私は寝間着をはおり寝室から出ると、玄関横にある客間へと入った。電気を点けると、部屋の片隅に一通りの寝具が畳まれて置かれていた。私は今日、決して使われることのなかった布団を敷き、電気を消すと布団に横になり時間が立つのを待った。
目を閉じると、明滅する無数の光の点が瞼の裏で光り、点の中で裸体の義姉さんが蠢いている。鼓膜の裏はさっきまで聞いていた義姉さんの喘ぎ声で震えていた。もうこのまま眠ってしまおうとも思ったが、やはり寝付けずにじっとしておくばかりだった。
「チャラララ♪・・」。門扉のチャイムが鳴る。
「は~い。今開けるわ。」
続けて、「ピンポーン♪」と玄関のチャイムが鳴る。義姉さんの足音。カチャという音の後、玄関の扉が開いたのだろう、部屋の空気が少し揺らいだ。私はより一層、身を固めてジッとした。今いる部屋は玄関脇にあるので、部屋の扉を通して、男女の会話がはっきりと聞こえてくる。
「昭吾くん、あれ浩くんは?」
「浩はタクシーで帰ったよ。今日は俺だけ。」
「ねえ、今日はどうしたの?いきなり。」
「いや~、ゴメンな。まっすぐ家に帰るつもりだったけど、急にママに会いたくなってな。」
「飲んでるのね。まあ上がって。」
「ほな、お邪魔します。ママ、ビールある?」
「もう・・ママって言うのは止めて。まだ飲むの?あるから、静かにして。妹たち、寝てるから。」
「そうやったな。美香、すまんすまん。」
リビングのドアが閉まり、また静かになった。
「確か、彼氏、今日は帰るっていってたよな・・・若い感じの声だったな・・・このまま寝てしまってもいいのか?」。
僕は暗い天井を見ながら色々と思惑していた。そのうち、最初あった緊張感が緩和されてきたのか、うつらうつらとし出した。「彼氏が帰ったら、義姉さん、起こしてくれるかな?」。僕は少しだけ眠るつもりで目を瞑った。
後で義姉さんに聞いた話だが、今、付き合っている彼氏は税理士事務所の3代目見習い、つまり次期経営者で年齢は30歳と義姉さんとは10歳差。この事務所とはご主人が生前から懇意にお付き合いしていたらしく、義姉さんのご主人が他界した後、今後の遺産相続や固定資産税のことで相談しているうちに恋心が芽生え、付き合いが始まった。
義姉さんには再婚の意思はなく、彼氏もそのことは重々承知の上で付き合っているらしい。今回みたいに急に来ることはあまりないが、月に2~3度は自宅に来るとのことだった。
少し眠ってしまったのか・・一瞬、ここがどこか分からなかったが、義姉さんの家だと思い出すのに時間はかからなかった。相変わらず周りは静かだが、静かな音の中に明らかに女の甘い喘ぎ声が混じっているのを感じた。心臓の鼓動が急に早くなり始めた。
ここにじっとしていれば私の存在は彼氏にはばれることはないだろう。しかし、私の中に、「今、リビングで行われている何かを知りたい」という強い欲求が芽生え始めた。
私は布団から出て、部屋の襖を開けると、リビングの扉に耳を当ててみた。くぐもってはいるが、さっきよりもはっきりと義姉さんの呻き声が聞こえた。
「あの最中だったら、扉が開いても気づかないだろう」。私には迷いはなかった。私はリビングの扉を少しだけ開け、中を覗くと、想像通りの光景が展開されていた。
扉から数メートル離れた黒いソファーの上で、レースを豪華にあしらった黒いランジェリーを身にまとった色白の義姉さんと全裸の彼氏が相互愛撫の形で抱き合っていた。彼氏が下になり、義姉さんは彼氏の顔の上に跨り、その体を屈曲させながら頭を上下させ、ときどき背中をのけ反らせては歓喜の声を上げている。
彼氏の顔は義姉さんの太ももの影になってはっきりと見えなかったが、顔を上下させつつ、指で義姉さんの秘部を激しくかき回している。
