月光に照らされた雪あかりの中。
そんな中に薄ぼんやりと佇む小雪を見た時、武内は“ドキリ”とした。
その美しさは何に例えればいいのか?
最近では妖気さえ漂っているようで怖いほどなのだ。
SheisaSnowFairy
小雪は“雪の妖精”なのだろうか?
異常に理性の強い武内であっても魂を奪われかねない美しさなのだ。
雪のように透き通った白い肌。シュッとしたしなやかな肢体。漆黒に輝く黒髪は背中まで伸びていて美しい。
そして、あの刺すような切れ長の目。
東北の密漁ビジネスに携わっていたこともあるアウト・ローの世界にいた武内は少々のことでは動じない。そんな武内であっても、近ごろの小雪の視線は底なし沼のようで怖い。
小雪!お前は何者なんだい?
お前に見つめられると、私は心がゾワゾワして魂を奪われるような感覚に陥り石のように身体が動かなくなる。
小雪よ!お前はゴルゴン三姉妹の末妹メデューサなのかい?
小雪の美しさに磨きがかかってきたのは、会ったことはないが“マリ”という謎の少女と出会ってからだ。ふたりは愛し合っているらしい。それは、あの年頃の少女が一時的にかかる流行り病みたいなものだと思っていたが、どうやらそれは真剣であるらしい。
マリという少女は存在するのか?
いずれにしても、パーフェクトな美は危うい。そして儚く、それは不吉さにも通じているのだ。
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小雪は近ごろ自分の中にもう一人の自分がいるような感覚に襲われる。記憶の断続が途切れることがあるのだ。
小雪は一人エッチをしている。
シルクの肌触りの良いランジェリーがとても気持ちいい。ノーブラの乳首を指先でなぞると気分も昂ぶる。
指の爪の甲を使って乳首をはじいてみた。ううん…と、無意識の声。
乳首を2本の指でつまんだ。つまんだまま、空いている3本の指で胸全体を揉みしだくと興奮してくる。
乳首をつまんで、引っ張ってから離してみる。バスト全体をわしづかみ。
バストを思いっ切り両手で寄せて上げてみる。顎を引いて舌を出すと乳首を舐めてみた。
2本の指を軽く小陰唇に押し当てて、バイブのように小刻みに振動させると自然と悶声を上げた。
小雪は立ち上がるとテーブルの角にショーツを穿いたままクリトリスがこすれるように押し付け動かした。
膣の入り口をトントンとタッチ。指を第一関節まで挿入すると、そのままゆっくりピストンのような動きで出し入れするともっと奥まで入れてみたい。
玄関のカギを開ける音がした。
やさしいおじさんが帰ってきたのだ。
「ただいま~!今夜も冷えるな。」
「おじさん、お帰り!寒いから今夜は鱈ちり鍋にしたんだよ。お酒飲むんでしょ。燗をつけようか?」
「それはいいね!つけてもらおう」
そして、いつものように小雪のお喋りと、黙ってそれを飲みながら聞いている武内。いつもの光景だ。
武内は前々から考えていたことを小雪に話してみようと思った。
「小雪も今度の誕生日で18才になるんだね。そろそろ独り立ち出来るかな?あ!変な意味じゃないよ。独り立ちしてもしばらくは経済的援助はしたいんだ。就職先を紹介してもいい…」
「そうだね。いつまでもこのままって訳にいかないもんね。でも、なんかおじさんと別々に暮らすの寂しい…」
小雪はそう言うと涙ぐんだ。
グサリ!と、感情が込み上げてきた。
なんだ、なんだ、なんだ!この今まで経験したこともないような感情は…。
目の前で涙ぐむ小雪を見て、武内は抑えきれない感情が襲ってくるのを感じた。抱きしめたい!
