前回までの評価を頂けた方々、この場を借りてお礼申し上げます。
詳細に書いていたら更にボリューム多めになってしまいましたが、よろしければお付き合いください。
ここまでの話を整理する為に、改めて人物紹介。
マコト(私)…当時高校2年生。見た目普通。体格も普通(170cmくらい)。
エリ…私と同じ高校の1年生で同じ部活。顔は今で例えると日○坂46の金村美○に似ている。身長155cmくらいで色白スレンダー系。リナに”エリツィン”というアダ名を付けられる。私の彼女。
リナ…私の中学からの同級生で同じ部活。彼氏持ち。世話焼き。
ゴリ…本名はタケル。リナの彼氏。私の中学からの同級生でバスケ部。
エリとの交際はエリのお祖父さんには知られたもののリナ・ゴリ以外には秘密であり大っぴらには会えないことと
学年の違いもあることから中々2人の時間が取れないまでも、キスも出来たし、あの口でしてもらった自分の息子に迫る快感を思い出してはニヤけてを繰り返して、
“順風満帆な高校生活だ”
と、私は浮かれていました。
そんな中でのとある水曜日の部活の時間中、私は部室の隅で漫画を読んでいたのですが
「エリツィン、テニス部の○○君に告白されたんだって。」
という、同じ部活の別の後輩女子達がしていた噂話に耳をそばだてました。
詳細は分かりませんでしたが
「断ったっぽい」
という言葉が聞こえてきたのでひとまずは胸を撫で下ろしました。
もちろんひいき目は入っているとは思いますが、エリは人当たりも良いし、可愛いと思います。
私と付き合ってはいますが、秘密ではありますので周りからしてみればエリはフリーですし、放っておかない男もいると思います。
そしてエリに告白してきた男は私も知っている中々のイケメンです。
…急に過去の失恋を思い出しました。
私が中学時代片想いしていたクラスメートに告白し、
「マコト君なら私なんかよりもっと良い人がいるよ」
といった表面上は相手を傷付けないテイの良い断り方をした女の子も、程なくして校内でも指折りのイケメンと付き合っていました。
その事実を知った時は、意外に悲しくはなく
“ソレが現実なんだし仕方ないな。俺だって彼女の立場ならそうしてる。自分は分不相応だったんだ”
と、普通かそれ以下の男子であれば当たり前のように経験している、クラスの可愛い女の子に”もしかしたら…”と淡い期待を抱き、
そして自分よりも遥かに頭が良く、背が高く、容姿が良く、お喋りが上手で、金持ちの男に簡単に横から掻っ攫われるお決まりの失恋…
とても分かりやすい“強者”と”弱者”との差を感じた思い出でした。
私は近頃は色々上手く行き過ぎて脳がボケてしまっていたことを痛感しました。
確かにエリとは付き合えてはいますが、そのキッカケは
”結果的にはエリをドッジボールで守ったから”
なんて髪の毛のようなか細いもので、本来であれば”強者特有のスペック”など何も持っていない私にはありえない程の幸運により成り立っているものです。
それに高校生活も折り返し地点を越え色々な人達の恋愛事情を聞きましたが、”弱者”が”強者”に取られてしまった話も聞いたことがあります。
今回は大丈夫でしたが、次にまた”強者”が出てきてしまえば…。
そんなことを考え出したら不安で不安で堪らなくなりました。
本当はエリに”テニス部のイケメンに告白されたこと”を聞きたかったのですが、
嫉妬深いクセに臆病者な自分を知られてしまったらエリに愛想を尽かされてしまうかもしれないと思い、私は知らないフリをすることにしました。
翌日木曜日の部活の時間、部活の道具を取りに行く時にリナと二人きりになりました。
リ「ねぇ。」
私「ん~?」
リ「エリツィンとは最近どうなのよ?」
私「いきなり何?」
リ「なんか”聞いてくれ”って顔をしてる気がしましたが?」
私「…お前さんはエスパーか?」
リ「え~!本当にあるんだ!ナニナニ?」
私「少し前までは順調だと思ったんだけど、急に冷や水をぶっかけられたような気分だな。」
リ「…アタシはアンタのオノロケ話を聞くつもりだったんですけど…」
…私はエリがテニス部のイケメンに告白されたという噂を聞いたことを話しました。
リ「ソレってアタシも聞いたけど断ったって聞いたよ。」
私「…誰に?」
リ「…言いたくない。」
私「…顔に出すなよ。あと、嘘臭くても”小耳に挟んだ”とかにしとけよ。」
リ「…でも、マコトに心配をかけさせたくないって気持ちは分かってあげて欲しいな。」
私「分かってるよ。」
リ「じゃあ何が”冷や水をぶっかけられたような気分”なの?」
私「エリちゃんを他の男にいつ取られてもおかしくないって気付いた。」
リ「…何それ?」
私「テニス部のアイツは前にも話した”強者”ってヤツだよ。”弱者”の俺じゃどうにもならん。」
リ「全然分かんない。だって今エリツィンと付き合ってるのはアンタでしょ?アンタが”強者”ってヤツじゃないの?」
私「俺の場合は単なる”ラッキー”だよ。それも”道端で拾った宝くじが当たった”ってレベルの。だから今でも立派な”弱者”。普通に考えたらエリちゃんとはどう考えても釣り合わないくらいのね。」
リ「そうなの?」
私「エリちゃんはドッジボールから守った俺を”ヒーロー”か”王子様”みたいに思ってるのかもしれないけど、実際は何も取り得がない普通の男で、エリちゃんが断った男に比べれば全然大したことないってこと。」
リ「でもエリツィンはアンタの彼女だよ。」
私「今回は断ってくれたけど、次にまた誰か出てきたら…それを乗り切ってもまた次が…って思ってたら…」
リ「…言い方が回りくどいから分かり辛かったけど、要するに”他の男に対してコンプレックスを感じてて、そういう人にエリツィンを取られるのが怖い”って言いたいんだね。」
私「…エリちゃんには内緒で。お前さんだから信用して話してるんだから。」
リ「素直にエリツィンに言えば良いのに…」
私「ソレが言えないから俺は”臆病者”なんですよ。」
…リナに自分の胸の内を話したお陰か、少し気持ちが楽になりました。
思えばリナには色々と世話になっているのですが、マックを奢ったくらいしかしておらずお礼らしいお礼も出来ていないので、どこかで返さないといけません。
奇しくも1ヵ月も待たない内にリナの誕生日だったので、お祝いがてらお礼をしたいと思いました。
翌日の金曜日、私はエリにリナの誕生祝いをしようと相談すると二つ返事で賛成してくれました。
“プレゼントは何が良いか?”とか”サプライズにするか?”など、エリと悩みながらも楽しく相談している間は不安を忘れることが出来ました。
そんな感じで進んでいた私達の”リナの誕生日のお祝い計画”が頓挫してしまいそうな出来事が起こりました。
リナは部活をほぼ休まず参加しているのですが、この日は部活を休んでいました。
私はその時は特に気に留めることはありませんでした。
しかし翌週の月曜日になっても部活に来ることはありませんでした。
さすがに気になったので、翌日の火曜日にリナと仲が良いクラスメートに何か知っていないか聞いてみると、
“リナとゴリが喧嘩しており、もしかしたら別れるかもしれない”
と教えてくれました。
原因をゴリに聞いてみたのですが、
「俺は知らねぇよ。リナに聞けよ。」
とのこと。
ようやく見つかったリナに聞いてみても
「知らない!言いたくない!」
と、取り付く島がありません。
気にはなりますが、コレは2人の問題ですので私がどうこうする筋合いはありません。
翌日の水曜日になるとリナとゴリの件は部内でも知られるようになり、エリの耳にも入りました。
そして私はエリにいつもの”空き教室”へ呼び出されました。
エ「先輩、リナさんとゴリさんが喧嘩してるみたいです!」
私「そうみたいだね。」
エ「仲直りしてもらわないと!」
私「原因が分からないからね。」
エ「じゃあ2人に原因を聞かないと…」
私「いや、2人に聞いてみたけど取り付く島もなかったよ。」
エ「…何で私に教えてくれなかったんですか!?」
私「話しても解決しないと思ったし、そもそも2人の問題だし…」
エ「先輩は2人が別れちゃっても良いんですか!?」
私「そうは言ってないけど…」
エ「私は嫌です!リナさんの誕生日だってゴリさんとお祝いしたいです!」
私「…ソレはワガママじゃないの?」
エ「え?」
私「それが2人の意思なら尊重した方が良いと思うんだけど…」
