緊張しすぎてしばらくは相手の顔も直視できず。

ひたすら下を向きながら注文した紅茶を飲んでいるだけで時間が過ぎまして…。

ダメかと思っていると、そんな状況を打破するようにMさんから話しかけてきてくれました。

Mさん:「○○君って言ったよね?今いくつなの?」

僕:「あっ、えーっと、13歳です」

Mさん:「えっ!?そんなに若いの?Aはあんまり変わらないって言ってたのに」

僕:「あの、何かごめんなさい、帰った方がいいですよね」

Mさん:「…ううん。もうちょっとお話したいから居よう」

僕:「じゃあちょっとだけ。あのお姉さんは今いくつなんですか?」

Mさん:「私はAと同じ20歳。3月に21歳になるけどね」

僕:「あっ、僕も3月が誕生日です」

Mさん:「そうなの!?何かちょっと親近感湧くね〜」

僕:「って言っても、本当に最後の方なんですけどw」

Mさん:「私も本当に最後の方だよw」

最初の方はガチガチに緊張してた僕だったんですけど、ニコニコしながら話しかけてくれるMの問いに笑顔で返せるようになってました。

それで名前がMという事と、美容師を目指しているという事も聞けて、帰り際に

「また会おうね」

と言われて電話番号とアドレスを交換しあってその日は別れました。

最初は初対面の人と1:1で話さないといけないのが嫌だったはずなのに、終わってみたら何か凄い嬉しい気分になって連絡先も貰えてルンルンになってましたw

それでMさんと別れてからAさんを探しに近くのゲーセンに寄って、ポッ○ンミュージックを楽しんでるAさんを発見してお礼を行って帰宅しましたw

…次の日の朝から僕はMさんの事で頭がいっぱいに。

授業もボーッとするようになって、学校が終わってもゲーセンにも行かなくなり、先輩とも遊ぶ時間が少しずつ減っていくようになってしまいました。

恋なんかした事なかっただけに、どうしていいか分からなかったんですけど、とりあえずは時間がある時にひたすらデートに誘ってMさんと一緒に居る時間を楽しんでました。

何というか、”恋したら周りが見えなくなるってこういう事か”って実感してたと思いますw

実際にゲーセンに行くよりもMさんとご飯食べたり、映画を観に行ったりする方が楽しかったので。

それで、初めて会ってから一ヶ月経ったくらいのデートの帰りにアプローチを。

僕:「あの、Mさん…好きな人とか居ます?」

Mさん:「う〜ん、目の前に居るかなぁ〜」

僕:「(!?)」

Mさん:「○○君、Aが言ってたように本当に優しいし一緒に居て楽しいよ」

僕:「別に優しいつもりはないんですけど…マジですか?」

Mさん:「本当…かな。実際○○君と出会ってから笑顔になれる時間も増えた」

僕:「じゃあ、僕と付き合ってもらえますか?」

Mさん:「7歳も年上の私でもいいんだったらお願いしますw」

僕:「や、やったぁ〜」

Mさん:「正直、この一ヶ月ずっと一緒に居たしもう付き合ってるのかと思ってたけど、よろしくね♪」

僕:「は、はい!(ドキドキ…)」

この日ようやく、初めて彼女という存在ができました。

その後も喧嘩したりする事もなく仲良く過ごしていけて、中3は勉強も遊びもせずに彼女と居る時間が多すぎて成績は低迷するも、やがて僕も中学校を卒業間近になって進路の話をするように。

