ALSを発症した、高校の同級生の女の子

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大学の時、高校の同級生の女の子がALSを発症した。

そう親しくもない子だったし、ALSってどんな病気かも知らなくて軽い気持ちで大学の近くにあったその病院に、ヒマつぶしで見舞いに行っていた。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは

ある日、病室で彼女が言った。

「あたし処女のまま死ぬのってイヤだなぁ。ねぇ、今度夜這いに来ない?」

その晩、実際に夜這いに行った俺を迎えた彼女は、病院の寝巻姿ではあったが髪はちゃんと整えてあり、うっすら化粧をして、下着も当時流行り始めたTバックだった。

行為そのものは少々やっかいで、彼女は自分で脚を開く事も出来なかった。

彼女はわざとらしい喘ぎ声を上げて、なんとか無事終わる事ができた。

その後、俺に寝巻きを着せてもらいながら、彼女は嗚咽していた。

翌日、俺の実家に彼女の母親から、

「息子さんの優しいお見舞いに感謝します」

と電話があったという。俺はまさかと思ったが、しばらくして戦慄した。

彼女はもう、起き上がる事すら出来ない。

トイレだって行けないから多分おむつの世話になっているはずだ。

では誰が彼女の髪をとかし、整えてやったのか。

彼女に薄化粧を施してやったのか。

彼女のおむつを脱がし、流行りの下着を穿かせてやったのか。

それが分かった時、嗚咽とはいかないが不覚にも涙が出てきた。

あれから8年、彼女はもはや目も動かせない状態で、今も闘病を続けているという。

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