他人のセックスを生で見るのは初めてなので、私の鼓動は一気に早くなった。しばらくは、ソファーの手置きが邪魔になって義姉さんが彼氏の肉棒を咥えているところははっきりとは見えなかったが、彼氏がいったん立ち上がり、ソファーにどかっと座った。それにしても、遠目からでもこの男のイチモツはかなりの大きさであることが分かった。
彼氏の顔がはっきり見えたが、声の調子のとおり、顔全体に若さが漲っている。彼氏がソファーに座ったので義姉さんは四つん這いの恰好になった。義姉さんは彼氏の胸に舌を這わせ乳首に吸い付いた。形の変わらない乳首を舌先でペロペロと舐め、肌をたどって股間に向かっていった。
義姉さんは左手で肉棒を握ると、肉棒全体を人差し指の腹で撫でまわし、亀頭の尖端に指先をあてると、「あらあ、ねえ、お汁が出てきたわよ。気持ちいいの?」
義姉さんは左手での手淫を続けながら、彼氏の肩元に顔をもたれかけて、指先を濡らす我慢汁を丁寧に亀頭全体に塗っては、その指を舐めてを繰り返している。義姉さんの左手は亀頭を上から手のひらでこねるようにぐるりと回転させながら刺激し、細い5本の指が亀頭から裏筋、そして幹を上下に扱いている。
彼氏はランジェリーの肩紐に手をかけると、するりとランジェリーを脱がした。Cカップの美乳が露になり、彼氏は右手で乳房を揉み、赤い乳首を転がす。義姉さんは亀頭の先に唇を当てると、舌先がヌラりと亀頭を舐め回した。男の顔が歪むのが見えた。
先端に舌を這わせ、亀頭から裏筋、そして幹を下りて陰嚢にしゃぶりつく動きを繰り返している。義姉さんは再び肉棒の裏側を舐め上げ、鈴口をチロチロと舐めてから、丸く開いた口でスッポリと喉の奥まで肉棒を呑み込んだ。
「ジュルジュルジュル」という垂れる唾液を吸い込む音が聞こえる。義姉さんは肉棒を含んだままぴったりと唇を閉じ、密室状態になった口内で肉棒が蠢いてるのか、義姉さんの頬が亀頭の形に盛り上がりながらゴロゴロと動いている。義姉さんは頬をすぼめて強く肉棒に吸い付き、クチュクチュと音を立てながら頭を上下させている。
「はああ、美味しいわ。欲しかったの、あなたの・・・」。
・・・・さっきまで、おれとセックスしときながら・・・。
私は「あなたのが欲しかったの」という義姉さんの言葉に強く嫉妬したが、その気持ちをぐっと飲みこんだ。
彼氏は義姉さんの口から肉棒を抜くと、義姉さんを抱え上げソファーへと横倒しにした。張りのある乳房に顔をうずめ、両の乳房を揉みながら、左右交互に乳首を吸い上げている。乳首を舌で転がしてから、脇の下にも顔を埋め、手入れされたスベスベの腋下に舌を這わせている。
「くすぐったいわ・・ああん、いいの、そんなことしなくても。昭くん、それよりも早く入れて。」
「まだ早いよ。美香、ゆっくりと楽しませてくれよ。久しぶりなんだから。」
彼氏は義姉さんの白肌の内ももに挟まれた股間に顔を迫らせた。黒々とした陰毛は整えられ、薄茶色のビラビラが良く見える。割れ目に指を当てて左右に開くと、ヌメヌメと濡れた蜜口が襞を震わせて花弁のように開き、そこにギュッと顔を埋めた。彼氏は膣の内部をかき回すように顔を激しく動かしている。
「あああ、あっん」。義姉さんがピクっと顔をのけ反らせて喘いだ。ジュルジュルと溢れる愛液をすする音が聞こえる。
「きゃあ、何するの」。
彼氏は義姉さんの腰を両手でもち、マングリ返しの状態にした。客観視するマングリ返しの卑猥な体位に強く興奮した。
「ああ、恥ずかしい…こんな格好で」。普段は清楚な義姉さんが、今は大胆なポーズにさせられて、羞恥心を掻き立てられてるのだろう。彼氏は義姉さんの腰に手を回し、露になった股間に顔を激しくこすりつけるようにして秘部を舐めまくっている。舌全体を使って2つの穴、アナルと蜜口の両方を舐めつくそうとしている。指の腹で肛穴の皺を数えるように、ピンクの蕾を撫でている。
「美香、さっきから思ってたんだけど、今日の美香のオマンコってなんでいつもより赤くて膨れてんだ。それにアナルももう縦に開いてるぞ。」
「そう・・昭くんがそうさせたのよ。」
