朝になり、目が覚めると、目の前の馴染みのない景色に、一瞬、自分の居る場所がどこか分からなかったが、次第に意識がはっきりしてくる。
「そうだ、まあちゃんの家だわ。」
昨晩は仕事を終えてから、夜遅めの新幹線に乗り込み、夜遅くに到着して、軽く夕食を食べてから、すぐに寝たんだった。まあちゃんの家は会社借り上げの賃貸マンション。そこの6畳間。ここが、しばらくは私の部屋になる。なんだか、こういう環境がとても新鮮に感じる。
住み慣れた自宅を離れ、狭いながらも、賃貸マンションでの生活って、若いころの自分に戻ったような気になる。しかも、可愛い娘、娘婿、そして初孫との4人での共同生活が始まろうとしている。
パパからは、「しっかり面倒みてきてくれ。」と背中を押されてやってきた。これほど心強い味方はいない。私の銀行口座にはパパから3カ月は楽に過ごせるだけの、たっぷりとしたお金が振り込まれていた。
朝目覚める。
「おはよう。」
「あっ、ママ、おはよう。」
まあちゃんの朝は早い。もうすでにキッチンに立っていた。育児に暇はない。昨晩から今朝にかけて、授乳のたびに何度も目を覚まし、赤ちゃんのお世話に時間をかけている。新米ママは大変なのよ。
「早希ちゃんは?寝てるの?」
「うん、さっき寝かしつけたところ。」
「見てくるわ。」
私はベビーベッドに近づき、寝てる孫の顔を上から見つめる。頭には帽子、手には手袋をはめて、すやすやと眠っている。
…なんて、小さくて可愛いの。小さい頃のまあちゃんにそっくり。
「ママ、早希のこと、見といてくれる。眠いから少しだけ寝ていいかな。お願い。」
「まかせといて。ママね、多分だけど、赤ちゃんが何を欲しがっているのか、何をしてほしいのか、って今でも泣き声で分かるのよ。オムツ替えはするけど、オッパイのときになったら起こすから、それまで寝ときなさい。」
いつまでも見てられる。この可愛い顔、小さな手。指先でちょこんとほっぺたを触る。赤い頬はピクリとなるが、スヤスヤと眠っている。私は赤ちゃんの口の匂いが好き。これこそまさに癒しの匂い。口に鼻を当てると、甘いミルクのような匂いがする。
…う~ん、たまんない、この赤ちゃんの口の匂い。
「お義母さん、おはようございます。」。朝陽くんが起きてきた。
「朝陽くん、おはよう。今日はお休みだったわよね。早希ちゃんね、今、寝たとこみたいよ。朝陽くんは朝食って普段食べてるの?まあちゃんから、朝陽くんは朝食は自分で勝手に食べてるって聞いてるけど、食べるんだったら作るわよ。どうする?」
「食べますけど、いつもは食パン1枚なんです。朝起きるのって苦手なんで、軽く済ませています。」
「じゃあ、明日から朝御飯は私が作るわね。朝御飯はきちんと食べたほうがいいわよ。何か食べれないものとかってある?」
そうして、3人と1人の共同生活が始まった。まあちゃんの自宅は利便性が良く、近所には歩いて行けるところにスーパーや、商店街もあり、食材やちょっとした必需品の調達には困らなかった。
それでも、まあちゃんの生活は昼夜関係なく変わらず不規則な生活だけど、私のサポートもあって、新米ママは子育てに奮闘中。朝陽くんも仕事が終わると、真っ直ぐ家に帰って来て、子供の世話をしてくれる。オムツ替えでも、沐浴でも積極的にしてくれる。
…この感じだと大丈夫そうね。
「美香、セックスしてないから溜まってきたし、美香の手料理が食べたい。」。そうだ、パパからこんなライン連絡があったの。ラインには、パパがベッドでペニスをシコシコと手コキする動画が添えられていて、思わず笑ってしまった。パパなりのジョークということは分かったから、私も半分ジョークのつもりで、
「パパ、私もなんだか溜まってきたわ。私のオナニー動画送ってあげるから、これで今は我慢して。」
私はラインに撮影した自慰の動画を載せ、「3カ月って言ってたけど、パパの体がもたないわね。まあちゃんと相談しながら、出来たら早めに帰るわね。」とパパに返信した。
「オッケー。」と絵文字で返信が返って来た。
*********
まあちゃんの家にやって来て1カ月が過ぎた。もうすでに世の中は夏。外に出れば日差しが暑く感じるようになった。1カ月も過ぎると、皆の最初の緊張感はどこへやら。何かここに私が居ることに二人とも全く違和感を感じなくなっていたし、彼らの生活の中に完全に溶け込んでいる自分が居る。
朝陽くんったら、最近は私がお風呂に入っていても、しれっと浴室に入ってくる。もちろん、歯を磨くためだけど、昔は、「すいません。お義母さん、入っていますか?」って、それなりに断って入ってきてたもんだけどね。
一度は私の自宅で全裸をみられたことがあったが、ここにきてから何度か私の全裸に近い姿は見られている。バスタオルを胸まで巻いて髪の毛を乾かしているところに、「すいません。タオル欲しいんですけど・・」って言いながら、いきなり入ってきたこともあった。
そんなに大きなバスタオルではないので、胸は隠せても、太腿は完全に露出しているし、アソコもギリギリ隠せている感じ。少しハラッと前がはだけると下の毛なんて絶対見えちゃう。
それに、最近は朝陽くんの私を見つめる目が少し変わってきている気がする。義母ではなく、私を一人の女、性対象として見ている気がする。だって、彼の視線をいっぱい感じるんだもの。暑くなってからはノーブラでTシャツにショートパンツという格好が多いんだけど、ふと彼に目をやると、私を見ていた目をふっと伏せるような態度が多くなってきている。
それに、台所とか、洗濯とか、赤ちゃんの寝室とかで、まあちゃんの視線が無いところでは、何か手伝う素振りでさりげなく私の体にタッチしてくる。背中ごしにソフトに抱き抱えられるっていうか、そんな感じ。私は別に嫌がる素振りもせずに、彼の身体にぴったりと身体をくっつけてあげる。最近は、私の方から彼の腕や腰にさりげなくタッチするようにしている。
だからね…私は分かるのよ。朝陽くん、結構…あっちの方、溜まってるってこと。
(彼…私とエッチしたがってる?)
前にまあちゃんにセックス事情を聞くと、「ここ最近はエッチしてないの。疲れてるもん。朝陽は求めてくるけど拒否してる。」って言ってた。
「ママ、だったらいつするの?」という言葉に、
「早希が寝てる間の30分でもいいから、彼を受け止めてあげないと。お口で抜いてあげるとかでもいいのよ。朝陽くん、若いんだから、したいのよ。それに、あなたのそのオッパイ…今、Fカップぐらいあるんじゃないの。身体付きだってぷっくらとしてきてるから、そんなの見せられてたらエッチしたくなるって。」
「30分ぐらいだったらとか、お口だけとかだったらしないわ。それだったら、朝陽にはもう少し我慢してもらう。」
「まあちゃん、30分とかってのはモノの例えよ。時間はいくらでも作れるんだからね。まあ、あなたたちのことだから、あなたに任せるわ。もうこれ以上は言わない。」
そんなことがあってから、週末のある日の夜。私と朝陽くんとの関係に大きな変化が訪れた。
(続)