刑法第二百九十六条(強姦罪)
暴行又は脅迫を用いて,女子を姦淫した者は,二年以上の有期懲役に処する。
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さて、この条文を踏まえた上で前回の話を読んでいただきたい。
条文上、「姦淫した」とあるので、姦淫後に女がどれだけ快感に溺れようと、本来であれば関係がない。つまりその時点で「強姦罪が成立している」というのが一般的な考え方である。
しかし実際にはそうではなく、「強姦罪が成立する可能性はあったが、何十回も逝きまくってたら、今回の暴行程度では雰囲気を盛り上げるため、つまりプレイの一環やないかーい」となってしまうのである。それに、結果的に千春ちゃんも死ぬほど満足したので、そんなことでは訴えない。よって、私が逮捕されたのは強姦罪によるものではない。さて、話を続けよう。
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「ね、彼女さんに聞かせてあげようよ」
上に乗ったまま腰を振り始めた千春。恐ろしいことを言いながら、少しずつ加速していく。
「ん、ん、…ね、ほらぁ…椎名さんもさっきみたく…あ」
「あまり声出さない…!」
「えーなんでですかぁ?ふふっ…あ、あ、あ、あっあっ!」
お互いの陰毛が粘液にまみれ、ズッチャズチャと音を立てる。対照的に静かになった隣。ケイが向こうの壁にぴったりと耳を付けているのだろう。
「分かったから、名前呼ばないでくれよ…」耳元で伝える。
「仕方ないですね。でも、朝までしてくださいよ?途中で出したら、名前呼んじゃいますから…」
「善処しま…す」
「あぁ…かぁわいぃ………ん…」
キスされ、その舌が口内で暴れ回る。
「んっ…ふーぅ…あ、あ、あっ…ね、さっきの、して…強く、して?」
もうヤケクソだ。千春の腰を掴み、さっきの突き上げを再開した。
普段であれば絶対に聞こえないはずの、激しすぎるセックスの音が彼女の耳には筒抜けになっているはずだ。
バン!バン!バン!バン!バ!バ!バ!バ!バ!バババババ!ババババババ!!
さっきまで千春との結合部が落下するタイミングに合わせて、持ち上げるように突き上げていたが、一気にギアを上げてやった。掴んだ千春の腰を下に強く強く押し付けたまま、それを私の腰にまで落下させることなく連続で突き上げる。腰を押さえずにそのまま衝撃を食らわせたら1mは飛ぶような勢いで、突き上げまくった。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
振動で声が出ているのか快感で出ているのか判別が付かない喘ぎを見せる。30秒ほど続け、バシン!と一度宙に浮かせて落下させる。そしてまた繰り返す。
「あ、はあっ…!あ、ご、めんなさい…も、っと弱くして?凄いんだけど気持ちいいのを溜められない感、じ、かも」
千春を上にしておくのも少し飽きた。そのままキスをし、抱き締めたままころんと回転した。千春は大きく脚を広げてみせ、それを俺の腰に回す。
「ほんと凄いんだから。AV男優は休憩しながらだけど、椎名さんずっと連続だもんね…」耳元で囁くように名前を出されただけでも恐ろしい。
「だから名前出さない…」
「ふふっ…だいじょ、ぶ、聞こえな、い、です…よ、あっあっ!もう…このままで逝きたい…」
回した両脚が俺の腰を引き寄せ、喘ぎながら千春が自分の腰を俺に向けて持ち上げる。それを何度も何度も繰り返し、次第にトロケたような顔になっていく千春。
このうっとりとした表情。快感にまみれながら、さらなる快感を欲しいと願う、自分の中心を今!犯している男にだけ見せる、心の底からの媚びた顔。これこそがもっとも美しい、「女」の本当の顔だと思う。そして、女の期待以上の快感を与えることは、その女を犯している男に課せられた使命だとも、思っている。
千春の腰に合わせてこちらもぶつけていく。次第にガクガクと動きを速めていく千春。あとはもう逝くだけなのだろう。こちらの腰に絡めていた脚を離し、何もない宙に向けて高く伸ばし始めた。そのままのペースを変えずに、少しだけ力強く抉り続けてやる。
「あああああ、あああああ、あああああ、逝きます、また逝きます、逝くの、逝っちゃうの…あああ!ああっ!!!!!ぅくうううううう!!」
これまでで最高の締め付けで子宮への射精を促す千春は、俺の尻に力いっぱい爪を立て、決して引き抜くことができないようにしていた。
(このまま射精したら、この女は俺の物になるんだろうな…)とかなんとか思いながら、俺は余裕でその快感に耐える。
マナーモードで光る携帯を見ながら、隣で聞き耳を立てている彼女のことを思う。きっと、このイキ声を女にあげさせているのは自分の彼氏だと、直感で気付いているのだろうか。張り裂けそうな思いで耳を壁に付けているのだろうか。ケイ、ごめんな…。もう少しだけ、聞いててくれ…!!(ほんと最低)
ぐったりと逝き絶えた千春は、四肢を放り出して浅い呼吸を繰り返している。軽く気を失っているのだろう。この状態になった女を好き放題にするのが好きな俺は、挿入したまま、千春のだらんとした左足を持ち上げ、そのまま右足の上方に重なるように置いてやる。こうして見る千春のケツもなかなかのモノだ。
(カー!エッロイよなぁ…!!)そんな言葉が口から飛び出しそうになるのを抑え、千春の右脚を伸ばし、左右の脚の間に俺の左足を入れた。そうして、起きないようにゆっくりとピストンを再開。寝息のような呼吸のまま無反応で、その膣内を俺に犯されている女。ゆるゆるとした内部と、無防備すぎる尻や脚の感触をじっくり、じっくり、じっくりと、愉しむ。
さっきから、女の肉と汁にまみれた俺自身が射精したいと訴えてきている。また直前でガマンすることになるのだけれども、そこまでのギリギリの快楽を与えるべく、横から犯していた千春の尻に向けて、その内部を掻き回すように腰を動かす。次第に速く、強く、乱暴に。
目を覚ましてまたその穴を締め付けろや!
