Yとカオリと、女子とブルマ⑥完結

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続編希望を頂き、誠にありがとうございます。

私こと「Y」「カオリ」のお話もいよいよ幕引きとなります。

相変わらず長ったらしく綴っておりますが、最後までお楽しみ頂けますと幸いです。

今回はエロ要素は微弱です。申し訳ありません。

それでは最終回。以下よりお進みください。

カオリとの性行為が親に発覚した。元々ヒステリックな私の母は激怒し、カオリを平手打ちしてしまった。

父にもぶん殴られてしまったが、母よりも父の方が冷静に我々の話を聞いてくれたのが意外だった。

母は、カオリを迎えに来させるために、カオリ母を呼んだ。始発の新幹線でこちらに向かうという。

こんな騒ぎになったが、私とカオリは、永遠の別れになるかもしれない恐怖と絶望感、寂しさを少しでも補うべく抱き合った。

カオリも今まで見せた事の無い妖艶な笑みを浮かべ、私を激しく求め、愛してくれた。私もカオリを激しく求めた。

お互いに汗と唾液と、愛液で身体を濡らし、淫靡な匂いをまき散らす様に。私たちは僅か13歳の中学生なのに・・・。

気付けば空が白み始めていた。狭いベッドで裸で抱き合ったまま、静かに過ごしていた。別れまで、あと数時間。

カオリは、我が家に尋ねて来た時と同じ、制服姿に着替えた。私も制服を着こみ、カオリの荷造りを手伝っていた。

父が我々を起こしにやって来たが、制服姿の二人を見て不思議そうにしていた。

私とカオリは父に私の精液が入った、使用済みのコンドーム2枚を見せつけた。ギョッとする父。

私:「ちゃんと、付けてたよ。安心しろって。」

カオリ:「おじさま、信じてください。」

またぶん殴られるかと思ったが、「こんなもん、二人して親に見せつけんな!性の知識もないくせに、ボコボコの顔して(笑)」と、呆れた様に父は笑った。

ボコボコの顔にしたのは誰だよ(笑)ま、そうされる事をしたのは自分。誰だって叱られようとは思っていないし、叱ろうとは思わない。

自分がその立場になった時、その時の気持ちが解る様になんだけどね・・・。

カオリは、父の顔を真っすぐ、しっかりとした目で見つめて訴えた。

カオリ:「おじさま・・・いえ、おとうさん。私はYさんを愛しています。まだ子供ですが、信じてください。」

私:「俺もカオリを愛してる。次期が来たら、必ずカオリを幸せにしてやりたい。」と告げた。

オヤジは「ふんッ!」と鼻で笑い、「朝飯だぞ」と言って母屋へ戻って行った。

俺とカオリは、なぜか可笑しくなって二人で笑った。おかしくも楽しい、充実した5日間だった。

カオリ:「この家も工場も、Yの部屋とも春にはお別れなんだね。さびしくなるなぁ・・・。」

カオリは荷物を持ち、私の部屋をぐるっと見渡し、寂しそうにこう言った。

私:「引っ越した先でも、何か楽しい事が有るかな?」

カオリ:「あるよ、きっと。いつか絶対、誰かに話したくなる事が!」

私はカオリにキスをしようとした。だけどカオリは私の胸へ両手を付き、キスを拒んだ。

私:「行こうか・・・。」

カオリ:「・・・うん。」

カオリとまた手を繋ぎ、部屋を出る。出来ればこの手をずーっと繋いでいたい。

扉を閉めようとした時、カオリの忘れ物に気付く。

私:「カオリ、このブルマとパンツは?」部屋の梁にハンガーに掛けて干したままになっていた、初めてカオリと一つになれた時の物だった。

カオリ:「あげる!ブルマ、好きでしょ!(笑)」

私:「・・・(苦笑)」

カオリ:「もし・・・Yがもう要らない、必要と感じないって思った時は、捨てて良いから・・・」

私:「・・・解った。」

そう言って二人で手を繋いだまま、母屋へ向かった。

母屋の事務所へ入ると、既にカオリ母が到着していて、出されたコーヒーを飲み干したばかりだった。

カオリをキッと睨みつけ、ソファから立ち上がるとカオリ母はカオリに平手打ちした。

カオリの顔はまた大きく振れ、痛みを堪える様にうつむいた。