エ「ワガママでも何でも2人には別れて欲しくないです!それに2人の意思かも分からないじゃないですか!」
私「原因も分からないから何とも言えないよ…」
エ「原因を聞きましょう!」
私「だから俺がもう聞いたけど教えてくれなかったんだって!」
エ「もう1回聞けば教えてくれるかもしれないですよ。それで解決出来るなら私達も協力しましょうよ。」
私「言いたくないことだってあるかもしれないでしょ?」
エ「でも…」
私「……エリちゃんだって俺に言ってないことあるよね?」
エ「…エ?」
私「テニス部の○○君…」
エ「……」
私「……」
エ「……ごめんなさい…」
私「別に良いんだよ?”誰かに告白されたら報告しろ”って約束してたワケでもないし。」
エ「……ごめんなさい…」
私「…エリちゃんにだって言いたくないことあるでしょ?」
エ「……ごめんなさい…」
私「……さっきから何に対して謝ってるの?」
エ「……」
私「…黙ってたことを責めてるワケじゃないんだよ?」
エ「……」
私「……」
エ「…ちゃんと断ったもん…」
私「…ん?」
エ「…私…悪くないもん…」
私「俺は最初から”責めてない”って言ってるよ?」
エ「…責めてるもん……」
私「責めてないって言ってるだろ!!」
エ「……ぐすん…」
私「…ちょっと話が脱線してるから、一旦落ち着こう。」
エ「…ぐすん…ぐすん…」
私「……もう一度リナに話を聞いてみるから、今日はこれまでにしよう。」
……大変なことをしてしまった…
リナやゴリに取り付く島もなく、先日からの不安、予想外に聞き分けがなかったエリに少し苛立ってしまい、エリに当たってしまいました。
せめてあの場で即座に謝っておくべきでしたが、その時は何か謝れませんでした。
この日の夜はエリを泣かせてしまった罪悪感と世界が終わってしまったかのような絶望感で、髪が全て白髪になってしまうのではないかと思うくらい悩みました。
本当ならリナに相談したいのですが、リナもリナで大変でしょうから相談出来ません。
どうしたものかとアレコレ考えましたが、結局リナとゴリの仲裁が一番の近道だと判断しリナにもう一度話を聞くことにしました。
翌日の木曜日、リナにどうしてもと頼み込んで呼び出し、昨日のことと合わせて話をしました。
私「結局ゴリとの喧嘩の原因は何なの?」
リ「…言いたくない。」
私「…実際のところ、俺はソレでも別に構わないんだけど、今日はちょっと引き下がれない。」
リ「…意味分かんない。」
私「昨日エリちゃんと喧嘩した。」
リ「…何で?」
私「俺はお前さんとゴリの件は”当事者同士の問題”だと思ってるから放っておく気でいたんだけど、エリちゃんが”どうしても仲直りして欲しい”って聞かなくて…」
リ「それで?」
私「”理由が分からないし、リナだって話したがらないから俺達じゃ解決出来ない”って言っても全然聞かなくて…」
リ「…で?」
私「”言いたくないことは誰だってある”ってことを、この前のテニス部の○○を引き合いに出したら泣かれた。」
リ「アンタバカじゃないの!?」
私「そんなことは分かってるよ!だから今回の大元のお前さん達の仲直りをして貰って謝るキッカケが欲しい。」
リ「それこそアンタの言う”当事者同士の問題”っていうのじゃないの?」
私「ソレを言われると辛いけど、これくらいしか正直すがれるところがないから…頼むよ。」
リ「……喧嘩の原因はアンタだよ。」
私「ハ?」
リ「この前アンタがアタシに悩みを言ってきたじゃん?」
私「うん。」
リ「あの時アタシはね、アンタのこと”思いっきり殴ってやりたい!”って思ってたんだよ。」
私「何だそりゃ?」
リ「今も殴りたいけどね。」
私「それは分かる。ごめん。」
リ「アタシに謝ることじゃないよね?」
私「……」
リ「本当は言いたくないんだけど、このまま黙ってたらエリツィンがもっと可哀想になるから言うけど…」
リナは静かに話し始めました…
ソレは私がエリを強く意識し始めた頃より更に前。
期間にして半年も前の話でした。
「今でもハッキリ覚えてる。ゴールデンウィークが終わった後の部活の時、いつもみたいにアンタがバカなこと言ってアタシが相手してさ、その後アタシの所にエリツィンが来てさ…アタシに話しかけてきたの。」
「”マコト先輩と仲が良いんですね。”って。」
「ちょっとだけ驚いたかな。それまではエリツィンからは話しかけられたことなかったから。」
「アタシが”アイツがいつもフザけてくるからアタシが仕方なく相手してるだけだよ。”って答えたら、”付き合ってるんですか?”って聞いてきたの。」
「アタシにはタケルがいるから”アタシ他に彼氏いるよ。アイツとは中学からの同級生ってだけだよ”って言ったら、エリツィンが急に泣き出しちゃってさ…。」
「”どうしたの!?”って聞いても”ごめんなさい…大丈夫です…”って言うだけだし…」
「よく分かんないけど放っておけないから、落ち着くまで待って話を聞いてみたら、最初は言いにくそうだったけど理由を話し始めてさ…。」
「小学3年生まで別の県にいたけど、お父さんが死んじゃって…」
「生活のためにおじいちゃんの家があるコッチに引っ越してきて…」
「そんな中でマコト先輩が自分をドッジボールで守ってくれたって…」
「その後にマコト先輩が、”俺達が勝った”って言ってくれてハイタッチしてくれたって…」
「お父さんもいなくて、転校したばっかりで友達もいなくて、誰にも話しかけられなくてとっても寂しくて…」
「ドッジボールの時も何も出来なかったのに、マコト先輩は”俺達”って言ってくれて、”転校してから初めて誰かに自分を認めて貰えた”と思ったって」
「それで”マコト先輩が好きになりました”って言ったの。」
「それからのことも色々話してくれたよ。」
「結局それ以来一度も話しかけられなかったけど、登下校の時はいつもアンタを探してたこととか…」
「中学に入ってアンタと同じ部活に入ろうと思ったけど、男子だけの柔道部だったから諦めたこととか…」
「アタシ達が中学3年生の時の体育祭で、アンタがリレーの時に何人かで巻き込み事故みたいな感じに転んで脳震盪で保健室に運ばれた時も、死ぬ程心配して保健室の前までは行ったけど、中に入れなくて逃げてきちゃったこととか…」
「小学6年生の時と、中学3年生の時の同じ学校にアンタがいなかった時期はとっても辛かったけど、タマに見かけた時はその分嬉しかったこととか…」
「この高校受験した時は、合格出来るか不安で眠れなかったこととか…」
「で、この部活にアンタがいるって聞いて入部してきたこととかね。」
「でも同じ部活に入れたのは良かったけど、アンタがアタシとよく話してるから、今までは感じなかった”女の影”みたいなものを初めて感じて、本気で”もうダメかも…”って思ったって…」
「アタシのことも少し嫌いになりかけたって…当たり前だよね。恋敵かもしれないんだし…」
「それでゴールデンウィークの間も、ずっと悩んでて…」
「でもハッキリするまでは諦めないで、アタシに話しかけたんだって。」
「物凄い勇気がいったと思うし、めっちゃ怖かったと思うよ。”一番聞きたくない言葉”を”一番聞きたくない相手”から聞かされちゃうかもしれなかったんだから…」
「でもアタシ達が付き合ってないって分かったら、”ホッとしたけど、今度はリナさんを嫌いになりかけてた自分が嫌になって、リナさんにも申し訳なくて泣けちゃいました”って…」
「ソレ聞いてアタシも泣いちゃった…。」
「で、アタシ思ったの。”この子の恋を応援したい!コレはアタシしか出来ない!”って」
「ソコからはアンタも知ってると思うけど、エリツィンに出来るだけアドバイスしたよ。」
「”アクションの前にリアクションは絶対に起きないよ。恥ずかしいかもしれないけど、エリちゃんが何とかしないとマコトは振り向いてくれないよ!”とか、キツイことも言っちゃったかな…」
「でもエリツィンは”自信がない”とか”私なんか先輩のタイプじゃないから…”って言って泣いちゃう時もあって…」
「その度に”エリちゃんなら絶対大丈夫!”って励ましたりして…」
「でもその度に”根拠なんてないのに、こんな励まし方で無責任かな?”ってアタシまで不安になったりして…」
「だからエリツィンから、”先輩が私なんかを思い出すために一生懸命頑張ってくれていました!嬉し過ぎます!”って聞いた時はアタシもめっちゃ嬉しかったし…。」