「そうなのか・・美香、俺が来る前にオナニーもアナニーもしてたんじゃないの?」
「うん、それもあるわね・・だって、昭くんとなかなか会えないから。」
「可愛い女だな、美香は・・もっとたっぷり可愛がってやるよ。」
「ねえ。入れてくれないの?固いの早く頂戴よ。」
「待ってろよ・・入れるのはベッドの上だ。」
そういうと、彼は立ち上がり、テーブルの上の飲みかけのビールを一口飲むと、エアーピストンの動きをしながら腰を振りつつ、
「美香・・行くぞ。」とソファーに横たわる美香に声をかけた。
「まずい」。私は咄嗟にリビングから離れ、音を立てずに襖を開けると、暗い部屋の中に戻り息を潜めた。しばらくして、ドアの開く音がして、階段を上る足音が聞こえてきた。そしてドアがバタンと閉まる音が遠くで聞こえた。
周りはまた静かになったが、一度着火した「セックスを覗き見したい」という欲求の炎は全く消えていなかった。私は少し間をおいてから、部屋を出ると、音を忍ばせて階段を上り、義姉さんの寝室の隣の部屋に入った。
義姉さんの家は亡くなった主人が医者だったこともあり、豪勢な造りになっている。1人息子は大学生で別々に暮らしているので、義姉さんが1人で住むには大きすぎる家だ。2階には部屋が3部屋あって、その一つが昔はご主人と沢山の愛を育んだ今の義姉さんの寝室になっている。
その寝室には採光用の出窓が天井にあって、出窓を掃除するときは、隣の部屋のベランダに設置されたスロープを登れば窓が拭けるような造りになっているということを義姉さんから聞いていた。
私はスロープを上り、出窓のブラインドに手をかけると、ゆっくりとブラインドをスライドさせた。さらに出窓の鍵を開け、少しだけ出窓を上に持ち上げた。出窓からは上から寝室を覗くような形で中での様子がばっちりと見えた。
二人とも出窓の変化には全く気づいていない。なぜなら、もうすでに濃厚なセックスが始まっていたから。まるで、義姉さんは私の存在を忘れたかのように・・・快感を貪る一人の雌犬のように見えた。
「ああっつ、あああ」。淫靡な喘ぎ声。
見える・・・。聞こえる・・・彼らの生々しい淫靡な交尾の様子が強烈に目と耳に飛び込んでくる。
ベッドのシーツはすでに乱れ、2人は横向きでディープキスをしている。義姉さんの柔らかな乳房は形を変えながら揉みしだかれ、ツンと立った乳首を咥えながら、指を蜜口の中に入れてかき混ぜている。義姉さんは手で彼の肉棒をしごきながら、甘い女の声を上げ続けている。そして、また相互愛撫の形になり、クンニとフェラチオのせめぎ愛が始まった。
彼らはセックスをして楽しみ、私は彼らのセックスを一方的に見せられている。当然、時間の経過する体感が全然違う。もうかれこれ10分は相互愛撫をしているが、見せられるほうにはとても長い時間に感じた。
・・・義姉さんは僕のことが気にならないのか?
・・・義姉さんは、なぜ早くこの男を帰さないのか?
「こんなに激しくセックスしたら、今日はもう僕とセックスできないじゃないか!#ブルー
燃え盛っていた覗き見の興奮の炎は小さくなり、逆に苛立ちが強くなってきた。そして、このイライラは彼氏ではなく、義姉さんへ向けられた気持ちだった。今、目の前の現実世界を壊したい。この出窓を開けて、天井から2人に僕の精液をぶちまけたい。そして笑ってやる・・やばい、心が少し壊れかけている。
でもよく考えれば、彼氏と義姉さんがセックスしていても何の不思議もない、むしろ当たり前の世界なのだ。僕は義姉さんの義理の弟ではあるが、ここにいては単なる部外者に過ぎない。義姉さんが彼氏とのセックスに没頭するのも、僕との今日の逢瀬を悟られないがための思いやりなのかもしれない。
そう思いこませるうちに、頭が冷えてきて、気持ちが落ち着いてきた。男が帰った後、義姉さんにどう接すればいのか・・何も見なかった、聞かなかったことにして穏便にすませようと思った。
(続)