私はカオリ母へ頭を下げ、詫びを入れる。顔を上げた瞬間、私もカオリ母に平手打ちをされた。

対面ソファに面接の様に座り、父は居間の敷居に腰掛ける。重く長い無言の時間が流れる。

私たちはずっと手を握り続けていた。離すまいとするカオリの手に力が入ってくるのが解った。

ブツブツ、ネチネチと母の小言が始まる。母のいつもの「こうだろう、そうだろう」と言う想像を織り交じり、事実とは違う事に私たちは反論、訂正していく。

私もカオリも、お互いに好き合っている事、同意の上で行為に至った事、キャンプでの一件、避妊について、私たちの思いを切々と訴えた。

母はカオリがどう思って行為に至ったのか、拒もうとは思わなかったのかと、まるでカオリに非が有る様な言い振りをするので、私は荒げた声で一喝する。

中学生の本分は性行為をする事ではない。勉学に励み、身体を作り、友情を育む。大人へと成長する為の中間準備期間でしかない。

何かをすれば、中学生の分際で、中学生のクセにと・・・叱咤される。盗んだバイクで走りだし、夜の校舎の窓ガラスを壊して回りたくもなる。

確かに私は夏のキャンプ以降、カオリに陶酔し、勉強は疎かになり、部活もサボり気味。授業中も上の空で、母が担任に呼び出しを受けて指導も受けていた。

夏休み前の期末では、平凡に学年平均の位置に居たのだが、冬休み前の期末では下から数えた方が早い位置まで落ちていた。

部活でも新人戦候補から外され、部員一覧の名札も幽霊部員と同じ枠に収められるようになっていた。

ミホにも心配されたが、カオリのブルマ姿に味を占めた私は、授業中も体育の授業を受ける女子のブルマ姿を目で追う様になり、正直おかしくなって居たのは事実。

そんな様子をキヨ母に相談した母、キヨ母は、幼馴染で姉の様に慕っていたキヨちゃんへ私に気を掛けてやって欲しいと頼む。

キヨちゃんは照れくささと面倒臭さで気にしない素振りをしようとしたが、私がキヨちゃんのブルマを盗む現場を目撃し、私の奇行を知る。

女子に対する興味と、SEXに対する興味。愛しい人に会えない辛さ、寂しさ。欲求不満が爆発して、心配してくれた幼馴染を都合良く犯してしまった。

カオリも心にぽっかりと穴が開いた様な気持ちで落ち込み、部活を休みがちになり、学校すら休む様になっていたんだそうだ。

学年TOP10に入っていた成績も、中間試験では最下位付近まで落ち、やはり担任からカオリ母は指導を受けていたそうだ。

学校に通い、授業を受け、部活もしっかりやる。来るべき冬休みに私と会う事を提案されたカオリは、目標に向かって頑張った。

男は過去を愛するが、女は明日を生きる。カオリはその希望を胸に、私に一通のハガキをくれたのだ。「冬休み、会いに行きます!」と・・・。

落ち着いては口論となり、弁論、答弁が繰り返される。無言を貫いていたカオリ母が突然口を開いた。

カオリ母:「チー(母のあだ名)、早すぎたんだよ、二人が出会うのが・・・。」

母はカオリ母が発したその言葉にハッした様な顔をし、下をうつむく。

カオリ母:「神様も残酷な事をするよね・・・。早く二人を引き合わせたかったのかなぁ・・・」と涙を見せた。

カオリ母はバッグから1枚の写真を出し、私の母も同じ写真をテーブルに置いた。それは若かりし頃のお互いの母と、一緒に写る赤ん坊の写真だった。

私&カオリ:「あ・・・。」お互いに見覚えのある写真だった。

お通夜の際に解った事だったが、母親同士が知り合いだった事、私とカオリがこの頃に出会っていた事をカオリは初めて知ったそうだ。

隣に写る赤ちゃんの事を尋ねても、カオリ母は「いつか、あなたが大人になったら教えてあげる」と濁していたんだそうだ。

写真を撮影したのはオヤジ。それは、我々が1歳になった辺りに撮影した物だそうで、少し子育てにも慣れ、落ち着いた辺りで再会し、お互いの子供を見せ合ったそうだ。

入社のズレは有るが、同い年同士の仲良し女子社員。オヤジは年上の先輩社員。実はオヤジはカオリ母に思いを寄せていたそうだ。

だか、カオリ母はカオリ父と結婚前提で交際中。片思いのまま玉砕した父、入社した母は父に惚れ、交際に発展し現在に至っている。

