また改めまして、多数の続編希望ありがとうございます。
読まれている方の年齢層はどの位なんだろう?私と同世代なんて居ないでしょうね。
一回りとか下の世代とか、平成生まれの方たちなのかな?
私の青春時代は携帯電話も無ければ、メールもLINEも無い。電話だって家族と共用。
不便でもなんとかやってた時代。今の若い人が羨ましい。臆せず、いっぱい恋愛すれば良い。
・・・なんて、やはりオヤジになったんだね。私は(笑)
夏休みに体験した甘美な出来事、トラウマにもなる衝撃的な出来事。中1男子には強烈過ぎる夏だった。
学校生活も普通に始まり、意中のカオリに会えぬ寂しさから、私の心に穴が開く。
欲求不満も輪を掛けて、自慰行為では飽き足らず、幼馴染のブルマに手を出した挙句、その持ち主と性行為を行ってしまった。
さて、時は昭和最後の冬休みを明日に控えた終業式の朝の事だ。
授業や部活が無いだけマシか?と思いつつ、寒さで身を縮めながら家を出る。
キヨコ:「あ、Y!おはよー!」
キヨコは1学年上の先輩だが、私の幼馴染で姉の様な存在。自動車修理工場を営むウチの真裏の商店街で呉服屋を営む家の一人娘だ。詳しくは前作をお読み頂きたい。
私:「あ、キヨちゃん、おはよ~。」
キヨコ:「あんたね!私は先輩、キヨちゃんは止めな!キ・ヨ・コ・せ・ん・ぱ・い!」
偶に会った時のいつものやり取りだ。幼馴染とはいえ、中学校では先輩後輩の間柄。小学生の時みたいに毎日一緒に学校へ行ったり、遊んだりする事も無くなっていた。
前作を読んで頂いた方はご存知でしょうけど、私はキヨちゃんで筆おろしをしてしまった。
まさか自分がキヨちゃん相手にSEXをしちゃうなんて・・・。
私:「真裏なのに久々だね。ブルマ事件の朝以来?」
キヨコ:「・・・!バカ!あれから誰のも盗ったりしてない?してたら殺すよ!」
私:「(両手をあげ)してません・・・。あれは本当にゴメン」
キヨコ:「置いてったブルマと下着はちゃんと捨ててくれた?」
私:「次の日がゴミの日じゃん、捨てたよ(嘘ですwオナネタのお宝にしてます、ハイw)」
キヨコ:「・・・まさか、アンタと(SEX)するとは思わなかったわ・・・」
私:「○○君(キヨコの彼氏で高1・剣道の先輩)にはバレてない?」
キヨコ:「言える訳無いでしょ!アンタもだけど、私も殺される・・・(ムンクの叫びみたいに両手を頬に添える)」
私:「でもキヨちゃん、処女じゃなかったんだねぇ・・・。意外だったよ・・・。」
キヨコ:「ショックだった?それとも軽蔑しちゃったかな・・・?」
私:「軽蔑してたらこんな話して無いでしょ。俺こそ軽蔑されたと思ったよ」
キヨコ:「(ふふっと笑って)ビービー泣いていっつも私と一緒にいたガキじゃもうないんだね・・・」
女:「あ~!キ~ヨちゃーん!」
キヨコを呼ぶ女子の声。もう一人の幼馴染で、私と同級生でクラスメイトのミホだ。
髪型は耳上辺りでビックテールにしてて、贔屓目だと若い時の戸田恵梨香…かなぁ?(笑)
私と同じで4歳下に妹が居て、ウチの妹とミホの妹は仲良しコンビだったっけ。
ああ、ミホの家はタクシー会社を営んでいて、所有台数は少ないが街では老舗だった。
ウチの工場に整備の一切を任せており、ミホの父が専務として運行管理をしていた。
ウチとキヨちゃん宅からは、1ブロック程離れた駅前で会社を兼ねる家に住んでいた。
ウチが廃業したその半年後に、大手タクシー会社に事業吸収される形で廃業した。
キヨコ:「みぽー♡(ミホのあだ名)!おはよー!」
ミホ:「キャー!キヨちゃん♡おはよー!」
二人でハイタッチする。男子の私は蚊帳の外。経験ありますよね、皆さん(笑)
ミホの頭から左右にぶら下がるビッグテールを引っ張ってキヨちゃんが遊ぶw
「イデデ・・・イデデ・・・」とミホが痛がる素振りをする(笑)
ミホ:「あーY!おはよー。この間のパンク修理、アンタ来たんだって?社長は?」
私:「あの時、じいちゃん調子悪くて寝ちゃってたんだよ。電話受けたの俺だったし、オヤジもまだ帰って来てなかったし、仕方無しに俺が行ったんだよ。」