「それで”これはイケるかも…”って思って、アンタに探りを入れてみようと思ったワケ。」
「だからアンタからエリツィンへの気持ちを聞けた時は、心の中で”ヨッッシャァァ!!”ってガッツポーズしちゃったよ。」
「”後はマコトが告白すればOKだ!”って思ってたら、アンタはアンタで悩んでたみたいだけど、”タイミング”とか”強者”とか”弱者”とかよく分からないこと言ってウジウジしてたから、本っ当~にイライラしたよ。」
「エリツィンの悩みとか不安なんて、アンタが”エリちゃんが好き”ってたった一言言えれば全部解決出来るのに…。」
「アタシがあの時どれだけアンタに”エリちゃんもアンタが好きなんだから、余計な心配してないで早く告白しちゃえよ!!”って言いたかったか分かる?」
「でもアンタにソレを言って簡単にエリツィンに告白させるのは、エリツィンのこれまでの想いを馬鹿にしちゃうような気がしたし、」
「”マコトが自分の意思で動いてエリちゃんに告白するから、エリちゃんの今までの想いが報われるんだ”って思ったから絶対に言えなかった…」
「だからアンタからエリツィンと付き合うことになったって聞いた時は、自分のことみたいに本っ当~に嬉しかった…」
「エリツィンにも後で話聞いて、二人で抱き合って泣いちゃったよ…」
「アタシって一人っ子だけど”妹ってこういう感じなのかな”って思ったよ…」
「それからだってエリツィンはアンタとのことをめっちゃ幸せそうに話すんだよ。」
「”先輩は私が動物好きだなんて言ったことないのに、動物園に誘ってくれました!”とか…」
「”大好きな人の為にお弁当を作るのは本当に楽しくて幸せだし、そのお弁当を美味しいって全部食べてくれたことも本当に幸せです”って」
「”今までお母さんが出来ない時に仕方なくやってたこともある料理だけど、先輩が喜んでくれて、料理やってて本当に良かったって思いました。”って涙ぐんで喜んでて…やっぱりアタシも貰い泣きしちゃった…」
「アンタ、前に”エリちゃんと付き合えたのは宝くじが当たったようなラッキー”とか言ってたよね?」
「アンタにとってはそうかもしれないけど、アタシは”ラッキー”なんて言葉は使って欲しくない。」
「エリツィンは6年もアンタを想い続けて、アンタを振り向かせるために頑張ったんだから、そんな言葉で済ませて欲しくないんだよね。」
「アンタが”エリちゃんが他の男に取られるかも”って不安になるのは分かるけど、エリツィンがどんな想いでココまで来たか考えたことあんの!?」
「エリツィンだって”アンタがアタシと付き合ってるかもしれない”って不安を乗り越えてるんだよ!」
「アンタだって信じてあげなきゃ、あんなに頑張ってるエリツィンが可哀想過ぎるじゃん!!」
「アタシがタケルと喧嘩になったのは、アンタの”不安な気持ち”がエリツィンを可哀想にしちゃうって…」
「”妹のように可愛いエリツィンを助けたい”って思って…」
「2人の”絆”って言うのかな?それを深めるにはどうすれば良いかタケルに相談したんだけど…」
「タケルは”そんなの2人のことなんだから放っておけよ”って言ったの。」
「もちろんエリツィンの”気持ち”とか細かい所は話せないから”2人がもっと仲良くなって欲しいんだけど、どうすれば良いかな?”っていう相談の仕方しか出来なかったから、タケルが言ってることは正しいんだけど…」
「”このままじゃマズイ”って思うけどアタシだけじゃ良いことも思い付かないし、だからってタケルには理由も言えないし…」
「どうして良いか分かんなくなっちゃって、タケルに当たり散らしちゃったの…」
「原因はアンタだけど、タケルに当たっちゃったのはアタシが悪かったと思ってる…」
…自分はなんて大馬鹿野郎なんだ。
全ては自分がエリをしっかり信じていなかったからこんなことになったってことにも全く気付けていませんでした。
そしてこの瞬間まで私は、リナは自分とエリの両方の気持ちを知ってる上で協力はしてくれるけど、
その反面、神様目線で面白がっている耳年増のように思っていましたが、
リナがこんなにもエリのことを想ってくれていることが堪らなく嬉しく、そして誤解していて申し訳ない気持ちになりました。
そしてここまでリナに言わせてしまった自分が本当に情けなくなりました。
私「…俺がもっとしっかりしないといけなかったんだな。」
リ「やっと分かってくれたか。」
私「ごめん…マックで勘弁してくんない?」
リ「…今度はケンタッキーだよ(笑)」
私「しょうがないな。あと、俺からも謝っておくけど、ゴリにはしっかり謝っておけよ。アイツは全然悪くないし。」
リ「分かってるよ。アタシが話したことはエリツィンには言っちゃダメだよ。アンタはエリツィンの想いは何も知らないフリしてれば良いんだから…」
私「…あぁ」
…その日は結局リナと2人でゴリの部活が終わるまで待ち、2人でゴリに謝りました。
エリの気持ちの部分もあるのでソコには触れないように、
私がエリと少し上手くいかないことをリナに相談し、リナも動こうとしたけど、
私が口止めしていたから事情が話せなかったと説明し、
ゴリにもケンタッキーを奢るということで、リナとゴリは仲直りしました。
…帰宅した私はエリとの数か月間を思い出していました。
そして今更ながらに気付きました。
私達の仲が進展したキッカケはいつもエリが作ってくれていました。
恥ずかしくて仕方なかったはずなのにエロいアプローチをしてくれたから、私はエリを強く意識したし、
“嘘”だとは思っていたけど
「…先輩………大好き…」
と、エリが言ってくれたから、私もエリを本気で好きになったし、
エリと付き合えるようになったのも、エリが先に私に”好き”と言ってくれたことがキッカケでしたし、
フェラをして貰えた時だって、私がお願いしたワケでもなくエリが自発的にしてくれました…
私は疑問に思いました。
「(俺は本当は何もしていないんじゃないのか?)」
「(エリが先に好きだと言ってくれたから、自分も好きだと言えただけじゃないのか?)」
「(エリが先に言ってくれなければ、臆病者の自分は一生言えなかったんじゃないのか?)」
「(俺はエリに”本当の自分”をしっかりさらけ出せているのか?)」
こんな格好悪いままでは駄目だと思いましたし、自分の気持ちをしっかりとエリに伝えることがリナの気持ちにも応えることになると思いました。
…翌日の金曜日、私はエリを”空き教室”へ呼び出しました。
エ「…どうしました?」
私「リナとゴリが仲直りしたよ。」
エ「本当ですか!?良かった~。ホッとしました。」
私「で、その理由なんだけど…」
…私はエリに
リナは私とエリがもっと仲良くなるにはどうすれば良いかをゴリに相談したけど、事情を知らないゴリに咎められたこと
何とかしたいけど、事情が話せないリナはどうしたら良いか分からなくなり、ゴリに当たり散らしてしまったこと
を説明しました。
私「…というワケで、リナとゴリが喧嘩になったワケ。」
エ「そうだったんですか。」
私「…で、聞いて欲しいんだけど…」
エ「はい。」
私「”リナがゴリに話せなかった事情”なんだけど…原因は俺だった。」
エ「エェ!?」
私「全部俺が悪い。」
エ「どういうことですか?」
…私は自分の気持ちを全てエリに伝えました。
「蒸し返すようで悪いんだけど、”エリちゃんがテニス部の○○に告白された”っていうのを部内の噂話で聞いたんだ。”エリちゃんは断った”ってところも含めてね。」
「で、偶々リナと2人で話す時があってリナに噂を聞いたことを話したんだ。」
「中学の時に俺が好きだった人がカッコイイ男に取られたっていうのもあるからなんだけど…」
「…とにかく不安だったことをリナに伝えたんだ。」
「その背景があったからリナは”俺達がもっと仲良くなるには…”って考えてくれたんだ…」
「でもゴリにはソレを言えなかったんだよ…」
「前に俺がエリちゃんに”エリちゃんが告白されたこと”を話したら”私は悪くない”って言ったよね?」
「本当にその通り…」
「エリちゃんが色んな男から告白されるのは当たり前だと思う…」
「エリちゃんはすごく可愛いし、笑うと世界一だと思うくらい更に可愛くなるし…」
「俺なんかとのデートのために待ち合わせ時間の30分も前に来てくれるし…」
「世界一美味い弁当も作ってくれるし…」