好きだった女と好きになってくれた女が、それぞれの子供を抱き、幸せそうな顔をしてる姿がオヤジは愛おしくて堪らなかったんだそうだ。

冗談で「許嫁にしたらどうだ?」と言うと、両母親は強く賛成し、子供が成長し、お互いに恋がしたくなる年頃になったら引き合わせてみようと画策したそうだ。

もし、その時にお互いの子供が、お互いに魅かれ合い、好きだという気持ちになってくれたら・・・と。

とは言え、恋人が欲しくなる年頃ってのは個人差が有る。高校生になったら?いや、高校を卒業したら?なんて大いに盛り上がったんだそうだ。

そのうち、其々が妻として、母親として、忙しい日々を過ごして行く。共に成長し、中学生になった今、私たちは偶然にキャンプで出会い、恋に落ちた。

カオリは、キャンプで私に出会った事、好きになった事、私の名をカオリ母に話していた。カオリ母は私の事、そして若い頃に約束した事を思い出したと言う。

実は私たちが会えずに寂しさと悲しさに喘いでいた時に、カオリ母とウチの母は再度接点を結んでいた。もし、互いの子供が強く魅かれ合った時は・・・と。

我々が生まれる以前の話、赤ん坊の時の話、親同士が語った話、親が決めた話、私たち子どもは知る由が無い。

カオリの母が言った「早すぎたんだよ、二人が出会うのが・・・。」と言う言葉の意味が漸く分かった気がした。

私たちは親同士が画策した以上に早く出会い、一瞬で魅かれ合い、恋に落ち、愛を確かめ一つになった。

カオリ:「そ・・・そんな事・・・。そんな事言われたって、私は自分からYが好きになったの!好きだから、Yといっぱい愛し合ったの!」

カオリは事務所を飛び出し、私の部屋に向かって階段を上り、私の部屋に入って行った。私もカオリの後を追う。

カオリは立ちすくんだまま、大粒の涙を流して肩を震わせていた。「わたし・・・わたし・・・」

この時、事務所で親同士が何を話し合っていたのかは知らない。私はカオリの後ろ姿をただ、見つめていた。

私:「カオリ・・・?」返事がない。

少しするとカオリは私の方を振り向き、何かを決心した様に涙目のまま微笑んだ。カオリの目から涙がこぼれる。

カオリは来ていた制服ブレザーを脱いで床へ落とすと、赤いリボンタイを外し、ブラウスを脱ぎ捨て、ブラを外した。

私:「おい!カオリ!何する気だよ!」

カオリ:「Yも脱いで・・・。私、Yの子供が欲しい。私たち、やっぱり結ばれてたんだよ・・・」と屈託ない笑顔を見せた。

カオリはスカートのホックを外し、ファスナーを下ろす、スカートがストンと落ちると、カオリの白いショーツが目に眩しい。

ショーツを脱ぎ捨て、白いスクールソックスを脱ぎ捨てると、ゆっくりと両腕を開き、優しく微笑んだ。

カオリ:「Y・・・私を抱いて・・・。私・・・やっぱり後悔したくない・・・」と涙を見せた。

私は一瞬戸惑ったが、吸い寄せられるようにカオリに近付き、カオリの胸に飛び込んだ。

カオリときつく抱き合い、キスをする。何度も何度もキスをする。カオリの匂い、カオリの温もり・・・。

カオリの身体にキスをしながら下へ下へと降りていく。カオリは私の服を脱がせてくれながら、私の頭にキスをする。

カオリの女性らしくなりだしたウェストのくびれ、豊かな曲線を描くカオリの腰の線を掌で撫で、指でなぞりながら膝まづき、カオリのお腹やおへそにキスをし、愛撫する。

カオリの手は私の頭を支え、促す様に優しく私の動きを追う。温かく、きめが細かく、柔らかなカオリの肌に酔いしれる。

カオリの土手に顔をうずめ、鼻で、口で、舌で割れ目を愛撫する。カオリの秘部は既に十分な潤いを讃えている。私はカオリの割れ目を何度も舐め上げた。

カオリは私の頭を手で支え、抱きしめる様に包み込む。ここを攻めよと言わんばかりに私の頭を秘部に押し付けているかの様だった。

カオリが放つ清潔感のある爽やかな甘い匂い、おしっこの臭い、ムワッとした女の臭い。全ては私が愛したカオリの匂いだ。

私はカオリを静かにベッドに寝かせ、制服ズボンとトランクス、靴下を脱ぎ捨て、むさぼる様にカオリの身体に愛撫し、舐め上げる。