その時彼女は当時、美容専門学校に通っていて国家試験を控えてました。

僕自身は進学する事にあまり興味はなくて、すぐに就職しようと考えてました。

学歴がないと厳しいのは分かってましたけど、その方が彼女と一緒に居られると思ったので。

それで高校入試の時期が来て、彼女からの勧めもあってとりあえず受験はしました。

結果は公立・私立ともに合格はしていましたが、僕は結局進学しませんでした。

彼女も不思議そうな顔をしてましたけど、

「そういう人生もありだと思う」

と尊重してくれて。

中学校も卒業して就職先を探そうかと思っていると、彼女の国家試験がある事を思い出す。

元々は一緒に居たいから進学しなかった事もあって、その国家試験合格を応援する事に。

何もしないわけにはいかなかったので、僕も知り合いのところでバイトをしながら応援していると、見事にというか難なく彼女は国家試験に合格して美容師免許を取得しました。

お互いに喜びあっていたんですが、合格の報告を受けた直後に彼女から一つの告白を受けます。

ちなみに、僕が13歳で彼女が20歳の時です。

Mさん:「何とか合格できて良かった」

僕:「一回でちゃんと合格するのはさすがだね」

Mさん:「いやいや、あなたの支えが大きかったから頑張れた」

僕:「僕は何にもしてないから」

Mさん:「それで合格もらえて一つ区切りができたけど、○○に話したい事がある」

僕:「…はい」

Mさん:「私、アメリカに行ってもっと勉強したいかなと思ってるんだ」

Mさん:「あなたは私の人生に必要なパートナーだと感じてるし、もし良かったら一緒に行ってくれない?」

あまりに突然すぎて言葉が出なかったですけど、いわゆる逆プロポーズを受けたんです。

でもこの時に彼女は22歳でしたが僕はまだ15歳でまだ籍を入れる事はできません。

だから今すぐ入籍できないのが分かっていながらこんな事を言ってくるというのは、

「僕と別れたいと思っているんだ」

と勝手に解釈して僕はこれを断ってしまいました。

僕:「僕はこっちで働きながら応援してるから頑張ってきて」

Mさん:「やっぱり一緒には行ってくれないの?」

僕:「足手纏いになるような気もするから僕は残るよ」

Mさん:「それはないと思うけど、考えて答えを出してくれたならそれでいい」

Mさん:「私もあなたの力なしで一人で頑張れるか試してきてみる」

僕:「ごめん…絶対に忘れないから元気で居て」

Mさん:「あなたもね。今まで楽しかった、ありがとう。じゃあね!」

後日、空港まで見送りに行って別れる事になりました。

期間にすると約1年半くらい付き合っていた事になりますかね。

本当は一緒に行きたかったけど、やっぱり彼女の事を考えると無理かなと。

納得できない自分を無理矢理納得させて、

「後3年くらい早く生まれてたら」

と悔やんでました。

それから僕はバイトをさせてくれていた知り合いの紹介で、社員として雇用してもらえる会社に入社するも三ヶ月弱で退社…。

すぐに次の就職先を探すまでの繋ぎで別のバイトをしている時に、何だかよく分からないうちに幼稚園からの幼馴染(以下、Eちゃん)と付き合う事に。

僕の事を一番よく理解しているのがこのEちゃんで、昔から成績も良くてスポーツもこなせる凄い女の子です。

Mさんと付き合っていた時も僕にアドバイスしてくれていました。

10年以上一緒に過ごしてきたものの、それまで特別な意識をした事がなかったですが…。

別れてから塞ぎ込んでた僕を元気づけてくれていた事もあって、

「ちょっと付き合ってみない?」

っていう一言に気づくと

「うん」

って答えてました。

まぁ、”Mさんの事を忘れられるかもしれない”っていう願望も込みでしたが。

幼馴染と言えども、改めてカップルになると割と可愛く見えてきたのが不思議でした。

Eちゃんの場合は当時高◯生だったので、色々と学校の行事もありまして。

文化祭の手伝いとか体育祭の応援とかに半ば強引に参加させられてました。

連れて行かれる時は嫌そうな顔をしてても、いざ現場に到着すると僕も嫌じゃなかったです。

体育祭なんかで一生懸命頑張ってる姿を見てたら、何か

「輝いてるなぁ〜」

って思えて。

この時に少しだけ進学を選択しなかった自分に後悔してましたw

