何も知らなかった無防備な絵梨と、その絵梨の姿に翻弄される進、そしてそんな進を愉しむ華菜。
そんな3人の物語の、続きです。
その日の夜、進の家。
携帯の着信音が鳴ります。
「華菜」
そう表示されているディスプレイ。
「も、もしもし」
「あ、進?今日はありがとねー」
「う、うん」
「何で挙動不審なの(笑)」
「そ、そんな事ないけど」
華菜から電話がある時は、大抵絵梨について何かある時です。これまでも、絵梨の無防備な姿を見た夜に電話をかけてきて、その感想を聞かれ、場合によっては1人でするように導かれ、そんな進を楽しんでいる様子の華菜。
「ねえ、今日の絵梨はどうだった?」
やっぱり。
「あ・・・うん・・・」
華菜に対しては、もはや素直に気持ちを吐き出すようになっている進。
「私服スカートの中だと、またちょっと新鮮じゃない?それに、一学期終わってから久しぶりに見られて良かったね(笑)」
「あ・・・うん」
「そうそう、あんまり詳しくは言えないけど」
「ん?」
「今日の絵梨、進に見られてたの気付いてると思うよ」
「え??ちょ、ちょっと」
華菜の突然の告白に慌てる進。それはそうです。そもそも、華菜にいくら注意されても絵梨が脚を開いて座るのを止めないから、という免罪符がある事で、進は華菜の誘いに乗って来ていたのです。
それが、絵梨に気づかれていたとなると話は大きく変わって来ます。絵梨には軽蔑され、話も出来なくなるかもしれません。また、それを他の同級生に言いふらされたりしたら、もはや学校にすらいられなくなるかもしれません。
「な、なんで、え?どういうこと?」
焦りのあまり、珍しく饒舌になる進。
「あはは(笑)大丈夫だよ。うまく言えないけど、厳密にいえば絵梨に責任がある話だし、まあ簡単に言うと」
「う、うん」
「今日の絵梨は、進に見られる可能性があるのをわかってて脚を開いてた、ってこと」
「え???」
「だからいいんだよ、進が見るのはある意味絵梨の想定内だし」
「???」
「それより、むしろそれってドキドキしない?」
「え?」
「絵梨が、進に見られるかも、って分かっててスカートで脚を開いてたこと」
「あ・・・」
「ふふ、見られるかもしれないのにそれでも見せちゃうなんて、エッチだね」
「なっ・・・・」
「あはは、じゃ、ごゆっくり楽しんで(笑)」
「あ・・・」
華菜はそう言い放つと、一方的に電話を切りました。
「な・・・え・・・?」
訳が分からないのは、取り残された進です。
もとより、1ヶ月以上ぶりに、しかもいつもより少し近くで見た、絵梨のスカートでの開脚姿。
相変わらず傷一つなく綺麗なその太ももと、下半身にピッタリ張り付くブルマ、そしてスカートの中が丸見えになっているという事実に、今日はとても我慢出来そうにはなかった進ですが、
「今日の絵梨は、進に見られる可能性があるのをわかってて脚を開いてた、ってこと」
という華菜のセリフで頭が混乱しています。
「え、なんで・・・?」
意味が分からなくなる進。
もし今までのように何も考えずにスカートで脚を開いていたのなら、その行為の是非はともかく筋は通ります。
いつものように楽な姿勢として脚を開いて座り、その結果スカートの中が丸見えになるのは、行為の是非はともかくとして絵梨なら十分あり得る事です。
もしそうでなく、絵梨に「スカートの中を見られる」という感覚が芽生えたのだとしたら。その事自体は、これもまた十分あり得る事ですが、それならば、それはスカートの中が見えないように行動すればいいだけの事です。
しかし今日の絵梨は「スカートの中を見られるかもしれないと思いつつ、スカートで脚を開いていた」と華菜は言います。
何でそんな事をする必要があったのか?考えれば考えるほど、やはり意味が分からなくなる進。
そして、より差し迫っているもう一つの問題は、考えている間ずっと頭の中で脚を開く絵梨と、そのせいでもはや限界に近いくらい大きくなっている、進自身の下半身です。
ひとまず華菜のセリフの意味の事は後回しにしつつ。