カオリからは吐息が漏れ、切ないように喘ぎ、時として声を荒げる。カオリの秘部は更に潤いを増し、透明な糸を引き、シーツに染みを拡げて行く。

事務所に居た親の耳にカオリの喘ぎが届いた様で、カオリ母が先頭になって私の部屋を目指して上がりだして来たようだった。

カオリ:「Y・・・入れて・・・私の中に・・・早く・・・」私の両頬に両手を添え、恥ずかしそうにカオリは微笑んだ。

私はカオリの中に挿入した。カオリの中は、これまでに感じた事の無い熱さと、潤いで満たされていた。

奥まで入れた瞬間、私のナニに押し出されたカオリの愛液が「ブジュ!」と漏れだし、卑猥な音を響かせた。

私はゆっくり引き戻し、何度目かの挿入体制に入ると、カオリは「Y!来て!強く!もっと!もっと強く!」と泣き叫ぶ様に言い放った。

その声が聞こえた時、部屋前までに到達したカオリ母はドアノブに手を掛けようとしたが、ウチのオヤジが制止した。

父:「Nちゃん(カオリ母の旧姓)、二人はもう大人だよ。まだ中学生の分際だけど、二人は出会って、結ばれたんだよ・・・」

カオリ母に父はそう伝えたんだそうだ。カオリ母もウチの母も涙し、事を見守る様に母屋へ戻って行ったんだそうだ。

私たちは愛し合った。何度も何度もカオリを突き上げ、カオリはその苦痛に耐え、歓喜の喘ぎを放つ。お互いの親に愛し合っている声を聴かす様に・・・。

私の限界が近いのをカオリが気付いたのかは判らない。カオリは私の顔を見てにっこりと微笑み、「私の・・・中に出して!」と幸せそうな笑顔を見せた。

私は一瞬躊躇したが、外に出すか、カオリの中に出すかで、カオリに対する私の決意が決まる様な気がした。

俺はカオリをどうしたいんだ・・・。カオリとどうしていきたいんだ・・・。小さくコクンと頷き、決意に満ちた様な、カオリの笑顔が見えた。

私は・・・カオリの中で果てた。決して許される年齢ではない。賞賛も浴びない、賛辞も受けない。決して祝福もされないだろう。

果てた私をカオリは優しく抱きしめた。そして私の耳にささやいた。「さようなら・・・ありがとう・・・」と。

カオリと可笑しくも、楽しく過ごした5日間。私にとって、一生忘れる事の出来ない思い出となった。

元従業員控え室を改装した、決して広くはない部屋だけど、カオリが居ない部屋はだだっ広く感じる。

壁の梁にハンガーに吊るして干していたままになっていた、カオリのブルマとショーツが目に入る。

カオリの事を思うと、胸が締め付けられる。愛しい、寂しい、恋しい、そして虚しい。

だけど、我々は中学生としての本分を全うする為、一度リセットし、再び笑顔で会える日の為に再スタートを切った。

最後の夜に、二人で話し合って決めた事。お互いに青春を謳歌し、共に成長した姿でいつかまた出会おうと。

だから、最後の日は決意を表すために二人で制服姿になったのだ。私たちは中学生なんだと・・・。

私はカオリのブルマとショーツを、カオリから誕生日プレゼントとして貰った、鍵付きの小物入れに入れて封印した。

毎日少しずつ、引越しの準備の為に部屋を片付けた。プラモだマンガ、興味を無くした物は全て捨てた。

終業式の日、担任がHR時に私が転校する事を告げた。驚く奴も居れば、無関心な奴も居る。泣いてくれた女子も居た。

クラスメイトのミホは、私が引越しをする事を知っていたのが、誰にも話す事は無く、一人胸の中にしまっていてくれた様だった。

引越し先は同じM県のS市内。バスで1時間ほど東に行った田園風景が広がる小さな町だ。ここにオヤジは中古の家を買った。

敷地も広く、駐車場は4台分も有ると笑っていた。所詮、同じ市内でも田舎のエリア。敷地が広い家も多い。

学級委員が私に寄せ書きを書こうという提案が上がったが、同じ市内だし、遠くに行く訳ではないと丁重に断った。

ミホ:「Yっち、寂しいよ・・・。また遊ぼうよ・・・(号泣)寂しくなったら、私がブ・・・」

慌ててミホの口を抑える。アホなクラスメイト男子が冷やかすが、俺とミホは赤ん坊の頃からの幼馴染だ。

お前らが見たくてウズウズしているミホのパンツも、ミホの裸だって見た事ある(小学生まで)っつーの(笑)