でも、必死にその感情を食い止めた。
涙ぐむ小雪、これは魔性の女なのだ。武内とて、小雪とずっとずっとこの暮らしを続けたい。でも、このままでは小雪に絡め取られてしまう。
決して踏み込んではならない禁断の領域に持って行かれてしまう。
二人ともダメになってしまうし、それは絶対にあってはならない理由が武内にはあるのだ。
東日本大震災で津波に飲み込まれた娘の鞠子(マリコ)の亡骸を私は探し出すことは出来なかった。その悲しみから逃げるように娘を捨てたまま大宮に流れてきたのだ。
そこで出会ったのが、捨てられた野良猫のような小雪だった。私は捨てて来た鞠子に対する罪滅ぼしのような気持ちで小雪を拾った。謂わば鞠子の生まれ変わり?そんな小雪と禁断の世界へ行くことは絶対許されないのだ。
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小雪はやさしいおじさんから、独り立ちの話しを聞いて悲しかった。おじさんの気持ちはよく分かっているけど、とっても寂しいし悲しい。
シクシクシク…。
また、あの声が聞こえてきた。
いつもはマリと一緒の時に限って聞こえてきた泣き声?がやってきた。
これは明らかに自分の内奥から聞こえてくる声だ。誰なの?
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2月も半ば過ぎたが、その日も大宮には雪がちらついていた。
小雪の父はまだ大宮にいる。
藤村明彦(小雪父)は、仕事も長続きせず、安アパートに住み半ホームレスのような生活をしていた。
新潟に帰っても、妻には離婚宣告され居場所がない。今更帰っても家庭も仕事もないのだ。
唯一、自分の娘である小雪だけが頼りだったのに、あいつは中学卒業の日と共に自分から逃げた。
小雪に男を悦ばす性技を教えたのは俺なのだ。あのテクニックがあればかなり稼げるっていうのによ…。
ところが小雪は俺を裏切った。恩を仇で返す小雪は絶対に許せない。
執念で探した。そして小雪がいるのは埼玉県の大宮だと知った。
小雪は新潟にいる時とは別人じゃないかと思うほど美しくになっていた。ところが、あいつは胡散臭いアウトロー風の男と一緒だった。
あの男は普通じゃない!一度会ったが睨まれただけで怯んだ。目に殺気があったのだ。下手に絡むと殺されるような不気味な迫力があった。
(あの男は何者なのだろうか?)
しかし、あの侠客風の男以上に気になるのが最近の小雪だ。
自分の娘とは思えないほど美しくなっている。あれは人間の女なのか?
小雪も自分の父親がまだ大宮にうろちょろしているのは知っているだろう。でも、あいつは俺なんて眼中にない。
一度なんぞは、大宮駅前通りを歩いていると小雪と行き交った。
「へへへ、、小雪じゃないか?元気にしてるか?」なんて話しかけたものの
あいつは俺に一瞥もくれなかった。
あいつにとって、俺は存在しない透明人間なのなのかもしれない。いつか、あいつに俺の存在を思い知らせてやると思っていても、それが出来なかったのは、一緒にいるあの男が怖いからではない。俺は小雪の美しさが怖い。否、あのこの世のものとは思えない神秘性が恐ろしくて近寄れない。
今の小雪は本当に俺の娘なのか?別の何かが潜んでいるんじゃないのか?
目の前に赤いスカートを穿いた小学校3~4年生ぐらいの女の子がいる。
ここは大宮公園。藤村明彦はムラムラっときた。娘の小雪との思い出から彼はロリコンになっていた。
(小雪のフェラチオは最高だったな…)
「お嬢ちゃん、どこから来たの?かわいいスカートだね。おじさんと遊ぼうか?お菓子買ってあげるよ…」
女の子は不思議そうな顔をしながら逃げるように走り去っていった。
「ちっ!どいつもこいつも、小さな女の子まで俺をバカにするのか?失うものがない俺だ、幼女にいたずらして犯罪者になっても構わないんだぞ!」
逃げていく女の子に向かって藤村明彦は小さな声で罵った。
「お父さん、どうしたの?」
振り返るとそこにいるのは娘の小雪だった。(こいつは雪女か?)
自分の娘ながら、その美しさに魂を持っていかれそうに感じた。
「お父さん。知らない女の子にいたずらしちゃダメ!お父さんも寂しいのかな?久しぶりにお父さんのアソコ舐めてあげようか?」
寒い大宮公園のベンチで、藤村明彦は娘のフェラチオを受けていた。
懐かしい…。やっぱり、小雪のフェラチオは最高だった。
なんだかんだと言っても、小雪は俺の娘だ、、(お前は親孝行だな。)
あたたかい。
藤村明彦は眠くなってきた。
眠っている父に向かって、小雪はその耳に吐息を吹きかけた。
父の身体が硬直した…。
翌朝、藤村明彦はどうなったか?
それは、読者のご想像に任せます。
この続きは来週後半。
盆休みに入ってからになります。