それは抜けるような冬晴れの朝。かじかむ手を制服の袖にしまい込みつつ家を出て、白い息を追い越しながら少し歩いた横断歩道の先。人通りと民家の途切れる空白地帯で、私は知らない人に声を掛けられました。
「あのぉ、すいません」
遠慮がちなその声に私が意識を向けると、その方は何やら手元のスマホと私の顔を見比べながら、こう言ったのです。
「あなた、○○さや香さん……ですよね?」
思わず頷きかけた私でしたが、彼の浮かべる薄笑いに空寒さを感じ、肯定も否定もせずに少しだけ距離を置きました。
「何かご用ですか?」
私の問いかけを肯定と受け取ったのでしょうか。その男性は気味の悪い笑みを深めると、スマートフォンの画面を私に見せてきました。
「……?」
深く考えずにチラリと画面を覗き込むと、そこに映し出されていたのは何かしらの動画でした。
薄暗い所から撮影したのでしょうか。やけにコントラストの強い色味で、窓越しの室内と下着姿の女性が映し出されている、盗撮風の動画です。
「……これが何か?」
多少の動揺はあったものの、私は平常心を心掛け、毅然とした態度を取ることに集中しました。彼は女性に卑猥な動画を見せてその反応を楽しむ、airdrop痴漢の類いだろうと思ったのです。
「ほら、もっと良く見てごらん」
「いいえ、もう結構です」
こういった手合いは相手しないに限る。そう考えた私は早々に話を切り上げ、この場を後にします。
「どうして最初に名前を聞いたか考えてご覧よ」
立ち去ろうとする私の背中に向けて、そんな声が掛けられました。
無視しよう、と思ったのですが……そう言われてみれば確かに、どうして私の名前を呼んだのでしょうか。
最初に彼は名前を聞いて、私の顔と、手元のスマホを見比べていました。それがどういう意味を持つのか……少し考えた時、私は最悪な閃きを得るのです。
「まさか……っ!」
「ふふふ……ほら、よく見てごらん」
再び動画を見てみれば、見覚えのある室内、見覚えのある下着、見覚えのある顔――そして私の脳裏に、数日前の盗撮被害が思い出されます。
「……ッ!!」
「あなた……○○さや香さん、ですよね?」
そう言った彼の表情は、隠しきれない程の邪悪な笑みで満たされていたのでした。
私が学校へ今日は休む旨を連絡すると、自由登校の時期が近いこともあってか、意外な程にあっさりと休暇が認められました。
「学校に連絡は出来たみたいだね。じゃあ、さや香ちゃん。この車に乗って」
鞄へスマホをしまいながら、私は彼に命じられるがまま、公園の駐車場に駐められていた銀色のワンボックスカーに乗り込みます。
「こんにちは、さや香ちゃん。来てくれたんだね」
車には最初に会った彼以外に、三人の男性が乗っていました。夫々に顔付きは違うものの、揃いも揃って四十から五十歳くらいの、だらしない身体付きをした中年男性です。
「なんだよ、返事くらいしてくれたって良いじゃないか」
私は返事を返す代わりに、彼らを思いきり睨み付けます。すると憤りが少しは伝わったのでしょうか。彼らは鼻白んだ様子を見せて、互いに視線を交わして何事か確認しているようでした。
「彼女……自分の立場、わかってるんだよね?」
「その筈さ。そうじゃなきゃ、ついてこないでしょ」
「せめて睨め付けて、精一杯の抵抗ってわけか。ま、少しくらい良いんじゃない?」
「そのくらいの方が楽しめるってもんだ」
そんな会話が耳に入ります。
確かに彼らの言う通り、それは自分の立場というものを知る私の、精一杯の抵抗でした。
「何から何まで撮られてるんだ。刃向かったらどうなるか……人生経験の浅いお嬢さんにだって、それくらいは判るさ」
最初に見せられた動画で、私は自分の生活が全て盗撮されていたのだと知りました。
登下校はもとより、自分の部屋での着替え、お風呂での着替えや入浴時の一糸纏わぬ姿まで……それらは私を絶望させるには十分な内容だったのです。
「ほら、こっちに来て座りなよ」