「スラムダンクが少し汚れたくらいで”全巻弁償する”っていうくらい責任感があるし…」
「良いところを言っていくと、キリがないくらいエリちゃんは物凄く魅力的な女の子だから、」
「そんな魅力的な女の子を周りの男が放っておくワケないし…」
「それに比べて俺は、意地悪で、卑怯者だし、フザけるのが好きなだけで、背は高くないし、美形でもないし、頭が良いワケでもないし、スポーツ出来るワケでもないし、金も持ってない、ソコら辺にいくらでもいる魅力もない”普通の男”だから…うぅ…」
「…今回は…エリちゃんは断ってくれたけど…エグ…次にまた誰かがエリちゃんに告白してきたらどうなっちゃうんだろうって…グズ…」
「エグ…その男が俺なんかとは比べ物にならないくらい魅力的な男だったら…」
「…エリちゃんは俺のことを想ってくれているのは分かるけど、いつかそんな魅力的な男が現れて…グズ…俺にはそんな魅力がないって…エグ…全然凄くなんかないって気付かれちゃうのが堪らなく怖かった…」
「…ウゥ…エリちゃんに捨てられるかもしれないと思ったら堪らなく怖かった…ズズ…」
「…この前は…本当にゴメン…」
「色んな不安が…あったから……イラついちゃって…エリヂャンに当ダっちゃった…」
「初めて俺なんかのことを”好き”って言っデくれた…本ドうに大切な人なのに…」
「エリちゃんを泣ガゼちゃったとき…もう終わっダと思った…嫌われたと思っダ…」
「エリヂャンに”別れたい”ッデ言われても仕方ないッデ思った…」
「でも…俺エリヂャン好きだガら…諦めたグないから…」
「…もう絶対にあんなこと…エグ…言わないガら…許しデ…下ザい…」
…我ながら最低レベルのカッコ悪さだったと思います。
感極まってしまったとはいえ、”この世で一番カッコつけたい人”の前で泣いてしまったのは、
自分の人生の中でもワーストクラスの汚点になってしまいましたが、エリに自分の本当の気持ちを伝えられました。
エ「先輩…泣かないで下さい。」
私「…ウグ…エグ…」
エ「…ごめんなさい…」
私「…グズ…ズズ…」
エ「…こんなに心配させてるなんて思いませんでした…」
私「…ウゥ…」
エ「言いにくいこと言わせちゃったのも…ごめんなザい…グスン…」
私「…エグ…エグ…」
エ「先輩に…呼び出ザれダ時…”もう別れよう”って言われるガもって…思ってまジた…」
私「…グズ…ズズ…」
エ「…だから…そうじゃなくて…ホッとしましダ…」
私「…ウグ…」
エ「私が…好きなのは…先輩だけだから…グスン…」
私「…ウグ…エグ…」
エ「私もナガ直り…したいです…グスン…」
…エリはゆっくりと私の身体を抱き締め、私もゆっくりとエリを抱き締めました。
抱き締め合って少し経った時、エリは私の顔を両手で掴むとゆっくりと引き寄せ私の唇に口づけしてきました。
その口づけはこれまでにないくらいの積極的で衝撃的でした。
「(…何か、いつもと全然違う…)」
もう何回もしたはずのエリとのキスですし、お互い涙も鼻水も乾かない状態で顔もグチャグチャでコンディションは最悪なはずなのに…
でもソレが生まれて初めてのキスかのように、全身に電気が走ったかのようであり脳がとろけてしまうような感覚で意識が遠のいてしまいそうでした。
お互いの口の中に舌を入れ合い、出し合い、絡ませ合う。
初めてエリにフェラをして貰った後のような激しいキスなのに、
ソレはあの時の獣のようにお互いを食らい合うようなものではない、
お互いがお互いを包み込むような温かさを感じる、優しくて、甘美でいて、それでいて官能的な時間でした。
私は”この感覚の正体”が分からないままでしたが、いつの間にかそれまでの人生で最大級の勃起をしていました。
そして痛いくらいに勃起している息子は抱き締め合っているエリに当然当たっており、しっかりと私の性欲を主張していました。
「(言うなら今しかない!!今度は俺が”俺達の仲”を進展させる!!)」
…そう考え
「エリちゃん…今から俺の部屋に来ない?」
…ありったけの勇気を込めて言いました。
エリにも意味は伝わったと思います。
「…明日でも良いですか?」
…肩透かしを食らったような感覚でした。
私としてはこの勢いのまま行きたかったのですが、そんな気持ちを察したのかエリは
「…女の子には準備が必要なんです…」
と、私を諭してきました。
エリの言葉に私は従いました。
勢いのままに行くのではなく、エリは自分の意思で”翌日には来る”と言ってくれているのが私は嬉しかったです。
そうとなれば明日までの”猶予時間”を作ってくれたエリのためにも、私にもやるべきことがあります。
エリを家まで送り届け、庭先で金属バットを振り回しているお祖父さんに一礼すると、私は即座に帰宅して離れにある私の部屋に入りました。
まずは翌日の”戦場”となる私の部屋を徹底的に掃除する。
チリのひとつも許さないつもりで掃除する。
汚れた部屋でエリの”決意”に水を差してはいけません。
次に”動物園デート”の時にもお世話になった本屋へ行き、セックスのHowto本を物色します。
何種類かはありましたが、比較的にイラスト多めで完全初心者でも分かりやすそうな本を選択。
このまま帰宅の予定でしたが、本屋での物色時に目に入った情報が気になり薬局へ行きコンドームを購入。
自分のサイズが分からなかったのですが、サイズが合わなかった時に買い直すタイムロスを避けるため、同じ規格の全てのサイズを購入。
同じく本屋での物色時に
“濡れていないと痛いので、濡れていない時はローションがあった方が良い”
という情報を運良くゲットしていたので、ローションも購入。
“ネバネバ”か”サラサラ”かの粘度も選べましたが、コンドームと同じくタイムロスを避けるために両方を購入。
更には色々と汚れても大丈夫なようにバスタオルを3枚購入。
私の買い物のラインナップを見るに、レジにいた
”自分が薬を処方して貰った方が良いのでは?”
というようなヨボヨボのご老体には、私はかなりの豪傑に見えたかもしれません。
かなりの出費でしたが”動物園デート”の為の夏休みのバイトの蓄えに感謝しつつ帰宅。
まずは自分に合うコンドームのサイズを確認。
3種類ありましたが、他の2種類を付けてみて少しキツい感じがしたので、一番大きなサイズに決定。
ローションは正直それぞれの善し悪しがよく分からないから、必要となるまで判断は保留。
そこからはHowto本を熟読。
Howto本には
“女の子の身体に傷を付けてしまわないよう爪はしっかり切って、出来ればヤスリをかけておこう”
という当時の私には、とても有力な情報をゲット。
これは知らなかった…
しっかり爪を切りヤスリがけもしておきました。
その他に得られた有力な情報は
“セックスは体調管理も重要。睡眠はしっかり取っておくように”
みたいなことが書いてありましたが、読み終わった頃には夜中の3時を回っていました。
出来るだけの準備を整え、”決戦”に向けて床に就きました。
決戦の土曜日。
緊張で眠れないのかと思いましたが、短時間とはいえ予想外に眠れました。
この日は午前中だけ授業があるので登校すると私の下駄箱に、
「おはようございます。昨夜は夜中になっても中々眠れず、外を見ると犬を散歩している人を見かけました。犬は眠くないのか少し心配でした。本日はお昼を食べてから2時頃に行きます。」
と、小さく紙を折りたたんだ名無しの差出人からの手紙が入っていました。
授業中も昨夜の復習を忘れないようにHowto本を読んでいました。
ハタから見ればさぞかし勉強熱心な生徒に映っていたかもしれません。
全ての授業が終わりクラスメートとの話もソコソコに気持ち的には光の速さで帰宅し、
昼食を勢いよく胃に流し込み、
部屋に戻ったら最後の掃除をし、
玄関先で待ってても良かったのですが、ガッついているかと思われるのが嫌で、爪の最終確認をしつつHowto本を読みながらエリの到着を待ちました。
呼び鈴が鳴った瞬間、やはり気持ち的には光の速さで玄関に向かいました。
ソコには膝より少し長めのデニムスカートにロングのTシャツの上にカーディガンを着たエリがいました。
少し大きめの紙袋を持っていたのが少しばかり気になりましたが、そんなことより緊張で第一声が上手く出せず
「い、い、いらっしゃい…」
と、少しどもってしまったことの方が気になってしまいました。
「こ、こんにちは」
緊張しているのはエリも同じでしょうか?
