私が高校生の時のことです。私の高校のグラウンドには、古びた男女共用のトイレがあります。掃除用具入れ、水道、個室1つの小さなトイレです。外で活動する運動部の人達がよく利用します。
私は当時陸上部に所属していて、校外でのジョギングから戻ってきて次の練習に移る前に、トイレに行きました。
トイレに入り、ハーパンとスパッツを下ろし、用を足しました。そして紙で拭いて、下を穿こうとして立ち上がったその時、後ろからドアが開く音がしました。私は慌てて振り返りましたが、「ごめんなさい!!」という声と同時に扉を閉めて走り去っていきました。
どうやら、トイレに入る時に鍵を閉め忘れてしまい、それに気付かずに開けてしまったようです。一瞬のことで私も気が動転してて、誰だか分かりませんでした。しかし、声からして男子というのは分かりました。
私は下を穿いて恐る恐るトイレから出ましたが、声の主と思しき人は居ませんでした。仕方がないので、練習に戻りました。
練習が終わり、部室で着替えを済ませて私は1番最後に出ました。すると、部室棟の廊下にある男子が立っていました。
その男子は当時同じクラスで、菊池君というサッカー部の人でした。顔は悪くないし背も高いですが、女子が苦手という話を聞きました。後で聞いた話ですが、小学校の頃女子に言いがかりを付けられて酷いいじめを受けたのが原因のようです。
私は「お疲れ様~」と軽い挨拶をしました。すると菊池君はその場で土下座をして、「本当にごめんなさい!!」と大声で言いました。
突然のことなので何が何だか分からずにいると、「わざとじゃなかったんです!!何でもするから許してください、お願いします!!」と廊下中に響き渡るような声で謝り続けました。
私はようやく察して、「もしかしてさっきのって菊池君…?」と聞きました。菊池君は頷いて、「わざとじゃないんです、本当にごめんなさい…」と、泣き出してしまいました。
私はとりあえず菊池君を部室に入れてあげました。
しばらくして菊池君は落ち着いたので、「さっきトイレのドア開けたのってやっぱり菊池君なの?」と聞きました。
菊池君は「ごめんなさい、誰か入ってるとは思わなくて、お腹も痛かったのでよく確認しないで入っちゃったんです…」と下を向きながら答えました。
私は申し訳なさでいっぱいでした。そもそも菊池君は何も悪くないし、鍵をかけ忘れた私が悪いのに、こんな思いをさせてしまって本当に可哀想でした。私は「鍵かけなかった私が悪いんだから、気にしないで」と背中をぽんぽんと叩きました。
「でも○○さんの方が嫌な想いしたと思うし、本当に申し訳なくて…」と、なかなか元気を取り戻せない菊池君。
ここまで菊池君が落ち込んだのは、小学校時代に受けた女子からのいじめも原因のようです。
教室でスカートめくりをしてふざけてる女子達がいて、ある女子がスカートを思いっきりめくられて、たまたま教室に入った菊池君は不可抗力でそれを見てしまったらしいです。そして「今私のパンツ見た」「マジ最悪~ 」と悪者に仕立て上げられ、次の日から暴言を吐かれたり殴られるなどのいじめを受けたそうです。
女の私からしても、というか普通に考えても、その女子達が悪いというのは当たり前のことです。しかし、そのいじめがトラウマで、菊池君は女子に対して過度な苦手意識を持ってしまったようです。
おまけに私はツリ目で、人からたまに「怖い」と言われることがあり、菊池君も怖かったんだと思います。
まだ落ち込み続ける菊池君。私は気分を変えようと、なんとか明るい話題を考えました。その結果、「どこら辺まで見た?」という変な質問になってしまいました。私自身もあまり男子と話したことがないので、何て言えばいいのか分からなかったのです。
言おうか言うまいか迷っている菊池君に、私は「大丈夫、怒らないから正直に言っていいよ」と優しく言いました。
すると「お尻から下が見えてて…」と小さく言いました。そういえば下を穿くために立ってたんだ、と思い出しました。
次何て言おうと言葉に迷い、「どうだった?」なんて聞いてしまいました。「何で私はこんなことを聞いたんだ」と後悔やら何やらで頭がいっぱいになっていると、
「えっと…、綺麗だったと思います…」と照れながら言いました。
今度は恥ずかしさや嬉しさでいっぱいになりました。まさか尻を褒められるとは思いませんでした。
当時私は、そういうアッチ系のことにすごく興味があって、オナニーも毎日のようにしていました。ですが男子との関わりは少ないため、彼氏どころか男友達もあまり出来ず、飢えていました。ですが、男子から「尻が綺麗」と言われてとてもドキドキしていました。
そんな私は悪ノリして、「もう1回見たい?」と言ってしまいました。今思えば本当に恥ずかしかったです。
当然菊池君も戸惑っている様子でした。私はさらに「正直に言っていいよ、見たい?」とかなり調子に乗っていたようです。
その後も似たようなやり取りが続いた結果、「見たいです」と、半分私が強引に言わせたような形で、菊池君は言いました。
私はスカートを上げて穿いていた見せパンと下着を下ろしました。「どう?」と聞くと、「えっと、やっぱ綺麗です…」と恥ずかしそうに言う菊池君。
「どうしよっかなー、このまま意地悪しようかなー」なんて思っていたその時、スカートを上げたせいでポケットに入っていたスマホが落ちてしまいました。私は瞬時に手を伸ばして、床に着地する前に拾えました。
しかし、その時に足がもつれて床に尻もちを着いてしまいました。菊池君は「大丈夫!?」と言いましたが、すぐに目をパッと背けました。
冷静になって自分を見ると、菊池君の方を向いて思いっきり脚を広げた状態でした。当然アソコも丸見えだったと思います。
私は反射的に「ごめん!!」と言ってしまい、菊池君も見て申し訳ないという気持ちからか、「ごめん」と謝りました。
私は急に恥ずかしくなって、「こんなことしちゃって本当にごめん…」と謝りながら、下着を穿きました。菊池君もどうしていいか分からない様子。
私は「ごめん、先帰るね」と逃げるようにして部室を後にしました。
しばらくすると、一気に恥ずかしさが込み上げました。「うわあああああ、何で私こんな事したんだあああああ!!」と頭の中はパニック状態でした。今思い出しても、本当に黒歴史です。
ちなみに菊池君とは、なんだかんだあって付き合うことになりましたが、卒業前に別れてしまいました。
「元気にしてるかな」なんて思いながら、時々思い出してしまいます。