手招きと共に後部座席のシート中央がポンポンと叩かれます。盗撮動画を拡散されたら……そう思うと逆らうことが出来ません。嫌ですが、行くしかないのです。
「は、はい……」
身を屈めながら車内に入ると、即座に車は走り出しました。と同時に四方から手が伸びて、私を座席に座らせます。そして腰に手が回され、そのまま身体のあちこちが撫で回され始めました。
首筋、背中、二の腕……そして膝に触れた手が太股を摩りながらスカートの下へ潜り込むと、全身に怖気が走って身体が強ばります。
「そんなに緊張しなくても……っと、学校は〜高等学校ね、はいはい……」
「あ……!」
身体を弄られる状況に気を取られている間に、鞄の中を荒らされていました。
生徒手帳から名前と学校が明らかとなり、財布や定期から通学路も知られてしまいます。そして私のスマホが取り出されて……。
「ホラ、さや香ちゃん。ロック解除してよ」
「……はい」
この状況では強固なセキュリティも何の役にも立ちません。個人情報が詰まったスマホが彼らの手に落ちたことで、その時を待たずして私は丸裸にされてしまったのです。
「どれどれLINEを拝見、と……来年からは女子大生なの?〜大学?ふぅん……」
男は意味有り気に呟きながら横目で私を見やり、制服の胸元へ手を伸ばしてきました。
「一人暮らしなら、好きなだけ遊べるねぇ」
「……っ!」
そして慣れた手つきでカッターシャツのボタンを外し、その隙間に指先を忍び込ませて来たのです。内側を探るように蠢いた指先は次第に大胆さを増し、やがて私の肌に触れて……その時でした。
「お楽しみは後に取っておきな。到着したぜ」
運転席からの声で、指先が引き戻されます。
良かった……ホッと息をついた私でしたが、さっきの彼が素直に手を引いた意味を、その時はまだ気付いていないだけだったのです。
車の停車後、私が連れ込まれたのはごく普通の、何の変哲もないアパートの一室でした。
「コートは預かるよ。ハンガーに掛けておくから、そこに座って少し待っててくれ」
一緒に降車した四人の男性に指図されるまま、私はコートを預け、ベッドに腰掛けて緊張の時を過ごします。
こじんまりとした室内は小綺麗に片付けられていて、生活感はあるものの不潔な感じはしません。この場に居る誰かの住いなのかも、と感じました。
窓にはカーテンが引かれ、出入り口は施錠されて容易には抜け出せそうにありません。と言っても、私は逃げ出すという選択肢を選べないので無意味な思索ではあるのですが……。
「おーい、さや香ちゃん。こっち向いて」
そんなことを考えている最中、不意に声を掛けられて意識が現実へと立ち戻ります。声の方を見れば男性の一人がビデオカメラを私の方へ向けていました。
「ほらほら、顔を隠さないで!きっちり自己紹介、出来るよね?」
「……っ!」
そんなの出来る筈がない!と反抗心が湧き上がりましたが……私に選択肢はありません。
「……○○さや香、です。十八歳……〜女子に通ってます。来年からは〜大学に通う……予定です」
不承不承そう言うと、カメラは私のカバンから抜き取った生徒手帳を大写しにして、整合性を確認しているようでした。そこには名前の他、住所や電話番号も載っているのですが……単なる記録であるなら大丈夫、と考えるより他にありません。
「現役女子高生ってワケだね!ところでさや香ちゃんは彼氏いるの?ってか、ぶっちゃけ男性経験は!?」
「彼は……いません。男性経験も……ありません」
私がそう伝えると、男性陣が色めき立つのが手に取るように感じられました。
男性経験の有無について、嘘はついていないのですが……正直に言うなら、バイブを使ってオナニーした経験はあります。というか、割と頻繁に……。そのことも盗撮の折りにバレているかと思ったのですが、彼らの反応から窺い知ることは出来ませんでした。
「なるほどなるほど、さや香ちゃんはオトコを知らないってことか。じゃあこれから、ゆっくり教えていってあげようね!」
「あっ……!」
カメラを持った男性がそう言ったのが合図となりました。私の周囲を他の三人が取り囲んだのです。