ミホ:「お父さ…あ、専務怒ってたよ!あん時!いつまで長電話してんだ!って」
私:「・・・。」
そう、カオリから電話が来た夜の話だ。次の電話で受けたのがこの事だ。
ミホ:「運転手さんがさー、若いのに手際良いなってほめてたよ。」
私:「嘘だ・・・。遅ぇとか、早くしろとか、乗客にも散々言われたぞ。」
ミホ:「嘘だよー!www」
私:「な・・・!第一、オマエん所のタクシーは皆ボロいんだよ!パワステ付いて無いタクシーなんて今どき・・・」
ミホ:「なにおー!」
キヨコ:「ハイハイ!お二人さん!商売喧嘩は家でして!」
おかしいでしょ?ガキの時からです。私とキヨちゃんとミホ。いつも一緒でした。
プンプン膨れるミホをキヨちゃんが宥めるのも昔のまんま。私にはケリをね(笑)
そんなミホの制服スカートの裾が汚れていたのを見つけたキヨちゃん。ウンコ座りの様にしゃがんで、ミホのスカートの裾を捲ってエチケットブラシでこすりだす。
心配そうにキヨコの顔を見るミホ。優しく微笑むキヨちゃん。仲の良い姉妹みたい。
ふと目を向けると、ウンコ座りの様にしゃがんだキヨちゃん。例の緑ブルマがばっちりブルチラしてる。
そんな私の視線に気づいたキヨちゃん。私を睨みつけ、スッと立ち上がって中腰姿勢になる。
再び、ミホを交えて三人で歩きだす。女子同氏はTVの話にアイドルの話だ。
私はやっぱり蚊帳の外、二人の後ろ姿を眺めて歩く。
ミホはキヨちゃんの頭一つ分位チビだった。あの時は150㎝有ったのかな?小学生にしか見えない・・・。
何かの話からキヨちゃんが口を滑らす。
キヨコ:「みぽ、Yってさ、ブルマ好きなんだってよw変態だw」
私:「な!!!!」
ちらっと私の方を見たキヨちゃんを睨む。ゴメン!って顔で舌を出す。
はい、あんだけ黙っとけと言ってた本人が、私の変態を暴露。閻魔帳に書いておこう。
ミホ:「ブルマ?体操服の?私も好きですよー。暖かいし。」
キヨコ:「!?」
ミホ:「キヨちゃんの学年って緑でしょ?あれ可愛いし好き!」
キヨコ:「え?あれが?派手だし恥ずかしいよ~(汗)」
ミホ:「○○小学校は水色!可愛いの!隣の○○中はエンジ色!可愛い~!なんでウチの学年は地味な濃紺なのかなーって。」
キヨコ:「あー・・・。よく知ってるねえ・・・(焦ってる)」
ミホ:「ああいう可愛い色良いな~!履いてみたいな~!」
キヨコ:「あー・・・。ウチで扱ってるし・・・不用品有ったらあげようか?」
ミホ:「キャー!本当?やったー!ピンク色とかも有るのかな~?無いのかな?」
キヨちゃんがまた振り返って私の顔を見て、ミホの背中を指さし、「コイツ、マジで???」って顔をする。
意外なところに、ブルマ好きな女子発見。しかも昔から知る幼馴染と来たもんだ・・・。
終業式を終え、HRまでの休み時間をぼーっと過ごす。
他の連中はゲームの話だ、ミニ四駆がどうしたの、アイドルがどうしたので盛り上がる。
眺めていると皆がガキに見えた。コレが童貞を卒業した男子が思う、お前らとは俺は違うよ!的、余裕の光景なんでしょうか?謎です。
クラス内で普段、声を掛けてこないミホがトコトコとやってきて、目の前の空いた席に座る。
ミホ:「Yっち(私のあだ名、ミホ限定)最近なんか有った?」
私:「別に・・・。」
ミホ:「夏休み終わってから何か元気無かったみたいだったし、顔とか目つき怖くなってるよ・・・。」
私:「別に何もないよ。休み明けで憂鬱だっただけだろ?」
ミホ:「違うと思う。」
ドキッとした。時々こいつは人の心が読めるんじゃないか?と思う言動をする時がある。
私:「何が?」
ミホ:「前に着替えてた女子にブルマがどうしたって声かけなかった?気持ち悪がってたよ~。」
私:「たまたま口からセリフが出ちゃっただけだよ。あとで謝ったし」
ミホ:「あの後も着替えの時に何となくYっちの事を見てたら、ブルマに着替えた女子を目で追ってた。ええー!って心配になっちゃって・・・。」
ミホ:「今朝、キヨちゃんが言ってた事、本当?ブルマが好きだって・・・。」
私:「・・・。」
ミホ:「でも最近は元に戻ったっていうか、オレ、余裕!みたいになったよね!(笑)」
私:「前と同じだよ」