でも「ふふ、見られるかもしれないのにそれでも見せちゃうなんて、エッチだね」というセリフにいつもとは違う刺激を感じつつ。
進の右手は自らの下半身へ伸びていくのでした。
同じくらいの時刻。絵梨の家。
「なんか・・・すごかったな今日・・・」
ベッドの中で、今日一日のことを思い出している絵梨。
絵梨には、少し刺激の強い一日でした。初めて確認した、自分のスカートの中へ向かう男子の視線。しかも、その男子はあの真面目な進です。
そして、その後華菜から見せられた、今まで自分が何も考えずに見せてきた部分を男の人から徹底的に攻められる女の人の動画。
そしてそれを見て「気持ち良さそう・・・」と呟く華菜。
「ふう・・・」
気持ちを落ち着けようとするものの、衝撃と、恥ずかしさと、そしてほんの少しの好奇心とで、なかなか落ち着かない絵梨。
「すっごい気持ちいいんだよ、ここ触ると」
「男の人に触られた事はないけど。いつも自分で触ってる」
華菜のセリフが脳裏をよぎります。
「自分で触ってるって・・・自分で触るのこんなとこ・・・?」
全然想像がつかない絵梨。
「触るって・・・どうやって触るんだろ・・・」
分からないながらも、昼間の衝撃と余韻から、何となくその事を考え続けてしまう絵梨。
しばらく思いを巡らせた絵梨は、誰もいない自分の部屋で、意を決したように頭までスポッと布団の中に潜り込みます。
そしてゆっくりと、その右手を下半身へと運んでいきます。
「これ・・・直接触るのかな・・・」
絵梨の下半身は、薄手のパジャマの中に下着を身につけている状態です。
もちろん進は知るよしもありませんが、偶然、今日のパンツは青とピンクのストライプ。夏休みの最初の頃、華菜の家でスキニーから透けていたあの下着です。
迷った結果、とりあえず絵梨の右手はパジャマの中、下着の上に移動します。そして、おそるおそる下着のクロッチの上辺り、動画の女の人が執拗に刺激を与えられていた辺りから、その右手でゆっくりと撫でてみます。
ちょっとくすぐったいような、不思議な感覚です。自分のその部分は思ったよりずっと柔らかく、少し指に力を入れるとその分だけ下着が食い込むような感じです。
「ん・・・よく分からない・・・」
このくすぐったい感覚が、華菜のいう「気持ちいい」なんだろうか?でも、動画の女の人の反応からしてと、なんとなくそれは違うような気がします。
「んっ・・・」
とりあえず、さっきより少しだけ指に力を入れてみますが、相変わらずくすぐったい感覚は変わりません。よく分からないままその状態で指を動かしていた時、
「あっ・・・!」
突然、身体に電撃のような感覚が走ります。今まで味わった事のない、それでいて明らかに「気持ちいい」と表現出来る、初めての感覚。
「今の・・・?」
思わず右手をパジャマから引き抜きつつ、身体に走った感覚にある種の確信を得る絵梨。
意を決して、もう一度パジャマとパンツの間に右手を滑り込ませます。そしてさっきと同じように、少し指に力を入れて柔らかい部分をゆっくりと触っていきます。
「んあっ・・・」
ほどなく、さっきと同じ快感が絵梨の身体を襲います。今度は指の動きを止めずに、そのまま同じように柔らかい部分を触り続ける絵梨。
「あっ・・・」
また訪れる快感。絵梨の指は、その出どころを探して柔らかい部分を動き続けています。そして
「あっ・・・んっ・・・」
中指が探し当てた、自分の身体の一番敏感な部分。
「んっ・・・はあっ・・・」
クリトリスを中指が刺激するたび、その刺激に思わず声が出てしまう絵梨。
「あんっ・・・」
一度その出どころを探し当てた中指は、的確に絵梨の身体を刺激し続けていきます。
「あんっ・・・んっ・・・んあっ・・・」
間を開けずに身体を襲う快感。
絵梨の中でその快感が、徐々に昼間の出来事、そして今までの自分の行動と繋がっていきます。
「あっ・・・どうしよう・・・」
恥ずかしさで身体が熱くなる絵梨。しかしその気持ちとは裏腹に、中指が下着に沈み込むたび、絵梨の中で昼間の出来事が次々とリンクしていき、頭の中の理解が追いついていきます。
