前回の続きの前に、ちょっと思い出したことがあった。刺激的な体験だったので聞いてください。
中◯生のころ。
すでにオナニーを覚えていた俺は、なぜかすでに他人とは異なる性癖の持ち主であることが分かっていた。
露出というか、誰かに見られそうなところでのオナニーがとても興奮するということだ。
家ではないところでするオナニーにすっかりはまっていた。
中学校の下駄箱の裏
中学校の屋上に向かう階段の踊り場
(当時図書委員だったので)放課後の誰もいない図書室の中
暗くなった広い空き地
近所の大きな団地の内階段
などなど大人になった今では確実に犯罪になってしまうが、当時はそんな意識がなかった。
広い空き地(それは本当に広く、まさに東京ドーム何個分とか言えそうなほどで、今は工場が建っているはず)では、ごみ箱に捨てられていたエロ漫画にものすごく興奮してしまい、薄暗くなってから周りを気にしつつそれを読みながら刺激的なオナニーに励んだものだ。
近所の大きな団地は10階以上あり、内階段にたまにエロ雑誌が捨てられていたりしていたのでたまに行ってはそれを探し、エロ雑誌がなくてもエロ漫画の内容を思い出しつつオナニーしたりしていた。
ある日その団地へ行って、エレベーターだと住人に見つかってしまうかもしれないので途中まで外階段を使って上がり、ある程度上ってから内階段へ行こうと思って、最上階まであといくつかというところまで外階段を上って行った時。
最上階のエレベーターから2人の大人の男女が出てきて、あたりを気にしながらすぐ隣にある内階段の扉を開けて中に消えていったのだった。
最上階で降りてすぐ下に降りる人なんていない。
(これは、何か見られるかも)
今だったらどういうことかすぐに見当がつくが、当時はまだ「何か」としか思いつかなかった。
俺は外階段で数階下り、内階段の扉を静かに開けた。
音が出ないように閉め、同じく音をたてないように、ゆっくりと階段を上っていった。
「はぁ、はぁ・・・」女性の吐息が、内階段に響いた。
(すごい・・・!)
当時まだAVを見たことがなく、友人に借りた「くりぃむレモン」という18禁のアニメやテレビの深夜放送くらいでしか女性の喘ぎ声を言うものを聞いたことがなかった俺は異常なほど興奮してしまった(緊張の方が大きくモノが勃起するということはなかったが)。
「あっ、んはぁ・・・」響き続ける女性の喘ぎ。
当時の知識でも何をしているのか、そのままいけば彼らがどうするかは分かっていた。
(み、見てみたい・・・)
そう思った俺は、女性の喘ぎを聞きながら、ゆっくりと階段を上っていく。
数分が過ぎて、あと1階分もない、最後の踊り場の陰までたどり着いたその時。
不意に声が止まった。
(ばれた・・・!?)
動きを止める俺。
そのまままた、1分くらいが過ぎた。
「チッ」男の舌打ちが聞こえた。
そしてすぐ扉が開く音が聞こえ、二人は出て行ってしまった。
最上階までたどり着いてわずかに扉を開けると、外階段から降りていく二人の姿があった。
後から考えれば、見られるわけなんかない。見つかったら大人の男に中◯生がどう太刀打ちするというのか。
そのまま近くで聞き続けて、きっと性行為まで及んだであろう二人の声だけを聞くべきだった。
がっかりしながらも興奮冷めやらぬ俺は、その場で階段に座り、ズボンのチャックを開けてモノを取り出し、目を閉じてさっきまでこの場に響いていた女性の切なそうな喘ぎを頭の中に響かせながら、指先でモノを刺激した。
まるで目前で痴態が繰り広げられているように錯覚し、モノはすぐビンビンになり、1分もしないうちに精液を吐き出してしまった。
家に帰ってから、その夜にも声を思い出しながらオナニーにふけった。
そして大人になってからは女性の喘ぎというか、吐息にとても興奮してしまう自分がいた。
一人暮らししていた頃は、ネットで知り合った女性に電話番号を教えて非通知でかけさせ、テレフォンセックスや俺がイクときの声を聞いてもらっていたこともあった。
それらはきっと、この中◯生の頃の強烈な興奮体験のせいなのではないだろうか。