とにかく私は、この中学校とも、13年住んで来たエリアとお別れだ。4月からは新しい町で頑張ろうと決めた。

私の転校先の中学時代に起こった話や、高校、大学時代の話は、続編希望を頂き、また機会が有った時にでもお話出来ればと思っています。

取り合えず、大学の卒業内定を取得した私ではありましたが、就職氷河期真っただ中だった為、なかなか就職内定が出ずに焦ってました。

唯一1社だけ「是非に」と言う企業へ入社したが、売上高は毎年前年同比101%、儲かってるのか儲かってないのか、訳の分からん会社だ。

一応、営業部門に配属となったが、ぬるま湯の様な職場で他の社員ものんびりしてる。本当に良いのか?この会社と心配になる事が有る。

まあ、連結の先の大元親会社が某メーカーで、近年では珍しく車好きの社長が舵を取ってる様だし、良かったのかな?と・・・。

一方、カオリの方も、私との関係をリセットした当初は心にぽっかりと穴が開いた様な気持ちだったらしいが、女は明日を生きる。

持ち前の頑張りと、真面目さが取り柄なカオリは、3学期の期末には元通りの学年TOP10に返り咲いていたそうだ。

別れた2か月後、一度部活中に生理とも違う下腹部の激痛と共にアソコから下血し、保健室に運ばれたものの回復せず、婦人科を受療したんだそうだ。

診察の結果、妊娠では無かったが、子宮口にゴムの様な白い異物があり、除去の上で異物は病理解剖の上で調査されたが原因不明。

恐らく私の精液で受精した卵子がカオリの子宮壁に上手く着床せず、子宮外妊娠したものの、発育せずに腐って流れたのだろう。

日々の体育授業で走ったり、部活で激しい運動をする中学生。もし、完全受精して着床し、発育が順調だったならば完全妊娠の上で中学2年生で母親となっていただろう。

その事は後で聞いたが、そうなっていたら私はカオリと生まれて来る子供の為の決意をしていただろう。

婦人科にてカオリは、性交した事を尋ねられたらしいが、SEXする事自体は悪い事ではないが、思春期の女子は安全に妊娠出来る身体を育む期間だと注意を受けたらしい。

再度先生から避妊の重要性、SEXをする意味、望まぬ妊娠の怖さ、新しい命の大切さ、命を育みむ意味の重要性を切々と聞かされたらしい。

これが切っ掛けになって、理療系の道を目指したのかもしれないと笑っていた。

中学時代に何人かの男子に告白されたり、本人も気になる異性を見つけ、本来の女子中学生らしい「恋に恋する」を味わったそうだ(笑)

