彩花さんと身体を紛らわせた翌朝。
香ばしい匂いで目が覚めた。
布団を掛けられているが、裸のまま寝てしまったらしい。
あれ?俺のパンツは?
シャツも無い??
仕方ないから、そのまま開けっ放しのドアを抜けてリビングへ向かった。
キッチンに向かっている彩花さんがいる。
料理を作ってるんだろう。
シースルーの黒いショーツはお尻の地肌を透けさせていた。
「おはようございます!朝ごはん食べますよねっ??」
振り返った勢いで揺れるおっぱいは柔らかさを物語っていた。
向かって右のおっぱいには痣?
いや、キスマークだ。
昨日は無かった。
柔らかさを堪能してて吸い付きすぎたらしい……
ごめんよ。
「服……着ないの?」
「着てもいいですか?元彼は朝から触りたかったらしくて。着ないでって言われてたんですよ!」
「料理するなら火傷しちゃつよ?」
「やさしいですね!」
ニコッとした笑顔にやられたのだろうか?
それとも、元彼との絡みに嫉妬したのだろうか?
「やっぱり朝はみんな立つんですね」
横の髪を耳元にかきあげながら反対の手でチンポを握って舐めてくれた。
そんなの見せられたらやられちゃうよね。
「彩花さんも濡れてるよ?」
少し顔を赤くして手で顔を仰ぐ姿も魅力的だった。
今度はシラフの状態で繋がった。
2人の間はコンドームという存在が遮っていたが。
キスマークのことは触れてこなかったが、ブラジャーで隠れる位置だったのは不幸中の幸い。
翌日は挨拶程度。
その翌日はおかずを貰ったり。
2日に1回会うペースだった。
あれから4日目。
2人で飲んで、セックスをした。
もちろんゴム付きでだが。
生の気持ちよさを知って、付ける手間も考えると生でしたいって思うのは男のエゴなんだろうな。
「海斗さんっておっぱいが好きなんですね!」
その頃には下の名前で呼ばれていた。
話を聞いていると、元彼の事がまだ好きなんだって伝わってくる。
でも、自然と彩花さんへの独占欲が湧いてきていたのも事実。
どう攻めたら気持ち良さそうなのかを考えてしていた。
それを知ってか?受け入れてくれる彩花さんは俺の中で元カノを忘れさせてくれる存在になっていた。
翌朝、ショートパンツにキャミソール姿で料理を作っていて、それを見て火傷の心配が減って安心した。
ただ……
黄色いブラジャーがキャミソールからはみ出ていて。
新たに付けてしまったキスマークが隠れてない……
本能に負ける男のエゴであり、申し訳ないと思いながらも触れられないから何も言わなかった。
その日は土曜日で彩花さんは休みのようだが、俺は仕事に向かった。
約束していたわけじゃないけど、彩花さんと、もしかしたら飲めるかも!って期待しながらお酒やツマミを買って家に向かった。
駐車場から見た彩花さんの部屋は電気がカーテンから漏れている。
居るな!
俺は静かに玄関のドアを開けてお酒を冷蔵庫に入れてシャワーに入る準備をした。
「やっぱりお前が良いんだよ!」
「なに?訳がわかんない!他の人を妊娠させたんでしょ!!」
「降ろさせるから!ヨリを戻そう!」
「そんなの自分勝手だよ!」
あれ?
彩花さんの部屋から声が聞こえる。
元彼が来てるのか……
今更来て欲しくない。
この頃には彩花さんの事を好きになってた。
「ちょっと!むりだから!!」
「やっぱり彩花が1番いいんだよ!」
しばらくの沈黙。
「口開けてくれよ。」
「んっふぅ〜……」
リビングにいるんだろう。
キスをするぴちゃぴちゃって音が聞こえてきた。
「んっ……やだぁ」
「やだって、濡れてんじゃん」
「あっ……んっ♡だめだってぇ。妊娠させて子供いるんでしょ?」
「降ろさせるから!」
彩花さんは葛藤してるんだろうな。
まだ元彼の事を好きだって事は俺にも分かるし。
受け入れたら幸せなんだろうけど。
子供のことも考えて。
そこに俺への気持ちはないんだろうな。
「あん…あっあっ♡」
「俺のも舐めて」
「え……」
「どうした?あっ、脱がせてなかったね」
「やだ……」
「はっ??何これ?」
「え……」
「なんでおっぱいにキスマーク付いてんだよ!」
「なんでって……」
「俺以外の男とやったのか!何やってんだよ」
「えっ……?自分は二股して妊娠さてるのに別れた後も私はダメなの?」
「お前、女だぞ?俺以外の男に股開くなよ!」
「は?意味わかんない!!何なのそれ!!もういい!帰って!」
「おい……」
「警察呼ぶよ!帰って!!」
彩花さんは吹っ切れたんだろう。
元彼を追い出した。
そして俺は拳を握って安堵した。
しばらくすると、ベランダが開く音がした。
いつものルーチンだ。
でもすぐにお風呂にはいったようで脱衣場のドアの音が聞こえた。
上がったあとはドライヤーの音。
それが鳴り止むとゴソゴソと何かをやってから。
俺の家のインターフォンがなった。
ショートパンツにキャミソール姿の彩花さんだった。
「ごめんなさい。遅い時間だったけど……来ちゃいました。」
正直嬉しかった。
はみ出たピンクのブラジャーをキャミソールを引いて直して上げたんだけど。
嫌がるかな?って思ったら、小さく微笑んで
「ありがとう。優しいね」
それから一緒に飲んだけど。
元彼の話題は出してこなかった。
その代わり、寄りかかってくる彩花さんをずっと抱いて飲んでいた。
その日、俺たちを遮る物はなく。
飛び出た精子は彩花さんのへそに水溜まりを作っていた。
「零れちゃうから拭いて?」
拭くと彩花さんはお掃除フェラをしてくれた。
今日元彼が誘っても出来なかったセックス。
過去元彼がさせて貰えなかった生セックス。
俺は元彼よりも思って貰えたんだろか?
腕枕で眠っている時のあの涙の真相は聞けていない。
でも、それは元彼との決別の涙だった事は容易に想像できた。