自分が無防備に脚を開いて見せていた部分は、男の人が脚を縛って閉じられないようにしてまで見たい部分だということ。
ここを刺激して女の人が快感を得ている姿は、男の人が性的な快感を得るために見る映像で流れるようなものだということ。
「あんっ・・・」
身体に走る、電撃のような快感。それが、昼間の映像の中の女の人が感じていたものと同じであることに、絵梨は既に気付いています。
それはつまり、男の人は今の自分の姿を性的な目線で見るのだ、ということです。
そして、頭をよぎる進の視線。
「んあっ・・・あっ・・・」
自分が今中指を動かしている部分は、昼間、進の視線が突き刺さっていた部分です。
あの時点の絵梨にとっては、スカートの中を見られている、という意味でしかなかった進の視線。
さらに言えば、見られるようなところとも思わず、この気持ちいい部分を見せつけるかのように脚を開いていた、昨日までの自分。
しかし絵梨はもう、進が見ていた部分が、女の人が快感を得て、男の人がそれを見て性的な欲求を発散する部分である事を知ってしまっています。
そして、なにより。
「あんっ・・・んあっ・・・!」
まさに今、映像の中の女の人と同じ快感が、自分の身体を襲っています。
「あっ・・・進・・・」
進は、どこまで知ってるんだろう?
進は私が脚を開いている姿を見て、今の私みたいな状況を想像してたのかな?
そして・・・
「あんっっ・・・ああっ・・・」
最後に映像の中の男の人がしたみたいに、私のスカートの中を思い出して性的な欲求を発散するのかな?
「んっ・・・はあっ・・・」
進の事を考え始めてから、絵梨の中指の動きはどんどん激しくなっています。そしてその動きを助けるかのように、いつのまにか下着の中にはヌルヌルした液体が溢れてきています。
「あんっ・・・す・・・んあっっ・・・」
自分の身体が映像の中の女の人と同じ反応を示している事で、ますます映像の中の男女の結末と、今まさに染みが広がっている部分に突き刺さっていた進の視線がリンクしていく、絵梨。
「進・・・あんっ・・・」
その2つがリンクしていくほど、絵梨の快感はより強くなっていきます。
「どうしよう・・・んっ・・・」
自分が今まで脚を開いてこの気持ちいい部分を見せてしまっていたという事実に、今更ながら感じる羞恥心。
その羞恥心がもはや手遅れだとはっきり分かる、今日の進の視線。
映像の中の男女の、結末。
そして、止まらない中指の動き。
「はあっ・・・あっ・・・ああっ・・・んっ・・・」
どうしようもなく恥ずかしい事だと思いつつも、頭の中で一つの事実を認めざるを得ない、絵梨。
それは、
「んっ・・・進・・・んあっ・・・!」
進の視線を思い出すたび、そして小さい声で進の名前を口に出すたび、身体に強い快感が走るという事。
「はあっ・・・進・・・あんっ・・・」
理性と快感の天秤が、絵梨の中で揺れています。そして、その天秤が少しずつ、しかし確実に快感の方へ傾いていくのを絵梨は薄々気付いています。
「だめっ・・・気持ちいい・・・」
クリトリス、という名前もまだ知らないまま、絵梨はヌルヌルになった下着の上から、そのヌルヌルのせいで滑らかに動く中指で一番気持ちいい部分を刺激し続けます。
「はあっ・・・はあっ・・・んっ・・・!!」
「あっ・・・進・・・あんっ・・・!!」
「すっごい見てた・・・んっ・・・!!」
押し寄せる快感の波に、段々と理性の出番はなくなりつつあります。
「進・・・んあっ・・・進・・・はあっ・・・!!んっ・・・!!」
快感のために、進の視線を利用しているという恥ずかしさ。その恥ずかしさそのものが、また強い快感となって身体に返ってきます。
「すっごい・・・見て・・・あんっ・・・」
その強い快感が走るたび、この気持ちいいところを進に見られていたという事実が絵梨の頭をよぎります。
そしてその事実が、また次の強い快感となって絵梨の身体を襲います。
「あんっ・・・気持ちいい・・・はあっ・・・」
もはや、抜け出せない快感のループにはまり込んでしまった絵梨。