そんなやり取りをしていると奥から母親が出てきました。
「あら?この前の?」
と言う母親に、エリはペコリと頭を下げ
「こ、こんにちは。この前はちゃんと挨拶出来なくてすみませんでした。」
と、挨拶をし
「エリです。よろしくお願いします。」
と、自己紹介も済ませました。
礼儀正しいエリの自己紹介で、母親はかなりの上機嫌です。
色々聞きたそうな母親を尻目にエリを私が住む離れへと促します。
本当はすぐにでも”決戦”に臨みたかったのですが、母親の存在が気になります。
母親の性格を考えるに、高確率でお茶なりお菓子なりを持ってくると予想出来たので、
少なくともソレまでは何かしたらマズいと思い、エリと世間話をして時間を潰しました。
…案の定、母親がお茶とお菓子を持って離れに訪問。
お茶とお菓子を受け取り、母親には早々に退場を促す私に
「後で説明しなさいよ」
と、釘を刺す母親。
…コレでしばらく邪魔者は来ないだろうと思い、改めてエリとの”決戦”に臨みます。
先程の私の意図を察していたのか、エリも時間潰しのための世間話をしようとしません。
急に部屋の中が静かになった気がして緊張してきました。
エリも”そのつもり”で来ているのでしょうから緊張しているのでしょうか、部屋の空気が緊張感で満たされます。
「エリちゃん…」
私がエリの両肩に手を置いた時、
「先輩…」
エリが私の両手を制します。
「お風呂貸して下さい…」
エリの申し出には驚きましたが、確かにHowto本にも
“清潔さは大事”
みたいなことが書いてありました。
私も最後の掃除に時間を割いていましたし、少し汗もかいたので”入浴”という選択は正しいと思います。
「じゃあ、お先にどうぞ…石鹸とタオルは置いてあるから適当に使って大丈夫。」
と言うと
「大丈夫です。バスタオル持ってきました。」
と、エリ持参の紙袋からバスタオルが出てきました。
なるほど、最初から風呂に入るつもりでバスタオルを持参して来たのか…
前にエリがこの部屋に来た時に離れの設備の説明はしていたから風呂の存在は把握済みだったワケですか…
”離れに風呂がある”という地の利を活かしたエリの戦術は”お見事”としか言えません。
エリが風呂に入っている間どうしようかと思い、正直入浴シーンを覗きたかったのですが、ココは最後の復習に時間を割くべきだと判断しHowto本を読むことにしました。
風呂のドアが開く音がし、エリが部屋に近づく足音が聞こえます。
部屋に入ってきたエリはバスタオル一枚のみで身を包んでいました。
「このタオル一枚奥にはエリちゃんの裸が…」
と思ったら息子は盛大に勃起し、鼻血が出そうな程興奮しましたが、
「先輩も…お風呂どうぞ…」
と、入浴を促されたのでHowto本をベッドの下に隠し、風呂へ行きました。
「ついさっきまでここでエリちゃんが…」
と思い、脱衣カゴを見たのですが空でした。
そういえば先程エリが風呂から出てきた時に衣服は手に持っていました。
洗濯するワケではないので当然ではありますが…
少し残念でしたが気を取り直し、入念に体を洗います。
バスタオルを腰に巻き部屋に戻ると…
不思議な光景でした。
まず、エリが服を着ています。
そしてその服が先程の服ではなく制服を着ています。
あの紙袋にはバスタオルだけじゃなくて制服も入っていたようです。
そしてベッドに下に隠していたHowto本をエリがニヤニヤしながら読んでいます。
隠していたのがバレていたのか…
「先輩がさっき隠してたこの本なんですけど…」
何かを言おうとするエリより先に
「いや、俺…初めてだし、今日の”これからの時間”を少しでも”良い思い出”にしたいから…昨日買ってきて勉強してて…」
私はもうエリにはつまらない見栄を張らないと決めていたので正直に言いました。
「先輩…ありがとうございます…嬉しいです…でも…」
と言って、私にHowto本を見せると
「先輩…大事なページの角に折り目をつけるのは分かるんですけど、半分以上のページに折り目が付いてますよ(笑)」
…確かに気にはなっていましたが、”コレは大事だな”と思いページに折り目を付けていた量が多過ぎたと思います。
何だかテスト前に
”俺全然勉強してねぇよ~”
とか言いながらしっかり勉強しているのがバレバレであるかのような恥ずかしさがあります。
さっきエリがニヤニヤしていたのはソレか…
「笑うなよ~」
というようなやり取りをしていると、エロい雰囲気が少し軽くなってしまいました。
コレは自分のミスなので仕方ありません。
気を取り直してもう一つの疑問をエリに聞きました。
私「あの…その制服なんだけど…なんで?」
エ「先輩に聞いて欲しいことがあります…」
私「ん?」
エ「私…先輩に嘘ついてました。」
私「…ん?」
エ「この前先輩が私の服を脱がそうとした時に、”アノ日”って言いましたけど、アレは嘘です。本当は”アノ日”じゃなかったんです。ごめんなさい。どうしても怖くて咄嗟に…。」
私「ん~…”初めては痛い”って聞くし、怖いのは仕方ないよ。」
エ「…その…そうじゃないんです。”その覚悟”は出来てたんです。」
私「…ちょっとよく分からないんだけど?」
…エリが風呂上りに制服を着ていた理由を話し始めました
「先輩は前に”松雪泰子みたいな人がタイプ”とかリナさんとのやり取りで”胸が大きい人が好き”って言ってたのを聞いたことがあります。」
「…私…松雪泰子と違って子供っぽいっていうか…胸はあんまりないし…背も低いし…他も触り心地良くない気がして…先輩はガッカリするんじゃないかなって…」
「そう思ったら…怖くなっちゃって…」
「先輩は優しいから”アノ日”って言えば絶対止めてくれるって思ったから咄嗟に嘘ついちゃいました…」
「でも”先輩は絶対にガッカリなんかしない!”って思うことは、あの時は出来ませんでした…」
「…でも昨日先輩は、きっと私には一番言いにくいことを話してくれたから…」
「”私も先輩をちゃんと信じなくちゃ”って思いました…」
「だから私…あの時と同じところからやり直したいから…」
「この前と同じ格好になりました…下着もこの前と同じです…」
…エリの告白に胸が痛くなりました。
「(エリちゃんも苦しかったんだ…俺だけが苦しかったんじゃなかったんだ…)」
私はエリを待たせ”あの時”の記憶を呼び起こし、その時に着ていたトランクスと短パンとTシャツを着ました。
「エリちゃん…」
私がゆっくりとエリを抱きしめると…
「先輩…私のためにいつも一生懸命になってくれて、本当にありがとうございます…」
「本当に、本当に大好き…」
「だから…お願いします…」
「先輩…私の”初めての人”になって下さい…」
…エリと口づけを交わすと昨日と同じような、あの”不思議な感覚”が脳内を駆け抜けていきました。
お互いがお互いを包み込むような温かさを感じる、優しくて、甘美でいて、それでいて官能的なもの。
私は”この感覚の正体”はなんとなく予想がついていました。
昨日の夜、Howto本を読み始めた時に前書きに書いてあった
“セックスでお互いの愛を深め合いましょう”
という一文…
交際4ヵ月程度で、ましてや高校生が使うにはおこがましい言葉ではありますが、この感覚の正体こそ、
“愛”
ではないかと思っていました。
昨日も今日も、お互いに自分の気持ちをしっかり伝えて信じ合うことが出来た喜び、気持ちの高鳴りがそうさせたのだろうと思います。
口の中で舌を絡ませ合いながら、私は”あの時”を思い出し、その手順をトレースするように右の掌をエリの左胸に被せました。
前回同様
「んっ」
と小さく声を出したエリの反応を窺いながら、ブラウスの上から中指で乳首を小刻みに擦ります。
Howto本で学んだことも忘れてはいけません。
左の指でエリの右耳の輪郭をなぞるようにゆっくり撫でると、少しだけエリが肩を
“ビクッ”
と揺らしました。
エリの口から舌を離し、その舌をエリの左耳にゆっくりと這わせ、左手と合わせた両耳の愛撫をすると
「んっ…はぁぁぁ」
エリから熱いため息が漏れました。
「痛い?」
という私の問いに小さく首を横に振るエリを見て、左耳を這わせていた舌を首元へ下げ、首筋を舌先で触りながら、軽く口づけをします。
「ぅん」
という反応を確認しながら頸動脈付近を少し強めに吸い上げ、右耳の愛撫もしつつ、左胸の乳首をブラジャー越しに優しく摘まむと
「あぁぁ」
と、小さい声を出すエリに
「…脱がすよ」
と、首のリボンをズラし、ブラウスの最上段のボタンに手をかけます。
「…優しくして下さい…」
エリの言葉が未体験ゾーンへのスタートの合図になりました。
1つずつボタンを外し、ブラウスを開くとエリの白い肌と真っ白なブラジャーが姿を現しました。
すぐにブラジャーを外そうと思いましたが、スカートの裾をギュッと握るエリの両手を見て方針変更。
少しずつ時間をかけながらブラジャーの上からゆっくりと両胸を揉み上げ、エリの両手の緊張感を和らげると
エリの両手が少し弛緩していくのを握られたスカートの裾のしわの具合で確認しました。
エリの背中に右手を回しホックを外そうとするも苦戦。
やはりカッコつけてはいけない。
鮮やかにワンハンドでやろうとして苦戦していては余計にダサい。
右胸を揉んでいた左手が助太刀しホックに手をかけると意外なくらいに簡単に外れました。
エリは両手で胸を隠すと予想していましたが、スカートの位置から手を動かしません。
もう腹を括っていたのでしょう。
ブラジャーを上にズラすと、少しだけ膨らみのある両胸に小さいながらもピンと立ったピンク色の乳首が出てきました。
「…先輩…あの…」
エリの言いたいことは分かりましたが、ガッカリなどするはずがない。
「(何故エリちゃんはこんな素晴らしいものを見せられた私がガッカリすると予想したんだ?)」
と、強く疑問に思いました。
「ごめん…今は目が離せない…明日失明するかもしれないから目に焼き付けておかないと…」
と、冗談交じりに答えた私を見て安心したのか、エリは
「あんまり見ちゃヤダ(笑)」
と、私の顔を両手で掴みゆっくりと引き寄せ私の唇に口づけしてきました。
エリのキスに負けないように、両の人差し指でそれぞれの乳輪の外側を円を描くようにゆっくり撫でつつ、先端もゆっくり撫でると、
「ぅん」
という反応と共に少しずつエリの舌から力が抜けていくのを感じました。
「ベッド…行こうか…」
と言うと
「先輩…お願いがあるんですけど…」
と返すエリ。
「本当に…出来ればで良いんですけど……私…”お姫様抱っこ”に憧れてて…でも私…重たいから…」