「やっ……さ、触らないで……!」
ゆっくりと丁寧に、ですが到底抗えない力強さで制服のブレザーを脱がされます。そしてシャツの上から、胸の膨らみが両方とも、別人の手によって触れられ、探るような手付きで揉まれて行きます。
「へっ、Bカップってところか。興奮するぜ……配信で見たのと同じだ」
「は……配信?」
「あ、バカ……いまバラしちまったか」
よくよく聞いてみれば、私の盗撮映像はウェブで配信されていたというのです。そして彼らはその配信を見て集まった、とのことでした。
「そんな……!」
この事実は、私に大きな衝撃を与えました。
盗撮動画を拡散されてしまうかもしれない……その思いで彼らに従っていましたが、もう既に盗撮動画が世間に出回っているなら、それは無駄であるということになります。
「アハハ……ごめんね、さや香ちゃん。まあ、いまもライブ配信されてるんだから、どうだっていいよね?」
「……っ!?」
その台詞に私は耳を疑います。まさか、そんなこと……ですがその直後に証拠を突きつけられ、疑う余地さえなくなりました。
「ほら、こんなに大勢がキミのことを見てるよ」
彼が差し出したスマホ画面を覗き込むと、そこには上昇カウントを続ける閲覧者数と、卑猥なコメント。そして驚きに目を見開く私の姿があったのです。
『これガチのやつ?』
『いいから早く脱がせろ』
『全裸待機中、上半身から頼む』
次々と流れて行く閲覧者からのコメント。これが仕込みやドッキリであれば、と何度思ったことでしょう。ですが、いくら自分が思い込んだところで現実は変わりません。
「カメラの向こうで見てる連中が、まずは上から剥いて欲しいとよ!」
「い、嫌……ッ!!」
男の手が動き、カッターシャツのボタンが外されます。一つ、また一つ……慌てて胸元を庇おうとした私の両腕は羽交い締めで封じられてしまいました。
そしてボタンが全て外されるとシャツの前が大きく開けられ、この場の男性と、カメラの向こうに居るであろう大勢の男性に下着姿を晒す羽目になったのです。
「可愛いブラジャー付けてるじゃねぇか。もっと良く見せてみろよ」
「ダメっ……見ないでっ!」
必死に身を捩って視線から逃れようとしますが、無駄な努力とはこのことです。彼らの目とカメラは片時も私から離れようとはしませんでした。
『おお……これが本物のJKブラなのか』
『目に焼き付けて拝んどけ、今時ピンクのブラなんて絶滅危惧種だぞ』
そんなコメントが流れる中、私のシャツを脱がせた男性が、そのままの流れで胸に手を伸ばしてきました。
「どれどれ、脱がせる前に感触を確かめとくか」
「やめっ……!さ、触らないで……いやぁッ!!」
必死に声を上げて拒みますが、それは彼らや閲覧者たちを楽しませる以外の意味を持っていないようでした。
彼は大きな手で全体を包むように、そして下から持ち上げてボリュームを確かめるように、ブラジャーの上から左右の乳房を交互に弄び、その様子をカメラに写し撮ります。
『俺にも触らせろ』
『令和に残すべき処女オッパイ、しゃぶりつきたい』
『ブラって意外と固いのか?』
『乳首の色にも期待が持てる』
そして配信のコメントはますます盛り上がり、読み切れない程のテキストが雪崩のように通り過ぎて行きます。夫々が好き勝手に喋り、収集のつかない状態です。
時間だけがその状況を収めることが出来るのでしょうが、その間私は、ずっと胸を弄られ続ける羽目になったのでした。
「さあて……そろそろか」
そんな熱狂が一段落した頃でしょうか。
「さや香ちゃんのパンツを見せてもらおうか。ちゃんとブラと揃えてるかどうか、確認してやろうぜ」
「いやあぁ……ッ!」
そう言うと彼は私の下半身へと攻撃の手を移しました。
そして素早くスカートのファスナーを緩めると、紺色の布地はあっという間に腰から抜き取られ、男の手に落ちたのです。
下半身にヒヤリとした空気が触れ、私は無意味と知りながらも両足をすり合わせて少しでも見える範囲を減らそうとします。