「…ぁ…ん…ぁぁ…んっあっ…え?えっ!?椎名さんっ!!?」
(馬鹿野郎それはないだろ!まずいって、絶対にまずいって!)
慌てて口を押さえ、大きな声を出すなと、人差し指を唇の前で立てて見せる。気付いた千春も両手で自分の口を押さえ、大きく目を見開きながら何度も頷いた。
聞かれてたら終わりだ…。だがやってしまったことは仕方がない。萎えかけたモノに刺激を与えるべく、千春の中を味わわせる。
「飛んでました…ごめんなさい…聞こえましたかね?」聞いてたら聞こえるだろうよそりゃあよ…もう…。
「仕方ないよ」肉棒からゆっくり立ち上がってくる快感もあるし、怒るわけにもいかない。それに、第一優先は千春を逝かせまくり、最後に最高の射精をすることになってしまっていた。絶対にここでは終われない。
キスをしながら腰だけを動かし、出し入れを繰り返す。
「今日は怒ってますアピールだけして本当に帰ってもらうつもりだったんですよ」
「うん、ごめん」
「まさか本気で犯されるとは思ってませんでした。…手、痛かったんですよ?」
「ごめん。どうしても千春ちゃんとこうしたくて。本当にごめん」
「も、う…んっ、いいで…す…!あっ…本当に上手ですよ…ね…」
すっかり締め付ける力が元に戻った千春。その言葉を口にしながら、最後の方は目がトロケてしまっていた。
「もう少しさせて?」
「もう…好きにしてください…」
…
そのまま千春を逝かせ続けて1時間以上が経過した。最後は外に出した方がいいだろうと思いつつ、収縮を繰り返し始めた千春に聞く。
「も、う、限界…中に、このまま、中に、射精すよ」
「は、い、おねっ…が、い、しま…あっ!なかっ、中に、ぐ、ぐ!あぐっああっ!!おねがいっ!も逝くから、あ!逝くとき、逝くときあ!出、してっ!」
千春が締め付けを断続的に繰り返し始めた。ピンと伸ばされた足先が小さく蹴るような動きを見せ、ブルブルと震え出す。さっき以上に爪を俺の尻に食い込ませ、千春は必死の形相で喘ぎ散らかしている。
俺も千春の尻の下に手を入れ、その感触を確かめながら持ち上げ、できるだけ奥に奥に届かせようと必死に腰をぶつけた。
「あ!イク!!いく!!イクぅぅううっ!!…!…!っ!…!!!」
「ドカン!!ドン!!」耳元で2回壁が殴られた。…ケイだ。
「ぁ…ぁ…くぅ…っ、うっ、うっ、んっ、んっっ…!」
ケイの怒りが爆発していた。俺はその瞬間、壁を隔てたケイの50センチ横で、千春の奥の奥に、溜めに溜めたザーメンを繰り返し繰り返し爆発させていたのだった。
…
「どうするんですか。完全にバレてますよ?」
「そうだよな…」
寒い部屋の中。落ち着いた腕枕の中で千春が不安そうな顔をしている。
「私も悪いんですけど、そもそも襲ってきたのは椎名さんです」
「分かってる」
「こっちに被害来ないようにしてくださいね」
「分かってる」
「あれ?そういえば車なかったですよね?」
「止めてたらバレるから近くのスーパーに止めてあるわ」
「うわぁ…この男最っ低…。最初っから私とHするつもりで来たんじゃないですか」
「それは…悪ぃ…くないと思ってる」
「私も彼氏いるし、もう、あまり会えませんよ?」
「また襲うかぁ…」
「ほんと、訴えますよ?」
「ああいうの、どうだった?」
「…良かったに決まってるじゃないですか。見てましたよね?」
「めちゃくちゃ感じてたもんなぁ」
「…入れられたら終わりとか、ほんと、女って損ですね」
…
外が明るくなり始めている。そろそろ帰らないと。でもどうしようか。雪の中を歩くと足音が大きすぎる。ケイが起きていたら追い掛けて来そうだ。
「もう寝てるんじゃないですか?ダッシュで帰れば分かりませんよ」
「そうだよな」
…
とくに追い掛けられるようなこともなく、無事帰宅した俺。自宅で少し考えたが、良い案は出なかった。翌日、というよりその日、ケイと会う約束になっていた。
(何か聞かれても知らぬ存ぜぬで押し通すだけか…)
疲れていた俺はすぐに寝てしまった。ほぼ一晩中千春を抱いた満足感に包まれながら。
ケイの決意を知らないままに。
…