コレまでに比べれば簡単過ぎるエリの”お願い”に拍子抜けした私は
「…”男の子のパワー”をナメたらいかんよ?」
と、エリを抱え上げあらかじめ購入したバスタオルが敷いてあるベッドまで運びました。
見た目の体型から予想通り、重さが倍になっても運べると思えるくらいエリは軽かったです。
お姫様抱っこに感激したのか、エリは私の頬に何度も口づけをしてきました。
エリをベッドに寝かせると、エリの乳輪から既に固くなっている乳首を丁寧に舐めあげます。
「…ンッ…ハァァ…」
と大きな反応を見せるエリを見ながら、エリの足を開かせ間に私の両膝を置き足を閉じられないようにし、
右の掌でエリのスベスベの左の腿をさすると
“ビクッ”
とエリの左の腿が震えました。
そのままエリの内腿をフェザータッチで撫で回すと、
「何か…くすぐったいです…」
というエリの言葉と内腿に立った鳥肌を確認しつつ、内腿へのフェザータッチを続行。
エリの反応が見ながら少しずつ捲っていたスカートを一気に捲ると、やはりブルマを履いていました。
4か月前に見せて貰い、私達の関係に大きなキッカケを与えてくれたものの、
あの時は触れなかったブルマについに触れられる時が来たと感慨にふけ、
ブルマのパンティラインを指でなぞります。
エリは少し身体をビクつかせるとベッドのシーツを強く握りました。
私はエリのブルマを弄びたくなり、お尻を両手で揉んでみたり、
足のブルマの口から、手を滑り込ませ感触を楽しみながら、
その際にチラチラ見えるブラジャーと同じ色のパンツにも興奮していました。
溜まらなくなった私はパンツごとブルマを脱がせてそのまま引き抜くと、
パンツまで一気に脱がされることは予想してなかったであろうエリがハッとなり、
すかさず秘部を両手で覆いました。
「見ないでぇ…」
と、懇願するエリの顔は真っ赤に紅潮しており、私の興奮を更に掻き立てます。
脱がせたブルマに絡まったパンツに目をやり、
「そっちも見ないでぇ…」
というエリの言葉には耳を貸さずブルマとパンツを見ると、ブルマを弄んだ時には気付けなかったパンツの大きなシミに気付きました。
「コレは…違うんです…」
と、半分涙声で言うエリに
「大丈夫…あの本にも書いてあったけど、気持ち良い時に出る”女の子の正常な反応”みたいだから、全然恥ずかしいことじゃないよ。」
と、話して
「俺はエリちゃんが気持ち良かったみたいで安心してる。エリちゃんが気持ち良くなってくれてるか不安だったから…」
と、付け加えました。
「見るよ…」
私の言葉に安心したのか、力の抜けたエリの手を引きはがし秘部を見ました。
…エリの秘部は陰毛がかなり薄くほぼ無毛地帯で、潤いをもった一本の縦筋を全く隠せていませんでした。
先程エリが話した”子供っぽい”というのはコレも含まれていたのかもしれません。
毛深いことにコンプレックスに感じる人もいれば、成長が遅いのか分かりませんが、毛がなくてもコンプレックスに感じる人もいるんだろうと思いました。
「開くよ…」
何も言わないエリでしたが、無抵抗の両足から了解を得たと捉え、M字に広げてみると
足の動きに合わせて透明な液体が流れ出ている亀裂が開いていき、ピンク色の中身が見えました。
Howto本には確か”大陰唇”と書かれていた箇所を両の人差し指で広げると、Howto本に書かれていた”愛液”なる分泌物が溢れてきました。
エリの顔を見ると、いつぞやのように両手で顔を覆っています。
そしていつぞやのように、手で顔を覆っているので表情は分かりませんが、手で覆い切れていない耳の紅潮具合でエリの心情は十分読み取れます。
私は一旦顔をエリの胸元に戻し左手でエリの右の乳首を、左の乳首は舌で愛撫しながら
膣口を右の人差し指の腹でチョンチョン触ると
“ピチャピチャ”
と、膣口が音を立てました。
「ん~~ふわぁぁ」
とエリの顔を覆った手から小さくが声が漏れてきます。
乳首の愛撫は継続しつつ、エリの左の首筋を舌で撫で、そのまま左耳を舌で這わせながら、本当は
「(恥ずかしがっていても身体は正直じゃないか)」
という大昔のベタなエロ表現を使いたい気持ちを抑え、
「気持ち良いみたいだね…」
という程度にして囁きました。
しばらくヒダを触りながら耳⇒首筋⇒乳首の愛撫の往復を繰り返していると、
顔を抑えていたエリが私の右手中指の根元を掴み、
「ココが良いです…」
と言いながら指の腹がクリトリスに当たるよう導きました。
私は導かれるままクリトリスを小さく擦りだすと
ピクッ!ピクッ!
っと身体を震わせながら
「…んっ…んんん!!」
と先程よりも強く声を出しました。
その勢いのまま擦り続けると
「ア、ア、ハァァン」
と、ビクビク身体が震えました。
エリを見ながら
「(ここはこんなに感じるのか…)」
と、自分でも意外なくらい冷静に観察している内に、先程のエリの行動からの”ある疑問”が湧いたので、指の動きを止め、エリの耳元に口を近付けました。
私「エリちゃんは…自分でするの?」
エ「……え?」
私「”自”分を”慰”めるヤツ」
エ「……しません…」
私「……嘘。」
エ「……」
私「さっき自分の”気持ちいい場所”をピンポイントで教えてくれたよね?俺は一度も触ってないのに何で自分で分かったの?」
エ「……イジワル…」
この時のエリの”しまった”と言わんばかりの紅潮した表情は何度も何度も記録更新させた”エリの可愛さ”をまた更新させました。
私の指摘に観念したのかエリは私が出すであろう”次の質問”を待たずに答えました。
「…先輩のこと…考えながらしてました…」
「前に先輩にスカートの中のブルマを見せたことありましたよね?」
「あの日おうちに帰った後に、”先輩に見られちゃった”って思うと、凄く恥ずかしかったんですけど、ドキドキもしてきたんです。それで…」
「友達から聞いたことがあるやり方でしてみたら…気持ち良くて…」
「その日からたまにするようになって…」
「昔から憧れてたシチュエーションがあって、そういうことを妄想しながら…」
エリが語る”恥ずかしい告白”に息子のヒクつきを感じた私は、自分の中には”Sな一面”でもあるのだろうかと感じました。
私「前にエリちゃんが言ってたことが分かったわ」
エ「え?」
私「俺がエリちゃんのことを考えながらしてたのを、エリちゃんは”嬉しい”って…」
エ「…はい…」
私「俺もエリちゃんが俺のこと考えながらしてくれるのって嬉しいわ」
エ「”変な子だ”って嫌いになりませんか?」
私「全然!でも意外だった。エリちゃん俺のこと”エッチ”呼ばわりしてたけど、その時にはもう自分でもしてたんだね。エリちゃんも実は…」
エ「…違うもん…」
私「でも自分でしてたんだよね?」
エ「…違うもん…先輩の方がえっちだもん…」
私「ふ~ん…」
エ「…今日の先輩はイジワルです…」
私「昨日言ったよ。”俺は意地悪で卑怯者なだけの、何の取り得もない男”だって…」
エ「……」
私「…嫌いになっちゃった?」
…少し不安がよぎった私が出したその問いに、エリは自身の舌を私の口の中でねじ込むことで答えてくれました。
私「ん、ん、ぷはっ…ごめん。調子乗っちゃった…」
エ「…初めて先輩にイジワルされちゃいました…」
私「そうかな?」
エ「そうですよ。」
私「……」
エ「先輩がリナさんと面白い話をしてる時、いつも”羨ましいなぁ”って思ってました。」
私「そうなの?」
エ「先輩ってリナさんには遠慮がないって言うか…イジワルなことも一杯言ってたから…」
私「…アレはアイツがいつも上手いこと返すし、”傷付くようなタマじゃない”って思ってたから…」
エ「…先輩はそうやって”リナさんなら大丈夫”って信用してたから言えてたんですよね?」
私「ソレは…」
エ「分かってます…先輩は”私を傷付けたくない”って思ってくれてたからイジワルなことを言ってこなかったんですよね?だから少し嬉しいです…”私を信用してくれてる”って思えるから…」
私「…」
エ「でも、まだリナさんみたいに上手に返せませんから、もう少し優し目でお願いします…」
私「分かった。じゃあ…さっき言ってた”昔から憧れてたシチュエーション”って何?」
エ「…やっぱり先輩ってイジワル…」
…エリの”昔から憧れてたシチュエーション”を出来るだけ実現することにしました。
先程のエリをベッドに運んだ”お姫様抱っこ”もその1つだったようです。
「いつもしてくれる先輩の”優しいキス”も好きなんですけど、”イメージの先輩”は私の首の後ろを掴んで引き寄せてくる”強引で激しいキス”をしてきて…ング!!」
エリの左手で首の後ろを掴んで強引に口づけし、舌をねじ込み歯茎をも舐め回します。
「ん~ぷはぁ…ハァハァ…それで…私のおっぱいを揉みながら…先を指で小さくクリクリって……ンン…」
右手でエリの左胸を包み込むように揉みながら、中指で乳首の先端を軽くクリクリ押し込みます。
「…ハァハァ…そうしながら反対のおっぱいを舐めてくれて……アン!!」
右胸の乳首を舐め回し…
「…ハァハァ…おっぱいを舐めてくれながら…手は…私のアソコを触って…ハァァァァァ!!!」
右手で行っていた左胸の愛撫を舌に、舌で行っていた右胸の愛撫を左手に託し、先程エリに導かれたクリトリスを右の中指で小刻みに弄ります。
「……それで…ア、ア、先輩が…私のおっぱいを舐めるのを…ア、止めて…私の耳元に…顔をち、近づけて…アン!」
クリトリスへの攻めは継続しつつ、乳首を舐めるのを止め、耳元へ顔を近付け、
「…アン!…せ、先輩がぁ…や、優しい…声でぇ、…ハァハァ…私に…んん…エ、エリ…あ…ハァハァ…愛してるよ…って」
もう一度エリの左手で首の後ろを掴んで強引に口づけしてから
「エリ…愛してるよ」
と、初めてエリを呼び捨てにして愛を囁くとエリが
「わ、私もぉ、アァァン!」
と、小刻みに痙攣を起こし始めました。
…息切れをしながらグッタリしているエリをこれ以上攻めて良いか分からなかったので、
休憩がてらエリの半脱ぎ状態だった制服・靴下・ブラジャーを全て脱がしました。
先程までは部分的にしか見えていなかった普段は白く透き通った肌は、愛撫のお陰か熱く火照って赤みを帯びていました。
その艶めかしさに先程から勃起しっぱなしの息子がヒクついているのが分かり、私も全裸になると既に先端から透明で粘り気のある液体が出ていました。
既に口に含んだことがあるはずの息子を見て、コンマ数秒程エリの目が少し大きく開いたのが印象的でした。
少しずつではありますが”その瞬間”が確実に近づいているのを急に感じたからでしょうか?
