盗撮カフェ第3話 夢の店のからくり 早くパンツの話しろよ

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そういってオチは話を続ける。

「簡単にまとめるとさ、こういう事なんだよ。

予算は毎月1万くらいしかないから月に数着しか買えない。しかもそれも安めの普段着で、流行りのは値段もするからそうそう買えない。でも周りの事もあるしいつも同じ服なのは嫌だ、だよな」。

まあ欲しいものと予算の兼ね合いなのは俺らでもそうだよな。

「という事は。このニーズに応えたらどうなる、ほっとい

ても来てくれるだろ」。

「ああ、でもそんな事出来るのかよ」

「まかせておけよ、今から説明するから」

とオチは今のうちが採用しているシステムを話し始めた。

このシステムはオチは何年も前から考えていたようで、なかなか練りこまれているのだが、肝心な所が見えてこない。

「いいか、ようは服のレンタルだ。レンタル料は一か月で新品価格の1割。服の種類はコスプレからスーツ、制服、普段着など幅広く揃える」

「でも新品の10%で貸して採算取れるか。それにブランドもンとか何万もするんだろ。幅広くしかも人気出すには相当数を揃えないといけないだろうから、在庫だけでも相当なお金要るし、それに借りてくれなければ、とても儲かるとは思えないけどな」

オチのコンセプトは分かるけど採算取れるとは思えないので、少し強めな言い方で問い詰める。

オチはどう言うのかと思っていたが、答えは意外なものだった。

「ああ、このやり方だと大赤字だよ。このシステムでは採算なんか取れるわけないよ」

コイツ何言ってるんだ、無駄な話をしやがってと落胆した私に、オチはこう言いだした。

「まあ聞けよ。このシステムはあることの仕込みなんだよ。今から説明するからよく聞けよ」

と自信満々な表情で更に話を続ける。

「あのな、そうは言っても、ある程度は赤字でも運営していける資金はあるか?」

「まあ、ある程度の資金はあるけどな」

「この計画はある程度の顧客が集まらないと成り立たないから、まあ1年は赤字だろうね」

おいおい。

人の金だ思って軽く言うなと思いつつ、じゃあいくら要るのか確認する。

「そうだな、まず服の在庫は俺らの店だと、来客数×客が見たがる潜在需要数で計算するんだが、まあお前の店の規模なら1日の来店数が50人くらいかな。

需要を1人10着として10着×50人で500着。でも幅広く揃えるのと1か月レンタルする事を考えると500着を30日として15000着。その他の小物とかも用意してまあ20000着くらい用意したら良いかな」。

「おい、ちょっと待てよ。2万着、いくら掛かるんだ」

アパレル業界には疎い私にはその感覚が分からない。

「1着の金額はブランド物になれば安いものでも数万円。高いのになれば、上限無いけど、若い子向けなら10万はしないだろ。むしろアニメのコスプレとかの方が掛かるかもな。安いのなら数百円から仕入れられるから、ざっと平均して

1着5000円、トータルで1億が掛かるね」。

服の仕入れだけで1億、1億ってありえない金額に思えるし、しかも服以外の費用を考えるといくらなんだと。

もはや私の頭の中は実現不可能にしか考えられなくなっていた。

「お前さ、コンセプトは分かったけどそんなに費用掛けてどう

考えても成立しないだろ。それを10%でレンタルだろ1億の在庫が全部レンタルされても月の収入は1千万しかないじゃんかよ」。

「だから大赤字って言ったろ、話は最後まで聞けよ」

オチも話にならないと諦め顔の私を見て強めに切り出してきた。

「いいか、おれが聞いたの儲かる儲からないじゃなくて、採算乗せるには当初は投資が必要だし、その資金が出せるかだって言ってるだろ。それが出来たらそのあとは楽しみながら儲けも凄いことなるんだよ」

そう言ってオチはまたニヤニヤした顔に戻っている。

「まあいいよ、在庫に1億、その他も合わせたら全部で1億5千万くらいか。それを1年最初に投資できるかだな」

「ああ、1年は資金は寝かすことになるな」

頭の中で自分の資産状況を考えアレをこうしてこうしたら、1億5千万なら何とかあると考え、

「返ってこないと破産するけど、とりあえず1年とかなら何とか

なるかな」。

「お前、すげーなそんな大金持ってるのか。ま、いいや出せるなら具体的

に説明するな」。

こうしてオチのコンセプトの全体の話が始まったのであった。

ほんとに俺が楽しみながら儲かるなんて上手い話があるのか疑問に思いつつ、本当ならとドキドキしながらオチの話を聞き始めたのであった。

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