ゴールデンウィークの最終日。私はそわそわしていた。
娘は家を空けている。テニスの合宿に行っているのだ。一泊二日の短い日程ではあるが、コーチの動きが気にかかる。由愛は今日、帰ってくる。
果たして彼女はどんなことを経験してくるのか。
もんもんと考え続けていると、玄関のドアがガチャリと開いた。
「ただいま、お父さん」
由愛の大きな目の下にはクマができていた。娘の疲労ははっきりとわかった。私の顔が強張ったのがわかったのだろう。由愛は先回りして話す。
「コーチから、お父さんにこの前のこと話した?って聞かれたけど話してないって言ったよ。すごくほっとした顔してた」
「コーチとはそれだけ?」
「うん。もうそれで近寄ってこなくなった」
私の牽制は思った以上に効いたらしい。もうコーチは由愛にちょっかいを出すことはないだろう。こちらから揺さぶれば話は違うかもしれないが……。
「なのに、なんでそんなにしんどそうなの?」
「それは……。寝てから話すね。おやすみなさい」
眠気でもう限界といった風情の由愛は、自分の部屋に上がっていった。
由愛が起きてきたのは夕食の時刻。その席で私は、なにがあったのかを聞いてみた。ちょっと言いづらそうにしつつも、由愛は合宿でのできごとを話してくれた。
(以下は、娘の視点で書いています)
合宿とは名ばかりで、一日のほとんどを遊びに費やした。しかし夜になったからといって素直に寝る子は少なかった。
女の子が集まれば自然と話題になるのは恋バナだ。由愛たちは六年生ということもあり、かなり生々しい話にもなった。
「四組の子、担任の先生とセックスしたんだって!」
「え~。ほんとに~?」
真偽不明の話で盛り上がる。由愛はあくびを噛み殺しながら聞いていた。
「由愛ちゃんはしたことある?セックス」
「わ、わたし?」
突然、話を振られて由愛は驚いた。まさか、父と毎日のようにセックスしてるなんて言えるわけもない。
「ないよ、そんなの。当たり前じゃない」
「だよね」
即答した由愛に、友だちもそれで納得したらしい。また口さがない話に花を咲かせる。相槌を打ったり驚いたように見せたり。由愛も彼女らに付き合った。
段々と、ひとりふたりと眠りついていった。やがて、大部屋には寝息だけが響くようになる。
由愛は目を閉じるタイミングも皆に倣っていたが、寝入りかけたところを揺さぶる者がいた。
「ねぇ、由愛ちゃん。おトイレ行きたいの。着いてきてもらっていい?」
声をかけてきたのは由愛の親友、宮下咲。ショートカットと、六年生にしては大きな乳房が特徴の少女だ。
由愛は怖がりだ。慣れない宿泊施設で、深夜にひとりトイレに向かう心細さはわかる。快く、咲に付き添った。
トイレで用を足したあと、並んで手を洗う。ふと、由愛は視線に気づいた。隣の咲がじっと由愛を見ている。
「由愛ちゃん、嘘ついたでしょ」
「えっ、なに」
「ほんとはもう、セックスしてたんでしょ」
咲は核心をつく。その言葉には確かな根拠があるように聞こえた。由愛は大いに動揺する。
「そ、そんなわけないじゃない。セックスなんてしたことないよ」
「ふ~ん」
ハンカチで丁寧に手を拭った咲は、それで引き下がったようとするかのように見えたのだが……。
「えいっ」
「きゃあ!」
咲が不意打ちで、由愛の股間を掴んだ。パジャマと下着越しとはいえ、その衝撃に由愛は身動きがとれなくなる。
「やわらかーい。こんなエッチなおまんこで処女なんて、やっぱり信じられない」
咲は優しく由愛の恥丘を揉みこんでいく。その手は明確に、性感を引きだすことを目的にしていた。開発されきった陰部は早くも、ぞわぞわとした感覚を背骨を通して由愛の脳に伝える。
「や、やめて……!」
由愛は言葉だけでなく、咲の手を掴んで抵抗しようとする。しかし完全に遅れを取ってしまった。手に力は入らず、咲の思うがままになってしまう。着替えたばかりのショーツの下で秘裂が開き、淫核が勃起するのがはっきりとわかった。
「ふふっ」
咲がいきなり、由愛のショーツごとズボンを下ろした。妙に白っぽい蛍光灯の下に、由愛の秘部全てが露わになる。