勘違いかもしれなかったので私は特には言及しませんでした。
エ「…先輩…ありがとうございました。」
私「…ん?」
エ「私の妄想に付き合ってもらって…」
私「気持ち良くなれた?」
エ「…はい…最後のあの言葉は演技でも頭がクラクラします…」
私「…演技じゃないよ?」
エ「え?」
私「前に”誰かさん”が俺の背中に抱き着いて”大好き”って言ってくれた時は、俺も演技だと思ってたけど…似たような感じかな?」
エリは真っ赤にした顔を横に背けてしまいました。
その可愛さは先程更新させたばかり”エリの可愛さ”をまた超えていきました。
堪らなくなった私はエリの両足をM字にして、Howto本に書かれていた”クンニ”をしようと秘部に顔を近付けると、エリが私の頭を両手で押さえました。
エ「…嫌です」
私「俺…エリちゃんのを舐めたいんだけど…」
エ「……」
私「…ダメ?」
エ「…恥ずかしいんだもん…」
私「…前にエリちゃんが俺のを口でしてくれた時に話してくれたことって覚えてる?」
エ「……」
私「リナが”口でするのは最高の愛情表現”って教えてくれたんだよね?」
エ「……」
私「エリちゃんは俺に”最高の愛情表現”をしてくれたんだよね?」
エ「……」
私「今度は俺がエリちゃんに”最高の愛情表現”をしたいんだけど…」
エ「…先輩…ズルイです…」
私の頭を押えるエリの両手が外れ、その手はエリの顔を覆いました。
正直なところ、昨日Howto本の”クンニ”のページを読んでいた時からエリが拒否をしてくるのは予想出来ていたので、
エリが”クンニ”させてくれるであろう口説き文句をあらかじめ考えていました。
先にこの展開を予想していた私の作戦勝ちですね(笑)
私がヒダにゆっくり舌を這わせるとエリの身体が
“ビクンッ”
と震え、エリが私の息子の相手をしてくれた時のように包皮を優しく剥き、
先程の愛撫のお陰か最初より少し固くなったクリトリスを再び指で弄りながら、
ヒダを舐め回し、時折クリトリスに軽く息を吹きかけると
「ハァァァァァ」
と熱いため息が覆っている両手から漏れました。
膣口に窄めた舌を入れたり吸ってみせたりし、クリトリスをスゥと舌ですくったり甘噛みしたりすると、
驚いたように腰を浮かせ手で覆ったままの顔をイヤイヤと横に小さく振ってきました。
「エリちゃんの顔を見たいな…」
と、リスクエストしましたが手を退けてくれないので
「…エリ…見せてくれないの?」
と、再び呼び捨てで問いかけるとエリは手を退けて
「…今日の先輩は…本当にイジワルです…」
と、真っ赤な顔で答えました。
何となく手持無沙汰っぽいエリに、エリがフェラをしてくれた時に私が握っていたクッションを枕のように後頭部に置くと、エリがそれをギュっと掴み始めました。
私の前で股を開き、顔を横に向けて目をギュッっと瞑っているエリを見ながら
「(思ったよりは味がしないけど…少し酸っぱくて、苦いかな…)」
と、味を確認しつつ、Howto本に書いてあった”舐める・吸う・息を吹きかける・甘噛み”を意識してクンニを続けると
「…ハァン…恥ずかしいよぉ」
と言うエリに
「何が恥ずかしいの?ココを見られてるのが?ココを舐められてるのが?顔を見られてるのが?」
と聞くと、私の問いにエリが反射的に顔をこちらに向けてきました。
その時自分の秘部を舐めている私と目が合い、羞恥心が高ぶったのか今度は大きめに顔をイヤイヤと横に振ると
「ぜ、全部ぅ…ンン…イジメないでぇ…」
と懇願するようなエリの仕草に興奮した私は、先程はあるかどうか半信半疑であった自分の”Sな一面”の存在を確信しながら、
クリトリスを口に含み舐め上げトロトロの膣内に指を出し入れすると、エリの身体の震えが段々と大きくなり、最後は腰を浮かせながら
「なんか…ダメ、ダメ、ダメ!…ハァァ…アン!」
と、喘ぎ声と愛液を出してグッタリしました。
エリの反応を見て何も知らなければ引いていたかもしれませんでしたが、
本を読んでいたので、そういうモノなんだなと少し冷静でした。
しかしながら、私の息子は自分の出番はまだかまだかと自己主張を繰り返していました。
休憩を挟んでも自己主張を止めない息子に“お前の出番が来たぞ”と心の中で声をかけ、
ベッドのマットレスの下に忍ばせておいたコンドームを取り袋から出そうとするとエリが声をかけてきました。
エ「先輩…大丈夫です…」
私「…ん?」
エ「無くても…大丈夫です…」
私「(!?)コンドームなしってこと?」
エ「…男の人は無い方が気持ち良いって聞いたことあります…先輩には気持ち良くなって欲しいから…」
私「…ごめん。」
エ「え?」
私「その気持ちは物凄く嬉しいし、エリちゃんなりの”愛情表現”だっていうのも分かるけど…」
エ「…私は…大丈夫ですよ?」
私「”昨日の俺”だったら大喜び付けずにやってたんだろうけど…」
エ「……」
私「この本に書いてあることが俺は正しいと思う。そこまで言ってくれたエリちゃんには恥をかかせちゃうと思うけど…」
…Howto本の
“避妊してパートナーを気遣うのも立派な愛情表現。一時の快楽のために望まない子供を作ってしまうリスクや病気のリスクを考えよう”
といった内容の文が書かれていたページをエリに見せました。
ソレを見たエリは急に私を引き寄せ抱き着くと
「先輩…ありがとう…大好き…大好き…」
と、熱い口づけをしてきました。
改めてコンドームを袋から出し装着しようとしていると、
「ふ~ん…そんな感じなんだぁ…」
と、後ろから私の肩に顎を乗せ装着しているところを見られていたのは想定外の恥ずかしさでした。
装着し終え、エリの膣に軽く指を入れると、まだまだトロトロで
”十分濡れている”
と判断出来たので、せっかく買ったローションでしたが今回はベンチウォーマーに徹してもらうことに…
「エリちゃん、入れるよ…」
と言う私の言葉に小さく頷くエリを見て、正常位で膣の入り口を指で確認しながら亀頭を少しずつ押し付けると
「ンッ!」
と、エリが顔をしかめるので
「大丈夫?痛い?」
と聞くと
「だ、大丈夫だから…最後までぇ…」
と答えてくれたので、抵抗を繰り返す膣を相手に少しずつ進めていくと、竿の根元まで収まりました。
私はエリを強く意識し始めてからここまできた感動で、少し鼻の奥がツーンなる感覚を抑えながら、挿入を始めてから何度目かの
「大丈夫?」
という質問をするとエリが
「…何か…お腹…」
と、何か言いかけたので
「お腹が痛いの?」
と聞くと
「お、お腹の中でウニウニしています…」
という感想に
「(???)」
となりました。
しばらく動かずにいると
「…段々大丈夫になってきました…動いても…良いですよ…」
と言うエリでしたが、私の方はとなると少しでも動かすと出てしまいそうな快感があり動けませんでした。
しかし動かずともエリの膣の中で竿をギュウギュウと締め付けていく感じがして、何もしなくても出してしまいそうだったので、
“動いても動かなくても出るなら動かなければ勿体無い”
と思いエリを抱き締め少しずつ腰を振ると、腰の動きに合わせてエリが
「ン、ン、アン…」
と、喘ぎ声を上げて私のボルテージを引き上げてくれます。
温かく柔らかいものがギュウギュウ竿を締め付ける快楽が迫る中で、
一秒でも長くエリと心と身体が繋がっていられるように、
この時間が私にとってもエリとっても”最高の思い出”に出来るように
最後の最後まですがっていた頭の中のHowto本のページをペラペラめくっていくと
“パートナーの気持ちを高めるように、パートナーの名前を沢山呼んであげよう”
と書いてあるページと
“愛の言葉は快感を何倍にも引き上げてくれる。歯が浮くような言葉でも恥ずかしがらずに愛の言葉をしっかり伝えよう”
というページが開きました。
私「エリ…エリ…エリ…」
エ「ン、ゥン、先輩…ン、先輩…」
私「エリ…お願い…名前で呼んで…」
エ「…ン、アン!…ゥン、マ、マコトくぅん…」
私「エリ…愛してる…エリ…愛してる…」
エ「ン、アン、ハァン、マコトくん…私も…愛してる…」
…最後は私の精子を全て搾り取らんとギュウギュウ収縮を繰り返す膣の動きにとうとう白旗を上げ、エリの中で果ててしまいました。
…私達は繋がったまましばらく抱き合っていました。
そしてどちらからともなく口づけをし合いながら
