婚約者の律子を失ってから4年目にして、由佳ちゃんの案内で彼女が眠るお墓を訪ねることができました。
4年前のあの日で止まっていた時間は、少しずつ動き始めました。
その帰り道、由佳ちゃんは私の車の助手席に座り、優花ちゃんは後ろに座りました。
私は、由佳ちゃん親子をアパートの前まで連れて行きました。
「もし良かったら部屋に来ませんか?初めての親子のご対面なんだから」
「いいんですか?」
「パパ、今日は帰らないで」
優花ちゃんは私の手を取り、しっかりと握りしめました。
「じゃあ・・・失礼します」
由佳ちゃん親子の部屋は、2階の奥にある204号室。
中に入ると台所と3つの部屋があり、お風呂場もあります。
北側の窓からは、きれいな青空が広がっていました。
「パパ・・・」
「優花ちゃん、かわいいな」
優花ちゃんは私の足にしがみついてきました。
私は優花ちゃんを優しく抱きしめました。
「あなた、お願いがあるんだけど・・・、私たちとずっと暮らしてほしい・・・」
由佳ちゃんは、私に寄り添いました。
優花ちゃんの目の前で、私と由佳ちゃんはキスを交わします。
「優花が産まれて、仕事をしながら月に一度の料理教室にも通っています。シングルマザーっていうことで、皆さん優しくしてくれます」
由佳ちゃんが作ってくれた夕食のオムライス。
卵の上には、私の分だけにケチャップで【好き】の文字が。
「由佳ちゃん」
「私・・・、お姉ちゃん(律子)がうらやましかった。だって、2人でいてもお姉ちゃんはあなたの話ばかりしてた。元カレに処女を無理矢理奪われた後だったから、自暴自棄になっていた時にあなたを見つけて・・・お姉ちゃんがいたからいけないと思っていたけど・・・好きという気持ちをどうしても抑えきれなかった。妊娠した時、夢を見ているんだって感じたの。お姉ちゃんがいるからシングルマザーを選んだ。
でも、やっぱり・・・あなたが・・・好き・・・私はお姉ちゃんにはなれないけれど・・・優花と2人であなたを支えていきたいんです」
「由佳ちゃん」
「由佳ちゃんはイヤ、由佳って呼んで・・・」
その日の夜、優花ちゃんが眠りについた後、由佳ちゃんはベッドの上で産まれたままの姿になりました。
私が近づくと両手を広げて迎え入れ、しっかりと抱きあいキスをしました。
キスが終わると由佳ちゃんは自然に後ろ向きになり、頭を下げました。
由佳ちゃんは、バックでの結合を受け入れるつもりだったのです。
「あなた・・・きて・・・」
私は18も年下の由佳ちゃんを見ていました。
優花ちゃんを産んだのに、体型が崩れていませんでした。
艶やかな肌、括れたウエスト、そして張りのあるヒップ。
私は、その双丘の間にキスをしました。
「ああ・・・あなた・・・」
20分くらいキスやクンニをしました。
私は、少し意識を失った由佳ちゃんのヒップをつかみます。
由佳ちゃんの吐息が荒くなります。
そして、ゆっくりと挿入。
「うっ・・・あうっ・・・ああ・・・」
由佳ちゃんは頭を上げ、私をキュッと締め付けました。
「あっ・・・由佳・・・」
「うれしい・・・大好きな・・・あなたと・・・夫婦に・・・ああ・・・」
「由佳・・・」
「私・・・優花に・・・妹の・・・優奈を・・・ああ・・・」
由佳ちゃんは、かわいい喘ぎ声を上げました。
私が、ピストン運動を始めたからです。
挿し込む時はなめらかだけど、腰を引くと由佳ちゃんの膣壁が私にまとわりつき、逃げないようにしていました。
「うっ、うっ・・・ああ・・・」
私は腰を落とし、上の壁を突いてみます。
「ああああああ・・・ああああ・・・」
ひときわ大きな声を上げる由佳ちゃん。
どうやら、彼女のGスポットを直撃したようです。
「なに・・・なに?・・・今の・・・なに?」
「どうしたの?」
「体に、電気が・・・体を・・・突き・・・抜けた・・・」
「もう一度やってみようか」
「イヤ・・・怖い・・・怖いよ・・・」
私は腰を持ち上げ、ゆっくりとピストン運動を続けます。
はあはあという由佳ちゃんの吐息が、部屋に響きます。
「由佳、抱き合おうか」