「おう、良いねぇ……いかにも女子高生って感じのパンツだ」
舌舐めずりをする男たち。それは閲覧者も同じであったのでしょう。
『もっとアップで頼む』
『股を開かせろ』
『全体をよく見せて欲しい、アングルが悪くて良く見えない』
再びコメント欄が盛り上がります。
「連中、もっとアップで良く見せて欲しいってさ」
「オッケー。見たいヤツは多いだろうから、がっつり撮影させてもらうね」
そう言うとカメラを持った男性が私に近寄り、下半身を――太股やショーツを中心として、色々な方向から睨め付けるようにして撮影して行きました。その間『ショーツの跡がついてる』とか『布地が食い込んでる』とかいったコメントが伝えられ、その度に私は大勢の視線を意識させられたのです。
「さて、こんなもんか?」
「下着姿が撮れたら……次は当然、ヌードだよな」
ここにきて男たちの表情に、欲望の色が濃く滲み始めます。
「まずは上からだったよな……ブラを貰っとこうか」
私の背中側へ回り込んだ男の手がブラのホックを外します。すると締め付けの緩んだブラは途端にずれ、腕に引っかかるだけとなりました。
あと少しずれたら見えてしまう……そう考えた私は必死に身を屈めて身体の前面を隠そうとしましたが、それは逆効果でした。
「ほら、さや香ちゃん、背筋を伸ばして!」
「あっ……!」
私は強制的に姿勢を正されると同時にブラを奪われ、オッパイを皆の前に晒したのです。
「いやあぁぁぁぁぁッ!!」
胸を露わにされた私は、あらん限りの悲鳴を上げました。けれどその場の誰も、全く気に留めておらず、何事もないかのように閲覧者のコメントを私に伝えて来るのです。
『綺麗な乳首の色してる』
『大して大きくもないけど美乳』
「良かったな、片っ端から褒められてるぞ……おっと、柔らかさはどうだ?って質問来てるな」
そういうと彼らは、他人に触れられたことのない膨らみを無造作に掴み、感触を確かめ始めました。
「やっぱり十八にもなると随分柔らけぇな。十代前半の芯のある感じとはまた違う感触だぜ」
「それでも年増に比べたら張りがあってプリプリしてるぞ。乳首も……ほら」
「いぅ……っ!!」
言って、彼は私の乳首を指先で弾きました。針で刺されたような鋭い痛みが胸の奥に伝わり、思わず声が漏れます。
『感度良好』
『ちょっと弄っただけで硬くなってる』
『敏感すぎwww』
コメントの通り、私の乳首は既に固くなり、ピンと立ち上がりつつありました。極度の緊張で感覚が鋭くなっていたから……だと思います。
「初々しいねぇ……じゃあ少しだけ気持ち良くしてやるか」
「あっ……いやっ、止めっ……あっ!ひぁ……ッ!!」
男性の舌が乳首に触れると、生暖かくて気持ち悪い感覚が胸全体に浸透して行きました。
彼はあめ玉でも舐めるように舌先で乳首を弄んだ後、唇で挟み、前歯で噛み、強く吸い上げます。
「ひんっ……ひうぅ……あひっ……ん、んうぅ……ッ!」
立て続けに訪れる未知の刺激に翻弄された私は、無意識の内にオナニーの時にしか出したことのない甘い声で啼いていたのです。
『未通女の娘が、だんだん女の顔になってきた』
『喘ぎ声、エロい』
『竿役が巧いだけじゃね?』
「へへっ……しっかり感じて来やがったぜ」
「はぁっ、はぁっ……ち、違うの……そんなハズ……!」
自分でも信じられないことでした。こんなことをされるのは不本意で、嫌で嫌で仕方ないのです。だから、そんなハズはないと思いました。
ですが辱めが続く内、それを認めざるを得ない状況に私は追い込まれて行くのです。
『股すり合わせる』
『切なそうな声出してるんだから、早く触ってやって』
「わかってるって……心配しなくても、そろそろコッチも弄ってやるよ」
「やめっ……はぅ……ッ!?」
彼の手が股間に触れた時、雷に打たれたような衝撃が私の背筋を走りました。下着の上から軽くアソコに触れただけなのに……これまでに感じたことのない強烈で鮮烈な快感です。
布地越しでコレなのですから、もし直接触れられたら……!
