「結婚するとモテる男性って意外といるんですよ?気をつけて下さいね?」
いつも通っている美容室の美容師さんから何気ない一言だったが、その時は所謂モテ期と言うものを経験したことがない僕は笑って聞き流してした。
これは数年前転職後に結婚(転職前からお付き合いしてた方と)した後のことでした。地方の大企業の支店から、都会の小規模な会社へ転職して3ヶ月が経とうとしていた。
引っ越しも落ち着き新しい職場にも慣れて来た僕は充実した毎日を送っていた。思えば学生時代彼女も出来ずに過ごしていて、結婚なんて夢のまた夢だと思っていた僕がこうして新婚生活を送っていることに喜びを感じていた。
小さな職場ということもあり、年齢層は割と高めだった。だが偶然にも同い年(当時27歳)の同僚も男女共数名いて、休憩や仕事中の雑談も楽しくしていた。
ある時社内の新規企画班に入ることが上司から言い渡され、早速企画会議が始まった。その班は4人構成で、その中には同僚の美里がいた。
同僚の美里は小柄なショートカットで、お世辞にも胸が大きいとは言えなかった。でも愛嬌があり話しやすく、いつもわからない事を気軽に聞いたり雑談も多くしていた。
ある日会議で使う資料を2人で用意していた時に、ふと美里が前屈みになるとブラウスの隙間から白いブラと小さな膨らみが見えてしまった。思わず見てしまったが、咄嗟に誤魔化した。数日間はその時の胸ちらが頭から離れなかった。
その時から段々と美里と話すのが楽しくなり、隙を見ては話したり仕事を手伝ったりしていた。何より美里の方も話しかけて来ることも多かった。そして細身な事もあってか時々ブラウスの隙間からの胸ちらも堪能していた。
でも心の中では「自分は既婚者だから…」と線引きをしたい自分と、仕事中での会話だからと言い聞かせる自分がいた。そしてあの美容師さんの言葉を思い出す。
でもモテていると言うより、一方的な感情だからなとも思っていた自分はとてもモヤモヤしていた。
ある日企画もひと段落していた頃、お疲れ様会と称した飲み会が開かれた。班の4人で楽しく2次会まで開催しお開きとなった。帰り際美里が話しかけてくる。
「奥さん大丈夫?もう12時近いけど」
「ああ大丈夫だよ今日は遅くなるって言ってあるし。でも少し怒ってるかも(笑)」
「新婚さんなんだから早く帰ってあげなよ!」
「でもたまには遊びたいじゃん?今日は本当楽しかったし(笑)もう一軒行きたいくらいだし」
「私も楽しかった!もう一軒ね〜奥さんには悪いけど行っちゃう?」
まさかの3次会の誘いにドキッとしてしまった。
「行っちゃうか!」
美里は酔っているのもあるのか腕を掴んでカラオケ店を指差す。僕はもう流れに身を任せてカラオケ店へ2人で入店した。
2時間歌った後美里を家まで送った。(僕は酒が弱いので飲み会の時に皆を車で送り届けるのが恒例となっていた)
「送ってくれてありがとう〜お礼何が良い?」
「そうだね〜お礼してもらうために送ってる訳じゃないからな〜美里に任せるよ(笑)」
「そう?じゃあ奥さんには内緒ね」
そう言うと美里は僕の頬にキスをした。僕は何が起こったか分からず戸惑っていると、じゃあねと言って美里は去って行った。
この日から僕達の秘密の関係が始まったのだった。続きはまた後日書きます。