絵梨は中指の動きを一旦止めると、その右手を自分のお腹の方へ持っていき、そしてそのままゴムの隙間から下着の中に滑り込ませます。
まだ薄く生えたばかりの産毛の上を通り過ぎ、さっきまで下着の上から刺激していた部分までたどり着いた右手。その中指で、今度は直接その部分に恐る恐る触れてみる絵梨。
「はあっ・・・!!!!」
さっきまでとはまた違う、一段上の強烈な快感に襲われる絵梨。それに少し戸惑いながらも、もはやその指の動きを止める、という選択肢は絵梨にはありませんでした。
「んっ・・・!!!はあっ・・・進・・・ああんっ・・・!!!」
快感が強くなればなるほど、絵梨の中で自分が脚を開いていたこと、そしてそれを見ていた進の視線が強い意味を持っていきます。そして、それがさらなる快感を生み出していきます。
「進・・・見てた・・・んっ・・・」
「何考えてたんだろ・・・はあっ・・・!!んあっ・・・!!」
下半身がクチュクチュと音を立てて気持ち良くなるたび、その気持ちよさを進が想像しながら見ていたのかもしれないという思いが絵梨の脳裏によぎります。
「やだ・・・あっ・・・気持ちいい・・・」
「進・・・エッチ・・・あんっ・・・」
「見られた・・・んっ・・・はあっ・・・!!」
「てか・・・見せてた・・・わたし・・・あんっ・・・!!!!」
今更ながら、今日スカートの中を進に見られたのは、自分が華菜との賭けに乗って進の前でスカートで脚を開いたからだと思い出す絵梨。
「やだ・・・恥ずかしい・・・んっ・・・」
「んっ・・・!!!はあああっ・・・!!!」
まさに今身体で感じている快感と、昼間の自分の行為の恥ずかしさが重なった時、思わぬ強烈な快感が絵梨を襲います。
「進の前で・・・こんな・・・あっ・・・」
「あんっ・・・だってこんなの知らなかったし・・・んっ・・・」
「わたし自分で・・・見せっ・・・はあっ・・・!!」
それが、最後のトリガーでした。
「はあっ・・・!!!あああっ・・・!!!」
初めて意識してスカートで脚を開く、昼間の自分。
「あっ・・・あんっ・・・」
スカートの中で丸見えのブルマに突き刺さる、進の視線。
「んっ・・・あっ・・・!!!」
華菜に見せられた動画の中の、男女の行為と、その結末。
「気持ちいい・・・んっ・・・」
そこから知った、そしてまさに今身体中で感じている、強烈な快感。
「んっ・・・はあっ・・・!!!」
そして再び思い出す、進の視線。
「ああああっ・・・はあっ・・・あああっ・・・」
その全てが重なり合った時、絵梨の身体を今までとは桁違いの快感が襲います。
「んっ・・・!!!進っ・・・!!!ふああっ・・・!!!あああっ!!!気持ちいい・・・あああああああああんっ!!!」
身体をビクビクと痙攣させながら、その快感に酔いしれる絵梨。
「はあっ・・・はあっ・・・んあっ・・・!!はあっ・・・」
ほどなくして、今自分の身体に起きたことが、昼間観た動画で先が震える器具を徹底的に当てられた女の人に起きた事と同じだと気づく絵梨。
「イッちゃった」
右手を下着から引き抜きつつ、絵梨は昼間の華菜のセリフを思い出します。
「はあっ・・・あっ・・・イッちゃった・・・んっ・・・」
その後動画の中の男の人がした行為、そしてまた思い出す、進の視線。
「んあっ・・・!!」
もはや身体に触れてもいないのに、身体にまたゆるい快感が走ります。
「はあっ・・・どうしよう・・・」
生まれて初めて知った快感。それを知った事で知った、今までの自分の無防備な行動の本当の意味。
そして、進の視線。
息が整っていくうちに、どうしようもない恥ずかしさが絵梨の中に込み上げてきます。そして、
「んっ・・・」
その恥ずかしさと同時に、また少しの快感が身体に走ります。
昨日までとは、まるで違う世界。
「新学期、進とうまく話せるかな・・・」
「どうしよ、このパンツ・・・」
快感の余韻に身を委ねつつそんな事を考えながら、ようやく息を整えた絵梨はやがて、ゆっくりと眠りに落ちていく絵梨でした。