「だいぶイイみたいだな?どれどれ、直に可愛がってやろうかね……」
「ま、待っ……ひぃぅ……ッ!!」
ショーツの中に滑り込んだ男の手が、私の割れ目に触れました。その瞬間……私の目の前は真っ白になって、全ての音が消し飛びます。
「あっ、あっ、あぁッ……!」
『イッた?』
『イッただろ、いまの確実にアクメしただろ!』
「なんだぁ?ちょっと触っただけでイッちまったのか?」
「処女ってのも、あながち嘘じゃなさそうだ」
彼らは薄笑いを浮かべながらそんな言葉を交わしていました。ですが今の私に、それを聞いている余裕などありません。
「こんなに感度が良いと嬉しくなっちまうな」
「配信映えずる娘だ。もっとイかせてやろうぜ」
調子にのった男たちは、私をベッドに横たわらせてショーツを奪い取りました。腰から布地は離れる時、割れ目から一筋の透明な糸が引かれます。
『パンツと割れ目の間でエロい糸引いてる』
『淫乱ビッチ身体は正直www』
そしてそれを指摘され、私の羞恥心はより一層、掻き立てられてしまうのです。
「じゃ、俺が甘露を頂きましょうかね……」
「ンぅッ……!」
そうして割り広げられた脚の間に男が割り込み、私の股間に舌を這わせ始めます。
割れ目の周辺から始まり、柔肉を押し開いて内側にまで。女性経験豊富な手慣れた舌の動きに、男性経験皆無な私が抗えようはずもありません。
『竿役の男、慣れてるな』
『アングル変えて、見えない』
『すっげぇ濡れてんだけど……これガチ?』
「あっ、あっ、あんっ、あぁ……んうぅっ!あぁん……!」
どれだけ堪えようとしても、股間から湧き上がる快感が声になって口から溢れ出します。嫌だと頭では思っているのですが、身体がそれに応えてくれないのです。
アソコを吸われ、敏感な部分を……クリトリスを責められる度、全身から汗が噴き出して身体中が震え、甘い声と甘い蜜が意思に依らず垂れ流されます。これまで自分のしてきたオナニーが子供の遊びだったのだと思い知らされ、次々と新たな快感の扉が開け放たれて行きました。
「もうそろそろか……メインディッシュの頃合いだな」
彼のクンニが、どれほどの時間続いたでしょうか。快感の波に押し流され続けた私が骨抜きとなり、碌な身動きも取れなくなった頃でした。
「俺が貰って良いのか?悪いな、じゃあ遠慮なく」
事前に取り決めがあったのでしょう。下半身を寛げた男性が、だらしなく広げられた私の脚の間に場所を取りました。未熟な私にでもわかります……彼は挿入しようとしているのです。
「今からさや香ちゃんの処女を貰うから。そんなに痛くはないと思うけど、ちょっと我慢してくれよ」
「ま、まっ……待ってぇ……」
私は辛うじてそれだけを伝え、自らの股間を両手で庇い、彼のペニスを押し返します。
「お願い……お願いします。それだけは……!」
そして、どうにか言葉を絞り出して懇願します。
生まれて初めて触れた触れたペニスの硬さと熱さ……それは想像の遙か上をいっていました。こんな焼けた杭のようなモノを入れられたら……きっと死んでしまいます!