ミホ:「Yっちが大人になっちゃったのかな?ってちょっと寂しくなっちゃったw」
私:「・・・。」
ミホ:「(小声で)私もブルマ好きなの!見たくなったら、私、見せてあげるから!」
何このフラグ・・・。恋愛系ゲームだとイベント発生!みたいな?正直、この時に起こった出来事は気味悪かった・・・。
大掃除も終わり、帰ろうとするとキヨちゃんが下駄箱で私を待っていた。
一緒に帰る事になって、二人で歩きだす。
キヨコ:「今朝の事、ゴメン!本当ゴメン!口滑っちゃって・・・。」
私:「ミホ、俺にブルマ好きをカミングアウトしてきたよ、仲間発見みたいに」
キヨコ:「アレには正直驚いた・・・。」
私:「あげんの?ブルマ。」
キヨコ:「約束しちゃったからねぇ・・・。大掃除兼ねて倉庫探すか・・・。」
私:「手伝う?」
キヨコ:「暇だったら来ても良いけ・・・って、報酬のブルマ狙いかw」
私:「違ぇよ!ただ、手伝うか?って意味だよ。」
キヨコ:「そういえば、今朝何か話したがってた様だったけど、何かあった?」
私:「!そうそう、昨日カオリに電話したんだよ!晩飯食った後!」
キヨコ:「おおー!やったね~!・・・でもアレ(キヨちゃんとの一件)から随分経ってないか?」
私:「アレ(キヨちゃんとの一件)の後に、色々策を練ったんだけど、ダメでさ。」
キヨコ:「(目を顰めて)うち等は店の電話だしねぇ・・・。」
私:「道路向かいの公衆電話。長距離だから50円入れても直ぐ切れたw」
キヨコ:「テレカ(テレフォンカード)無いんかい!せめて100円入れなさいよ!」
私:「昨日、カオリからハガキが届いてさ!冬休みに遊びに来るって・・・」
キヨコ:「おお~!やったじゃん!部屋の窓、開けとけ~!覗いててやるからw」
キヨコ:「で、いつ来るの?」
私:「それで何も書いて無かったから電話したの。」
まず、頑張れ!みたいな話となって、キヨちゃんと別れる。着替えて昼飯食べたらキヨちゃん宅の倉庫の片づけ&発掘手伝いだ。
事務所に居た母に帰宅を告げる。じいちゃんの様子を見てきてほしいと言われる。
ここ数日、じいちゃんは体調が余り良くなかった様で、根詰めた作業が出来ない様になっていた。
今日も母が無理しない様にと声を掛けたが、昼も食べずに作業をしていた様だ。
自室に上がるついでだったので、鉄階段から工場を見渡してじいちゃんを探すがどこにもいない。
修理でボンネットを開け、前輪をジャッキアップして上げた状態の、黒くてデカいアメ車のハイヤーの下に足が見えた。寝板に乗って整備中だろうか?
取り合えず着替えて声を掛けに行く。
私:「じいちゃん?手伝おうか??」
祖父:「・・・大丈夫だ・・・ダイジュ・・・ブ・・・」
チャラーン!と工具が工場の床に落ちる音がした。動いてるからOK?ナニを言ったか解らなかったけど、下回りの整備だから力を加えていたのかな?なんて思ってしまった。
事務所で接客をしていた母へ、じいちゃんが奥にある修理車のリ〇カーンのハイヤーの下に居た事を告げて、キヨちゃん宅へ向かう。
呉服屋を営むキヨちゃん宅へ向かう。工場と隣のオフィスビルの間を抜けていくと、キヨちゃん宅の店の裏口へ入っていける。ぐるっと正面に回れば10分はかかるが、これなら1分だ。
店番をしていたキヨちゃんのお母さんへ挨拶して、3階の倉庫に上がる。
来年度の新一年生と思しき女子が、中学校の制服の採寸をしていた。
キヨちゃんのお父さんとキヨちゃんが埃に塗れて不用品の処分の有無を決めている。
不用品とは呉服や洋服、学校指定のデザインが変わって売れ残ったヤツとか・・・って感じ。
こういう倉庫とかバックヤードって楽しいですよね!私はワクワクします。
夕方になって救急車の音がする。近くで止まった様だ。
キヨちゃんと品分けを続けていると、ドタバタとキヨちゃんのお父さんが駆け上がってきた。
キヨ父:「Yちゃん、じっちゃん、救急車で運ばれたぞ!お前の母ちゃんが付き添っていった。お前はもう、店に戻れ。父ちゃんには連絡しとく!」
私:「え・・・?」
倉庫片づけを止め、私は工場へと戻る。心配したキヨちゃんも一緒に来た。
