父は国際線パイロット!母はキャビンアテンダント!共働きの家庭に産まれるも実際育ての親は祖父母です。初孫だった事もあり超が付くほどの過保護な環境で育てられ身内の商社で、窓際族してるだけの人生です。金銭的には余裕あり世間体でお日様の下を歩けるようにと働いているだけなので給料日に使い果たしてしまうなんて日常茶飯事です。
幼少期から大学卒業までは当然ながらエスカレーター式の学校へ送迎されてました!良い言い方なら○○家のご子息ですが、一般知識とか分からない不適合者なのでボンクラと呼ばれてます。
一緒に遊ぶ友達も会社の同僚も存在しません。かっこよく言えば独身貴族ですが、社会のクズなのは承知してます。
いつものように会社へ出勤して行く先も無いので、公園ベンチで座り人物観察していると如何にも、いかがわしい僧侶が話掛けて来たんです「隣空いてますか?」他にも空いてるのにワザワザ座る老人「あっどうぞ!もう行きますから」と立ち上がろうとしたのです。「なんかつまらなそうじゃなぁ、この薬飲んでみろ〜」
怪しい僧侶に手渡された茶色の薬瓶はラベルに浄化薬と書かれ錠剤が10粒くらい入ってます。何か気になりカバンへしまいました1日の業務が終わり帰宅して祖母の支度した晩飯を済ませ、部屋に戻りカバンから錠剤を一粒出して口に入れてみました。何かヤバイ物かも知れずですが、元気なれるのかもとの期待が大きかったです。
特に自身で変化ありません。とりあえず風呂を済ませ茶の間へ「婆ちゃん」と呼びかけるも「貴方、今幽也の声しなかった」と祖父と話してます。「幽也なんて居ないだろ」「あら!気のせいかしらね」とシカトされてるんだと思いました。テレビリモコンを手に取り好みのチャンネルに変えた瞬間です祖父母が絶叫したんです。
「ぎゃあ〜リモコン浮いてチャンネル変わったぞ」なにかポルターガイスト現象でも見たのでしょうか?よほどビックリしたのか婆ちゃんは腰抜けて座り込み震えてます「婆ちゃん大丈夫?」と声かけるも「ほら、また幽也の声がしたの」と目の前に居る自分が見えてないような発言してます。
しばらくテレビ見てましたが睡魔に襲われ寝てしまったんです。どのくらい時間が経ったのでしょう「幽也そんなところで寝てると風邪引くぞ、お前いつから居た」と起こしてくれたのは祖父です。起き上がり「ドラマ始まってからかなぁ」と答えると「じゃあの時はいなかったな!」と残し寝室へ入って行ったのです。
翌日いつものように出社して何か導かれるかの如く昨日の公園の同じベンチに座りました。スマホで書籍を読み更けていると、いつの間にか隣へ僧侶が座ってました。薬の事を聞くと驚きました!何か難しい単語を並べ淡々と話されましたが理解なんて出来ません。最後に「もう会うことは無い」と紙を渡されました。
以下が記載された内容です。
①本能のままに行動してしまう
②人前での飲用はしない
③着衣オススメ
④1日一粒!効能1時間
⑤過剰摂取は生命を危険にします
⑥他界出来ます
昨日貰ってしまった薬に関しての注意書きのような物なんですかね?しかし⑤⑥の内容が恐いですが、効能1時間ってのが昨夜の時間と一緒だと思われます。よく分かりませんが、公園トイレに駆け込み一粒飲みましたが、相変わらず変化ありません。駅に行き自動改札を抜けた次の瞬間です。
後ろに居た人が何か気付いたらしく「ヤバイなんか改札が変な反応したんだけど」との声が聞こえました。自分の時は正常でしたよ。通勤時間の激混み状態の電車に乗り込み偶然ですが、隣に居たミニスカ女子高生の尻にスカート上からとは言え触れてしまってます。なんとか手を抜こうにも動けず女子高生は睨んでます。
偶然の事故とは言え触ってしまってますから言い逃れ出来ません。ところが次の駅で降りて女子高生に「事故とは言え申し訳ありません」と頭を下げたのですが、被害者の女子高生は自分の横に居た学生を引っ張り「この人にチカンされました」と騒いでますが申し訳なかったので二人を離して個々に謝るも何か怯えてます。
男性は引き離した瞬間に立ち去ってしまいましたが、女子高生の手を引き交番へ向かいました。
しかし交番に入った瞬間です女子高生が「ねぇ見てヤバイの」と自分と繋いだ手を見せたんですが警官は「なに手がどうした?」と話してます。自分は「満員電車で偶然触ってしまっただけです」と言うも「何か男の声しなかったか?」と言われました。
女子高生の手を離し警官の肩を叩くも「なんだ」と振り向くも「ん、ん?」目の前の自分が見えてないような素振りです。警官は「お姉ちゃん一人でチカンされた言われてもね~」と暫く悩んだ挙げ句に「変な薬やって無いよね」と訊ねられ「もういいです」と自分を残して帰ってしまったんです。
どうすることも出来ず交番を出た瞬間です!自分が扉を開き外へ出ると警官が絶叫しました!「うわっ〜」と自分は気にせず扉を締めて帰宅しました。「婆ちゃん、ただいま!」すると「おかえりなさい」と出迎えてくれましたが「昨日ね、テレビが勝手に変わったの壊れてるのかしらね」と言われたんです。