「ありがとう」
と、一言だけど沢山の意味を込めて感謝を伝え合いました。
ベッドに敷いたバスタオルを見ると、大きなシミと鮮血が少し付いていました。
…少し休憩した後で、エリを風呂へ行かせている間にコンドームの処理と汚れたバスタオルの回収を済ませ、
母親が持ってきたお茶でカラカラの喉を潤しながら、
いつものご近所さんレベルのお客様相手ではまず出てこないであろう私の地元名産の高級なお菓子を食べていると、
風呂から出てバスタオルを巻いたエリが出てきました。
「あ、私も~」
と言ってお茶を手に取ろうとしたら
「飲ませて♡」
と唇を尖らせてキス待ちの体勢に。
あまりに露骨な甘え方に
「(まだ余韻が残ってるのかな?)」
と思いつつも、甘い雰囲気をまだまだ堪能したかった私はお茶を口に含みそのままエリの口へ。
そのままベッドで倒れ込むと、キスしまくりのイチャイチャタイムへ。
息子もすっかり復活していましたが、初体験直後のエリが2回戦をするのは身体的に大丈夫か分からなかったので2回戦は止めておきました。
エ「…先輩…」
私「ん?」
エ「……」
私「…どしたの?」
エ「……」
私「エリちゃん?聞こえてる?」
エ「…”エリ”って呼んでくれないんですか?」
私「あ、流れで呼んじゃったけど…」
エ「これからはソッチでお願いします♡」
私「じゃあ…エリ?」
エ「はい、せ~んぱい♡」
私「…俺は”先輩”のままなの?」
エ「テンション上がってる時なら勢いで言えちゃえるんですけど…。慣れるまで我慢して下さい(笑)」
私「…身体は大丈夫?」
エ「痛くはないんですけど、まだ何か挟まってるような感じです…」
私「痛くないなら良かったよ。」
エ「…今日の先輩はイジワルでしたね。」
私「そんなに意地悪だったかな?」
エ「イジワルでしたよ。いっぱいイジめられちゃいました…そんなに私が好きなんですか?」
私「…何それ?」
エ「男の子は好きな女の子ほど一杯イジめたがるんですよ?」
私「…”イジめられた側”はどう思ったの?」
エ「きっと私のことが物凄く好きなんじゃないかなと…」
私「…正解。」
エ「ちゃんと言って下さい。」
私「…好きだよ。」
エ「え?」
私「…好きだよ。」
エ「え?」
私「…聞こえてるだろ?」
エ「バレてました?(笑)」
正直なところ
“何かかなり甘えてくるな”
とは思いましたが、もし指摘して甘えて貰えなくなってしまったら嫌だったので止めておきました。
…その後は
「お菓子でも食べながら待ってて」
と言い私も風呂で汗を流し、バスタオルを腰に巻いて風呂から出るとエリは全裸のまま眠ってしまっていました。
布団を取り露わになったエリの艶めかしい全裸姿に再び激しく勃起しましたが、
”今は出番ではないから落ち着け!”
と言い聞かせ、私もエリの隣で横になっているといつの間にか眠ってしまっていました。
…離れの入り口からするドンドンとドアを叩く音で目を覚ましました。
母親が離れのドアを叩いているようで
「マコト!いるの!?」
という声が聞こえてきました。
慌てた私は服を着てドア越しに返事すると、
「何時だと思ってるの!?エリちゃんもまだいるの!?」
と言ってきました。
時計を見ると間もなく19:30になろうとしています。
いつもであればとっくにエリは帰宅している時間です。
急いでエリを起こそうと布団を取ると、エリの全裸姿の艶めかしさに見とれて再び激しく勃起してしまいましたが
「(ノン気に勃起してる場合じゃねぇ!!)」
と、正気に戻りエリを揺さぶると寝ぼけているようでしたが、
再度ドアに戻りドア越しに母親と会話をしている声を聞いて事態に気付いたのか、ガサゴソと服を着ているような音が聞こえてきました。
どうやら中々帰宅してこないエリに心配したエリのお母さんから電話がきたそうです。
母親と会話しながらエリの様子をチラチラ確認していたら、エリが出てきて私に手で”○”のポーズを取るのですがエリが着ているのは制服…
「(イヤイヤ、最初に来た時と服違いますって!)」
エリの制服を指さし、手を交差して”×”のポーズを取ると、私の意図に気付いたエリが慌てて最初の服に着替え始めました。
すぐに着替え終わったエリが出てきて
「ごめんなさい!お待たせしました!」
と、母親を出迎えました。
母親には
“眠かったから昼寝のつもりで寝てたらこの時間になった。エリは最後トイレに行っていた。”
と言っておきましたが、多分バレていたと思います。
しかしながら鍵を閉めても合鍵で入ろうと思えば入れたにもかかわらず、ソレをせずに無理矢理入ろうとしなかった母親には深く感謝しました。
「エリちゃんの家まで送るから車に乗りなさい!」
と促され時間が無いので、脱ぎっぱなしになっているエリの制服は一晩預って翌日返すことにして母親にエリの家まで送ってもらいました。
車中でのエリの話によると、お祖父さん経由で家族に私との交際を知られたので、私の自宅の番号も教えていたそうですが、
はっきりと表面化する前に私とよく電話していたので何となく気づかれていたようです
エリの家に着くとやはり庭先で金属バットを振り回しているお祖父さんが、私達を見るなり明らかに怒った表情で金属バットを持ったまま近付いてくるので、私は
「(あ、殺される…)」
と思ったのですが、後ろにいた私の母親に気付いたようで少しだけ怒りの表情は和らぎました。
母親はすぐにお祖父さんに
「ウチの子が本当に申し訳ございません!」
と謝る姿を見て、胸がとても痛くなりました。
「いや、無事に帰ってきたならもう大丈夫です…」
と、家に入っていくお祖父さんに
「すみませんでした!」
と言うと、お祖父さんは私の顔を見て何も言わずに家に入っていきました。
その後玄関でエリのお母さんに母親と二人で自己紹介と合わせて謝ると、笑って許してくれました。
そしてエリのお祖父さんの不愛想(?)を逆に謝られ、エリのお祖父さんはエリやエリの弟には父親がいないので、自分が2人の父親のつもりでいるらしく、
草野球チームに入っているお祖父さんは、毎日エリやエリ弟の帰りを金属バットで素振りをしながら待っていたことを教えてくれました。
…帰宅し母親が私の親父に事情を話すと、普段は私のやることにあまりうるさく言わない親父から
「相手の子の親を心配させるような付き合い方をするな!お前だけじゃなくて相手の子の信用まで落とすことになったらどうするんだ!」
と、平手打ちが飛んできました。
…部屋に戻り、まだ少しだけ頬にジンジンとしたものを感じながらエリの制服を綺麗にたたみエリが持ってきた紙袋に入れようとするとビニール袋が入っていましたが、
中を見るのは無粋な気がしたので止めておきました。
少し眠りたくなり布団に入ると、先程までのエリとの甘い甘いひと時を思い出させるエリの甘い甘い残り香が鼻腔をくすぐりました。
エリの残り香に酔いしれながら、エリと仲直りしてからここまでのことを思い出しました。
そして気付きました。
あのHowto本が無ければエリとのセックスが上手くいかなかったかもしれないし、
あの本があったからコンドームの大切さも分かって、生でしたい気持ちを抑えられましたた…
もし生でしていたら、エリやエリの家族に対して今回以上に迷惑をかけることになっていたかもしれない…
全ては”明日にして欲しい”とエリが1日猶予をくれたからです…
1日猶予を貰えたからこそ、本やコンドームの準備が出来ました。
“結果論”と言われてしまえばその通りだと思いますが、あの時勢いだけで動こうとした私の流れを、エリが”良い流れ”に変えてくれたと私は信じたいです。
「(またエリに助けられた…)」
「(俺は意地悪で、卑怯者で、背も高くないし、顔も良くないし、頭も良くないし、金もないし、オマケに自分の親に頭を下げさせ、エリの親にまで心配をかけさせてしまう大馬鹿野郎だけど…)」
「(エリは俺を”エリの初めての人”にしてくれた…)」
「(エリを離したくない、エリと離れたくない…)」
「(でも今の”勢いだけの俺”ではいずれそうなってしまうかも…)」
「(変わらなきゃ…)」
「(でもどうすれば…?)」
と、自分のコンプレックスを克服する方法を考え始めました…
最後までこのような駄文にお付き合い頂きありがとうございました。
また時間がある時に続きを書こうと思います。