工場の前にはまだ野次馬が居る。近隣の商工会の組合員さん達の姿も見える。
組合長さんが声を掛けて来る。「社長、脳梗塞かもしれないって・・・」
「まずいね~」とか、「どうするんだろう?」なんて声がするが、
私:「ご迷惑をおかけしてすみません!」
と、なぜかキヨちゃんも一緒に頭を下げ、散開して頂く様に手で促す。
工場のシャッターを下ろし、キヨちゃんと二人で電話番ってか、留守番をする。
キヨコ:「脳梗塞って・・・?」
私:「わかんない・・・。」
スマホでも有れば直ぐにググるんでしょうけど、この時代はありませんから。
キヨちゃんは事務所のソファーでうとうとし始める。工場のシャッターが開く音がする。
眠りに落ちそうなキヨちゃんが驚く。病院に直行したオヤジが車を工場に入れ、事務所に入ってきた。
私:「じいちゃん、どうだった?大丈夫?」
キヨちゃん:「おじさん・・・?」
長い沈黙が続いた。事務所の古い柱時計が「ボーン!」と半を告げる。23:30だった。
オヤジ:「じいちゃん、死んだわ・・・。」
1988年12月某日。PM19時37分。祖父、逝去。
搬送先へ向かう救急車の中では意識は有った様ですが、年の瀬渋滞に阻まれて救急車がなかなか進めず、病院に到着して治療開始と言った所で血栓が詰まり急死した。
キヨちゃんを家に戻したが、再度キヨちゃんがキヨ両親を連れて来て、一緒にオヤジの車で病院へ。
翌日、葬儀社がじいちゃんを載せて自宅へ戻ってきた。じいちゃんの部屋に寝かせ、おやじたちや商工会の人たちが葬儀社と事務所で打ち合わせとかをしている。
ミホの祖父と父、そしてミホもいる。ミホのタクシー会社はウチの大得意先だったし。
ミホの祖父とウチの祖父は所謂「戦友」って奴で、戦地引き上げ後にこの地に戻り、少ない物資の中でそれぞれ事業を立ち上げ、相互協力してきたんだそうだ。
デスクの上にじいちゃんのタバコ。オヤジも他の人もいたけどタバコに火をつける。
じいちゃんのタバコはキツイ。思わず咳き込む。煙が目に染みる。
ミホ:「Yっち、タバコはダメだよ~。キヨちゃーん!」
オヤジに睨まれたけど、特に怒る素振りも無く、淡々と打ち合わせが進む。
デスクにある1台の黒電話。受話器を取り、やっと覚えた電話番号を回す。
カオリ母:「はい、Sでございます。」
私:「私、○○(珍苗字ですw)と申しますが・・・。」
カオリ母:「!Y君かな?この間はゴメンね!今、カオリに代わるからね♡」
受話器からはカオリ母が「カオリー!Y君から電話!」と呼ぶ声がする。
暫くすると、ドタバタと足音が近付いて来る。「ガン!痛っ!」とカオリの声。
テーブルか椅子に足でもぶつけたか。「気を付けない」と初めて聞こえるカオリ父らしき声。
カオリ:「もしもし!カオリ!Y君?」
私:「・・・。じいちゃん、死んだわ・・・」
カオリ:「え・・・。」
私:「日程これから解るだろうけど、葬式だわ・・・。」
カオリ:「・・・。」
咥えタバコのまま電話する私にオヤジが紙を手渡す。葬儀の日程が決まった様だ。
オヤジがタバコを消せ、止めろとゼスチャーする。使い込んだ灰皿にタバコを押し付ける。
オヤジ:「ミホちゃん、チーちゃん(私の妹)と遊んでやってくれないかな?」
ミホは周りの雰囲気を察した様で、私の妹を連れて事務所の外に出て行った。
ミホの妹も来ていたので、3人で何か遊び始めたのが見えた。
私:「カオリ?日程決まったわ。お通夜が何日で、葬式が何日の何時から・・・」
カオリ:「(何かにメモったのか?)わかった・・・。」
私:「カオリ?」
プツっと電話が切れる。
12月某日。お通夜だ。近隣の商店の方々、商工会、取引先、仕入先がやって来る。
今まで会った事の無い?様な親戚もいる。「大きくなったな!」と言われても覚えてない。
キヨちゃんとミホも、通夜振舞いの手伝いをしてくれていたりして、私も結構忙しい。
事務所から「こんばんわ」と声がする。母が応対する。何やらやたらと親しそうだ。
母が私を呼ぶ声がする。事務所へ向かう。
私:「あ・・・。」
そこには、喪服姿の女性と、制服姿で大きな荷物を持つカオリが立っていた・・・。