咄嗟のことで由愛は反応できない。咲はさっとひざまずくと、由愛のクリトリスを包皮から剥いた。その衝撃で思わず声が出る。
「ひぃっ!」
「由愛ちゃんのクリちゃん。もうぱんぱんだね~」
咲は躊躇なく、肥大した由愛の真珠を舐めあげた。由愛の目にチカチカッと快感の火花が散る。
「あぅぅう!なにするの……!きたないよ、咲ちゃん……」
「ちゃんと拭いたでしょ?汚くなんかないよ」
咲は秘芽への舐責を続ける。ちろりちろりと舐めあげたかと思うと、唇が軽いキスをする。同性の小さな口唇で女の泣き所を嬲られ、由愛は否応なしに高みへ連れ去られる。
「ひぐぅっ!」
由愛の身体がびくんと跳ねた。親友の舌で絶頂を迎えてしまったのだ。
「イッたの?由愛ちゃん」
由愛は返事ができない。荒い息をつくばかり。そんな由愛を引きずるようにして、咲は個室に連れこんだ。洋式便座の上に股を大きく開いた体勢で座らされる。
「おツユもどくどく出てビラビラも膨れて……由愛ちゃんのおまんこ、すごくエッチ」
親友は由愛の秘部をあけすけに評する。思わず顔が熱くなるが、そんな隙を咲は与えなかった。右手の人さし指と中指をピンと立てると、由愛の膣に突っこんだ。淫液が滴る蜜洞はそれをするりと受けいれる。
「ひぐぅ!あぅ!あーーーっ!」
「ほら。誰とセックスしたか、言っちゃいなよ」
咲は二指を由愛の胎内に往復させる。入れるときは指を真っ直ぐにしているのに、引くときは曲げて鉤状にする。二本の指先が膣ヒダを引っかき回す感覚がたまらなかった。
「うぐぅぅっ!言えない!言えないのぉっ!」
「ふ~ん」
咲は突然、手を止めた。ぐしょぬれの花園からぬるりと指を抜く。由愛の腰が思わずぶるっと震えた。
「由愛ちゃんがそこまで秘密にしたい人なんだね。ならもう聞かないよ」
「ん!?んうぅっ!」
咲は、愛液にまみれた指を由愛の口に突っこんだ。自分の蜜を直接味わうのはこれがはじめて。由愛は目を白黒させる。
「ほら。ちゃんと綺麗にしてね」
咲に命じられるまま、由愛は口内で舌を動かし、頬をすぼめて咲の指を清めていく。くぐもった水音が深夜のトイレに響いた。
「お口もしこまれてるんだね……。ふふっ」
咲は意味深に笑う。由愛は顔が真っ赤になった。つい奉仕するように口を動かしてしまった。無意識の内にそれを行ったことが、自分の身体に刻まれた淫癖の深さにつながっているような気がした。
咲の指に纏わりつくのが由愛の愛液から唾液に変わるころ。彼女はようやく由愛の口内から指を抜いた。
「それじゃあ私は戻るね。おやすみ由愛ちゃん」
人さし指と中指が光る右手で、咲は手を振った。絶頂による脱力で由愛は動くことができない。トイレに取り残されてしまった。
「ぅう……うんっ」
個室のドアが開いたままだというのに、由愛は自慰をはじめる。五指の中で最も長い中指を膣の奥へ奥へと差しいれようとする。しかし。
オルガスムスに導かれたとはいえ、細くて短い女児の指でだ。それだけで満足できるはずもなく、かえってもっと強い刺激が欲しくなってしまった。
「やっぱり、届かない……。ぅぅ、切ないよぉ……っ」
子宮口を突かれまくりたい。しかし、それを叶えることはできない。身体の中心にくべられた火が自然に鎮まるのを待つしかなかった。由愛はまんじりともできず、夜を明かしたのだった。
「そんなことがあったのか」
由愛の話を聞いた私は心底、驚いた。
宮下咲なら私も知っている。何回かこの家にも遊びに来ていた娘だ。礼儀正しい女の子で、由愛からも親友と紹介されていたので印象に残っていた。咲がなかなかかわいい子だったのも、その一因だろう。
「私、これからどうやって咲ちゃんと顔を合わせたらいいかわかんないや」
「うーん……。普通でいいと思うよ」
咲は由愛のいい友達に見えた。ふたりの友情を裂くような発言は控えるべきだろう。私は言葉は日和見的だった。由愛もそうすると言って、夕食を続ける。
しかしこの咲が、今後の由愛の寝取らせに関わってくるとは、この時の私は思いもよらなかったのであった。