どうすればこの窮地を逃れられるか?必死に知恵を絞っていた時、思わぬ所から助け船はやってきました。
『犯られたくないなら手で抜いてやれよ』
それは、ふとしたタイミングで流れた一通のコメントでした。
「おっ……さや香ちゃん、手でシゴいてやったらどうだ?ってコメントが来てるぜ。一発ヌイちまえばスッキリするだろってさ」
「……!じゃあ、あの……それで……!」
確かに私も聞いたことがあります。男性は射精すると一気に気分が落ち着くのだと。寄せられたコメントは追い込まれた私にとって、天啓のように感じられました。
「ん、まぁ……いいよ。やってごらん」
男性は私の脚の間に陣取ったまま、徐ろに股間を突き出してきました。シゴく、ヌく、といってもどのようにすれば良いか判らなかった私は、差し出されたペニスをそっと指先で包みます。
「うぁ……!」
触れた瞬間、指先が焼けるように熱くなります。これを、どうすれば……そんな風に考えていた時でした。
「えっ?あ、あの……えぇっ!?」
男性が、どんどんと前に腰を押し出してきたのです。それに押される形でペニスも突き出され、私の方へと距離を詰めてきます。
「まっ……待って!あの、これっ……どうすれば……!」
ぐんぐん近寄るペニス。行く手には私のアソコがあります。このまま進まれたら最悪の事態が訪れる……そう感じた私はペニスを掴んだ両手に力を込めて押し留めようとしました。
ですが男性の力は私を遙かに上回り、更にペニスの先端から滲む粘液が私の手を滑らせます。
「あっ、あぁっ!だめっ……待って!待ってぇっ!ダメえぇぇぇ……!!」
私は最後まで抵抗しました。けれど……遂にその時は訪れます。
「あうぅぅ……ッ!!」
ずぶり、と粘着質な音を立て、彼のペニスが私のアソコへと突き刺さったのです。
「あぁぁぁ…………ッ!!」
赤熱した鉄串が身体の芯に打ち込まれる……例えるならそんな感覚でした。
十分過ぎる程に濡れ、挿入の準備を終えていた私のアソコは刺さるペニスにブレーキを掛けることなく、勢いそのままに根元まで、一気に挿入されてしまったのです。
「はあぁぁぁ……ん……ッ!!」
深い挿入に、私の喉から無意識の声が絞り出されました。それは全ての人に、歓喜の声であると聞こえたことでしょう。
『処女喪失キタコレ!』
『歴史的瞬間』
『俺はさや香のロストバージンに立ち会ってしまったのか』
「うぉっ!イイよ、さや香ちゃんのナカ……最高だ!チンポに絡みついてくる……!」
彼は私の声に気を良くしてか、思うままに腰を使い始めました。
力強く大きなストライドの抽挿は、肌を叩く軽快な音といやらしい水音を同時に奏で、周囲の官能をも掻き立てて行きます。
「ひゃうっ!あうっ!そんなに強くぅ……弄ら……あひぃっ……!!」
周りの男性も雰囲気に中てられてか、貪るように私のオッパイを揉み、引っ張り、乳首を抓って、吸い上げます。
『俺も混じりたい』
『場所どこ?近くなら行く』
『ほぼ乱交ワロタwww』
コメント欄も一層の盛り上がりを見せる中、股間と胸を同時に責められた私は制御出来ない程の快感に翻弄され、ただただ嬌声を上げて身体を震わせて男を悦ばせる、淫らなメスとなっていったのです。
「さや香ちゃん、そろそろ限界……!ナカで、出すからね……!」
「ひぅんッ!そ、そんなの……!や、やだ……ンぁっ!ひゃめぇ……!!」
