眼鏡ガールは突然に

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高校生の時の思い出、知り合いの女子がいた。名をOとしよう。

身長は150センチ程だったか。ぱっちりした目に眼鏡を掛けて若干つり目気味だが、反面童顔だったので笑顔は天真爛漫そのもの。性別問わず友人の多い彼女は、吹奏楽部所属の真面目な子であり、頭も良かったので良く勉強を教えて貰っていた。

高校一年の遠足の日。密かに楽しみにしていた日だ。学内で見飽きた制服と指定ジャージの他、各人の私服を拝める貴重な機会である。

昼休憩の時間になり、さあ本番だ、とうろついていると、遠目に彼女の姿が見えた。話しかけようと動いたその時、彼女はこちらに気づき、身体をこちらに向けた。

「……えっ」

だが思わず、声が漏れてしまった。

おかしい所はなかった。ただ、他の女子に比べると当時はその風貌が随分幼く見えていたのだ。事実他の女子は皆派手目のコーデだったし、その中での清楚系コーデは言少し浮いていた。

今も昔もファッションに疎い自覚はあるが、森ガールコーデだったのだろうか。

八分袖、ニット生地の白いトップスに、白黒ボーダーのサロペットスカート。サスペンダー付きのジャンパースカートだったのかもしれない。

似合わなかった訳ではない。寧ろ、低めの身長と童顔に怖いほど良く似合っていたし(本人はいたく気にしていたが)、綺麗系と可愛い系の中間の彼女にはぴったりだったと思う。

敢えて言うならば――本人の意図しない形で、似合い過ぎていた、というべきか。

言ってしまえば……その胸周り。

何せ、スレンダー体型だと(勝手に)思っていたのだ。それが目の前で覆されたのだから驚くしかない。

多分そこそこ厚手のニット生地なのだろうが、膨らみを隠せていない。いや、スレンダーなのはスレンダーだ。元々小柄だし、肩、腰、脚、その他全身のパーツは見るからにほっそりしていて、その上の服にも余裕が見える。何なら、全体的にオーバーサイズな雰囲気もある。

だからこそ、余計に膨らみが目立つ。

白無地の生地がそこだけ隆起して、前方に突き出している。手から少し、溢れるくらいか。ジャンパースカートの上辺と肩に掛かるサスペンダーが、下と左右から押し上げ寄せ上げ、これでもかと強調する。

その上で、こちらに走ってきた。

とてとて、といった様子と対照的に、胸が派手に揺れている。スカートが原因で抑えが効かない分、それはそれは派手に。

「……一緒に回ろう?」

了承しないはずがなかった。

ついでに、近くで見た分服の様子がよく分かった。最後に、膨張色の白の影響が関係ないと思えるほど、胸元の生地が良く伸びていてパンパンだったことだけ、付け加えておこうと思う。

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