「私・・・このままが・・・いい・・・ああ・・・」
ゆっくりしたピストン運動で由佳ちゃんを責め続け、気がつくと結合してから45分が過ぎていました。
ゆっくりとしたピストン運動でなかったら、こんなに長く持たなかったでしょう。
由佳ちゃんは体を支えることができなくなり、ベッドに潰れた状態になっています。
なのにヒップはそのままで、後ろから私を受け入れています。
でも、腰を引く時の彼女の膣壁のまとわりつきには変化はありませんでした。
意識してやっているのか、それを知ることはできませんでした。
気がつくと、意識を失った由佳ちゃんがいました。
そこで、激しいピストン運動に切り替えました。
最初は反応がなかったけど、しばらくたって
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっあっ・・・」
とかわいい喘ぎ声が。
私は由佳ちゃんのウエストを激しくつかみ、激しいピストン運動を続けます。
「あっあっあっあっあっあっ・・・ああああああああああああ・・・」
由佳ちゃんは、2回も頂点に達しました。
私は由佳ちゃんの膣壁のまとわりつきがなくなったところで、しっかりと中に出しました。
由佳ちゃんは、朝まで起きることはありませんでした。
次の朝、私は仕事にいきました。
由佳ちゃん親子のいるアパートには戻らず、2週間に2日程度のデートをしました。
鏡の前で立ちバックをしたり、由佳ちゃんが高校の制服や勤め先の病院のナース服を着てエッチしたこともありました。
そんなことが続き、3か月後、由佳ちゃんからメールが。
「赤ちゃん、できました」
私は迷いました。
由佳ちゃんの気持ちの赴くまま、私と由佳ちゃんはエッチをしました。
そして、ついに由佳ちゃんは第2子妊娠となりました。
妊娠して子供のようにはしゃぐ由佳ちゃん。
「優花、2人目ができたよ」
「やったぁ、妹かなぁ、優奈ちゃんかなぁ」
私は、静かに部屋を出ました。
そして、律子の眠るお墓にいきました。
「律子、ごめん、妹のように可愛がっていた由佳ちゃん・・・また妊娠したよ」
しばらくして、あんなにきれいな青空だったのに、雨がポツリポツリと落ちてきました。
5分もしないうちに、猛烈な雨になりました。
「もしかしたら、これは律子の涙雨なのか?」
そんな気がしました。
彼女を失ったことで、寂しさのあまり私は由佳ちゃんに走りました。
「きっと、これは私に対する罰なんだ」
私は、雨の中に佇んでいました。
少しずつ、体が冷たくなっているのを感じました。
気がつくと、完全な濡れネズミ状態になっていました。
「律子、私もそばにいきたいよ・・・」
激しく涙がこぼれました。
彼女を、二度も裏切ってしまいました。
失意に包まれた私は、もう由佳ちゃん親子に会うことを止めました。
「ごめんね、由佳ちゃん・・・」
メールも電話もありましたが、無視していました。
やがて、それらは止まりました。
そして半年が過ぎた頃、由佳ちゃん親子がいたアパートにやってきました。
その部屋は空き部屋になっていました。
その日の夜、由佳ちゃん親子3人が海に掛かる橋の上から無理心中したというニュースがテレビで流れました。
自分勝手な私は、3人をそんな状態にまで追い詰めてしまいました。
夢には由佳ちゃん親子が毎日出て、半年くらい寝不足になり、体調も崩しました。
元に戻るまで、3年を要しました。
なぜ、由佳ちゃんの気持ちに素直になれなかったのか。
自問自答の日々が続きました。
結局、答えを見つけることはできませんでした。
しばらくして、由佳ちゃん親子が住んでいたアパートは取り壊されてしまいました。
そして私は、恋愛に背を向けました。
・・・これを読んで酷いことをする奴だと怒りを感じる人は、きっといると思います。
殺してやりたいと思った人もいるかも知れないでしょう。
15年にも及ぶ長い間、私の中に閉じ込めた遠い記憶。
開けてはならない、パンドラの箱。
それを静かに開き、その記憶や想いを綴りました。
これが、罪滅ぼしになるとは思っていないけれど・・・【おわり】