カオリは中学を卒業後、地元F県K市内の女子高に進学してそれなりの青春を謳歌し、新たに恋人となった人も居たようだが、長続きはしなかったらしい。

女子高を卒業後は医療系の専門学校を出て、同市内の市立病院に看護師として就職。目が回る様な忙しさと、日々の緊張感で疲れ果てる毎日だったそうだ。

気が強くて意地っ張り、負けん気が強くて・・・だけど人を思う優しい気持ちを持ったカオリにはぴったりな職業だったのかも。

お互い、大学、専門学生とし過ごしていた頃、1通の白い角封筒がそれぞれの家に舞い込む。

キャンプ時に結ばれたもう一組のカップル、S君とトモコの結婚式へのご招待だった。

略10年振りに二人に会うために上京したが、カオリは資格取得とか研修だとかの為に都合が付かずに欠席との事だった。

二人に我々の事を尋ねられたが、少し距離を置いてるんだ、とだけ答えておいた。余計な心配はかけたくない。

今日は二人の門出の日。特にトモコには幸せを沢山感じ、祝福を大いに受けてほしかった。

そんな私たちも25歳になっていた。仕事でも部下が出来たり、周りでは結婚話が次々と聞こえて来る、そんな大人になっていた。

ある日の事、仕事中にも係わらず母が会社へ電話をよこした。携帯に掛ければ良いのに・・・。

私は母にお見合いを進められた。そんな事を言う為に会社へ電話をよこしたのか?と母を叱った。帰宅してからでも十分だ。

私自身、まだ結婚なんて考えても居ないし、まだそれなりには遊んでいたい。その時は特定のガールフレンドも居なかったけど・・・。

帰宅後に再度話をされたが、「会うだけでも良いから」と一点張り。相手の写真も無ければ情報も一切ない。ただ、会わないと一生後悔すると。

女子大生になっていた妹や、オヤジにも促され、私は態々有給休暇まで取らされて、駅前に有るタワーホテルのブライダルサロンに向かった。

周りではブライダルフェアを見に来たであろうカップルが居たり、衣装合わせに来たであろう新婦さんも居たりする。

向こうの席では意見が対立したのか、声を荒げて喧嘩を始めたカップルが居る。皆、幸せいっぱいなんだろうな・・・。

サロンの係員に案内され、お見合いの場である最上階のレストランに通される。予約されていた窓際の席に通される、我が街が一望できる。

あの辺りがミホのタクシー会社があった場所。今はファッションビルに変わっている。あの辺がウチが有った場所。今ではオフィスビルだ。

今日は天気がすこぶる良い。スッキリとした青空が眩しい。だが、顔も解らない女性とのお見合い。私は憂鬱な気分で窓の外の景色を眺めていた。

鮮やかな色と共に、誰かが席の側に来たのが反射した窓に写った。「あ・・・。」と言う少し驚いた様な声がした。

女性:「何ため息ついてんの?もう家が恋しくなっちゃった?(笑)」

大人っぽくも有るが、聞き覚えの有る可愛い声がした。私は声がした方を振り返る。

私:「あ・・・。」

振り返ると着物を着た女性の姿、少し顔を傾げ、恥ずかしそうに照れ笑いをする。

私:「別に…。暖房効き過ぎてて暑いし、声のデカいおばさんが食事してるし、面倒臭くてさ…」

女子:「そお?私は楽しみ!ワクワクしてる!」少し涙声だ。

私:「変わってるねぇ(笑)こんなのが楽しみだなんて…」

その女性は目に涙を浮かべながらも、屈託の無い笑顔でニコニコと笑いかける。

私:「カオリ!」私も目に涙が浮かんだ。涙で滲んで顔が良く見えない。

カオリ:「・・・久しぶりだね!元気そうで良かった!」

私は席を立ち、私とカオリは人目を気にせず抱き合い、12年振りにキスをした。食事に来ていた客やスタッフ全てから拍手が起きる。

仲人役?だった母とカオリ母、入口からこちらを見ながら企みが成功した様にニヤニヤ笑ってる。このクソばばぁ共・・・(笑)

私たちは席に座り、出されたコーヒーの湯気を見つめ、再会した緊張もあるのか、何から話して良いのか解らず、ただ無言の時間を過ごしていた。

食事に来たであろうババァ客が「あら!お見合いじゃない?二人でうつむいて・・・。初々しいわねぇ・・・」なんて噂する。

カオリを見ると、長い髪を綺麗に結い、綺麗に化粧をしているが、あの時別れたカオリのままだ。だけど、大人っぽさも加わってる。

時折顔を上げて目が合うが、恥ずかしそうにしてパッと下を向く。綺麗な着物、カオリはスラっとしてたし、身長も有ったから似合うだろう。

私:「カオリ・・・さん・・・。着物綺麗だ・・・すね・・・。」少し噛んだが、そう声を掛けてみた。

カオリ:「レンタル・・・なんだ・・・すけど・・・。私が・・・選んだんです・・・。」カオリも少し噛んだ(笑)