そんな感じでEちゃんと付き合えたのも彼女が高3の時でして、文化祭が終わってからは受験モードに切り替えて勉強に励んでいました。

その姿を日々見ていて、ある日Eちゃんの家に行くと…。

Eちゃん:「今日は勉強しなくていいやー」

僕:「いやいや、大学は高校より難しいから頑張らないと」

Eちゃん:「何とかなるって!それよりちょっと行きたいところがあるんだー」

僕:「まぁ昔からそんな感じで成績トップだから本当に何とかなりそうだけど(汗)」

僕:「分かった、たまには息抜きするのもいいから出かけよう」

Eちゃん:「やったー!じゃあ今日はウチについてきて!」

僕:「…はい」

そう言って僕の手を引っ張って連れてこられたのは見覚えのあるマンション。

そうです、Mさんが住んでいたマンションの前まで連れてこられました。

僕:「こんなところに何か用があるの?」

Eちゃん:「実はMさんが帰ってきてるんだってさ〜」

僕:「さすがにそれは嘘だと思うなぁ」

Eちゃん:「先月電話を貰ってて知ってたけど

「○○には内緒にして」

って言われてたから」

僕:「嘘…じゃないの?」

Eちゃん:「行ってみたら嘘かホントか分かるから行こう!」

日本を発つ前に本人からも

「3年ぐらいは帰ってこない」

と言われてたので、絶対に嘘を言わないEちゃんが僕をからかってるとしか思えませんでした。

そしてまた手を引っ張られてMさんが住んでいた部屋の前に到着…。

「インターホン押してみて」

Eちゃんがニコニコしながら僕に言ってくるので恐る恐るポチっと。

10秒経っても反応がないので、

「やっぱり嘘じゃん」

とEちゃんに言っていると、ロックが外れる音とともにドアが開いて中から一人の女性が。

「久しぶりだね」

…Mさんだ。

ちょっと痩せてたような気もしたけど、ほぼ2年前と変わらないMさんでした。

僕は言葉が出てこなくて、目を見て会釈するだけしかできず。

一先ず家の中に入れてもらって3人で話す事に。

Eちゃん:「信じてくれた?」

僕:「疑ってごめん…さすがに本当だと思えなかったから」

Mさん:「私こそ内緒にするような真似をしてごめんね」

僕:「いや、はい…」

Eちゃん:「Mさんは○○に会うために帰ってきたんだってさ〜」

Mさん:「本当は連絡したかったけど邪魔するのも悪いなって」

僕:「邪魔ってどういう事?」

Mさん:「先にEちゃんに連絡したらあなたと付き合ってるって言われたから」

僕:「あぁ…それでも一言ぐらい連絡してほしかった」

Mさん:「うん、ビックリさせてごめんね」

Eちゃん:「でも二人が再会してくれてウチも嬉しいです!」

とにかく僕は会えた事が嬉しいというより驚きの方が強かったです。

それと僕を驚かすために内緒にするEちゃんが少し憎らしくも可愛く思えましたw

でも、久しぶりに見るMさんはEちゃんを上回るくらい美人に思えましたけど…。

結局、地元で美容室を開業して頑張っていきたいと思ったらしくて、この再会後の一ヶ月後ぐらいに開業して最期まで仕事に誇りを持って働く事になります。

そしてMさんが帰ってきた事によって、僕の心はEちゃんから再びMさんに傾き始めます。

Eちゃん:「もう一回Mさんと一緒に居たくなった?」

僕:「今はEちゃんと付き合ってるしさすがにそれは…」

Eちゃん:「ウチは二人がお似合いと思ってるから一緒になってほしい」

僕:「もう別れろっていう事?」

Eちゃん:「とりあえず大学合格できるまではウチの傍で見守っててほしいかな〜」

僕:「何か腑に落ちないけど…はい」

Eちゃん:「帰り際にキスまでされたんだからMさんも本気なんだと思うし」

僕:「あれはごめん」

Eちゃん:「ウチもMさんには敵わないのは分かるから気にしてないよ!」

ちょっと変な空気が流れたなと思っていると、今度はEちゃんからキス…。

それで何も言わずにニコッとして手を繋いで帰りました。

多分、この時が15年近く一緒に居て一番可愛く感じた瞬間だったかなとw

とにかくEちゃんの大学合格を全力で応援する事を決断しました。

Eちゃんはそれから必死で勉強する日々を送って、僕も集中できるようになるべく会う回数を減らしました。

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