そして、いよいよ最後の瞬間が近付いてきたようです。
この僅かな時間の間に、私は様々なものを失いました。でも、それだけは……膣内射精だけは避けたい、そう思いました。
「おっ、お願いです……それだけは……ナカだけは……!」
私は必死になって声を上げ、身を捩って中出しから逃れようとしました。ですが快楽漬けになった身体に力は入らず、逃れようにも方法がありません。
そのようにしてもがく内、挿入されるペニスに変化が訪れます。熱量と質量が増し、熱く、太くなっていったのです。
女の本能が私に告げます。射精の瞬間が迫っている、と。
「よし……イクよ、さや香ちゃん!ナカで出すからね!!」
「ダメぇ!ダメえぇッ!!それだけは……!!」
これまでで最も深くペニスが挿入され、その先端が子宮口を叩いた……次の瞬間。私の下腹部で、灼熱の何かが弾けました。
「い、いやあぁぁぁぁぁッ!!」
勢い良く放出された熱い白濁液は、一気に子宮口を突破して子宮を満たし、膣内へと逆流しました。蠢く粘液が膣内のヒダ一本一本の隙間にまで浸透し、私のナカが彼の色に染まって行くのがわかります。
「あぁっ……ああぁ……そんな……!」
その時、私は複雑な感情を持て余していました。望まぬ射精を受けてしまった絶望と、快感の中で男の精を受け取った女の悦び、満足感……それらがごった煮となって、押し寄せていたのです。
「ふぅ……凄く良かったよ、さや香ちゃん。ほら、閲覧者コメントも……」
私からペニスを抜き取った男性が、スマホの画面を見せてくれました。
『エロかった、とにかくエロかった』
『今世紀最高のレイプを見たといえる』
『これ本当にガチのやつ?女優なら名前知りたい、作品買う、絶対』
そこには私が乱れる様を見た人たちからの称賛のコメントと共に、僅かに広がった割れ目から白濁液を零す、快楽に屈した娘の姿が写し出されていたのです。
「う、うぁ……」
私の心で絶望という二文字がどんどん大きく膨れ上がって行きます。もうダメだ、全て終わってしまったと、精神が闇の中へ沈んで行きます。
「良かったね、大人気じゃないか。でも……まだ休憩には少し早いかもね」
「えっ……!?」
ですが彼らは、私に絶望に抱かれて眠る暇を与えませんでした。
脱力していた私は腰を持ち上げられ、四つん這いの姿勢を取らされます。そして背後から、別の男性がのし掛かってきたのです。
「次は俺の番だぜ。前戯は、いらねぇよな?」
「なっ……!?ちょっ……あぁぅ……ッ!!」
問い掛けに応える間もなく、獣のように背後からの挿入。さっきの男性よりも長くしなやかなペニスは容易に私の最奥を突き、消えかけていた快感の火種を大きく燃え上がらせます。
「やんっ!あんっ!あぁん!はぁっ……!!」
抽挿の度に声が漏れ、精液と愛液の混じった体液が内股を伝います。肌は火照って目は潤み、男好きがするようにと自然に身体が嬌態を作ってしまいます。
その様を大勢が見ていると判っていましたが……もう、私にはどうすることも出来なかったのです。
「さや香ちゃんも、随分と調子が出てきたみたいだね。それじゃあ……」
視界の端で、男性が私のスマホを操作しているのが見えました。
「また次の機会には、LINEで連絡するから。必ず来てよね」
私に拒否権はありません。
全てを奪われた私は、彼らが望むまま、痴態を提供し続けるしかなかったのです。「」#ピンク