また沈黙が続くかと思ったが、カオリはパッと顔を上げ、少し顔を傾げてニコッと笑った。

カオリ:「実はこの着物、キヨコさんの呉服店から借りたの!似合う??」

私:「キヨちゃん??カオリ、キヨちゃんとこ行ったの??」

カオリ:「うん。なぜかそうなってしまって・・・。本当はスーツだったんだけど・・・。」

小さな手提げかばんから携帯を取り出し、写メを見せて来た。「ん・・・?」

カオリ:「見て!お嬢様風のパステルピンク!いかにもこれからお見合いですwみたいな!だっさーい!って思っちゃった!(笑)」

屈託の無い笑顔を見せるカオリに安堵した。それからは堰を切った様にお互いのこれまでの事を話し合った。

お見合いの事を話したらカオリも同じで、見合い写真も無い、相手の情報も無い、「行かなきゃアンタは絶対後悔する」と言われたらしい。

通勤用の車を買い替えようと貯金をしていたが、購入金額にはもう少し現金が足りない。

「見合いに行けば不足分出してやろうか?」とカオリ母に言われ、「車は仕事で必要だし、お金は足りないし・・・で買収されたの・・・(泣)」と笑ってた。

久々にカオリに会えて、楽しい時間を過ごしたが、「そろそろ着替えて帰らないと・・・」と、カオリが残念そうに言う。

ターミナルホテルを後にし、着物姿のカオリとアーケードを歩き、キヨちゃんの呉服店へと向かう。着物姿のカオリは凄く目立つ。

草履を履いているせいもあるが、私と同じ位の身長が有る。やっぱりカオリはスラっとしてて、着こなしがカッコいい。

長い髪を結った白いうなじ、色白なカオリのままだ。きめ細かい肌が見える。大人っぽくなったね・・・カオリ。

キヨちゃんの呉服店は改装されており、何代目か?の若女将となったキヨちゃんが出迎える。

キヨちゃん:「よ!カオリちゃん!」

カオリ:「キヨコさん!今日はどうもありがとう!」

私:「こんにち・・・わ!」カオリの後ろに隠れて、パッと飛び出したw

キヨコ:「Y!どうした?え・・・?もしかして、カオリちゃんのお見合い相手って・・・」

カオリは振り返って私を見つめ、いつもの様に少し首を傾げてフフッと笑顔を見せた。

カオリが着付けと髪を解いている最中、私はキヨ父とキヨ母、そして新婚で毎晩ナニが痛いであろうキヨ婿さんへ挨拶をする。

こうやって直接店に来て会うのはこの街から引っ越して以来だ。棚に並ぶ学販衣料からはブルマが全て消え、ハーフパンツに取って代られていた。

私服に着替え終わったカオリにお茶を進めるキヨちゃんだったが、帰宅の時間が有ると残念そうに断っていた。

店を後にし、私たちは再び駅に向かって歩き出す。カオリとこうしてアーケードを歩くのも12年振り。店も大分入れ替わってる。

カオリは何か考え込んでいるのか、うつむく様にして歩いていた。よそ見をしていた私は「ドン!」とカオリの背中にぶつかる。

