『浮浪雲(現代版)』その参

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生まれついての酒好きで、仕事もせず、飲みすぎて失敗続き、さっぱりうだつが上がらない雲の旦那は裏長屋の貧乏暮らしでございます。

大川に見投げをしようと呆然と佇んでおりました清女を長屋に迎え入れ生活を共にし始めました。

元々高貴な家の出、当初は何を話しているのかも良く判らなかった雲の旦那ですが時が経ち言葉も多少庶民的に変化して参りました。

雲に身を助けられた清女は夜な夜な亭主の身体を求めます。

『主様!主様!今宵も清女の中に入れて下さらぬか?』『清女は主様の太竿から流れ出る熱い汁が欲しゅうございます。』

雲の旦那も清女も激しく腰を使いより深く交わって清女の口から『あ~主様、キツい、奥深く刺さっております。ぁ~うっ。もっと深ぉまで』腰を抱えながら『清女、ここか?ここが良いのか?ハァハァ!如何じゃ』『主様主様、来て下されぁ~早よぅ』ドピュドピュと清女の膣に雲の体液が放たれます。

その夜も雲と清女の交わりは深夜まで何度も何度も繰り返されました。

明くる朝の事

何度も満足した清女は気合い充分、一方深夜まで何度も交わり疲れて寝ている亭主に『主様!主様!』と朝早く叩き起こされました。

夕げの糧に魚が欲しいとの事で、朝食も取らず酒と釣竿を手に魚釣りに出向きます。

誰もいない美しい夜明けの浜で顔を洗い、煙草を燻らしておりますと、足元の海中に沈んだ革の財布が…拾って開けると、中には目をむくような大金が…。有頂天になって魚釣りはそっちのけで自宅に飛んで帰り、さっそく仲間を集めて大酒を呑みはじめてしまいました。

翌日、二日酔いで起き出した雲の旦那に清女が、『主様、かくも酒を食らいて如何なさいます?』とおかんむり。雲は拾った財布のことを聞いた処、『そのようなものは存じませぬ』『主様が金欲しさのあまり、酔ったまぎれの夢見の事』と言います。

家中を探しましたが、どこにも無いので愕然として、財布の件は夢と諦めました。

その年の大晦日の晩のこと清女は半年前の財布の件について真相を話し始めました。

あの日、亭主が拾った大金を見せられた清女は、猫ババが露見すれば死刑だと困惑し、長屋の大家と相談した結果、財布は拾った物と番所に届け出ました。

清女は亭主の泥酔に乗じて『財布なぞ最初から拾ってない』と言いくるめる事にしたのです。

時が経て落とし主が現れないため、拾い主に財布の金が下げられた事を話すと、

事実を知った雲の旦那、妻を責めることなく、道を踏み外しそうになった自分を真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝しました。

妻も亭主の労をねぎらい、久し振りに酒でもと勧めます。

はじめは拒んだ雲の旦那、元来が酒好きですから、やがて杯を片手に『うん、そうだな、じゃあ、呑むとするか』と杯を口元に運びましたが、ふいに杯を置きます。

『いや、よそう。また夢になるといけねえ』

お馴染み芝濱に絡めた浮浪雲の一席。お粗末!

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