とある都内の郊外の町。
ここに1軒のカフェが駅のほど近くのビルの1階にある。
店の名前はtipcalceusラテン語だ。
意味は分かる人には笑えるだろう。
店のコンセプトは店内にある、さまざまな服に着替え、店内にある撮影コーナーで写真を撮ったり楽しむ事が出来る。
撮影コーナーはいくつかあり、撮影した写真は店内にあるPCからすぐに印刷することも出来るし、会員なら自分の会員専用ページに保存しておくこともオッケイだ。
カフェ自体も飲み物は駅前にあるようなコーヒーチェーン並の価格で、更に人気のスイーツは、テレビで紹介されているような人気で美味しいものを多数揃えている。
しかも価格もテレビで紹介されている価格より安いものさえある。
人気のコスプレの品揃えが、通常のレンタコスプレ店とは根本的に違う。
人気のアニメ作品やアイドル風は勿論だが、一流ブランドや普段着るようなカジュアルなものまで多数揃っているのだ。
このビルは10階建てだが1階から3階までは1階のカフェ、2階の撮影ブース3階が倉庫なっており、会員登録するとスマホなどから服の在庫を簡単に調べることが出来る。
予約すると、スタッフが倉庫から届けてくれるシステムになっているのだ。
カフェ利用はフリーだが、その場で会員登録するとカフェ利用するだけで自由に服を着ることが出来る。
しかも気にいったものがあれば、新品価格の5%で2週間のレンタルも可能という、驚きのシステム。
アニメコスプレなどはあまり借りていく人は居ないが、ブランド物のスーツや少し高めだが可愛くオシャレな服などは、普段の着るものとしてレンタルすれば。数万円の服も数千円、普段着のような数千円の服ならワンコインレベルでレンタル出来る。
それに会員登録してランクアップパスを購入すれば、3か月から1年単位でパスが買える。
パスの価格は月額1000円から50000円まであり、なんとパスの金額の2倍の金額がレンタル可能となるのだ。
つまり1万円のパスを購入すれば、月に2万円もの服を自由にレンタルできるのだから、服に掛ける費用でパスを購入すれば、いつも新しい服を着ることが出来るのです。
服の在庫量、カフェの価格など、どう考えても採算が取れるとは思えないのだが、オーナーのトリー坂田氏はこう語っている。
「服の仕入れは色々なルートで探しています。
10回レンタルされた服は古着として販売しますからそれほど儲からないという事でも無いんですよ。
おかげでオープンしてからパスを購入される方もたくさんいるので、固定的にお金が入ります。
そのお金で仕入れたりすれば何とかなるんですよ。
ただギリギリの儲けしか無いので、会員のが増えてくれないと大変なんです。
カフェで人気のスイーツをお安く出しているのも、それを切っ掛けにうちの店を知ってもらえたらとの想いです。
宣伝費用は掛けられないので、会員の方からのご紹介が多いんですが、学校や職場のお友達を連れてきてくれるようになったので会員数もかなりふえました
からね。それにビルの他の階の収益もありますから・・・」。
どういうカラクリかは分からないが、オープンして3年が経っているのに継続できるのだから、これほどのサービスでも採算が取れているのだろう。