急に立ち止まるカオリ。「あぁ!ゴメン!」と私。

何かを思い出した様にハンドバッグを探すと、カオリの手には一通の封筒が。

カオリ:「そういえばお母さんに預けられた封筒!お見合い相手と会って、もしその人の事が気に入ったら二人で中身を観ろって・・・」

私:「郵便か?あれ?ご丁寧に割り印が押されてないか??何だコレ??」

カオリ:「今日終わるまで絶対に中身を見るなって言うのよ。見たら車の話はご破算だ!って・・・(笑)」

私:「あっちにマックのテラス席が有るから、そこに座って開けてみたら?」とカオリを誘導する。

意外と分厚い封筒の中身。触ると書類?手紙?折られた紙の段差を指先に感じる。カオリは封筒の先を破って中身を出し、それを広げる。

私&カオリ:「あ!」

それは婚姻届けだった。カオリ母の署名捺印と、ご丁寧に私の両親の署名捺印が既に押してある。一体いつの間に・・・。

カオリ父の名が無いのは、カオリが高校生の時に離婚が成立したので、承認欄は空欄のままだった。

カオリ:「そういえば、ハンコ持ってけ・・・って言われて・・・。お見合いにハンコ?って思ってたんだけど・・・。」

私:「あ、そういえば俺もだ。」スーツのポケットに入れてたけど、すっかり忘れていた。

暫く二人で婚姻届けを見つめて無言になる。カオリが急にフフッと悪戯っぽく笑ったが、カオリの答えはもう解った気がした。

私:「書いて・・・出しちゃおうか?ここからだと役所が近いよ!」

カオリ:「Y・・・。私・・・なんかで本当に良いの?」

私:「実はさ、あの時のカオリのブルマ、まだ大事に持ってるよ(笑)」

カオリ:「は??(思い出したのか、顔を赤くして)・・・バカ!(笑)捨ててって言ったじゃない・・・!」

私:「要らない、必要なくなったって時は・・・って言ったろ?捨てたくなかったし、俺には必要だったんだよ。カオリがさ(照)」

カオリの目から涙がこぼれ、困った様な笑顔をし、今度は大きく「うん!」と頷いた。

私たちは人目を気にせずキスをした。そしてカオリと手を繋ぎ、急ぎ足で役所に向かって婚姻届けを提出した。

私たちは今年「磁器婚式(結婚20年)」を迎えます。出会いから数えれば、既に33年になる。

カオリに良く似た長女は、現在高校2年生。怒った時の鋭い目つきもカオリにそっくりです(笑)

次女は現在中学1年生。母親のカオリが強く勧めたテニス部にて元気に活動しております。

あの時の私たちの年齢を過ごした長女と次女。素敵な出会い、思い出は作れたのだろうか?

年頃になった娘たちにはウザがられておりますが、カオリと二人で何とか親をやってます(笑)

ウソの様な本当の話。信じる信じないは読者の皆様のお気持ち次第という事で・・・。

「Yとカオリと、女子とブルマ」完結

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